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その声に、ラウの唇が再びシュリのモノを含み、細い指先が後ろに触れる。
「んっ……」
シュリが小さく体を震わせながらも頷くと、ラウの手がシュリの脚に掛かった。
長く白い脚を開かせたまま持ち上げると、後ろが露わになる。
そこへラウの唇が寄り、舌先が、緊張でまだ硬いシュリの粘膜を開くように動いていく。
だがそれは、決して強引ではなかった。
静かに、ゆっくりと、確実に……。
「……ぁっ……。
…………んっ……っっ……」
ラウの細い指で自身のモノを上下に刺激されながら、後ろを舌で責められる。
同じ行為でも、それはガルシアのものとは全く違う感覚だった。
「ぁっ……ラウ……ラウ…………」
ゆっくりと動く温かな舌先に喘ぎながら、シュリはラウの肩に手をかけた。
「ラウ……。
私の中に……お前を……」
その声にラウがフッと顔を上げる。
そして一瞬の間の後、ゆっくりと大きく息を吐いた。
「シュリ様……やはり、いけません。
ここまでです……。
これ以上は……最後までは……。
使用人に身を任せ、私のような者と体を繋ぐなど……」
その声に、シュリのラウの肩を掴む手がぎゅっと強くなる。
じっとラウを見つめる瞳が悲し気に揺れた。
「シュリ様は今、弱っておいでなのです。
心も体も……。
ですから私などを求められるのです。
もっと冷静に……」
「違う……! 私は…………」
そう言いかけて言葉を呑んだ。
神の子として、今まで不可侵不犯の掟の中で生きてきた自分が、自ら抱いて欲しいなど……。
しかも男に……。
本当にどうかしているのかもしれない……。
ラウの言葉を否定できなかった。
それでも、ラウにこの身を委ねたいと思う気持ちは事実だった。
離したくないと思った。
誰にも渡したくはなかった。
ここにラウが居るのだと……。
この体に、お前の存在を刻み込んで欲しいと……。
「……でも……。
それでも……私はお前に……」
それ以上は胸が詰まり、言葉にならなかった。
シュリの頬をツ――と静かに涙が伝う。
「シュリ様……」
その涙を拭ったラウの指が、シュリの額に掛かる髪を掻き上げた。
そっと唇を寄せ肩を抱きしめる。
「……よろしいのですね。
……本当に……」
耳元で呟かれたその声に、シュリは小さく頷いた。
シュリを左腕で抱きしめたまま、ラウの唇がシュリの首筋を這い、右手が下へと延びる。
自身に触れられ、ビクンとシュリの身体が反応する。
そのまま中指を後ろへ落とされた。
先程まで舌で解されていたそこは、ラウの細い指をすんなりと呑み込んでいく。
「……ンっ……」
奥へ、奥へと入って来る指に、片膝を立て、脚を開いたシュリは、わずかに顔を歪ませ、ラウにしがみついていた。
そのラウの指が、ゆっくりと動き始める。
「んっっ……!
……んっ……ぁ……ぁっ……!」
中を焦らすように優しく丁寧に擦られて、シュリは思わず声を上げた。
早くなる鼓動に胸の傷がトクトクと痛む。
それでも体はしっかりと反応し、しなやかな身体を仰け反らせる。
シュリの呼吸とラウの指の動きが重なり、室内に湿った音がし始めると、ラウはシュリの膝を曲げさせ、抱え込ませるようにして覆い被さった。
そして、その柔らかな粘膜に自身をあてがう。
恥かしさで、自分の腕で顔を覆うシュリの手を取り、ラウはその指に自分の指を絡ませた。
「お顔を見せてください」
覆いかぶさったまま、シュリの顔を見つめそう言うと、そのままグッ……と先端を圧し込んだ。
「んっ……」
シュリが小さく体を震わせながらも頷くと、ラウの手がシュリの脚に掛かった。
長く白い脚を開かせたまま持ち上げると、後ろが露わになる。
そこへラウの唇が寄り、舌先が、緊張でまだ硬いシュリの粘膜を開くように動いていく。
だがそれは、決して強引ではなかった。
静かに、ゆっくりと、確実に……。
「……ぁっ……。
…………んっ……っっ……」
ラウの細い指で自身のモノを上下に刺激されながら、後ろを舌で責められる。
同じ行為でも、それはガルシアのものとは全く違う感覚だった。
「ぁっ……ラウ……ラウ…………」
ゆっくりと動く温かな舌先に喘ぎながら、シュリはラウの肩に手をかけた。
「ラウ……。
私の中に……お前を……」
その声にラウがフッと顔を上げる。
そして一瞬の間の後、ゆっくりと大きく息を吐いた。
「シュリ様……やはり、いけません。
ここまでです……。
これ以上は……最後までは……。
使用人に身を任せ、私のような者と体を繋ぐなど……」
その声に、シュリのラウの肩を掴む手がぎゅっと強くなる。
じっとラウを見つめる瞳が悲し気に揺れた。
「シュリ様は今、弱っておいでなのです。
心も体も……。
ですから私などを求められるのです。
もっと冷静に……」
「違う……! 私は…………」
そう言いかけて言葉を呑んだ。
神の子として、今まで不可侵不犯の掟の中で生きてきた自分が、自ら抱いて欲しいなど……。
しかも男に……。
本当にどうかしているのかもしれない……。
ラウの言葉を否定できなかった。
それでも、ラウにこの身を委ねたいと思う気持ちは事実だった。
離したくないと思った。
誰にも渡したくはなかった。
ここにラウが居るのだと……。
この体に、お前の存在を刻み込んで欲しいと……。
「……でも……。
それでも……私はお前に……」
それ以上は胸が詰まり、言葉にならなかった。
シュリの頬をツ――と静かに涙が伝う。
「シュリ様……」
その涙を拭ったラウの指が、シュリの額に掛かる髪を掻き上げた。
そっと唇を寄せ肩を抱きしめる。
「……よろしいのですね。
……本当に……」
耳元で呟かれたその声に、シュリは小さく頷いた。
シュリを左腕で抱きしめたまま、ラウの唇がシュリの首筋を這い、右手が下へと延びる。
自身に触れられ、ビクンとシュリの身体が反応する。
そのまま中指を後ろへ落とされた。
先程まで舌で解されていたそこは、ラウの細い指をすんなりと呑み込んでいく。
「……ンっ……」
奥へ、奥へと入って来る指に、片膝を立て、脚を開いたシュリは、わずかに顔を歪ませ、ラウにしがみついていた。
そのラウの指が、ゆっくりと動き始める。
「んっっ……!
……んっ……ぁ……ぁっ……!」
中を焦らすように優しく丁寧に擦られて、シュリは思わず声を上げた。
早くなる鼓動に胸の傷がトクトクと痛む。
それでも体はしっかりと反応し、しなやかな身体を仰け反らせる。
シュリの呼吸とラウの指の動きが重なり、室内に湿った音がし始めると、ラウはシュリの膝を曲げさせ、抱え込ませるようにして覆い被さった。
そして、その柔らかな粘膜に自身をあてがう。
恥かしさで、自分の腕で顔を覆うシュリの手を取り、ラウはその指に自分の指を絡ませた。
「お顔を見せてください」
覆いかぶさったまま、シュリの顔を見つめそう言うと、そのままグッ……と先端を圧し込んだ。
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