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Final Season
〜14話€一転する戦況~
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第2陣としてやってきたひー、あっきー、ムゼ、カイはハルノスとディノンに果敢に攻撃を仕掛けるが、その全ての攻撃をハルノスが受け、不死身の能力で蘇るだけの消耗戦が続いていた…
その間に隊員達はディノンが繰り出してくる破壊の能力を必ず避けなければならいプレッシャーと戦っていた
あっきー「おい、ひー!これ俺らで勝てるのか!?」
ひー「こうゆう時ミサキの解析があれば打開策が見つかるかもだったんだけどねぇ」
ムゼ「はぁ…めんどくせぇ…」
カイ「とにかく今ステラさんが救護室で気を回復してますから!あの人はこの状況を絶対に変えてくれます!それまで耐えましょ?」
あっきー「おぉ~言うねぇ?」
ひー「好きなだけのことはあるね?」
カイ「ちがっ…いやっ…はい!」
ムゼ「めんどくせぇ…」
4人が戦っている間にステラはリツを抱えて回復のために施設の救護室に戻っていた
戦いは膠着状態ではあったが、このままというわけにいかない…何かが来そうな…
そんな予感が隊員達には感じてならなかった…
その頃ミネト達は無事に惑星に到着したのだが、そこで3人は思いもよらぬ光景を目の当たりにする
ミズナ「ねぇ…ここが宇宙人達が住んでる移動惑星なのよね…?」
マモル「つくづく宇宙人達は僕達とは違う生き物なことが分かります…」
惑星の地表の7割はマグマ、2割が砂漠、そして惑星の残りの1割が生物が住める土のある陸や水で構成されていた…
ミネト達が降りたのは周りがマグマと砂漠に囲まれた小さな陸地で、目の前に大きな施設が建っていた
ミネト「座標が正確じゃなかったら今頃俺達は…」
ミズナ「ちょっとやめてよミネトー!!」
マモル「2人とも!悠長に話してる時間は無いみたいですよ!!」
施設を守るセキュリティロボットの軍勢がミネト達を囲んでいった
ミズナ「何よこいつらー!!」
マモル「どうやら戦うしかなさそうですね」
ミネト「こいつらを倒して早くアルトの所に…」
???「誰か俺の名を呼んだか?」
3人「!!!」
施設の中の暗がりから徐々に外の光を浴びながらその男はミネト達の前に姿を現した
ミネト「アルト…」
アルト「よぉミネト、お前は絶対にここに来ると思ったぜ?」
ミネト「目が覚めても地球に来なかったのは俺をここで待っていたからか…」
アルト「あーそうだ、地上に行けば必ずお前の仲間が邪魔をしてくるからな」
ミネト「・・・まぁ、アルトにしては賢い作戦だな?」
アルト「お前はいつもそうやって…俺を下に見てたよな…俺にはお前が何を考えているのかいつも分からなかった…」
互いの目を見て真剣に話す2人
その様子を見ながらミズナとマモルは静かな声でミネトに話しかけた
ミズナ「周りの変なやつらは私達に任せて…」
マモル「ミネトさんはアルトをお願いします…」
ミネト「頼む…」
ミネトはアルトを見たまま2人に返事をする
それはミネトから2人への心配は少しもしていないという信頼の現れだった
今までの絆がミネトにそうさせた
アルト「さぁやろうミネト…訓練では手を抜いて俺の相手をしていただろうからな…ここでお前を倒して俺の強さを証明してやる…」
ミネト「操られてるとはいえ、結局考えることはバカなままだな?」
