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5-1 護衛部隊
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ぐったりとしているメルキュールを抱えリンクスは天幕の奥へ歩いていく。
出入口から1番遠いところにベッドとカプセルが並び、目隠しをするように棚で仕切られている。白を基調とした診療所のような空間だ。
昼間の移動時とは違い、セルキーの背中から下ろされた救護室は当直職員用の天幕とつながっており、広く感じた。
「リンクス。何故彼を……見ていナかったのでス……?何かあってからデハ遅いノですよ……。貴方もあなたダ。村についたラ、リンクスから離れないヨウニと言ってあっタでショう……?」
メルキュールはカプセルに横たわりながらも2人を嗜める。
音波弾によるダメージで鼓膜が破れ、耳が聴こえにくくなっているらしい。いつもの凛とした印象は跡形もなく消え、言葉もたどたどしい。
三半規管へのダメージも大きく、眩暈や吐き気も酷いらしい。萎れた花のようにぐったりとなされるがままになっていた。
「ごめん……」
リンクスは、カプセルの横に膝をつき、コツンと額を蓋にあてた。
「俺の……落ち度だ……」
カプセルの蓋に添えていた手をゆっくりと、ぎゅっと握りしめる。悔しそうに肩を震わせ項垂れる黒い頭にカパーの扇がペチッとあてられた。
「反省も後悔もあるでしょうが、今回の件は貴方にそこまで非があるとは思いません。
彼はグリンディローの川の出身なのです。我々の説明不足が故に貴方と別行動してしまったのでしょう。宴の席ですからありうることですよ。」
カパーの真面目な声が降ってくる。それでも、リンクスは顔をあげることができなかった。なにも答えることができずにいると、カパーはタメ息をついた。
「まるでメルキュールさんが死んでしまったかのような反応ですが、彼、耳をやっただけで他はピンピンしていますからね?ほぼ自爆です。怪我に関しては本人に反省してもらわなくては。」
何をそんなに項垂れることがあるのですか、貴方らしくないとカパーは笑う。とても優しい声だった。
それでも顔を上げないリンクスの頭をしばらく眺めると、ポンっと扇で1つ叩いて言った。
「心配しなくても、30分もすればまたいつものようにお小言が降ってきますよ。
さて、途中でサイレンサーをはずしたのですから、貴方も少なからずダメージを受けているはずです。今のうちに診てもらってください。」
メルキュールさんが復活したら、この程度ではすみませんからね。と、リンクスに受診をうながすと、今度はウッドに向き直った。
ウッドは、リンクスの反対側で、メルキュールを心配そうに覗き込んでいた。
「何があったのか聞いても?」
ウッドの肩がビクッと跳ね上がる。
視線を左右に彷徨わせ、口をパクパクさせた。何度も意を決したように息を吸い込んでは、視線をそらし言葉を探している。
「お茶でも淹れましょうか。」
カパーがウッドに手を差しのべると、ウッドは反射的に手を乗せた。ふわふわとした癖っ毛とあいまって犬みたいだなと思った。
いつもはキリッと上がっている眉毛は不安そうに下がり、しゅんと伏せられた犬の耳が見えるようだった。
ベッドやカプセルの置かれている位置から棚を挟んだ入り口側には、絨毯が敷かれ、机とソファーが置かれている場所があった。
カパーとウッドは、向かい合ってソファーに座っていた。
ウッドの視線の先では少し離れた所でリンクスが診察を受けている。ケガは無さそうだが、やはり耳に何かあるのだろう。白衣を着た男がリンクスの耳に光をあてながら何か話していた。
どうぞ。と、カパーが琥珀色の液体の入ったカップを差し出す。
これも、ウッドの村にはないものだった。
「ミルクや砂糖はお好みでどうぞ。」
と、ミルクピッチャーとシュガーキューブも机に並べられた。
砂糖なんて高級品が実在するなんてとウッドは目を見張る。
先程までしゅんと項垂れていた犬の耳が少しだけピンッと立ち上がったように見えた。
その様子に、カパーはフフフと笑い、促した。
いそいそとシュガーキューブを摘まむウッドを見て、少しは元気が出ましたか?と微笑む。
ウッドは、自分でも理解できなかった気持ちをどう説明したらいいのか分からなかったが、ぽつりぽつりと話し始めた。
