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第6章 時の揺り籠
6-11 干支神家の秘密
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澪たちに説明をした後、司たちは武神家に戻っていた。
あの場で3人は結論を出すことができなかったからだ。だから、相談の時間を3日作ることにした。あの内容を成り行きの思考で決断できるわけもない。
宗司が突き付けた条件は、到底普通の人間がすぐに出来ることではない。本来は何年も訓練することで漸くたどり着くことができる領域なのだ。普段から鍛えている舞ならば兎も角として、今まで学校の体育や部活での経験しかない3人にとっては、隔絶するほどの運動量に短期間で慣れなければならないという事。それは何を意味するのか、考えるのも恐ろしい。
「司さん、折角なので、また夕食を食べていきませんか?」
家に着くなり、舞が司を食事に誘った。前回の教訓を生かすことができるだろうか? 母親の凛たちとの作戦会議は変な方向性に進んでないといいのだが……。
「あー、誘ってくれるのは嬉しいんだけど……」
「何か、不都合がありましたら断って頂いて結構ですよ?」
口ではそう言うが残念そうな舞。勿論、態度にも顔にもそんなことはおくびも出さない。気が付いたのは僅かに強張った表情を機敏に察知した宗司だけ。
「いや、舞と夕食を食べるのが嫌なわけじゃない。ほら、今日はリリたちと別行動だろう? たぶん、今頃は家で拗ねているんじゃないかって思ってな」
「あ、あー、そ、それは確かに問題です……」
司が単品でいるのがとても珍しい今はチャンスなのだが、いつもの問題がロールアウトするのは当然。
「うーん、ちょっと待っててくれ」
そう言うと司はどこかに電話かけ始めた。誰にかは、想像に難くない。
「司様、お待たせしました。リリ様をお連れしました。私は車で待機しておりますので、お帰りになる時に声をおかけください」
「わーい! 舞さんのお家でご飯です!」
司が連絡をとったタイミングから考えるとおかしいくらいの速さで兎神とリリが現れた。こうなることを予め想定して動いていないと物理的に不可能なスケジュール。
そして、黙って去っていく兎神の背中が雄弁に物語っている。お前の考えはお見通しだ、と。現に舞の顔が若干引き攣っているので、図星だったのだろう。
武神家の広間に通された時、凛が舞を見てもの申したそうにしていたが、司の手前何も言う事はなかった。視線は、どうしてこうなったの? と言わんばかりであったが。
リリだけではなく、防波堤として外で兎神が待機しているので、泊まりを薦めることもできない。今回は兎神の年の功で圧勝。駆け引きには、年齢と経験がものを言うようだ。尤も、兎神は2人の仲を邪魔する気は一切なく、彼は職務に忠実なだけなのである。
司たちが武神家でディナーを楽しんでいる頃、3人娘はというと。
「ど、どどどど、どうします!? これから、どうしますうう!?」
珍しく澪がテンパっていた。何に、かは言うまでもない。
「落ち着きなよ、澪。今更、慌てたってしょうがないよ。ていうか、本当の目的は舞が何をしているかを調べることだったっしょ。まぁ、あんな条件を付けられるとは思わなかったけどね~」
「うむ、同意。司たちには秘密がある。それは初めから感じていた。だけど、私もそんな危険なことをしているとは思わなかった。何故なら、司たちは外出した形跡がない。それは調査したからわかっていること。干支神家から一歩も外に出ていない。なのに」
対して、詠美と優はいつも通りだった。いつもとは真逆の光景である。
「なのに、何で1か月以上サバイバルするような装備が必要なの? 家の中でサバイバルしている? そんなわけない。荷物の中身を見せてもらったけど、サバイバル用品以外に長期保存食が含まれていたし、宿泊用のシュラフもあった。あれは明らかに長期遠征を想定した装備」
「恐らくは、あの屋敷の地下の施設に秘密があるんだろうけど……まさか私たちの目を掻い潜って外に出ているとは思えないし、地下トンネルを掘ってどこかに移動しているなんて、非効率な手段をしているわけもない。だとすれば、どこへ行っている? わからない」
優は優で自己分析をしていたようだが、かなり鋭い……そして、どうやって干支神家を監視していたというのか。近づくことは蒼花と兎神がいるので不可能。まさか望遠鏡などで屋敷を遠隔監視していたとでもいうのか? まさかね。
「謎だよね~矛盾だらけ。屋敷から出てない。なのに装備は使う。さらに長期の強行軍を想定した体力を必要として、できれば自己防衛するような武力もほしい。まるで、どこかに瞬間移動して、冒険でもしてるみたいだよね? あはは、ファンタジーかって。非現実的すぎ」
「割と……エイミーの勘はいい線行っている、かもしれませんね」
澪が落ち着きを取り戻して、考える。
「どの部分? ファンタジーってところ?」
「瞬間移動している、というところですかね? 干支神家のお屋敷の地下には大規模な施設があることが判明しています。それも遡って何百年も前から、です。古文書では、あの場所には古くから『神域』があった、そう残っているそうですよ? 仮に、神隠し、のような現象が起こせるとしたら? 自分で言って、正直何言ってんだかと思いますけど……」
3人寄れば文殊の知恵。
不確定要素が多いにもかかわらず、少ない情報から、かなりの部分を推理し始めた澪たち。彼女たちはどこまで真相に近づけるのか。そして、どのあたりで兎神に待ったをかけられるのか。色々な場所で、密かに情報戦が展開されていたのであった。