アルト「ミネトぉぉぉお!!!」
ミネトとアルトの戦いが始まった…
第2陣の追加や残りの隊員達のサポートも限界なこの戦況…
つまり…今戦っている隊員達が負ければ後は無い…
地球のハルノスとディノン、そして惑星のアルト
この3人を無力化、もしくは倒すことでミネト達は地球を守ることが出来るのか…
そして、救護室ではその頃…
リツ「う"っ…………ここは…」
ステラ「リツくん!!!」
進藤「目を覚ました直後で悪いが回復を急ぐぞ?」
進藤のその言葉でリツはまだ戦闘が終わっていないこと、膠着状態で自分が行かなければいけない状況なことを察した
リツ「お願いします…それとステラ、お前はもう戦場に来るな…」
ステラ「なんで!?私がリツくんの全力を出す邪魔だから!?」
リツ「そうだ…気が散る…」
女救護班「ス、ステラさん!彼はあなたのために…」
ステラ「違う…リツくんは分かってるんでしょ?私が命力を使おうとしてること…」
リツ「・・・」
ステラ「少し寿命が減ったって良い…使わずに地球が…リツくんが居なくなるより全然良いもん!!」
男救護班「リツさん…気の総量、身体のダメージ、全て回復しました…」
小森「リツさん!!」
リツが救護室で治療中なことを聞きつけた小森は慌ててリツの元へやってきて、ヨシタカが重症で未だに意識が戻らないこと、薄れゆく意識の中でリツへ言っていた言葉を伝えた
リツ「しっかり役目を果たしたんだな…よっしー…じゃあアイツが意識を取り戻したら伝えてくれ、残りの宇宙人はお前の兄貴であるこのホンゴウ・リツが倒したと!だから安心して休んでいろと!!」
小森「わ、分かりました!!」
リツ「はぁ…じゃあ行こうか?ステラ」
ステラ「え…」
周りにもわかるぐらい目から涙がこぼれ落ちていたステラはキョトンとした顔で診察台から立ち上がったリツの背中を見た
リツは振り返ってステラに笑顔で話しかけた
リツ「だってお前、昔からそうなったら俺の言うこと聞かないじゃん」
ステラ「うん!!」
ステラは笑いながら救護室を後にしようとするリツの後ろを着いて行った
救護室の人達「あんなに笑ったリツさん初めて見た…」
進藤「頼んだぞ2人とも…」
リツ(いずれにしてもアイツらを確実に倒す最終手段をコイツが持っていることは間違いない…だが、出来ることなら使わさずに俺が終わらせるんだ…)
施設の者達も覚悟していた…
彼らが合流して、隊員達が力を合わせても勝てなければその時は…地球の終わりだと…
リツとステラが戦場に戻ろうとしている頃、ユウ達も戦闘に加わり、総勢9名の隊員達によって戦況は五分五分に持ち込んでいた
しかし…倒せる手段を見つけられずにいることもまた事実だった…
ユウ「おいズカ!お前の能力であの不死身野郎をどうにか出来ないのか!!」
ズカ「お前こそ虚無の力使えば不死身とか関係なく異次元に飛ばせるんじゃねぇのか!」
ユウ「そんなことは俺だって分かってる!だがその攻撃を打っても後ろのディノンとかいうやつに防がれて当たらねぇんだよ!!」
サラ「さすがに相手が破壊の能力じゃ、不用意に近づけば自分が破壊されてしまうかもしれないですからね…」
隊員達はディノンと距離を取りつつハルノスをどうにかしようと遠距離攻撃を仕掛けるがその全てを防がれ、文字通り八方塞がりになっていた…
ハルノス「おい地球の連中は無駄なことをするのが好きな生き物なのかぁ!?こんなことやってたって何も変わらねぇぞ!?」
ディノン「・・・」
ハルノス「どうした!!」
