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2人きりでの入社式から1年と数ヶ月。
ここ、西園寺心霊探偵事務所では、メンバーの入れ替わりこそあったものの以前と同じような賑やかで和やかな会話が繰り広げられていた。
「はぁー、瞳が居ない職場ツラいしんどい地獄」
そう言いながら、所長でもある西園寺瞳がソファに座っているその足に頭を乗せて、膝枕状態でソファに寝転がるのは西園寺円である。
今は大学病院で研修医として勤務しており、その休日だけをこちらの事務所への出勤日にしている。研修医と言えば、休みも返上で勉強会だのなんだのと忙しいはずなのだが、そんな常識は円には通用しないようだ。
「家に帰れば所長が居る人が何ワガママ言ってるんですか。所長も円さんを甘やかし過ぎですよ」
瞳や円の対面でノートパソコンを操作しつつそんなふうに言うのは黒崎祐也。二人のクラスメイトだった加藤のパートナーである徹也の弟だ。
「そう言ってくれるな。オレはオレで円に頼りきってるんだから」
困ったように笑い、円の髪を撫でながら瞳が言うのを、くすくすと笑って見ているのは高科みどり。
みどりと祐也は同じ歳で、瞳たちの2学年下となる。
何の因果なのか、2人は現在、婚約者同士という間柄だ。瞳がこの事務所を引き継ぐ際の補充人員として声を掛けたのは、加藤家のお抱え術者の弟である祐也だった。かつての『篁』の事件関連で悪魔に烙印を押された祐也は、その悪魔との繋がりを絶ったのが瞳だと何故か気付いており、提案にふたつ返事で頷いた。
長男である徹也が加藤のパートナーとなったことから、黒崎家では祐也が跡取りということになったそうだ。
みどりとはお見合いだったらしいが、黒崎家が術者の家系であることから、あまり公にはされていない関係だという。
そんな流れを簡単に聞いた上で、瞳はみどりにも声を掛けた。みどりの就職を渋っていた高科家も、かつての恩人との仲介をした事務所ということと、みどり本人がやる気を見せたことから承諾してくれたらしい。
「所長はもっと周りを頼ってください」
ぴしゃり、と。以前誰かに言われた様なことを祐也に言われて、瞳は苦笑するしかない。
(頼ってるように見えないのかなぁ……)
昔の自分と比較してみるとだいぶ変わったと思うのに、円を筆頭に口を揃えて同じようなことを言う。
実際、円には公私共に甘えきっているし、事務所は祐也やみどりが居なければ成り立たないとまで思っているのに。
(これ以上は『堕落』の域だぞ……)
そう、ぼんやりと考えていると、不意に頬をむにっとつねられる。
「……ん?」
「ダメなこと考えてる時の顔してる」
「そう……だったか?」
優しく愛しい男に見透かされ、瞳は苦笑する。かなわないな、と思う。何もかもお見通しなのだ、この男は。
「瞳は考え過ぎだよ」
にこりと笑って、つねった頬を、すり、と撫でてくる。けれど。
「円…………。この体勢でそれ言っても、さまになってないからな」
「う……」
瞳に膝枕されたままで言っても、格好がつかないだろう。元が王子さま顔なので騙されそうになるが、そうはいかない。
「まあでも。ありがとな」
瞳がそう言いながら円の髪をポンポンと撫でると、円は嬉しそうに笑う。
「だから所長は円さんに甘すぎです! そういうのは家でやってください!」
「ええぇ……」
「それより。今日の分のチェック終わったんで確認お願いします」
「ああ、うん。どれ?」
「この3件です」
言いながら祐也はノートパソコンを瞳に見せる。そのタイミングで円も起き上がって体勢を変えた。
このデジタル化の波を受け、西園寺心霊探偵事務所への依頼はホームページからのみの受付となっている。窓口担当は祐也だ。サイトのメールフォームからのメールの中には、瞳に対する食事の誘いやら告白など業務に関係の無いメールが多数混ざっている。そういったものは祐也の手により即刻削除されるのだ。
今回、瞳の目に触れるのは3件。瞳はメールの内容を見て遠隔処理か現場に赴くかを判断する。
3件目のメールを見て、瞳が眉をひそめて訝しげな声を上げた。