あの時抱いた気持ちを誰かに知られてはいけない気がして、誤魔化してしまおうかとも、考えた。
しかし、誤魔化せるほどの言葉を見つけられず結局ありのまま話してしまった。
「なるほど。それで、いてもたってもいられず、走り出した先でカムペと出会ったのですね。」
かなりたどたどしくなってしまったと思う。それでも、カパーは最後まで静かに聴いてくれた。
彼は紅茶を啜ると、その感情に名前をつけてみましょうか。と言った。
「劣等感といったところでしょうか。」
「れっとうかん……。」
意味はわからなかったが、口にだしてみるとストンと胸に何かが落ちた。あれだけ頭の中がぐちゃぐちゃになって、わけが分からなかったのに……。スルッと何かが抜けたような感覚だ。
少しだけ、妙な焦燥感が落ち着くような気がした。
「貴方が衝動的に走り出してしまったのは、その、もやもやが原因でしょう。
もやもやの正体が分かれば、少しはスッキリするかと思ったのですが……。」
そういうと、カパーはチラリとウッドを盗み見る。
あぁ、微笑ましいなと思う。自分の感情が分からず走り出してしまう未熟さも、それを素直に打ち明けてしまう真っ直ぐさも、どれも眩しくて仕方なかった。
「その気持ちは、誰もが持ちうる感情なのですよ。恥ずべきものなどではありません。どうか、しまいこんで勝手にいなくならないでください。心配しますから。」
カパーの声は珍しく真剣だった。いつもヘラっとつかみどころのない彼に静かに諭されるのは怒鳴られるよりも効いた。
「その場から走り出したくなった時には、聞かせてください。どんな気持ちなのか。どうしたいのか。すぐに分からなくてもいいんです。困ったときは一緒に考えましょう。考え続けることが大事なのですから。」
カパーは、ね、と首をかしげる。赤い耳飾りが揺れてウィンクをしているのがわかる。外套に隠れて表情は見えないが、気遣われているのはわかった。
ウッドはぎゅっと目を瞑り眉間に皺を寄せる……。
「みんなを見てたら……ここに……オレがいちゃ……ダメな気がしたんだ……」
「えぇ。」
「……。……。」
ウッドはそれ以上答えることができなかった。考えれば考えるほど、ぐるぐるぐるぐると『わからない』という言葉が頭を駆け巡る。
「じゃあ、一緒に強くなろうぜ」
顔を上げるとトパーズの瞳がにーっと笑った。
「そんでさ、一緒に村のみんなを鍛えたり、魔物狩りに出掛けられるようになってさ!そしたら、ここにいなきゃダメだ~!ってなるだろ?」
カパーは、フッフッフと笑った。
真っ直ぐな彼を好ましいと思ったのだ。
「何をいってるんですか。魔物狩りになんてそうそう出せませんよ。当分の間は基礎訓練と雑用です。」
凛とした響きのある少し低い声に、リンクスは勢いよく振り返った。
「なんですか?幽霊でも見るような顔をして。失礼ですよ。」
はぁ、とタメ息をつくと声の主は、今度はウッドに藤色の瞳を向ける。
「村についたらリンクスから離れないように言ってあったでしょう。指示には必ず意味があるんです。従って頂けないと困ります。特に命に関わるものに関しては絶対です。いいですか。今後は……グッァ!?」
最後まで言いきらないうちに黒い塊りがメルキュールめがけて跳んできた。
突然の衝撃を受け止めきれず、メルキュールはよろけて転んだ。
「ごめん……俺が目を離したから……宴の中で『呼ばれる』までウッドがいないことに気がつかなかったんだ……。
耳も……鼻もきかなくて……。見つけた時にはあんたは、ぐったりして動かないし……死んだかと思った……。」
真っ黒い塊はメルキュールの首に抱きつき、胸にグリグリと頭を押し付けている。
三角の耳にがっしりとした大きな身体。艶やかな黒い体毛。しなやかな長いしっぽ。美しい獣がそこにいた。
「リンクス、貴方はもう、子猫じゃないのです。自分の図体を考えなさい。」
痛いでしょう。とリンクスを嗜める。それでもリンクスはメルキュールの上から退かずグリグリと頭を押し付けていた。
「大袈裟ですよ。サイレンサーなしで音波弾を使ったのです。耳にダメージを受けて動けなくなっていただけですから。勝手に殺さないでください。」
根負けしたようにリンクスの頭をポンポンと軽く叩く。
「そもそも、何故目を離したのです?この村では魔物との遭遇があることくらい貴方も知っていたでしょう?
村人との交流も大事な職務ではありますが、なんのために彼に貴方を付けてると思っているのですか?