ディノン「お前の言う通りだハルノス」
ハルノス「そうだろ!?だから地球のやつらはみんなバ…」
ディノン「いや、バカなのは私達だ」
ハルノス「何!?」
ディノン「これだけの戦力と我々への対策や準備をしてきた者達が、ただいたずらに気や時間を無駄にするわけがない」
ハルノス「確かに…でもこんなことをしてあいつらに何が…」
ディノン「狙いは私達ということか…」
ハルノス「あ?どういうことだ!!」
ディノン「ちっ!ハルノス!惑星に戻るぞ!狙いはお前の可愛い実験体だ!」
ハルノス「はっ!!そうゆうことかお前らぁ!!!!!」
ディノンとハルノスは急いで惑星に戻ろうとしたが、その焦りと集中の切れ目を隊員達は見過ごさなかった
ユウ「今だ!総攻撃を仕掛ける!風刃-鎌鼬!!」
ズカ「お前が仕切るな!塵牙月嵐斬(じんがげつらんざん)!!」
サラ「2人の攻撃を…加速!」
ひー「的確な号令サンキューゆうさん!ホーリーバニッシュ!!」
あっきー「ひーに負けるかよ!イビルバニッシュ!!」
ムゼ「めんどくせぇ…トランスグラビティ」
カイ「これを決めてステラさんに褒めてもらうぜ!ヘルポイズン!!」
シロウ「くらえー!氷雪乱斬!!」
カズヤ「能力操作!5人の技を倍に!」
9人の能力がディノンとハルノスに向かって放たれた
惑星に移動しようと隙を見せたその一瞬の遅れが2人に攻撃を当てさせた
しかし…無情にもその攻撃のほとんどをハルノスが受けていた
ハルノス「うぉ…効くねぇ…そんでもって復活完了っと…」
ディノン「少し足をやられたか、だがこの程度の傷…よくやったハルノス、では行くぞ」
リツ「させねぇよそんなこと」
ディノン「貴様!?くっ…」
バーン!!
突然目の前にリツが現れ、ディノンはその場から距離を取ろうとしたが足の傷がその動きを遅らせた
そして雷が落ちたような音と共にリツの拳撃はディノンを直撃した
リツ「電速拳(でんそくけん)-光速瞬撃(こうそくしゅんげき)…」
リツの攻撃によってディノンは拳撃を食らったダメージと共に、体全体に電気が走り麻痺状態となって倒れ込み、その場で動かなくなった
隊員達「よっしゃー!!!!!」
リツ「まだだ!不死身の能力者を無力化する!!」
ステラ「任せて!水瓶座をエンジェリング!無効の空間!!」
ステラの能力でハルノスはオーロラ色の箱状の空間で周りを覆われた
ステラ「これであなたは内からも外からも何の干渉も受けないし、与えられないわ!!」
リツ「お前本当に何でも出来るのな?」
ステラ「まぁねっ!」
こうして一瞬の隙を着いた隊員達の攻撃に加え、リツの攻撃とステラの能力でディノンとハルノスを無力化することに成功した
地球での戦いは終わり、ミネト達を信じて待つのみとなった隊員達・・・
その頃、惑星ではハルノスを封じ込めた後もミネトとアルトの戦いは続いていた
ミネト「はぁ…はぁ…やるじゃねぇかアルト…」
アルト「はぁ…はぁ…お前もな…」
ミネト「トレーニングルームで全力で戦ってきたつもりだったが…戦場での戦いはまた一味違うな…」
アルト「そうだな…こんな機会は滅多にない…殺り合おうぜミネト…」
お互いに全力をぶつけ合い、気も体力も底を尽きかけていた
そんな2人の元に、全てのロボットを倒したミズナとマモルが駆けつけた
ミズナ「もう辞めてよ2人とも!2人の戦いで惑星がすごい揺れているわ!これ以上は危ない!!」
マモル「これ以上戦えば2人とも死んでしまいます!!」
ミネト「だってよアルト…」