「これ……『裏サイト』か?」
「いいえ、『表』です」
「だよなぁ……」
「やっぱり、ちょっとヤバそうですよね?」
「うん。祐也は気配を読むのが上手いよね」
「所長に言われたくありません」
「褒めてるんだけど……」
「なに、こいつヤバいの? 『小川……』」
「そうですね。対象者名は『小川博史』。本人に自覚は無さそうですが、これは相当ですよ」
円の声に、祐也が反応し、瞳が言葉を繋げる。
「たぶん女性のものだと思うんだけど……恨みがね、かなり複雑に絡まってるんだ」
「うえぇ……」
「これは……遠隔だと難しいな。行くか」
「所長、断るという選択肢もあるのですが……」
ため息をつきながら祐也が言うのは、それでも瞳が出向くことが分かっているからだろう。
案の定、困ったように笑う瞳が言葉を紡ぐ。
「うん。でも、恨みに絡め取られて身動き出来ない子どもが視えるんだ。その子だけでも助けたい」
はぁー、と祐也がため息をつき、再びパソコンを自分の方へと向ける。
「分かりました。いつで調整しますか?」
「円が行くなら木曜日だな」
「行くに決まってるでしょ」
「ですよね、了解です」
言いながら祐也は、先方と連絡を取るべく高速でキーボードを叩いた。
「ねぇ、瞳」
「うん?」
「『裏サイト』宛てかと思うような案件なのに『表』で祓っちゃっていいの?」
「大丈夫……って言うのはおかしいかもしれないけど。オレが干渉するのはさっき言った子どもだけだよ。彼自身は……オレにはどうにもできない。たぶん、『裏』にもたどり着けないと思う」
「そっか」
「うん」
西園寺心霊探偵事務所が運営管理するホームページは2件ある。
比較的探しやすく依頼がしやすい『表』のサイトと、結界で隠された上に玄武から教えられた「パスワード」がないと開くことも出来ない、通称『裏サイト』。
やはり『謎の祓い屋』が突然消えるという訳にはいかなかったための、苦肉の策である。
サイト立ち上げに当たって、祐也とみどりに瞳の正体を告げるかさんざん迷った末に打ち明けた訳だが、2人ともが察していて、瞳の方が驚かされたのは1年前の話だ。
祐也は悪魔に残された烙印が消えた時に瞳の気配を感じたという。高校に入学したらその気配の主が居て「清陵の『姫』」などと呼ばれていたので驚いたらしい。
みどりの方も、例の狐の事件以降の瞳とのやり取りの中で何かを感じ取っていたようだ。何だか納得したような顔をして頷くだけだった彼女も、実は霊を視るまではできないけれど感じ取ることができるのだということは最近明らかになった。
現在の変則体制が、円の研修期間が終わるまでというのは全員が正しく理解している。円は、研修医としての2年間の勤務が終われば、完全にこちらの事務所のみの所属となる予定なのだ。
「そうだ。みどり、例のヤツ所長に渡しておいて」
「あ、うん。所長、これどうぞ」
「ん。何ですか?」
みどりがバッグの中からなにやらリーフレットのような物を取り出して瞳に渡してくるから、瞳はキョトンとみどりを見上げた。
「週末の出張の宿泊先です。全室離れの、秘湯の隠れ宿です」
「ああ。ありがとうございます」
納得して頷き、瞳は受け取ったリーフレットを見る。
「かなり急だったのに、よく予約取れましたね」
「シーズンオフだそうなので、割と大丈夫でしたよ」
「助かります」
「所長。秘湯の『隠れ宿』ですからね?」
「うん?」
「くれぐれも、くれぐれも! 目立たないようにしてくださいね!」
「いやぁ、大丈夫だろ?」
祐也の念押しに、瞳は苦笑するしかない。
「その自覚がない所をどうにかしてくださいよ……。ところで、猫ちゃんたちは大丈夫なんですか?」
「ああ。優秀なペットシッターがいるからな」
「それならいいんですけど」
「ん? あれ? 瞳?」
「うん?」
ひとり話が見えない円は、どういうことだと最愛のパートナーに視線で問いかける。
「円。今週の土日はオレと2人で出張だ」
「え? でも俺、土曜日は……」
「小田切さんにはもう話した。許可は取ってある」
「……なにそのドッキリ」