あの場で3人は結論を出すことができなかったからだ。だから、相談の時間を3日作ることにした。あの内容を成り行きの思考で決断できるわけもない。
宗司が突き付けた条件は、到底普通の人間がすぐに出来ることではない。本来は何年も訓練することで漸くたどり着くことができる領域なのだ。普段から鍛えている舞ならば兎も角として、今まで学校の体育や部活での経験しかない3人にとっては、隔絶するほどの運動量に短期間で慣れなければならないという事。それは何を意味するのか、考えるのも恐ろしい。
「司さん、折角なので、また夕食を食べていきませんか?」
家に着くなり、舞が司を食事に誘った。前回の教訓を生かすことができるだろうか? 母親の凛たちとの作戦会議は変な方向性に進んでないといいのだが……。
「あー、誘ってくれるのは嬉しいんだけど……」
「何か、不都合がありましたら断って頂いて結構ですよ?」
口ではそう言うが残念そうな舞。勿論、態度にも顔にもそんなことはおくびも出さない。気が付いたのは僅かに強張った表情を機敏に察知した宗司だけ。
「いや、舞と夕食を食べるのが嫌なわけじゃない。ほら、今日はリリたちと別行動だろう? たぶん、今頃は家で拗ねているんじゃないかって思ってな」
「あ、あー、そ、それは確かに問題です……」
司が単品でいるのがとても珍しい今はチャンスなのだが、いつもの問題がロールアウトするのは当然。
「うーん、ちょっと待っててくれ」
そう言うと司はどこかに電話かけ始めた。誰にかは、想像に難くない。
「司様、お待たせしました。リリ様をお連れしました。私は車で待機しておりますので、お帰りになる時に声をおかけください」
「わーい! 舞さんのお家でご飯です!」
司が連絡をとったタイミングから考えるとおかしいくらいの速さで兎神とリリが現れた。こうなることを予め想定して動いていないと物理的に不可能なスケジュール。
そして、黙って去っていく兎神の背中が雄弁に物語っている。お前の考えはお見通しだ、と。現に舞の顔が若干引き攣っているので、図星だったのだろう。
武神家の広間に通された時、凛が舞を見てもの申したそうにしていたが、司の手前何も言う事はなかった。視線は、どうしてこうなったの? と言わんばかりであったが。
リリだけではなく、防波堤として外で兎神が待機しているので、泊まりを薦めることもできない。今回は兎神の年の功で圧勝。駆け引きには、年齢と経験がものを言うようだ。尤も、兎神は2人の仲を邪魔する気は一切なく、彼は職務に忠実なだけなのである。
司たちが武神家でディナーを楽しんでいる頃、3人娘はというと。
「ど、どどどど、どうします!? これから、どうしますうう!?」
珍しく澪がテンパっていた。何に、かは言うまでもない。
「落ち着きなよ、澪。今更、慌てたってしょうがないよ。ていうか、本当の目的は舞が何をしているかを調べることだったっしょ。まぁ、あんな条件を付けられるとは思わなかったけどね~」
「うむ、同意。司たちには秘密がある。それは初めから感じていた。だけど、私もそんな危険なことをしているとは思わなかった。何故なら、司たちは外出した形跡がない。それは調査したからわかっていること。干支神家から一歩も外に出ていない。なのに」
対して、詠美と優はいつも通りだった。いつもとは真逆の光景である。
「なのに、何で1か月以上サバイバルするような装備が必要なの? 家の中でサバイバルしている? そんなわけない。荷物の中身を見せてもらったけど、サバイバル用品以外に長期保存食が含まれていたし、宿泊用のシュラフもあった。あれは明らかに長期遠征を想定した装備」
「恐らくは、あの屋敷の地下の施設に秘密があるんだろうけど……まさか私たちの目を掻い潜って外に出ているとは思えないし、地下トンネルを掘ってどこかに移動しているなんて、非効率な手段をしているわけもない。だとすれば、どこへ行っている? わからない」
優は優で自己分析をしていたようだが、かなり鋭い……そして、どうやって干支神家を監視していたというのか。近づくことは蒼花と兎神がいるので不可能。まさか望遠鏡などで屋敷を遠隔監視していたとでもいうのか? まさかね。
「謎だよね~矛盾だらけ。屋敷から出てない。なのに装備は使う。さらに長期の強行軍を想定した体力を必要として、できれば自己防衛するような武力もほしい。まるで、どこかに瞬間移動して、冒険でもしてるみたいだよね? あはは、ファンタジーかって。非現実的すぎ」
「割と……エイミーの勘はいい線行っている、かもしれませんね」
澪が落ち着きを取り戻して、考える。
「どの部分? ファンタジーってところ?」
「瞬間移動している、というところですかね? 干支神家のお屋敷の地下には大規模な施設があることが判明しています。それも遡って何百年も前から、です。古文書では、あの場所には古くから『神域』があった、そう残っているそうですよ? 仮に、神隠し、のような現象が起こせるとしたら? 自分で言って、正直何言ってんだかと思いますけど……」
3人寄れば文殊の知恵。
不確定要素が多いにもかかわらず、少ない情報から、かなりの部分を推理し始めた澪たち。彼女たちはどこまで真相に近づけるのか。そして、どのあたりで兎神に待ったをかけられるのか。色々な場所で、密かに情報戦が展開されていたのであった。
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