アルト「はぁ…終わりの時間かぁ…」
ミズナ「え?」
マモル「アルト?」
呆気に取られている2人を他所に、ミネトはアルトに声をかけた
ミネト「やはり…もう正気に戻っていたか」
アルト「お前は本当に何でも分かるのな?」
ミネト「今まで俺がどれだけお前を意識してきたと思ってるんだ」
アルト「そうか…俺がミネトと自分を比較してきたようにミネトも…」
ミネト「当たり前だ、俺達の仲間にはすごい人達がたくさんいる…その人達と少しでも肩を並べて戦うことが出来たら…俺はずっとそれしか考えていない」
アルト「お前は最初からそんなことを…」
ミネト「そのすごい人達にはお前も入っているんだぞ…アルト」
アルト「・・・」
マモル「そうですよ!ミネトさんも!アルトも!僕からしたら2人ともすごい人です!」
ミズナ「そうよ!あなた達は凄すぎるわ!互いに競い合ってどこまでも強くなっていった!!」
アルト「お前ら…」
ミネト「だから帰ろう、みんなの元へ」
アルト「あぁ…みんな謝らないとだな…」
マモル「では皆さん!僕の周りに集まってください!」
帰りのために行きに使った方法を慎の能力で凝縮し、マモルの機械に閉じ込めて持ち運びが出来るようにしていた
マモル「地球に戻ります!解機の扉!!」
閉じ込めていた能力を解放して、地球に戻るワープホールを出現させた
地球に襲来した宇宙人の撃退…
アルトの救出…
どちらも達成し、これで一件落着…
そう思いながら地球の対策本部の施設に戻ってきたミネト達が目にしたのは…
進藤「まずは会議だ!各支部長に連絡をとれ!!」
職員「それが、近くの電波基地の職員が全員避難したようで連絡系統が使えなくなっているんです!!」
施設内は混乱した職員が縦横無尽に走り回り、進藤を含めた隊員達も焦り、慌てふためいていた
ミネト「一体何が…」
ミヨ「あっ!ミネトくん!無事だったのね!」
ミネト「何があったんだ!?」
ミヨ「惑星がすごい揺れていなかった!?あの移動惑星が急に地球に落ちて来ようとしているのよ!それでみんな慌てているの!!」
アルト「なんだって!?」
ミズナ「惑星が揺れていたのは2人の戦いの影響じゃなかったのね!?」
ミネト達のいた移動惑星にいったい何が…
そして物語はついに1つの結末を迎えようとしていた・・・
その間に隊員達はディノンが繰り出してくる破壊の能力を必ず避けなければならいプレッシャーと戦っていた
あっきー「おい、ひー!これ俺らで勝てるのか!?」
ひー「こうゆう時ミサキの解析があれば打開策が見つかるかもだったんだけどねぇ」
ムゼ「はぁ…めんどくせぇ…」
カイ「とにかく今ステラさんが救護室で気を回復してますから!あの人はこの状況を絶対に変えてくれます!それまで耐えましょ?」
あっきー「おぉ~言うねぇ?」
ひー「好きなだけのことはあるね?」
カイ「ちがっ…いやっ…はい!」
ムゼ「めんどくせぇ…」
4人が戦っている間にステラはリツを抱えて回復のために施設の救護室に戻っていた
戦いは膠着状態ではあったが、このままというわけにいかない…何かが来そうな…
そんな予感が隊員達には感じてならなかった…
その頃ミネト達は無事に惑星に到着したのだが、そこで3人は思いもよらぬ光景を目の当たりにする
ミズナ「ねぇ…ここが宇宙人達が住んでる移動惑星なのよね…?」
マモル「つくづく宇宙人達は僕達とは違う生き物なことが分かります…」
惑星の地表の7割はマグマ、2割が砂漠、そして惑星の残りの1割が生物が住める土のある陸や水で構成されていた…
