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円の部屋の、円のベッド。
円のにおいに包まれて、瞳はもう恥ずかしくてたまらなくなる。
もう何度も抱かれているのに。否、抱かれているからこそいたたまれなくなる瞬間だってある。
「円……。お願い、電気消して……」
赤く染まった顔を腕で隠しながら瞳が言うけれど、円は聞いてくれそうにない。
「ダメ。今日はもうほんの少しも瞳から離れたくない」
「いやだ。お願い、消して」
「なんで?」
「だって、恥ずかしい……」
「今更じゃない?」
そう言いながら、円は瞳のシャツのボタンをプツリプツリと外しはじめた。
「恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ……っ」
「ごめん、却下」
「まど……っ、ん!」
名前を呼ぼうとして、不意に口を塞がれる。ぬるりと熱い舌が口腔を貪るから、声がおさえられない。
「んぁ、ぅ……っふ、んく、ぅ……は、あ……っ」
思うさま味わい尽くされやっと解放されて、瞳は喘ぐように呼吸を繰り返す。気が付いた時にはシャツを脱がされ押し倒されていた。
「待てないって、俺は言ったよね?」
「あ……っ!」
円の熱い手が瞳の身体を撫で、舌を這わせて性急に追い上げる。
「あ、あ……っ、まど……か……っ! んぁ、や……っ」
「瞳……」
「まっ……、は、ぁ……っ、ん!」
こんなに余裕がないのは円らしくない。そう瞳は思うけれど、心はそう思うのに身体は欲望に正直で言うことをきいてくれない。
ずるりと下着ごと一気に脱がされて、秘部に直接ローションを垂らされる。
「ひ……っ!」
今までに感じたことの無い冷たい感触に、ビクリと震えた。同時に、円は本当に余裕がないのだと本能で感じ取る。
それでも。
埋め込まれる指は的確に瞳のイイ所を突いて、何も考えられなくなるまで追い詰めていく。
「う……、んぁ、は……っ、あ、あぁ……、んっ、……ふぁ……っ」
指を増やされ解されていくその場所は、その後に来る快楽を知っている。
けれど、両足を担ぎあげるように開かれてひたりとあてがわれたソレに、瞳はハッと我に返った。
いつもより熱くて大きい楔は、肌に吸い付くようで。ぬるりとした先走り。ぐぷ、と押し広げるように挿入される熱いモノに、内襞がうねるのが自分でも分かる。
「待っ……、あ、あぁぁぁぁ……っ!」
一気に押し入ってきたソレに、瞳の身体がビクリとのけぞった。同時に吐き出される瞳の白濁に、腹が汚れる。
熱い。
熱くて大きなソレを迎え入れた場所が悦びに震える。1mmにも満たない薄いソレが無いだけで、こんなにも変わるものだっただろうか、と瞳はチカチカと明滅する視界の中で考えた。
(ゴム……してない、だけなのに……っ)
いつもよりも余裕がない円。はくはくと口で呼吸を繰り返しながらやっとの思いで見上げれば、欲情した獣のような、ギラギラとした目をした円の顔がそこにある。
「あ……っ」
瞳は、ひゅ、と息を飲んだ。
これほどまでに欲にまみれた円を見るのは初めてだった。
「動く、よ……っ」
「ひぁ……っ!」
ぐるり、と掻き混ぜられてビクビクと震える瞳の身体は、更に淫らな色に染まっていく。円の激しい欲情に、どうにかなりそうだった。
ずるりとギリギリまで引き抜かれて、また奥まで一気に押し入られるのを繰り返されると、もうなにがなんだか分からなくなる。
「ん、んぁ、ひ……、ひぅ……んっ! んぁ」
瞳の口から唾液が零れ落ち、意味を成さない声がひっきりなしに溢れる。