護衛部隊であることをもっと自覚していただかなくては。貴方の部隊はただの雑用ではないのですよ。」
「うぇぇ……いつも通りの積載長様だぁ……。」
リンクスは両の肉球を耳に当て、嫌そうに首をふる。
お小言の雨が降り注ぐので、しぶしぶメルキュールの上から退いた。
ソファのヘリまで行くと、メルキュールに爪を研いだら弁償ですよと釘を刺される。
そんなことしません~。と言いつつもシュルシュルと人型戻った。
「彼はね、メルキュールさんが拾ってきた子猫だったんですよ。今じゃすくすくと育って立派なピューマですけどね。」
「人間です。」
カパーがニヤニヤとウッドに打ち明けるとすかさずメルキュールから訂正が入る。
「どっちでもいいけどね~」
当の本人はミルクピッチャーをスンスンと嗅ぎながら答えた。
出入口から1番遠いところにベッドとカプセルが並び、目隠しをするように棚で仕切られている。白を基調とした診療所のような空間だ。
昼間の移動時とは違い、セルキーの背中から下ろされた救護室は当直職員用の天幕とつながっており、広く感じた。
「リンクス。何故彼を……見ていナかったのでス……?何かあってからデハ遅いノですよ……。貴方もあなたダ。村についたラ、リンクスから離れないヨウニと言ってあっタでショう……?」
メルキュールはカプセルに横たわりながらも2人を嗜める。
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「ごめん……」
リンクスは、カプセルの横に膝をつき、コツンと額を蓋にあてた。
「俺の……落ち度だ……」
カプセルの蓋に添えていた手をゆっくりと、ぎゅっと握りしめる。悔しそうに肩を震わせ項垂れる黒い頭にカパーの扇がペチッとあてられた。
「反省も後悔もあるでしょうが、今回の件は貴方にそこまで非があるとは思いません。
彼はグリンディローの川の出身なのです。我々の説明不足が故に貴方と別行動してしまったのでしょう。宴の席ですからありうることですよ。」
カパーの真面目な声が降ってくる。それでも、リンクスは顔をあげることができなかった。なにも答えることができずにいると、カパーはタメ息をついた。
「まるでメルキュールさんが死んでしまったかのような反応ですが、彼、耳をやっただけで他はピンピンしていますからね?ほぼ自爆です。怪我に関しては本人に反省してもらわなくては。」
何をそんなに項垂れることがあるのですか、貴方らしくないとカパーは笑う。とても優しい声だった。
それでも顔を上げないリンクスの頭をしばらく眺めると、ポンっと扇で1つ叩いて言った。
「心配しなくても、30分もすればまたいつものようにお小言が降ってきますよ。
さて、途中でサイレンサーをはずしたのですから、貴方も少なからずダメージを受けているはずです。今のうちに診てもらってください。」
メルキュールさんが復活したら、この程度ではすみませんからね。と、リンクスに受診をうながすと、今度はウッドに向き直った。
ウッドは、リンクスの反対側で、メルキュールを心配そうに覗き込んでいた。
「何があったのか聞いても?」
ウッドの肩がビクッと跳ね上がる。
視線を左右に彷徨わせ、口をパクパクさせた。何度も意を決したように息を吸い込んでは、視線をそらし言葉を探している。
「お茶でも淹れましょうか。」
カパーがウッドに手を差しのべると、ウッドは反射的に手を乗せた。ふわふわとした癖っ毛とあいまって犬みたいだなと思った。
いつもはキリッと上がっている眉毛は不安そうに下がり、しゅんと伏せられた犬の耳が見えるようだった。
ベッドやカプセルの置かれている位置から棚を挟んだ入り口側には、絨毯が敷かれ、机とソファーが置かれている場所があった。
カパーとウッドは、向かい合ってソファーに座っていた。
ウッドの視線の先では少し離れた所でリンクスが診察を受けている。ケガは無さそうだが、やはり耳に何かあるのだろう。白衣を着た男がリンクスの耳に光をあてながら何か話していた。
どうぞ。と、カパーが琥珀色の液体の入ったカップを差し出す。
これも、ウッドの村にはないものだった。
「ミルクや砂糖はお好みでどうぞ。」
と、ミルクピッチャーとシュガーキューブも机に並べられた。
砂糖なんて高級品が実在するなんてとウッドは目を見張る。
先程までしゅんと項垂れていた犬の耳が少しだけピンッと立ち上がったように見えた。
その様子に、カパーはフフフと笑い、促した。
いそいそとシュガーキューブを摘まむウッドを見て、少しは元気が出ましたか?と微笑む。
ウッドは、自分でも理解できなかった気持ちをどう説明したらいいのか分からなかったが、ぽつりぽつりと話し始めた。
あの時抱いた気持ちを誰かに知られてはいけない気がして、誤魔化してしまおうかとも、考えた。
しかし、誤魔化せるほどの言葉を見つけられず結局ありのまま話してしまった。
「なるほど。それで、いてもたってもいられず、走り出した先でカムペと出会ったのですね。」