ミネト達が降りたのは周りがマグマと砂漠に囲まれた小さな陸地で、目の前に大きな施設が建っていた
ミネト「座標が正確じゃなかったら今頃俺達は…」
ミズナ「ちょっとやめてよミネトー!!」
マモル「2人とも!悠長に話してる時間は無いみたいですよ!!」
施設を守るセキュリティロボットの軍勢がミネト達を囲んでいった
ミズナ「何よこいつらー!!」
マモル「どうやら戦うしかなさそうですね」
ミネト「こいつらを倒して早くアルトの所に…」
???「誰か俺の名を呼んだか?」
3人「!!!」
施設の中の暗がりから徐々に外の光を浴びながらその男はミネト達の前に姿を現した
ミネト「アルト…」
アルト「よぉミネト、お前は絶対にここに来ると思ったぜ?」
ミネト「目が覚めても地球に来なかったのは俺をここで待っていたからか…」
アルト「あーそうだ、地上に行けば必ずお前の仲間が邪魔をしてくるからな」
ミネト「・・・まぁ、アルトにしては賢い作戦だな?」
アルト「お前はいつもそうやって…俺を下に見てたよな…俺にはお前が何を考えているのかいつも分からなかった…」
互いの目を見て真剣に話す2人
その様子を見ながらミズナとマモルは静かな声でミネトに話しかけた
ミズナ「周りの変なやつらは私達に任せて…」
マモル「ミネトさんはアルトをお願いします…」
ミネト「頼む…」
ミネトはアルトを見たまま2人に返事をする
それはミネトから2人への心配は少しもしていないという信頼の現れだった
今までの絆がミネトにそうさせた
アルト「さぁやろうミネト…訓練では手を抜いて俺の相手をしていただろうからな…ここでお前を倒して俺の強さを証明してやる…」
ミネト「操られてるとはいえ、結局考えることはバカなままだな?」
アルト「ミネトぉぉぉお!!!」
ミネトとアルトの戦いが始まった…
第2陣の追加や残りの隊員達のサポートも限界なこの戦況…
つまり…今戦っている隊員達が負ければ後は無い…
地球のハルノスとディノン、そして惑星のアルト
この3人を無力化、もしくは倒すことでミネト達は地球を守ることが出来るのか…
そして、救護室ではその頃…
リツ「う"っ…………ここは…」
ステラ「リツくん!!!」
進藤「目を覚ました直後で悪いが回復を急ぐぞ?」
進藤のその言葉でリツはまだ戦闘が終わっていないこと、膠着状態で自分が行かなければいけない状況なことを察した
リツ「お願いします…それとステラ、お前はもう戦場に来るな…」
ステラ「なんで!?私がリツくんの全力を出す邪魔だから!?」
リツ「そうだ…気が散る…」
女救護班「ス、ステラさん!彼はあなたのために…」
ステラ「違う…リツくんは分かってるんでしょ?私が命力を使おうとしてること…」
リツ「・・・」
ステラ「少し寿命が減ったって良い…使わずに地球が…リツくんが居なくなるより全然良いもん!!」
男救護班「リツさん…気の総量、身体のダメージ、全て回復しました…」
小森「リツさん!!」
リツが救護室で治療中なことを聞きつけた小森は慌ててリツの元へやってきて、ヨシタカが重症で未だに意識が戻らないこと、薄れゆく意識の中でリツへ言っていた言葉を伝えた
リツ「しっかり役目を果たしたんだな…よっしー…じゃあアイツが意識を取り戻したら伝えてくれ、残りの宇宙人はお前の兄貴であるこのホンゴウ・リツが倒したと!だから安心して休んでいろと!!」
小森「わ、分かりました!!」
リツ「はぁ…じゃあ行こうか?ステラ」
ステラ「え…」