「ぁ、や……っ、も、もぅ……っ!」
「うん……、俺も……っ」
瞳がもう限界だと訴えれば、円がやっと応じてくれる。ホッとしたのもつかの間のことで、円は瞳を更に追い上げるために抜き挿しを強くする。
「や、ああぁぁぁぁぁっ!」
「……っく!」
一際強く最奥まで貫かれれば瞳は呆気なく達して、同時に熱い欲望を注ぎ込まれるのを感じた。
そうしてその体勢のままで呼吸が整うのを待ち、円がナカにいることに浸っていたけれど。おもむろにずるりと引き抜かれて瞳は喘いだ。ごぽりと円の放ったものが零れる。
「んぁ……っ」
それから、しっとりと汗ばんだ頬を、優しく円に撫でられた。
「ごめんね、余裕なくて……」
「ん……、へーき」
円の手が心地好くて、瞳は、すり、と頬をすりつけた。
「あんまり可愛いことしないで」
「え……?」
「また酷くしちゃう」
「あ……っ?」
既に回復して勃ち上がったモノを後蕾にぬるりと擦りつけられて、瞳が震える。
「今度は優しくする……」
「まどか……?」
額に、まぶたに、頬に鼻の頭にと優しくキスを落として、円は瞳の唇を塞いだ。
「んぅ……、ふ……ぅ」
吐息さえも飲み込まれる深く優しいキスに、瞳は翻弄されることしかできない。
「あ……、はぁ……っ」
キスから解放された瞳が喘ぐように酸素を求める隙に、円はまだ着たままだった衣服をバサリと脱ぎ捨てる。素肌を重ねて抱きしめれば、しっとりとお互いが吸い付くようだった。その感覚に、敏感になった瞳の肌がふるりと震える。
「あ……っ」
「ね。もう一回、抱かせて……」
「そん、なの……っ」
「ん?」
「いちいち、きくな……っ、ばか!」
瞳は真っ赤になって、答える代わりにするりと円の首に両腕を回してすがりついた。
「ホント可愛いよね……」
「知るか……っ」
「自覚はして欲しいんだけど?」
円が勃ち上がった自らのペニスに今度はゴムを準備しようとするのを、瞳が制した。
「瞳……?」
「きょう、は……。それ、いい……」
熱っぽく言いながら、瞳は円のソレにするりと指を絡ませ、自分の後孔へと誘う。
「……っ! そういうの、反則……!」
煽られ、円は瞳の足を押し開いてゆっくりとそのナカに自らの楔を沈めてゆく。
「は……、あぁ……っ、ん、んん……っ」
そのゆっくりとした動きに、瞳はもどかしさすら覚えて円に縋る。
「もっと……、おく……っ」
「煽らないで……っ」
「あぁ……っ」
円を咥えこんで身体を揺すられれば、あられもない声が零れる。
ぐぷん、と円が奥まで挿入れて、腰をぐるりと回す。
「……瞳。奥まで挿入ったの、わかる?」
「ひ、あぁ……んっ! は、は……あっ」
奥を掻き混ぜられて、わからないはずがない。瞳は悲鳴のような声をあげながらコクコクと何度も頷いた。ぽろぽろと、涙が零れる。
「ふ……、可愛い」
「ぅ……、ふぅ……んっ、そんな……いうの、あ、まどか……だけ」
「うん。こんな可愛いとこ、誰にも見せちゃダメだよ」
「あたりまえ……っ、あっ、そこ……っ、やぁ……っ」
言われながら奥をゆるゆると突かれ、熱い吐息と共に言葉を紡ぐ。
ローションと円が放った白濁とが混ざり合い、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音を立てる。耳からも犯されるようなこの感覚がもう何度目なのか、瞳は覚えていない。それほどまでに、この一ヶ月足らずの間に円に抱かれ、身体はすっかり慣らされてしまった。
抱かれ慣れた身体は、抱かれるたびに貪欲に快楽を求めるけれど、それは円だからだ。もともとアセクシャルを自認していた瞳である。他の誰かに抱かれてやる気なんて毛頭ないし、たとえ押し倒されても返り討ちにする自信はある。
