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第3章 干支神はファンタジーな一族を家に迎える
3-17 武神の少女は準備する Don’t forget your original intention
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私が司さんの安否確認に行くことが決定してから、あの後、少ししたらリリの意識が戻りました。そして、リリからも事情を聴き、準備が整い次第、干支神家のお屋敷に集合することとなりました。尚、移動に関しては兎神さんが車を出してくれるとのこと。
さて、その前に驚いたことが1つ。これはまさに驚愕の事実と言っていいでしょう。なんといいますか、リリがしゃべっているのです。リリの目が覚めて、開口一番に、
「舞さん、舞さん、司さんが大変なのです!大樹様が、司さんが、お守りが!」
と話しながら私に飛びついてきた時には、もう目が点でした。ハトが豆鉄砲食らうとはこういうことなのでしょう。真剣に説明しようとするリリには申し訳ありませんでしたが、5秒くらいポカーンとしてしまいました。でも、よくよく考えてみたら、初めて会った時も司さんの指示を完全に理解して行動していましたし、私の話している内容もわかっているようでした。喫茶店で会った時も同じ感じでしたし。正直な話、リリは賢い犬ですね~くらいに思っていたのですが、その想像の遥か斜め上にぶっ飛んでいました。一体なんなんですかね、このファンタジー犬は…。まぁ、司さんにお会いした時にでも聞いてみましょう。
「リリ、少し落ち着きなさい。司さんに何かあったことを私に伝えに来てくれようとしたのですよね?ありがとうございます。話は兎神さんたちから聞いています。これから私は司さんを捜しに行く予定です。安心して待っていてください」
「舞さん!私も、私も行きます!連れて行ってください!」
ワッツ!?
「リリ、これから私が行くところは、とても危ないのですよ?ケガをするかもしれませんし、最悪死んでしまうかもしれません。お家で帰りを待っていてくれませんか?」
「わかっています。もしかしたら舞さんに迷惑をかけてしまうかもしれません。でも、私も行きたいのです!なぜかはわかりませんけど、行かなくちゃいけない気がするんです!お願いします、私も連れて行ってください!」
リリにどう答えていいかわからず、兎神さんに視線を投げました。兎神さんは困った顔をしながらも頷いてくれました。どうやら同行する許可が出たようです。しょうがありませんね。まぁ、私がしっかりと守ればいい話ですし。
「わかりました。でも、道中は私の指示をしっかり聞いて守ること。これが約束できなければ連れていけません。いいですか?」
「わかりました!ありがとうございます!」
リリは元気よく返事をして、私に約束してくれました。こうして、私とリリの司さん捜索パーティーが結成されたわけです。さあ、では早速準備に取り掛かりましょうか。食料等は兎神さんたちが用意してくれるそうなので、私は主に武具と身の回りのものですかね。
さて、何を持っていきましょうかね~。今回は強行軍になると思いますし、メンテナンスが必要な装備は不向きですね。私が得意な剣と槍は諦めましょう、何より嵩張りますし。使い勝手と携帯性を考慮すると旋棍(トンファー)がベストですかね。うん、そうですね、打撃も防御もできますし、それにこれ特殊合金製でとても頑丈なので便利です。
家族に行ってくる旨を伝え、学校に休学届を出してもらうようにお願いします。最低でも1か月はかかりそうなお話しでしたしね。その後、兎神さんに司さんのお屋敷まで車で移動してもらいます。送ってもらって気づいたのですが、到着までに車で1時間以上かかりましたよ…私に会うためにリリはどれくらいの時間走ってきたのでしょうか?震えます。そう考えたら、ついついリリの頭を撫でてしまいました。本犬は満面の笑みでハテナマークでしたが、理由はわからないけど撫でてくれるの?ラッキーくらいに思っているのでしょう。
司さんのお屋敷について思ったこと、なんなんですか、ここは。おおよそ敷地内に入ったところ辺りから監視カメラとトラップの山。今時、安全な日本でこんな要塞みたいな装備しているお家なんて見たことないです。何から身を守るつもりですかね…。
お屋敷に着いたら、蒼花(そうか)さんという方が出迎えてくれました。この人、タダものじゃありませんね。身のこなしが違いますから、武術とかそういう系統の動きではないようですが、洗練されたものを感じます。蒼花さんに連れられて、まずは採寸から始まりました。くっ、私が服を脱いだ時に、あからさまに残念そうな顔をするのをやめてください。確かに少しボリュームが足りないのは認めますが、私だって好きでこういう体形に生まれているわけではありません。ど、努力もしてるんですよ?