周りにもわかるぐらい目から涙がこぼれ落ちていたステラはキョトンとした顔で診察台から立ち上がったリツの背中を見た
リツは振り返ってステラに笑顔で話しかけた
リツ「だってお前、昔からそうなったら俺の言うこと聞かないじゃん」
ステラ「うん!!」
ステラは笑いながら救護室を後にしようとするリツの後ろを着いて行った
救護室の人達「あんなに笑ったリツさん初めて見た…」
進藤「頼んだぞ2人とも…」
リツ(いずれにしてもアイツらを確実に倒す最終手段をコイツが持っていることは間違いない…だが、出来ることなら使わさずに俺が終わらせるんだ…)
施設の者達も覚悟していた…
彼らが合流して、隊員達が力を合わせても勝てなければその時は…地球の終わりだと…
リツとステラが戦場に戻ろうとしている頃、ユウ達も戦闘に加わり、総勢9名の隊員達によって戦況は五分五分に持ち込んでいた
しかし…倒せる手段を見つけられずにいることもまた事実だった…
ユウ「おいズカ!お前の能力であの不死身野郎をどうにか出来ないのか!!」
ズカ「お前こそ虚無の力使えば不死身とか関係なく異次元に飛ばせるんじゃねぇのか!」
ユウ「そんなことは俺だって分かってる!だがその攻撃を打っても後ろのディノンとかいうやつに防がれて当たらねぇんだよ!!」
サラ「さすがに相手が破壊の能力じゃ、不用意に近づけば自分が破壊されてしまうかもしれないですからね…」
隊員達はディノンと距離を取りつつハルノスをどうにかしようと遠距離攻撃を仕掛けるがその全てを防がれ、文字通り八方塞がりになっていた…
ハルノス「おい地球の連中は無駄なことをするのが好きな生き物なのかぁ!?こんなことやってたって何も変わらねぇぞ!?」
ディノン「・・・」
ハルノス「どうした!!」
ディノン「お前の言う通りだハルノス」
ハルノス「そうだろ!?だから地球のやつらはみんなバ…」
ディノン「いや、バカなのは私達だ」
ハルノス「何!?」
ディノン「これだけの戦力と我々への対策や準備をしてきた者達が、ただいたずらに気や時間を無駄にするわけがない」
ハルノス「確かに…でもこんなことをしてあいつらに何が…」
ディノン「狙いは私達ということか…」
ハルノス「あ?どういうことだ!!」
ディノン「ちっ!ハルノス!惑星に戻るぞ!狙いはお前の可愛い実験体だ!」
ハルノス「はっ!!そうゆうことかお前らぁ!!!!!」
ディノンとハルノスは急いで惑星に戻ろうとしたが、その焦りと集中の切れ目を隊員達は見過ごさなかった
ユウ「今だ!総攻撃を仕掛ける!風刃-鎌鼬!!」
ズカ「お前が仕切るな!塵牙月嵐斬(じんがげつらんざん)!!」
サラ「2人の攻撃を…加速!」
ひー「的確な号令サンキューゆうさん!ホーリーバニッシュ!!」
あっきー「ひーに負けるかよ!イビルバニッシュ!!」
ムゼ「めんどくせぇ…トランスグラビティ」
カイ「これを決めてステラさんに褒めてもらうぜ!ヘルポイズン!!」
シロウ「くらえー!氷雪乱斬!!」
カズヤ「能力操作!5人の技を倍に!」
9人の能力がディノンとハルノスに向かって放たれた
惑星に移動しようと隙を見せたその一瞬の遅れが2人に攻撃を当てさせた
しかし…無情にもその攻撃のほとんどをハルノスが受けていた
ハルノス「うぉ…効くねぇ…そんでもって復活完了っと…」
ディノン「少し足をやられたか、だがこの程度の傷…よくやったハルノス、では行くぞ」
リツ「させねぇよそんなこと」
ディノン「貴様!?くっ…」
バーン!!
