6 / 19
6
しおりを挟む
あっという間に三科交流会の一週間前リハーサルの日を迎えた。
あれから毎日ユキ先輩から、指導という名の暴りょ・・・・・・、目線が怖いから心の中で呟くのもやめとこう。あの人、もしかして心が読めるのかもしれない。
さて。
午後の授業を公欠してまでやってきたのは、この学校自慢の全校生徒が収容できる一番大きな訓練場。何と観覧席付き。
絶対交流会のために造ったんだろうなぁ・・・
この一週間、クロヴィスさんには一切会いに行けず(そんな空気を出そうもんなら氷の玉が物凄い勢いで飛んできた)、ただひたすら記憶の中のクロヴィスさんに会うしかなかったんだけど・・・・・・?
「おーい!クロちゃ~ん!おーい!」
「$☆°%○*×€!?」
訓練場に入ってすぐ目に入ったのは、士官科の一年生らしき人が地面に這いつくばる姿。
そのすぐ側で大剣を地面に突き刺し、見下ろすように立っていたのは、僕が一番会いたかった人だった。
クロヴィスさんに気がついたユキ先輩は、そちらに向かってぴょんぴょん跳ねながら大きく手を振る。それに合わせて黒い尻尾も左右にゆらゆら。
手を振られた本人は、ユキ先輩と僕を交互に見た後、眉間に深く皺を寄せ、大剣をさらに深く地面に突き刺したのち、ずんずんとこちらに向かってきた。
事情が飲み込めない僕は、ユキ先輩の制服をぐいぐい引っ張りながら、出来るだけ小声でユキ先輩に探りを入れる。
「ユキ先輩は、ク、クロ、クロヴィスさん、あ、クロヴィス先輩と、お知り合いなんですか?」
「んー?そうそう。クロちゃんは俺の従兄弟。言ってなかったっけ。」
「い!と!こ!?ええっ!?」
「おー・・・クロちゃんのあのこっわい顔。ヤダねぇ~」
「従兄弟?!えっ!?従兄弟?!」
「ユキヒョウなのにクロ、クロヒョウなのにユキっていうあべこべ従兄弟ね。」
「だから耳の形似てるんだぁ・・・!わー!わー!従兄弟かぁ!」
「・・・ラウーくん、そろそろお黙り。」
「ぴっ?!」
しまった、せっかく小声だったのに騒ぎすぎて結局怒られた。
二本の角を遠慮なくぎゅっと掴まれて、僕は一瞬で静止。
ユキ先輩、竜人の角をそんな風に持たないでください。雑すぎませんか。ぞわぞわします。
あなたの思惑通り静かになったんでしょうけど。
ああ~~久しぶりにクロヴィスさんに会えたのに~~~情けないところ見られちゃった~~~・・・
「ユキ、やめろ。今すぐ離せ。」
「・・・痛いなぁ。久しぶりだって言うのに酷くない?」
僕の角を持つユキ先輩の手首をグッと強く掴み、引き離しにかかる。
にこにこ笑いかけるユキ先輩とは反対に、いつの間にか僕のすぐ後ろまで来ていたクロヴィスさんの声は恐ろしいほど冷たかった。
ユキ先輩が「これでいいでしょ?」と角から手を離した瞬間、後ろに体をぐんっと引っ張られ、僕の体に逞しい腕が回る。
この状況を飲み込むのに約三秒。
理解した瞬間、僕の顔は一瞬でボッと火がついた。
「は、ひ・・・・・・!」
「あーあ。ラウーくん面白い顔して固まってるよ。離してあげたら?」
「嫌だ。」
「・・・クロちゃんってば意外と独占系か~。いや、全然意外ではないか~」
「何故お前が一緒にいる。」
「俺、彼の指導役だから。クロちゃんは"知ってる事"だよね?」
「・・・あ゛?」
「(ヒェ~~~~~~)???!」
どこか棘のあるユキ先輩の言葉に、僕の体に巻き付いていたクロヴィスさんの尻尾がぼわっと一気に膨らんだ。
今の「あ゛?」の声もだけど、背後からの威圧感というか・・・気迫?が・・・もう凄い。
それが僕に向けたものじゃないと分かっていても、背中が勝手にぞわりと震えるくらいには。
「ま、俺はラウーくんと来週まで・・・もしかしたらこれからもっとお近づきになるわけだし?クロちゃんも指導役がんばってね~」
「ちょ、ちょっと、ユキ先輩?何言って、」
「ほら、ラウーくん早く行こ!もうすぐ魔法科のリハーサルの時間だよ?」
「あ、えっと・・・は、はい。でも、その・・・」
「・・・クロちゃん?往生際が悪いよ。」
「・・・・・・・・・」
僕の体に強く巻き付いた腕と尻尾。
耳のすぐ近くで、不機嫌そうに鳴る喉。
・・・こんな緊迫した空気で、本当、何考えてんだって自分でも思う。
でもね、言わせて。
今、僕めちゃくちゃ嬉し恥ずかしな体験をしているところ・・・!
