峰打ち攻撃兵の英雄伝

マサ

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First Season

〜43話€絆~

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競技場がキョウマとシンジの戦いによって熱気の渦に包まれながらも大会は進んでいく

MC「次の対戦者は得意の毒を使って戦況を有利にするカイ隊員VS大人の色気を武器に相手の心を惑わせるネヘラ隊員の対決だぁ!」

審判「わぁー!!!!!」

ネヘラ「よろしく~カイ隊員?」

カイ「よっよろしくお願いしますっ!!」

ミズナ「ねぇ、あれ大丈夫?」

アルト「そんなしけた顔でどしたミズナ、フェイブルでお前カイさんと一緒だったなら強さ知ってんだろ?」

ミズナ「いや、知ってるからこそよ」

ミズナは今までのカイを思い出す

ミズナ「うん、どう考えても女に甘い」

ミネト「でもオレらが戦った時はミズナに向かってきたぞ?」

アルト「あーじゃあミズナは女として見て」

ボゴンッ!!

ミズナ「さっ試合が始まるわよ!」

ミネト「アルト大丈夫か?」

アルト「何でお前は殴られねぇんだよぉ…」

審判「試合開始!!」

カイ「さぁまずは…能力発揮!毒霧!」

ネヘラ「あら、1回戦と同じこの毒に犯されまいと動く敵を倒すやり方でくるのね?」

カイ「お姉さんには悪いけど、こんだけ大勢に見られてんだ!かっこ悪いところは見せられねぇ!」

ネヘラ「良い意気込みね?でも…私の能力でフェロモンはもう撒かせてもらったわよ?」

カイ「なんだ…段々意識が…確か1回戦の相手もこんな感じになっていた…一体何をしているんだ…」

ネヘラ「はい、いっちょあがりね。これであなたも私の虜よ~あとはフィールドに出るのをお願いすればっと!」

カイ「能力発揮…螺旋ポイズン!!」

ネヘラ「なんで!能力にはかかってるはずよ!!」

カイ「俺には意中の相手がいるんだ!これで終わりだー!!」

審判「勝負あり!勝者!カイ隊員!救護班は2人の回復をお願いします」

カイ「ステラさーん!!見てくれてましたかー!!」

リツ「何か呼ばれてるぞステラ」

ステラ「私はあのエロいお姉さんに勝って欲しかったから残念~で何か言った?」

カイ「ガーン!!俺なんて眼中に無いか…」

リツ「ありゃりゃ」

MC「さぁどんどん行きますよ!続いての対決は溢れる気の量と水の能力で相手を圧倒するミズナ隊員VS魚を操るアオギリ隊員だぁ!お互いに水に関係する戦いになりそうだぞ~」

観客「わぁー!!!!!」

ミネト「ミズナ~これに勝てばとりあえず決勝トーナメントには出れるぞ~」

アルト「そうすれば俺らと戦えるな!頑張れよ!!」

ミズナ「任せといて!」

審判「試合開始!!」

ミズナ「よぉし行くわよ!!能力発揮!オーシャンウェーブ!」

アオギリ「相手が水たぁ~ありがてぇ!能力発揮!フィッシュパレード!」

アオギリの能力で魚の大群がミズナの波を逆流して泳いでくる

アオギリ「いやぁいつもは空中で泳いでもらってるけど、やっぱ水の中の方が魚達も喜ぶだろうからなぁ!!」

ミズナ「ふんっ!そんなの私の水爆弾で吹っ飛ばしてやるわ!」

アオギリ「ほぉ?やってみなぁ?」

ミネト「なんだあの対戦相手、やけに余裕な表情だなぁ」

アルト「ん?やっぱり相手が水使いだからじゃねぇのか?」

ミネト「いや、何かまだある気がするんだ」

ミズナ「いけぇ!水爆弾!」

アオギリ「魚達よ!水が来たぞ!全てを吸収して合体しろぉ!」

ミズナ「水を吸収!?」

アオギリ「現れよ!海王ガーフィッシュ!」

魚達が集まり水をも吸収して1つの大きな生き物に変貌した

ミズナ「なっ何よこれ!!」

アオギリ「やれ!ガーフィッシュ!水圧キャノン!」

ガーフィッシュは体内で生成し、蓄えた水を圧縮して相手に向けて放ち、ミズナはそれを食らってしまった

アルト「ミズナ!」

ミネト「おいアルト何か落ちたぞ」

思わず立ち上がったアルトのポケットからブレスレッドが落ちた

アルト「あ、そういえばミズナの父ちゃんにこれ渡すように頼まれてたんだった」

ミネト「おい、それ今渡してやった方が良さそうだぞ…」

アオギリ「いつまでこの攻撃にその水槽が耐えられるかな?」

ミズナ「修行で能力の攻撃力と耐久力は上がってるはずだけど、あんまり長くは持たなそう…どうすれば…」

アルト「よしっ!おーい!!ミズナー!!」

観客席からアルトが手を振りながらミズナに叫んだ

アルト「ミズナの父ちゃんからの預かり物だー!!」

ミズナ(え、あれって…お父様が治してくれたんだ!)