「や……ぁ、あ、んぁ、まどか……っ」
「ん。なに?」
「おく……っ、もっと……おく、に……、ほし……」
涙で目を濡らしながら懇願する瞳に。円は情欲にゾクリと震えて笑みを零した。瞳が貪欲に円を求めることが、円にどれほどの幸福をもたらすか、瞳は知らない。
「上手におねだりできたね」
「ふ……うっ」
「いちばん奥、俺にもちょうだいっ」
「ひ、あ……っ!」
ゆるく突かれていた中途半端な快感が、一気に激しく最奥までくるから、瞳は、かはっ、と一瞬だけ呼吸ができなくなる。ひゅ、と喉が鳴って視界がチカチカする感覚に、訳がわからない。
「……っ、ぁ……?」
「……瞳? ナカ、すごいうねってるんだけど、もしかしてドライでイった?」
吐精した様子はないけれど、あきらかにイった様子の瞳に円が高揚する。
「わかんな……っ」
「えっちな瞳、可愛い」
「……っあ!」
ズクリ、と円のペニスが熱さと質量を増すのがわかった。
「やぁっ、おっき……っ!」
「煽らないでってば……っ」
「あ、しらな……っ! ぁ……ふか……いぃっ!」
「もうっ! 煽ったのは瞳だからね……っ!」
無意識の瞳に煽られ、円は激しく最奥を何度も突いてくる。
「や……っ! あ、はぁ、んんぅ───っ!」
「ふ……っう!」
達する瞳のナカの収縮に持っていかれるように、円も二度目の精を放った。どくどくと注がれる熱い欲情を身体の最奥で受け止め、瞳の身体はヒクヒクと震えた。
「あ、ぁ……あっ」
押し出されるように、瞳の声がこぼれる。そんな瞳の声を惜しむように、円が口付けて声を奪う。
「んっ! ぅん、ん……っ」
音を奪われた瞳の声は、甘く艶めいた吐息となり鼻にぬける。
それは、円の奥にくすぶった情欲を炎に変えるには十分な色香を放っていた。
円のにおいに包まれて、瞳はもう恥ずかしくてたまらなくなる。
もう何度も抱かれているのに。否、抱かれているからこそいたたまれなくなる瞬間だってある。
「円……。お願い、電気消して……」
赤く染まった顔を腕で隠しながら瞳が言うけれど、円は聞いてくれそうにない。
「ダメ。今日はもうほんの少しも瞳から離れたくない」
「いやだ。お願い、消して」
「なんで?」
「だって、恥ずかしい……」
「今更じゃない?」
そう言いながら、円は瞳のシャツのボタンをプツリプツリと外しはじめた。
「恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ……っ」
「ごめん、却下」
「まど……っ、ん!」
名前を呼ぼうとして、不意に口を塞がれる。ぬるりと熱い舌が口腔を貪るから、声がおさえられない。
「んぁ、ぅ……っふ、んく、ぅ……は、あ……っ」
思うさま味わい尽くされやっと解放されて、瞳は喘ぐように呼吸を繰り返す。気が付いた時にはシャツを脱がされ押し倒されていた。
「待てないって、俺は言ったよね?」
「あ……っ!」
円の熱い手が瞳の身体を撫で、舌を這わせて性急に追い上げる。
「あ、あ……っ、まど……か……っ! んぁ、や……っ」
「瞳……」
「まっ……、は、ぁ……っ、ん!」
こんなに余裕がないのは円らしくない。そう瞳は思うけれど、心はそう思うのに身体は欲望に正直で言うことをきいてくれない。
ずるりと下着ごと一気に脱がされて、秘部に直接ローションを垂らされる。
「ひ……っ!」
今までに感じたことの無い冷たい感触に、ビクリと震えた。同時に、円は本当に余裕がないのだと本能で感じ取る。
それでも。