ぼう然と呟く円に、してやったりと微笑む瞳は。まるでイタズラが成功した子どものようだった。
ここ、西園寺心霊探偵事務所では、メンバーの入れ替わりこそあったものの以前と同じような賑やかで和やかな会話が繰り広げられていた。
「はぁー、瞳が居ない職場ツラいしんどい地獄」
そう言いながら、所長でもある西園寺瞳がソファに座っているその足に頭を乗せて、膝枕状態でソファに寝転がるのは西園寺円である。
今は大学病院で研修医として勤務しており、その休日だけをこちらの事務所への出勤日にしている。研修医と言えば、休みも返上で勉強会だのなんだのと忙しいはずなのだが、そんな常識は円には通用しないようだ。
「家に帰れば所長が居る人が何ワガママ言ってるんですか。所長も円さんを甘やかし過ぎですよ」
瞳や円の対面でノートパソコンを操作しつつそんなふうに言うのは黒崎祐也。二人のクラスメイトだった加藤のパートナーである徹也の弟だ。
「そう言ってくれるな。オレはオレで円に頼りきってるんだから」
困ったように笑い、円の髪を撫でながら瞳が言うのを、くすくすと笑って見ているのは高科みどり。
みどりと祐也は同じ歳で、瞳たちの2学年下となる。
何の因果なのか、2人は現在、婚約者同士という間柄だ。瞳がこの事務所を引き継ぐ際の補充人員として声を掛けたのは、加藤家のお抱え術者の弟である祐也だった。かつての『篁』の事件関連で悪魔に烙印を押された祐也は、その悪魔との繋がりを絶ったのが瞳だと何故か気付いており、提案にふたつ返事で頷いた。
長男である徹也が加藤のパートナーとなったことから、黒崎家では祐也が跡取りということになったそうだ。
みどりとはお見合いだったらしいが、黒崎家が術者の家系であることから、あまり公にはされていない関係だという。
そんな流れを簡単に聞いた上で、瞳はみどりにも声を掛けた。みどりの就職を渋っていた高科家も、かつての恩人との仲介をした事務所ということと、みどり本人がやる気を見せたことから承諾してくれたらしい。
「所長はもっと周りを頼ってください」
ぴしゃり、と。以前誰かに言われた様なことを祐也に言われて、瞳は苦笑するしかない。
(頼ってるように見えないのかなぁ……)
昔の自分と比較してみるとだいぶ変わったと思うのに、円を筆頭に口を揃えて同じようなことを言う。
実際、円には公私共に甘えきっているし、事務所は祐也やみどりが居なければ成り立たないとまで思っているのに。
(これ以上は『堕落』の域だぞ……)
そう、ぼんやりと考えていると、不意に頬をむにっとつねられる。
「……ん?」
「ダメなこと考えてる時の顔してる」
「そう……だったか?」
優しく愛しい男に見透かされ、瞳は苦笑する。かなわないな、と思う。何もかもお見通しなのだ、この男は。
「瞳は考え過ぎだよ」
にこりと笑って、つねった頬を、すり、と撫でてくる。けれど。
「円…………。この体勢でそれ言っても、さまになってないからな」
「う……」
瞳に膝枕されたままで言っても、格好がつかないだろう。元が王子さま顔なので騙されそうになるが、そうはいかない。
「まあでも。ありがとな」
瞳がそう言いながら円の髪をポンポンと撫でると、円は嬉しそうに笑う。
「だから所長は円さんに甘すぎです! そういうのは家でやってください!」
「ええぇ……」
「それより。今日の分のチェック終わったんで確認お願いします」
「ああ、うん。どれ?」
「この3件です」
言いながら祐也はノートパソコンを瞳に見せる。そのタイミングで円も起き上がって体勢を変えた。
このデジタル化の波を受け、西園寺心霊探偵事務所への依頼はホームページからのみの受付となっている。窓口担当は祐也だ。サイトのメールフォームからのメールの中には、瞳に対する食事の誘いやら告白など業務に関係の無いメールが多数混ざっている。そういったものは祐也の手により即刻削除されるのだ。
今回、瞳の目に触れるのは3件。瞳はメールの内容を見て遠隔処理か現場に赴くかを判断する。
3件目のメールを見て、瞳が眉をひそめて訝しげな声を上げた。
「これ……『裏サイト』か?」