ミズナはアルトの方へ一直線に走り出した

アオギリ「水槽の技を自分から解いただと…ガーフィッシュ!もう1発食らわせろ!」

ミズナ「オーシャンウェーブ!」

アオギリ「そんな攻撃効かんぞ!」

ミズナ「誰がそっちに打つって言った?」

アオギリ達からミズナを隠すように地面から上へ波が上がっていった

アオギリ「なっこれではどこにいるか分からんではないか!もういい!ガーフィッシュ適当に打て!」

ミズナ「アルト!投げて!」

アルト「お、おう!しっかり受け取れよー!」

アルトが投げたブレスレットは綺麗な弧を描いてミズナの手に渡った
ミズナは急いでそれを手首に付けた
すると、ミズナのコアとブレスレットが共鳴したように光り出した

アオギリ「何が起きているんだ…」

ミズナ「ありがとうお父様…しっかり伝わりました…」

アオギリ「何だか良く分からねぇが気ももうそんなに残ってないはずだ!これで終わりだぁ!ガーフィッシュ!ウォータービーム!」

ミズナ「能力発揮!滝登り!」

ミズナの能力で下から滝を生成させアオギリの遥か上に立ち、ガーフィッシュの攻撃は滝に飲み込まれ消えた

アオギリ「嘘だろ…まだそんな能力が使える気が残っているのか?」

ミズナ「気ならまだ十分に残っているわ!これで終わりよ!能力発揮!ウォーターホール!」

ミズナの下に生成された滝がアオギリの方へと打ち付ける場所を変えていった

アオギリ「おいおい嘘だろ…来るなぁ!!」

審判「勝負あり!勝者!ミズナ隊員!」

観客「わぁー!!!!!」

ミズナ「アルト!さっきはこれ!ありがとね!」

アルト「あーそれは良いんだけどよ?それはただの能力増強のサポート道具だろ?それにしてはだいぶ大切そうに扱ってるけど何かあんのか?」

ミズナ「これはね、家族で買ったお揃いのブレスレットなの!でもプードルに1回目のミサイルが来る少し前に学校の子に切られちゃって…」

アルト「お前いじめられてたのか?」

ミネト「おいアルト、お前だいぶ無神経なやつだな」

ミズナ「うん…子供の頃から家柄の関係で偉い大人の人達とも話したりすることがあって、その影響か話し方も変だったり、上からものを言っちゃうことがあってよくいじめられててね…」

ミネト「おいアルトお前…」

アルト「いや…あのミズナさん?ごめ」

ミズナ「でも良いの!!」

ミネト&アルト「え?」

ミズナ「ミサイルが落ちたあの日…私はあなた達に出会って、そりゃ最初は変なやつらと一緒にされてるなとか、なんでこんなことを私がとか思ってたけど…」

アルト「いや、そうゆうとこよ?いじめられるの」

ミネト「おいアルト」

アルト「あーすまんすまん」

ミズナ「ふふっそうかもね!でもね…今ではあの出会いにすごく感謝してるの!だって今私すごい生きてて楽しいものっ」

ミネト「まぁそれは俺もだな、ずっとゲームしかしてなかったあの頃よりずっと今の方が面白い」

アルト「俺も思いっきり暴れられるのは面白ぇぜ!後は…アカネだけは必ず助け出す!」

ミネト「そうだな…」

ミズナ「絶対に助け出しましょ!そして全部終わったらみんなで遊んだり買い物したり楽しいことしようね!!」

ミネト「それも良いかもな」

アルト「それアカネも誘って良いか!?」

ミズナ「あんた本当に妹ちゃん好きね?」

アルト「なんだよ文句あんのかよ!」

MC「えっとぉ、次の対戦者のミネト隊員は至急フィールドに来てください?」

アルト「おいミネト!次お前だぞ!」

ミネト「しまった!!」

アルト「ミネト!」

フィールドに走り出そうとしたミネトをアルトが呼び止める

アルト「俺らはあと2回勝てば勝負できる!絶対負けんなよ!」

ミネト「ふっ…俺だって良い仲間を持ったと思うよ…」

アルト「あぁ?なんか言ったかー?」

ミネト「なんでもない!お前も負けんなよ!」

3人は今までの事を思い出しながらたくさん笑い合った
今まで楽しいことも辛いこともたくさんあった
そしてこれからも敵を倒し、仲間や家族を救うためにミネト達は仲間と共に戦っていく・・・
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