埋め込まれる指は的確に瞳のイイ所を突いて、何も考えられなくなるまで追い詰めていく。
「う……、んぁ、は……っ、あ、あぁ……、んっ、……ふぁ……っ」
指を増やされ解されていくその場所は、その後に来る快楽を知っている。
けれど、両足を担ぎあげるように開かれてひたりとあてがわれたソレに、瞳はハッと我に返った。
いつもより熱くて大きい楔は、肌に吸い付くようで。ぬるりとした先走り。ぐぷ、と押し広げるように挿入される熱いモノに、内襞がうねるのが自分でも分かる。
「待っ……、あ、あぁぁぁぁ……っ!」
一気に押し入ってきたソレに、瞳の身体がビクリとのけぞった。同時に吐き出される瞳の白濁に、腹が汚れる。
熱い。
熱くて大きなソレを迎え入れた場所が悦びに震える。1mmにも満たない薄いソレが無いだけで、こんなにも変わるものだっただろうか、と瞳はチカチカと明滅する視界の中で考えた。
(ゴム……してない、だけなのに……っ)
いつもよりも余裕がない円。はくはくと口で呼吸を繰り返しながらやっとの思いで見上げれば、欲情した獣のような、ギラギラとした目をした円の顔がそこにある。
「あ……っ」
瞳は、ひゅ、と息を飲んだ。
これほどまでに欲にまみれた円を見るのは初めてだった。
「動く、よ……っ」
「ひぁ……っ!」
ぐるり、と掻き混ぜられてビクビクと震える瞳の身体は、更に淫らな色に染まっていく。円の激しい欲情に、どうにかなりそうだった。
ずるりとギリギリまで引き抜かれて、また奥まで一気に押し入られるのを繰り返されると、もうなにがなんだか分からなくなる。
「ん、んぁ、ひ……、ひぅ……んっ! んぁ」
瞳の口から唾液が零れ落ち、意味を成さない声がひっきりなしに溢れる。
「ぁ、や……っ、も、もぅ……っ!」
「うん……、俺も……っ」
瞳がもう限界だと訴えれば、円がやっと応じてくれる。ホッとしたのもつかの間のことで、円は瞳を更に追い上げるために抜き挿しを強くする。
「や、ああぁぁぁぁぁっ!」
「……っく!」
一際強く最奥まで貫かれれば瞳は呆気なく達して、同時に熱い欲望を注ぎ込まれるのを感じた。
そうしてその体勢のままで呼吸が整うのを待ち、円がナカにいることに浸っていたけれど。おもむろにずるりと引き抜かれて瞳は喘いだ。ごぽりと円の放ったものが零れる。
「んぁ……っ」
それから、しっとりと汗ばんだ頬を、優しく円に撫でられた。
「ごめんね、余裕なくて……」
「ん……、へーき」
円の手が心地好くて、瞳は、すり、と頬をすりつけた。
「あんまり可愛いことしないで」
「え……?」
「また酷くしちゃう」
「あ……っ?」
既に回復して勃ち上がったモノを後蕾にぬるりと擦りつけられて、瞳が震える。
「今度は優しくする……」
「まどか……?」
額に、まぶたに、頬に鼻の頭にと優しくキスを落として、円は瞳の唇を塞いだ。
「んぅ……、ふ……ぅ」
吐息さえも飲み込まれる深く優しいキスに、瞳は翻弄されることしかできない。
「あ……、はぁ……っ」
キスから解放された瞳が喘ぐように酸素を求める隙に、円はまだ着たままだった衣服をバサリと脱ぎ捨てる。素肌を重ねて抱きしめれば、しっとりとお互いが吸い付くようだった。その感覚に、敏感になった瞳の肌がふるりと震える。
「あ……っ」
「ね。もう一回、抱かせて……」
「そん、なの……っ」
「ん?」
「いちいち、きくな……っ、ばか!」
瞳は真っ赤になって、答える代わりにするりと円の首に両腕を回してすがりついた。
「ホント可愛いよね……」
「知るか……っ」
「自覚はして欲しいんだけど?」
円が勃ち上がった自らのペニスに今度はゴムを準備しようとするのを、瞳が制した。