かなりたどたどしくなってしまったと思う。それでも、カパーは最後まで静かに聴いてくれた。
彼は紅茶を啜ると、その感情に名前をつけてみましょうか。と言った。
「劣等感といったところでしょうか。」
「れっとうかん……。」
意味はわからなかったが、口にだしてみるとストンと胸に何かが落ちた。あれだけ頭の中がぐちゃぐちゃになって、わけが分からなかったのに……。スルッと何かが抜けたような感覚だ。
少しだけ、妙な焦燥感が落ち着くような気がした。
「貴方が衝動的に走り出してしまったのは、その、もやもやが原因でしょう。
もやもやの正体が分かれば、少しはスッキリするかと思ったのですが……。」
そういうと、カパーはチラリとウッドを盗み見る。
あぁ、微笑ましいなと思う。自分の感情が分からず走り出してしまう未熟さも、それを素直に打ち明けてしまう真っ直ぐさも、どれも眩しくて仕方なかった。
「その気持ちは、誰もが持ちうる感情なのですよ。恥ずべきものなどではありません。どうか、しまいこんで勝手にいなくならないでください。心配しますから。」
カパーの声は珍しく真剣だった。いつもヘラっとつかみどころのない彼に静かに諭されるのは怒鳴られるよりも効いた。
「その場から走り出したくなった時には、聞かせてください。どんな気持ちなのか。どうしたいのか。すぐに分からなくてもいいんです。困ったときは一緒に考えましょう。考え続けることが大事なのですから。」
カパーは、ね、と首をかしげる。赤い耳飾りが揺れてウィンクをしているのがわかる。外套に隠れて表情は見えないが、気遣われているのはわかった。
ウッドはぎゅっと目を瞑り眉間に皺を寄せる……。
「みんなを見てたら……ここに……オレがいちゃ……ダメな気がしたんだ……」
「えぇ。」
「……。……。」
ウッドはそれ以上答えることができなかった。考えれば考えるほど、ぐるぐるぐるぐると『わからない』という言葉が頭を駆け巡る。
「じゃあ、一緒に強くなろうぜ」
顔を上げるとトパーズの瞳がにーっと笑った。
「そんでさ、一緒に村のみんなを鍛えたり、魔物狩りに出掛けられるようになってさ!そしたら、ここにいなきゃダメだ~!ってなるだろ?」
カパーは、フッフッフと笑った。
真っ直ぐな彼を好ましいと思ったのだ。
「何をいってるんですか。魔物狩りになんてそうそう出せませんよ。当分の間は基礎訓練と雑用です。」
凛とした響きのある少し低い声に、リンクスは勢いよく振り返った。
「なんですか?幽霊でも見るような顔をして。失礼ですよ。」
はぁ、とタメ息をつくと声の主は、今度はウッドに藤色の瞳を向ける。
「村についたらリンクスから離れないように言ってあったでしょう。指示には必ず意味があるんです。従って頂けないと困ります。特に命に関わるものに関しては絶対です。いいですか。今後は……グッァ!?」
最後まで言いきらないうちに黒い塊りがメルキュールめがけて跳んできた。
突然の衝撃を受け止めきれず、メルキュールはよろけて転んだ。
「ごめん……俺が目を離したから……宴の中で『呼ばれる』までウッドがいないことに気がつかなかったんだ……。
耳も……鼻もきかなくて……。見つけた時にはあんたは、ぐったりして動かないし……死んだかと思った……。」
真っ黒い塊はメルキュールの首に抱きつき、胸にグリグリと頭を押し付けている。
三角の耳にがっしりとした大きな身体。艶やかな黒い体毛。しなやかな長いしっぽ。美しい獣がそこにいた。
「リンクス、貴方はもう、子猫じゃないのです。自分の図体を考えなさい。」
痛いでしょう。とリンクスを嗜める。それでもリンクスはメルキュールの上から退かずグリグリと頭を押し付けていた。
「大袈裟ですよ。サイレンサーなしで音波弾を使ったのです。耳にダメージを受けて動けなくなっていただけですから。勝手に殺さないでください。」
根負けしたようにリンクスの頭をポンポンと軽く叩く。
「そもそも、何故目を離したのです?この村では魔物との遭遇があることくらい貴方も知っていたでしょう?
村人との交流も大事な職務ではありますが、なんのために彼に貴方を付けてると思っているのですか?
護衛部隊であることをもっと自覚していただかなくては。貴方の部隊はただの雑用ではないのですよ。」
「うぇぇ……いつも通りの積載長様だぁ……。」
リンクスは両の肉球を耳に当て、嫌そうに首をふる。
お小言の雨が降り注ぐので、しぶしぶメルキュールの上から退いた。
ソファのヘリまで行くと、メルキュールに爪を研いだら弁償ですよと釘を刺される。
そんなことしません~。と言いつつもシュルシュルと人型戻った。
「彼はね、メルキュールさんが拾ってきた子猫だったんですよ。今じゃすくすくと育って立派なピューマですけどね。」
「人間です。」
カパーがニヤニヤとウッドに打ち明けるとすかさずメルキュールから訂正が入る。
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