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「裸にしろ。
服を脱ぎ、壁に手をついて足を開くのだ。
……ラウム、早くさせろ!」
グラスに入れた新しい酒を一気に飲み干し、ガルシアも自らの服を脱いでいく。
ラウに腕を取られたまま、促されるようにしてシュリが数歩、前へ進み出た。
ラウは黙って小さく頷くと、シュリの乱れた衣服に手をかける。
ボタンを外し、ベルトを外し…………。
シュリは震える手で目の前のラウの肩に手を置き、ただじっと目を閉じこの屈辱に耐えるしかなかった。
「シュリ様、足を上げてください」
そう言われ、それが最後の着衣だと気付く。
片足ずつ衣服を抜かれると、全裸のまま、引かれるままに正面の壁まで歩かされ、そこに両手をついた。
石壁のひんやりとした冷たい感触。
蝋燭の灯りだけの薄暗い部屋で周囲はよく見えなかったが、ここは他の部屋とは違い、壁も床も、全てむき出しの石のままらしかった。
足をわずかに開き、その冷たい壁に両手を付き頭を下げる。
そこへ後ろから近付いてきたガルシアの足が、シュリの内膝へと入れられた。
「もっと開け」
ズズッ……と外側へ、足を引きずられるように開かされ、足を開いた分、低くなったシュリの背後から、ガルシアが覆いかぶさるように腕を回してくる。
鍛え上げられた腹の筋肉がシュリの腰に密着し、すでに意気っているのか、ガルシアの硬いモノが尻にあたる。
「クッ……」
シュリは唇を噛んでその感覚に耐えていた。
ガルシアの左手が後ろから抱きしめ、裸のシュリの胸を撫でていく。
右手も前から下腹部をまさぐり、そのままシュリのモノを掴み覆った。
「ンっ……」
小さく声を上げたシュリの肩口に、ガルシアが後ろから噛み付き歯を立てる。
うなじから背中へ、ザラザラと舌を這わせながら、ガルシアの手は動き続けた。
「……んっ……ぁあっ……」
虫が這い回るような気持ち悪さに、全身が総毛立つ。
悪寒が走り、首を振って抵抗の意思をみせる。
『……やめろ……!』そう叫びたかった。
だがその身体はすでに、力が入らなくなっていた。
立っているだけで膝がガクガクと震える。
気を抜くと、背中に圧し掛かるガルシアの重さで崩れ落ちそうになるのを、壁の、石の繋ぎ目に指を掛け、懸命にその体を支えた。
胸を撫でまわされ、指で先端を摘み潰され、自身のモノを握られて背中に歯を立てられる。
胸も下半身も背中も……体中を一度に責められ、どこで息をしていいのかさえ分からなくなる。
それでも二度と言い成りにはなるまいと必死に耐えていた。
正気を失わぬよう、苦しさに喘ぎながら、石の間に自らの指先を喰い込ませ痛みを作った。
爪が割れ、指に血が滲む。
だが、ガルシアの無骨だったはずの手は、シュリのモノを激しく握り締め擦り上げたかと思うと、繊細にも指の腹で先の穴を細かく探る。
「……っ……ぁ……んっ……!」
思わず抵抗とは違う種の声を発しそうになり、唇を噛んだ。
いつ終わると無いその責めに、頭の中が真っ白になっていく。
酒のせいもあってか、痛みとも快感ともわからない、痺れるような感覚が体を支配し、立ってさえいられなくなる。
とうとう二度目の絶頂を迎えようとする寸前、ガルシアの手が不意に離された。
服を脱ぎ、壁に手をついて足を開くのだ。
……ラウム、早くさせろ!」
グラスに入れた新しい酒を一気に飲み干し、ガルシアも自らの服を脱いでいく。
ラウに腕を取られたまま、促されるようにしてシュリが数歩、前へ進み出た。
ラウは黙って小さく頷くと、シュリの乱れた衣服に手をかける。
ボタンを外し、ベルトを外し…………。
シュリは震える手で目の前のラウの肩に手を置き、ただじっと目を閉じこの屈辱に耐えるしかなかった。
「シュリ様、足を上げてください」
そう言われ、それが最後の着衣だと気付く。
片足ずつ衣服を抜かれると、全裸のまま、引かれるままに正面の壁まで歩かされ、そこに両手をついた。
石壁のひんやりとした冷たい感触。
蝋燭の灯りだけの薄暗い部屋で周囲はよく見えなかったが、ここは他の部屋とは違い、壁も床も、全てむき出しの石のままらしかった。
足をわずかに開き、その冷たい壁に両手を付き頭を下げる。
そこへ後ろから近付いてきたガルシアの足が、シュリの内膝へと入れられた。
「もっと開け」
ズズッ……と外側へ、足を引きずられるように開かされ、足を開いた分、低くなったシュリの背後から、ガルシアが覆いかぶさるように腕を回してくる。
鍛え上げられた腹の筋肉がシュリの腰に密着し、すでに意気っているのか、ガルシアの硬いモノが尻にあたる。
「クッ……」
シュリは唇を噛んでその感覚に耐えていた。
ガルシアの左手が後ろから抱きしめ、裸のシュリの胸を撫でていく。
右手も前から下腹部をまさぐり、そのままシュリのモノを掴み覆った。
「ンっ……」
小さく声を上げたシュリの肩口に、ガルシアが後ろから噛み付き歯を立てる。
うなじから背中へ、ザラザラと舌を這わせながら、ガルシアの手は動き続けた。
「……んっ……ぁあっ……」
虫が這い回るような気持ち悪さに、全身が総毛立つ。
悪寒が走り、首を振って抵抗の意思をみせる。
『……やめろ……!』そう叫びたかった。
だがその身体はすでに、力が入らなくなっていた。
立っているだけで膝がガクガクと震える。
気を抜くと、背中に圧し掛かるガルシアの重さで崩れ落ちそうになるのを、壁の、石の繋ぎ目に指を掛け、懸命にその体を支えた。
胸を撫でまわされ、指で先端を摘み潰され、自身のモノを握られて背中に歯を立てられる。
胸も下半身も背中も……体中を一度に責められ、どこで息をしていいのかさえ分からなくなる。
それでも二度と言い成りにはなるまいと必死に耐えていた。
正気を失わぬよう、苦しさに喘ぎながら、石の間に自らの指先を喰い込ませ痛みを作った。
爪が割れ、指に血が滲む。
だが、ガルシアの無骨だったはずの手は、シュリのモノを激しく握り締め擦り上げたかと思うと、繊細にも指の腹で先の穴を細かく探る。
「……っ……ぁ……んっ……!」
思わず抵抗とは違う種の声を発しそうになり、唇を噛んだ。
いつ終わると無いその責めに、頭の中が真っ白になっていく。
酒のせいもあってか、痛みとも快感ともわからない、痺れるような感覚が体を支配し、立ってさえいられなくなる。
とうとう二度目の絶頂を迎えようとする寸前、ガルシアの手が不意に離された。
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