「瞳……?」
「きょう、は……。それ、いい……」
熱っぽく言いながら、瞳は円のソレにするりと指を絡ませ、自分の後孔へと誘う。
「……っ! そういうの、反則……!」
煽られ、円は瞳の足を押し開いてゆっくりとそのナカに自らの楔を沈めてゆく。
「は……、あぁ……っ、ん、んん……っ」
そのゆっくりとした動きに、瞳はもどかしさすら覚えて円に縋る。
「もっと……、おく……っ」
「煽らないで……っ」
「あぁ……っ」
円を咥えこんで身体を揺すられれば、あられもない声が零れる。
ぐぷん、と円が奥まで挿入れて、腰をぐるりと回す。
「……瞳。奥まで挿入ったの、わかる?」
「ひ、あぁ……んっ! は、は……あっ」
奥を掻き混ぜられて、わからないはずがない。瞳は悲鳴のような声をあげながらコクコクと何度も頷いた。ぽろぽろと、涙が零れる。
「ふ……、可愛い」
「ぅ……、ふぅ……んっ、そんな……いうの、あ、まどか……だけ」
「うん。こんな可愛いとこ、誰にも見せちゃダメだよ」
「あたりまえ……っ、あっ、そこ……っ、やぁ……っ」
言われながら奥をゆるゆると突かれ、熱い吐息と共に言葉を紡ぐ。
ローションと円が放った白濁とが混ざり合い、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音を立てる。耳からも犯されるようなこの感覚がもう何度目なのか、瞳は覚えていない。それほどまでに、この一ヶ月足らずの間に円に抱かれ、身体はすっかり慣らされてしまった。
抱かれ慣れた身体は、抱かれるたびに貪欲に快楽を求めるけれど、それは円だからだ。もともとアセクシャルを自認していた瞳である。他の誰かに抱かれてやる気なんて毛頭ないし、たとえ押し倒されても返り討ちにする自信はある。
「や……ぁ、あ、んぁ、まどか……っ」
「ん。なに?」
「おく……っ、もっと……おく、に……、ほし……」
涙で目を濡らしながら懇願する瞳に。円は情欲にゾクリと震えて笑みを零した。瞳が貪欲に円を求めることが、円にどれほどの幸福をもたらすか、瞳は知らない。
「上手におねだりできたね」
「ふ……うっ」
「いちばん奥、俺にもちょうだいっ」
「ひ、あ……っ!」
ゆるく突かれていた中途半端な快感が、一気に激しく最奥までくるから、瞳は、かはっ、と一瞬だけ呼吸ができなくなる。ひゅ、と喉が鳴って視界がチカチカする感覚に、訳がわからない。
「……っ、ぁ……?」
「……瞳? ナカ、すごいうねってるんだけど、もしかしてドライでイった?」
吐精した様子はないけれど、あきらかにイった様子の瞳に円が高揚する。
「わかんな……っ」
「えっちな瞳、可愛い」
「……っあ!」
ズクリ、と円のペニスが熱さと質量を増すのがわかった。
「やぁっ、おっき……っ!」
「煽らないでってば……っ」
「あ、しらな……っ! ぁ……ふか……いぃっ!」
「もうっ! 煽ったのは瞳だからね……っ!」
無意識の瞳に煽られ、円は激しく最奥を何度も突いてくる。
「や……っ! あ、はぁ、んんぅ───っ!」
「ふ……っう!」
達する瞳のナカの収縮に持っていかれるように、円も二度目の精を放った。どくどくと注がれる熱い欲情を身体の最奥で受け止め、瞳の身体はヒクヒクと震えた。
「あ、ぁ……あっ」
押し出されるように、瞳の声がこぼれる。そんな瞳の声を惜しむように、円が口付けて声を奪う。
「んっ! ぅん、ん……っ」
音を奪われた瞳の声は、甘く艶めいた吐息となり鼻にぬける。
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