「いいえ、『表』です」
「だよなぁ……」
「やっぱり、ちょっとヤバそうですよね?」
「うん。祐也は気配を読むのが上手いよね」
「所長に言われたくありません」
「褒めてるんだけど……」
「なに、こいつヤバいの? 『小川……』」
「そうですね。対象者名は『小川博史』。本人に自覚は無さそうですが、これは相当ですよ」
円の声に、祐也が反応し、瞳が言葉を繋げる。
「たぶん女性のものだと思うんだけど……恨みがね、かなり複雑に絡まってるんだ」
「うえぇ……」
「これは……遠隔だと難しいな。行くか」
「所長、断るという選択肢もあるのですが……」
ため息をつきながら祐也が言うのは、それでも瞳が出向くことが分かっているからだろう。
案の定、困ったように笑う瞳が言葉を紡ぐ。
「うん。でも、恨みに絡め取られて身動き出来ない子どもが視えるんだ。その子だけでも助けたい」
はぁー、と祐也がため息をつき、再びパソコンを自分の方へと向ける。
「分かりました。いつで調整しますか?」
「円が行くなら木曜日だな」
「行くに決まってるでしょ」
「ですよね、了解です」
言いながら祐也は、先方と連絡を取るべく高速でキーボードを叩いた。
「ねぇ、瞳」
「うん?」
「『裏サイト』宛てかと思うような案件なのに『表』で祓っちゃっていいの?」
「大丈夫……って言うのはおかしいかもしれないけど。オレが干渉するのはさっき言った子どもだけだよ。彼自身は……オレにはどうにもできない。たぶん、『裏』にもたどり着けないと思う」
「そっか」
「うん」
西園寺心霊探偵事務所が運営管理するホームページは2件ある。
比較的探しやすく依頼がしやすい『表』のサイトと、結界で隠された上に玄武から教えられた「パスワード」がないと開くことも出来ない、通称『裏サイト』。
やはり『謎の祓い屋』が突然消えるという訳にはいかなかったための、苦肉の策である。
サイト立ち上げに当たって、祐也とみどりに瞳の正体を告げるかさんざん迷った末に打ち明けた訳だが、2人ともが察していて、瞳の方が驚かされたのは1年前の話だ。
祐也は悪魔に残された烙印が消えた時に瞳の気配を感じたという。高校に入学したらその気配の主が居て「清陵の『姫』」などと呼ばれていたので驚いたらしい。
みどりの方も、例の狐の事件以降の瞳とのやり取りの中で何かを感じ取っていたようだ。何だか納得したような顔をして頷くだけだった彼女も、実は霊を視るまではできないけれど感じ取ることができるのだということは最近明らかになった。
現在の変則体制が、円の研修期間が終わるまでというのは全員が正しく理解している。円は、研修医としての2年間の勤務が終われば、完全にこちらの事務所のみの所属となる予定なのだ。
「そうだ。みどり、例のヤツ所長に渡しておいて」
「あ、うん。所長、これどうぞ」
「ん。何ですか?」
みどりがバッグの中からなにやらリーフレットのような物を取り出して瞳に渡してくるから、瞳はキョトンとみどりを見上げた。
「週末の出張の宿泊先です。全室離れの、秘湯の隠れ宿です」
「ああ。ありがとうございます」
納得して頷き、瞳は受け取ったリーフレットを見る。
「かなり急だったのに、よく予約取れましたね」
「シーズンオフだそうなので、割と大丈夫でしたよ」
「助かります」
「所長。秘湯の『隠れ宿』ですからね?」
「うん?」
「くれぐれも、くれぐれも! 目立たないようにしてくださいね!」
「いやぁ、大丈夫だろ?」
祐也の念押しに、瞳は苦笑するしかない。
「その自覚がない所をどうにかしてくださいよ……。ところで、猫ちゃんたちは大丈夫なんですか?」
「ああ。優秀なペットシッターがいるからな」
「それならいいんですけど」
「ん? あれ? 瞳?」
「うん?」
ひとり話が見えない円は、どういうことだと最愛のパートナーに視線で問いかける。
「円。今週の土日はオレと2人で出張だ」
「え? でも俺、土曜日は……」
「小田切さんにはもう話した。許可は取ってある」
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