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【閑話】日光観光での目撃証言
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【西洋レストランスタッフの場合】
「礼儀正しいお二人連れでしたね。高校生なんですか?」
「メニューとにらめっこしている姿は可愛らしかったですねぇ」
「そうですね。同じメニューをご注文されていて」
「本当に美味しそうに召し上がってくださるので微笑ましかったですよ」
「思わず声をかけてしまいましたが、お話を聞いてくださったのが嬉しかったですねぇ」
「私も声をかけたかったです」
「本当に、仲睦まじいお二人でしたね」
**********
【女子高生二人組の場合】
「最初、イケメン二人組が居るなって思って」
「そうそう。そうしたら人の流れから離れるから」
「ね。具合が悪いのかなって近付いたのよね」
「なんだか少し警戒されちゃったけど」
「でも、茶髪の人が黒髪の人を凄く心配してるのはよーく分かったわよね」
「思わずホテルのお部屋貸しましょうか、なんて言っちゃったものね」
「後で聞いたら、宿泊者以外はお部屋に入れないんだって聞いて、かえって悪いことしちゃったかしらと思ったわ」
「でもすぐにお部屋取ってたわよねぇ」
「愛よね、きっと」
「間違いないと思うわ」
**********
【女子大生二人組の場合】
「ラウンジでイケメンが一人でコーヒー飲んでるからナンパしてやれと思ったのよねぇ」
「いけると思ったわよねぇ」
「途中まではね」
「まさかあんな王子さまが居るなんて予想してなかったもの」
「ちょっともうラブラブ過ぎてあてられちゃったわ」
「醸し出す空気が違ったわよね」
「近寄るなオーラ半端なかったわ」
「あれは勝ち目ないわよねぇ」
「何も言わずに引き下がるしかないわよねぇ」
「ねぇー。あんな濃厚なキスシーン見せられたらねぇ」
「そうよねぇー」
**********
【駅で出迎えた某主従の場合】
「とうとう付き合い始めたのかと思ったわ」
「違いましたね」
「だって、ラブラブ全開だったじゃない!」
「わたしもそう思いました」
「以前から執着はしていると思っていたけれど、あれでまだ付き合ってないなんて詐欺だわ……」
「わたし、以前あからさまに牽制されましたよ……」
「どっちも美人だから横から取られるという可能性もあるけれど……」
「いえ。あのお二人に限ってそれはないと思います」
「言いきれる?」
「はい。自覚していらっしゃらないだけで、相思相愛だと思われます」
「見てるこっちが焦れったいわね」
「本当に」
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