突然目の前にリツが現れ、ディノンはその場から距離を取ろうとしたが足の傷がその動きを遅らせた
そして雷が落ちたような音と共にリツの拳撃はディノンを直撃した
リツ「電速拳(でんそくけん)-光速瞬撃(こうそくしゅんげき)…」
リツの攻撃によってディノンは拳撃を食らったダメージと共に、体全体に電気が走り麻痺状態となって倒れ込み、その場で動かなくなった
隊員達「よっしゃー!!!!!」
リツ「まだだ!不死身の能力者を無力化する!!」
ステラ「任せて!水瓶座をエンジェリング!無効の空間!!」
ステラの能力でハルノスはオーロラ色の箱状の空間で周りを覆われた
ステラ「これであなたは内からも外からも何の干渉も受けないし、与えられないわ!!」
リツ「お前本当に何でも出来るのな?」
ステラ「まぁねっ!」
こうして一瞬の隙を着いた隊員達の攻撃に加え、リツの攻撃とステラの能力でディノンとハルノスを無力化することに成功した
地球での戦いは終わり、ミネト達を信じて待つのみとなった隊員達・・・
その頃、惑星ではハルノスを封じ込めた後もミネトとアルトの戦いは続いていた
ミネト「はぁ…はぁ…やるじゃねぇかアルト…」
アルト「はぁ…はぁ…お前もな…」
ミネト「トレーニングルームで全力で戦ってきたつもりだったが…戦場での戦いはまた一味違うな…」
アルト「そうだな…こんな機会は滅多にない…殺り合おうぜミネト…」
お互いに全力をぶつけ合い、気も体力も底を尽きかけていた
そんな2人の元に、全てのロボットを倒したミズナとマモルが駆けつけた
ミズナ「もう辞めてよ2人とも!2人の戦いで惑星がすごい揺れているわ!これ以上は危ない!!」
マモル「これ以上戦えば2人とも死んでしまいます!!」
ミネト「だってよアルト…」
アルト「はぁ…終わりの時間かぁ…」
ミズナ「え?」
マモル「アルト?」
呆気に取られている2人を他所に、ミネトはアルトに声をかけた
ミネト「やはり…もう正気に戻っていたか」
アルト「お前は本当に何でも分かるのな?」
ミネト「今まで俺がどれだけお前を意識してきたと思ってるんだ」
アルト「そうか…俺がミネトと自分を比較してきたようにミネトも…」
ミネト「当たり前だ、俺達の仲間にはすごい人達がたくさんいる…その人達と少しでも肩を並べて戦うことが出来たら…俺はずっとそれしか考えていない」
アルト「お前は最初からそんなことを…」
ミネト「そのすごい人達にはお前も入っているんだぞ…アルト」
アルト「・・・」
マモル「そうですよ!ミネトさんも!アルトも!僕からしたら2人ともすごい人です!」
ミズナ「そうよ!あなた達は凄すぎるわ!互いに競い合ってどこまでも強くなっていった!!」
アルト「お前ら…」
ミネト「だから帰ろう、みんなの元へ」
アルト「あぁ…みんな謝らないとだな…」
マモル「では皆さん!僕の周りに集まってください!」
帰りのために行きに使った方法を慎の能力で凝縮し、マモルの機械に閉じ込めて持ち運びが出来るようにしていた
マモル「地球に戻ります!解機の扉!!」
閉じ込めていた能力を解放して、地球に戻るワープホールを出現させた
地球に襲来した宇宙人の撃退…
アルトの救出…
どちらも達成し、これで一件落着…
そう思いながら地球の対策本部の施設に戻ってきたミネト達が目にしたのは…
進藤「まずは会議だ!各支部長に連絡をとれ!!」
職員「それが、近くの電波基地の職員が全員避難したようで連絡系統が使えなくなっているんです!!」
施設内は混乱した職員が縦横無尽に走り回り、進藤を含めた隊員達も焦り、慌てふためいていた
ミネト「一体何が…」
ミヨ「あっ!ミネトくん!無事だったのね!」
ミネト「何があったんだ!?」
ミヨ「惑星がすごい揺れていなかった!?あの移動惑星が急に地球に落ちて来ようとしているのよ!それでみんな慌てているの!!」
アルト「なんだって!?」
ミズナ「惑星が揺れていたのは2人の戦いの影響じゃなかったのね!?」
ミネト達のいた移動惑星にいったい何が…
そして物語はついに1つの結末を迎えようとしていた・・・
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「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
託され行くもの達
ar
ファンタジー
一人の少年騎士の一週間と未来の軌跡。
エウルドス王国の少年騎士ロファース。初陣の日に彼は疑問を抱いた。
少年は己が存在に悩み、進む。
※「一筋の光あらんことを」の後日談であり過去編
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