33 / 199
- 32
しおりを挟む
「んっッ……! ……クッ……!」
シュリが思わず声を上げると、直に触れたガルシアの太い指はその声に喜び、踊るように動き、時に強く握り締め、丹念に根元から先までを何度もなぞった。
「どうだ、神の子よ。感じるか?
ここか……? それともここか……?」
チラと目線を上げ、シュリの苦悶の表情に冷笑しながら、ガルシアの指は益々暴力的になる。
体を仰け反らせ、両手で必死に抵抗するシュリを煽りながら、執拗に弄ぶ。
「んっ……!
……や……やめ……ろ…………!」
動きに強弱をつけながら、巧みに速度を増すガルシアの手指。
刺激だけの執拗な責め。
無理矢理に口内に運ばれ続ける強い酒と這いずり回る舌。
ガルシアの太い腕から逃れる事もできず、シュリは屈辱の中で顔を歪めた。
「良い顔だ。
宴であれほど美しく聡明に振舞う神の子が、まさかワシの腕の中でこんな顔をして善がっているとはな。
さあ、我慢することはない。ワシの手で達ってみろ」
「っ……ぁああ……。
……や……いや…………だ……。やめ……ろ……」
一気に激しくなったガルシアの手に、シュリが腰を反らせ小さく声を上げる。
「ほらほら……どうした、神の子よ」
「……ぁっ……ぃ……やだ……。
……んっぁ……や、やめろ……。
…………やめ……っ!!」
その時、仰け反っていた白い体がピクンと跳ねた。
「……っ!」
直後、息を詰まらせたまま、シュリはガルシアの手の中に自身の精を吐き出していた。
「よしよし……。
所詮、神の子もワシの前では抗う事もできぬ」
ガルシアは満足そうに紅潮するシュリの顔を眺めると、まだ小さく喘ぐその口を自分の唇で覆う。
「……んっ……!」
嫌がるシュリの口内を舌でまさぐりながら、その手を衣服から抜き出した。
掌の真新しい粘液……。
「これからは、お前の全てがワシのモノだ。
この美しい顔も、体も、この精も。
神はもうワシの手中に堕ちたのだ」
そう言いながら、自分の濡れた舌でその手をベロリと舐め取り、ニヤリと笑って見せた。
「おい、ラウム!
こっちへ来てシュリを立たせろ」
入り口横で黙って見ていたラウをガルシアが呼んだ。
……!! ラウ……!
その声で、シュリはラウがいた事を改めて思い出した。
見られた……!
こんな姿を人に……!
嫌だ……!
思わず唇を噛み、両腕で顔を覆った。
「シュリ様、立ってください」
その腕を近付いてきたラウが、立たせようと引き上げた。
「……側に寄るな……!
離せ! こんな姿……見ないでくれ!」
ラウは激しく首を振るシュリの腕を掴み、ガルシアに押し倒されていた上半身をグイッと引き起こしソファーへと座らせた。
そして両手でガシリとシュリの両肩を掴み、目線が同じ高さになるように跪くと、まるで親が幼子に言い聞かせるようにじっとその瞳を見つめた。
「シュリ様、もうおわかりのはずですよ」
冷たい声だった。
それは、もういくら抵抗しても無駄だと、そう言っていた。
黙ってガルシアの言う事を聞けと。
「…………ぃや……だ……」
シュリの唇が小さく動き、わずかに首を振った。
だが、それだけだった。
自分は逃げるわけにはいかないのだ。
それはもう判っていること……。
そうしなければ、弟が……。
諦めたように視線を落とし目を伏せたシュリを、ラウの腕が引き、立ち上がらせる。
「早くしろ」
ガルシアが二人の後ろで苛立ちの声をあげた。
シュリが思わず声を上げると、直に触れたガルシアの太い指はその声に喜び、踊るように動き、時に強く握り締め、丹念に根元から先までを何度もなぞった。
「どうだ、神の子よ。感じるか?
ここか……? それともここか……?」
チラと目線を上げ、シュリの苦悶の表情に冷笑しながら、ガルシアの指は益々暴力的になる。
体を仰け反らせ、両手で必死に抵抗するシュリを煽りながら、執拗に弄ぶ。
「んっ……!
……や……やめ……ろ…………!」
動きに強弱をつけながら、巧みに速度を増すガルシアの手指。
刺激だけの執拗な責め。
無理矢理に口内に運ばれ続ける強い酒と這いずり回る舌。
ガルシアの太い腕から逃れる事もできず、シュリは屈辱の中で顔を歪めた。
「良い顔だ。
宴であれほど美しく聡明に振舞う神の子が、まさかワシの腕の中でこんな顔をして善がっているとはな。
さあ、我慢することはない。ワシの手で達ってみろ」
「っ……ぁああ……。
……や……いや…………だ……。やめ……ろ……」
一気に激しくなったガルシアの手に、シュリが腰を反らせ小さく声を上げる。
「ほらほら……どうした、神の子よ」
「……ぁっ……ぃ……やだ……。
……んっぁ……や、やめろ……。
…………やめ……っ!!」
その時、仰け反っていた白い体がピクンと跳ねた。
「……っ!」
直後、息を詰まらせたまま、シュリはガルシアの手の中に自身の精を吐き出していた。
「よしよし……。
所詮、神の子もワシの前では抗う事もできぬ」
ガルシアは満足そうに紅潮するシュリの顔を眺めると、まだ小さく喘ぐその口を自分の唇で覆う。
「……んっ……!」
嫌がるシュリの口内を舌でまさぐりながら、その手を衣服から抜き出した。
掌の真新しい粘液……。
「これからは、お前の全てがワシのモノだ。
この美しい顔も、体も、この精も。
神はもうワシの手中に堕ちたのだ」
そう言いながら、自分の濡れた舌でその手をベロリと舐め取り、ニヤリと笑って見せた。
「おい、ラウム!
こっちへ来てシュリを立たせろ」
入り口横で黙って見ていたラウをガルシアが呼んだ。
……!! ラウ……!
その声で、シュリはラウがいた事を改めて思い出した。
見られた……!
こんな姿を人に……!
嫌だ……!
思わず唇を噛み、両腕で顔を覆った。
「シュリ様、立ってください」
その腕を近付いてきたラウが、立たせようと引き上げた。
「……側に寄るな……!
離せ! こんな姿……見ないでくれ!」
ラウは激しく首を振るシュリの腕を掴み、ガルシアに押し倒されていた上半身をグイッと引き起こしソファーへと座らせた。
そして両手でガシリとシュリの両肩を掴み、目線が同じ高さになるように跪くと、まるで親が幼子に言い聞かせるようにじっとその瞳を見つめた。
「シュリ様、もうおわかりのはずですよ」
冷たい声だった。
それは、もういくら抵抗しても無駄だと、そう言っていた。
黙ってガルシアの言う事を聞けと。
「…………ぃや……だ……」
シュリの唇が小さく動き、わずかに首を振った。
だが、それだけだった。
自分は逃げるわけにはいかないのだ。
それはもう判っていること……。
そうしなければ、弟が……。
諦めたように視線を落とし目を伏せたシュリを、ラウの腕が引き、立ち上がらせる。
「早くしろ」
ガルシアが二人の後ろで苛立ちの声をあげた。
0
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる