祓い屋はじめました。

七海さくら/浅海咲也(同一人物)

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 求め合うように抱きしめ合いながら、瞳と円はベッドに倒れ込んだ。同時に円は瞳にキスをしながらシャツを引き裂くかのような勢いでボタンを外して脱がせ、ズボンを引き剥がす。
 今までにないほどに性急に求められ、瞳は思わずのけぞった。
 ローションを取り出す手間すら惜しく、指を唾液で濡らして秘部へとし込まれる。


「あ、まどか……っ!」
「瞳、ごめん……」
「まって、あ……っ!」
「ごめん、待てない……」


 ぐりぐりとナカを掻き回されて、喘いだ。性急過ぎるほど性急に秘部を拡げられてビクビクと震える。
 ぐち、と蕾に楔の先端を捻じ込まれ、その熱さに恐れではなく悦びにひくつき、ナカがうねる。一気に押し込まれてもれたのは、悲鳴のような嬌声にしかならなかった。


「ひああぁんっ!」


 ビクリとのけぞれば挿入された雄が奥を擦り、更なる快楽を与えてくる。


「んあぅ、は……、あぁ……っ!」


 ナカがうねるから、円に突かれてもいないのに次から次へと快楽が押し寄せて瞳は喘いだ。


「あぁ……、やぁ、も、おねが……、おく……っ!」
「瞳……っ」
「ああぁぁっ!」


 ぐい、と更に奥まで突かれて瞳はあっけなく達した。


「あ、は……っ、あぁ……」
「ごめん、待ってあげたいけど、限界……」
「んぁっ! まっ、あ、あぁ、んっ! あぅん……っく!」


 達した余韻に浸る間もなく、円の激しい律動に侵される。ローションもなく挿入されたソレを、けれどすっかり形を憶えた瞳のナカが違和感なく受け入れてうねり、絡みついている。
 何度も奥まで突かれ、喘がされて。最奥で男が弾け、熱い欲望を注ぎ込まれるのを感じて瞳も精を吐き出す。


「ああぁぁぁっ!」
「瞳……、愛してるよ」
「あぁ……っ、あ、ぅん……っ!」


 ビクビクと震えながら円の声を聞き、涙を零しながら何度も頷いた。
 円のモノがズルリと抜かれそうになって、瞳は声を上げた。


「あ……っ! や、まって……っ」
「瞳……?」
「んぁっ!」


 ぬるり、と出ていく感触に喘いだ。ナカで出された欲望の証が、ごぽ、とあふれ出る感覚にぶるりと震える。


「ん……っ、ぅ」
「瞳? どうしたの?」
「いれて……、まどか。もう、いっかい……、ココ、まどかで……いっぱいにして……」


 ふるふると震えながら蕩けた顔で己の腹をさするさまは、もはや扇情的せんじょうてきと言うより視覚の暴力だと円は思った。
 どくり、と。男の雄が反応をしないはずがない。
 ほとんど乱れていなかった着衣を全て脱ぎ捨て、円は瞳に覆い被さる。


「……っ、そういう、煽り方、どこで覚えてくるの……っ」


 お仕置き、と言わんばかりに瞳の足を抱え上げ、円の雄が一気に挿入される。


「ああぁぁぁっ!」


 ナカで出された体液が潤滑剤代わりになって、ごぷり、とあふれ出た。ひくり、と震える瞳の方はドライでイったようだった。


「ん、あぁ……、あ」
「ドライでイった? その方が気持ちいいんだったね。ほんと、えっちになったよね」
「あ……、いうな……ぁ……」
「腰うごいてるね。気持ちいいの?」


 円が動いてくれないから、ナカがうねるのに合わせるように腰が揺れるのが止められない。


「やぁ、きもちい……、から……っ、ね……、うごいて……っ」
「ん。上手におねだりできたね……」


 ぐ、と繋がりを深くして、円が瞳にキスを送る。


「んん……っ」


 ナカで内襞を擦られ、角度を変えられて喘いだ瞳の声は円に飲み込まれる。深いキスを繰り返し、円はゆっくりと律動を始めた。


「ん、んぅ……っ、は……ぁん……っ……んぁ、あ、ん!」


 円の動きに合わせるように押し出される声を止めることが出来ず、けれどキスで飲み込まれるからくぐもった声にしかならない。それが更に男を煽るのだ。


「んくぅ……っ、んん! ん───っ!」


 キスでイける瞳が、ナカを穿たれた上にキスで貪られ、イかないはずがなかった。ビクリと震えながら精を放つのに、円は休ませてはくれなくて。


「ん、んん! んぁっ、あ……はぁ、あぁ……っ!」
「瞳……かわいい。瞳……」
「やぁ、あ……っ! あぁん……っ!」


 呼吸も整わないままのキスは苦しすぎた。逃れるようにすれば、今度は甘い嬌声が耳に響いて、円にも言葉で甘くとかされる。


「瞳、好きだよ……。愛してる……。ねえ、俺には瞳だけ。だから、もう二度と、消えようなんて、思わないで」
「あ、あ、あぁ……っ! ん、まど……か……っ! オレ……、あ、んぁっ! ひ、ぁ……」


 律動が強く早くなって、瞳を追い上げるから、瞳はもう何を言っているのか自分でも分からなかった。


「あ、あ、ああぁぁぁっ!」
「う……っ!」


 瞳がまた達したのに引き摺られるように円がナカに精を吐き出す。ごぽ、と溢れ出る白濁の量に、瞳の身体がビクビクと反応する。


「あ、あ……、あぁ……っ」


 熱く大量に注ぎ込まれた体液に、瞳はいっそ悦びすら覚える。今度は円は瞳の胎内たいないに楔を埋め込んだままで余韻に浸った。


「瞳……。ねえ、愛してる。愛してるよ」
「……ん。うん」
「だから、もう二度とあんなことしないで……」
「……確約は、できない」
「瞳」
「それがオレの『仕事』だから……」
「ねえ瞳。知ってる? 俺の目の前で瞳が死にかけたの二回目なんだけど」
「ん? ……うん、そうだな……」


 瞳はバツが悪そうに視線を逸らした。


「三度目があったら」


 そう言いながら、円は瞳の鎖骨に思い切り噛みつく。


「いた……っ!」
「酷くするよ?」
「酷く、か。それもいいかもな……」
「瞳……」
「その時は。ひどく、してくれよ」


 いつもいつも甘やかされっぱなしだから。たまには酷いのもいい、なんて。不敵に笑いながら瞳が円の耳元で囁けば、なぜかナカの円が熱く質量を増して硬度を持ったことに気が付いた。


「……え?」


 ひく、と繋がっている場所が疼いた。


「や、待て。まって、まどか……、あっ!」


 いつもならいざ知らず、生還したばかりの瞳には、さすがにキツい。そう慌てて円を制止しようとするけれど、もう遅かった。


「……今のは瞳が悪い」
「やっ! そんな……、あぁっ!」


 瞳はまたしても円に組み敷かれ、喘がされることになった。
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