採寸が終わり、用意された服を着てびっくりしました。なんですかこれ。私が普段着ている道着よりも軽いです。インナーもジャストフィットですし、動くのに全然邪魔になりません。通気性も良し、収納も複数あります。蒼花さんの説明で水や汚れもある程度弾き、さらにこの薄さで刃物などの裂傷に強く、多少の衝撃吸収もするとのこと。どこの戦闘服ですか。蒼花さんには使ってみて、何か問題点や改良点があったら教えてほしいと言われました。これ以上どこへ向かうというのですか…。
身支度もできたので、食堂へ向かいます。向こうに行った際に何があるかわかりませんから、出発前に栄養を補給しておきましょう、ということになりました。食堂についたら、リリがすでに食事をしていました。リリのメニューはレアに焼いた極厚ステーキと野菜のスープとリンゴのようです。嬉々として食べています。前、喫茶店で会った時もリンゴ食べていましたよね…よほど好きなんですね。私はビタミンとたんぱく質と糖質の補給をメインでお願いしていたので、フルーツ類とお肉と野菜のスープとおにぎりを頂きます。お行儀が悪いので普段はやりませんが、緊急時なので食べながら、橙花さんが用意してくれた荷物を確認します。内容は保存食やサバイバルグッズなど、野外活動におおよそ必要なものがすべて揃っていました。ありがとうございます。
さぁ、食べ終わったら、少し食休みして出発するとしますか。
さて、その前に驚いたことが1つ。これはまさに驚愕の事実と言っていいでしょう。なんといいますか、リリがしゃべっているのです。リリの目が覚めて、開口一番に、
「舞さん、舞さん、司さんが大変なのです!大樹様が、司さんが、お守りが!」
と話しながら私に飛びついてきた時には、もう目が点でした。ハトが豆鉄砲食らうとはこういうことなのでしょう。真剣に説明しようとするリリには申し訳ありませんでしたが、5秒くらいポカーンとしてしまいました。でも、よくよく考えてみたら、初めて会った時も司さんの指示を完全に理解して行動していましたし、私の話している内容もわかっているようでした。喫茶店で会った時も同じ感じでしたし。正直な話、リリは賢い犬ですね~くらいに思っていたのですが、その想像の遥か斜め上にぶっ飛んでいました。一体なんなんですかね、このファンタジー犬は…。まぁ、司さんにお会いした時にでも聞いてみましょう。
「リリ、少し落ち着きなさい。司さんに何かあったことを私に伝えに来てくれようとしたのですよね?ありがとうございます。話は兎神さんたちから聞いています。これから私は司さんを捜しに行く予定です。安心して待っていてください」
「舞さん!私も、私も行きます!連れて行ってください!」
ワッツ!?
「リリ、これから私が行くところは、とても危ないのですよ?ケガをするかもしれませんし、最悪死んでしまうかもしれません。お家で帰りを待っていてくれませんか?」
「わかっています。もしかしたら舞さんに迷惑をかけてしまうかもしれません。でも、私も行きたいのです!なぜかはわかりませんけど、行かなくちゃいけない気がするんです!お願いします、私も連れて行ってください!」
リリにどう答えていいかわからず、兎神さんに視線を投げました。兎神さんは困った顔をしながらも頷いてくれました。どうやら同行する許可が出たようです。しょうがありませんね。まぁ、私がしっかりと守ればいい話ですし。
「わかりました。でも、道中は私の指示をしっかり聞いて守ること。これが約束できなければ連れていけません。いいですか?」
「わかりました!ありがとうございます!」
リリは元気よく返事をして、私に約束してくれました。こうして、私とリリの司さん捜索パーティーが結成されたわけです。さあ、では早速準備に取り掛かりましょうか。食料等は兎神さんたちが用意してくれるそうなので、私は主に武具と身の回りのものですかね。
さて、何を持っていきましょうかね~。今回は強行軍になると思いますし、メンテナンスが必要な装備は不向きですね。私が得意な剣と槍は諦めましょう、何より嵩張りますし。使い勝手と携帯性を考慮すると旋棍(トンファー)がベストですかね。うん、そうですね、打撃も防御もできますし、それにこれ特殊合金製でとても頑丈なので便利です。
家族に行ってくる旨を伝え、学校に休学届を出してもらうようにお願いします。最低でも1か月はかかりそうなお話しでしたしね。その後、兎神さんに司さんのお屋敷まで車で移動してもらいます。送ってもらって気づいたのですが、到着までに車で1時間以上かかりましたよ…私に会うためにリリはどれくらいの時間走ってきたのでしょうか?震えます。そう考えたら、ついついリリの頭を撫でてしまいました。本犬は満面の笑みでハテナマークでしたが、理由はわからないけど撫でてくれるの?ラッキーくらいに思っているのでしょう。
司さんのお屋敷について思ったこと、なんなんですか、ここは。おおよそ敷地内に入ったところ辺りから監視カメラとトラップの山。今時、安全な日本でこんな要塞みたいな装備しているお家なんて見たことないです。何から身を守るつもりですかね…。
お屋敷に着いたら、蒼花(そうか)さんという方が出迎えてくれました。この人、タダものじゃありませんね。身のこなしが違いますから、武術とかそういう系統の動きではないようですが、洗練されたものを感じます。蒼花さんに連れられて、まずは採寸から始まりました。くっ、私が服を脱いだ時に、あからさまに残念そうな顔をするのをやめてください。確かに少しボリュームが足りないのは認めますが、私だって好きでこういう体形に生まれているわけではありません。ど、努力もしてるんですよ?
採寸が終わり、用意された服を着てびっくりしました。なんですかこれ。私が普段着ている道着よりも軽いです。インナーもジャストフィットですし、動くのに全然邪魔になりません。通気性も良し、収納も複数あります。蒼花さんの説明で水や汚れもある程度弾き、さらにこの薄さで刃物などの裂傷に強く、多少の衝撃吸収もするとのこと。どこの戦闘服ですか。蒼花さんには使ってみて、何か問題点や改良点があったら教えてほしいと言われました。これ以上どこへ向かうというのですか…。
身支度もできたので、食堂へ向かいます。向こうに行った際に何があるかわかりませんから、出発前に栄養を補給しておきましょう、ということになりました。食堂についたら、リリがすでに食事をしていました。リリのメニューはレアに焼いた極厚ステーキと野菜のスープとリンゴのようです。嬉々として食べています。前、喫茶店で会った時もリンゴ食べていましたよね…よほど好きなんですね。私はビタミンとたんぱく質と糖質の補給をメインでお願いしていたので、フルーツ類とお肉と野菜のスープとおにぎりを頂きます。お行儀が悪いので普段はやりませんが、緊急時なので食べながら、橙花さんが用意してくれた荷物を確認します。内容は保存食やサバイバルグッズなど、野外活動におおよそ必要なものがすべて揃っていました。ありがとうございます。
さぁ、食べ終わったら、少し食休みして出発するとしますか。
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