「あ、あの、士官科はもうリハーサル終わった、んですか・・・?」
「・・・ああ。」
「じゃ、じゃあ、このあとクロヴィスさんは寮へ帰られますか?」
「・・・・・・そうだな。」
「あの・・・えっと、僕、リハーサル終わったら今日は特訓休み、で・・・、クロヴィスさんがお疲れじゃなかったら、なんですけど、あとで、会いに行ってもい、」
「もちろんだ。」
「へ?」
優しく少し力が緩んだ腕。
振り向くと至近距離に橙色の瞳が見えた。
想像以上にクロヴィスさんの整ったお顔が近くにあったことに、僕は驚いて言葉に詰まる。
そんな僕を見て、不思議そうに首を傾げるクロヴィスさんの・・・破壊力、スゴイ。
「俺もラウーと話したい。だから待ってる。」
「・・・・・・は、い・・・」
「怪我をしないようにな。」
「・・・・・・っ、う、」
突然の優しい声に、奥歯をぎゅっと噛み締めないと泣きそうでうまく声が出せない。
代わりに首を大きく、何度も縦に振って返事をすると、巻き付いていた腕と尻尾がゆっくりと離れていった。
「・・・あーあ。面白くな~い。」
「お前は早く消えろ。」
「ほっっんと!そういう冷ったいところ変わってないよね!」
「クロヴィスさんはいつも優しいですよ?」
「・・・俺、もう帰ろうかな。」
「ええっ?!リハーサルは??」
「無責任な奴。」
「あんた達のせいなんですが?!」
毛を逆立てたユキ先輩はしばらくキィィィィと怒っていたけど、去り際にクロヴィスさんから頭を撫でられた僕はにこにこが止まらない。
それがユキ先輩の癇に障ったらしく、クロヴィスさんが完全に訓練場から見えなくなったあと、また角をギュッと掴まれ、ぞわぞわさせられたのである。
あれから毎日ユキ先輩から、指導という名の暴りょ・・・・・・、目線が怖いから心の中で呟くのもやめとこう。あの人、もしかして心が読めるのかもしれない。
さて。
午後の授業を公欠してまでやってきたのは、この学校自慢の全校生徒が収容できる一番大きな訓練場。何と観覧席付き。
絶対交流会のために造ったんだろうなぁ・・・
この一週間、クロヴィスさんには一切会いに行けず(そんな空気を出そうもんなら氷の玉が物凄い勢いで飛んできた)、ただひたすら記憶の中のクロヴィスさんに会うしかなかったんだけど・・・・・・?
「おーい!クロちゃ~ん!おーい!」
「$☆°%○*×€!?」
訓練場に入ってすぐ目に入ったのは、士官科の一年生らしき人が地面に這いつくばる姿。
そのすぐ側で大剣を地面に突き刺し、見下ろすように立っていたのは、僕が一番会いたかった人だった。
クロヴィスさんに気がついたユキ先輩は、そちらに向かってぴょんぴょん跳ねながら大きく手を振る。それに合わせて黒い尻尾も左右にゆらゆら。
手を振られた本人は、ユキ先輩と僕を交互に見た後、眉間に深く皺を寄せ、大剣をさらに深く地面に突き刺したのち、ずんずんとこちらに向かってきた。
事情が飲み込めない僕は、ユキ先輩の制服をぐいぐい引っ張りながら、出来るだけ小声でユキ先輩に探りを入れる。
「ユキ先輩は、ク、クロ、クロヴィスさん、あ、クロヴィス先輩と、お知り合いなんですか?」
「んー?そうそう。クロちゃんは俺の従兄弟。言ってなかったっけ。」
「い!と!こ!?ええっ!?」
「おー・・・クロちゃんのあのこっわい顔。ヤダねぇ~」
「従兄弟?!えっ!?従兄弟?!」
「ユキヒョウなのにクロ、クロヒョウなのにユキっていうあべこべ従兄弟ね。」
「だから耳の形似てるんだぁ・・・!わー!わー!従兄弟かぁ!」
「・・・ラウーくん、そろそろお黙り。」
「ぴっ?!」
しまった、せっかく小声だったのに騒ぎすぎて結局怒られた。
二本の角を遠慮なくぎゅっと掴まれて、僕は一瞬で静止。
ユキ先輩、竜人の角をそんな風に持たないでください。雑すぎませんか。ぞわぞわします。
あなたの思惑通り静かになったんでしょうけど。
ああ~~久しぶりにクロヴィスさんに会えたのに~~~情けないところ見られちゃった~~~・・・
「ユキ、やめろ。今すぐ離せ。」
「・・・痛いなぁ。久しぶりだって言うのに酷くない?」
僕の角を持つユキ先輩の手首をグッと強く掴み、引き離しにかかる。
にこにこ笑いかけるユキ先輩とは反対に、いつの間にか僕のすぐ後ろまで来ていたクロヴィスさんの声は恐ろしいほど冷たかった。
ユキ先輩が「これでいいでしょ?」と角から手を離した瞬間、後ろに体をぐんっと引っ張られ、僕の体に逞しい腕が回る。
この状況を飲み込むのに約三秒。
理解した瞬間、僕の顔は一瞬でボッと火がついた。
「は、ひ・・・・・・!」
「あーあ。ラウーくん面白い顔して固まってるよ。離してあげたら?」
「嫌だ。」
「・・・クロちゃんってば意外と独占系か~。いや、全然意外ではないか~」
「何故お前が一緒にいる。」
「俺、彼の指導役だから。クロちゃんは"知ってる事"だよね?」
「・・・あ゛?」
「(ヒェ~~~~~~)???!」
どこか棘のあるユキ先輩の言葉に、僕の体に巻き付いていたクロヴィスさんの尻尾がぼわっと一気に膨らんだ。
今の「あ゛?」の声もだけど、背後からの威圧感というか・・・気迫?が・・・もう凄い。
それが僕に向けたものじゃないと分かっていても、背中が勝手にぞわりと震えるくらいには。
「ま、俺はラウーくんと来週まで・・・もしかしたらこれからもっとお近づきになるわけだし?クロちゃんも指導役がんばってね~」
「ちょ、ちょっと、ユキ先輩?何言って、」
「ほら、ラウーくん早く行こ!もうすぐ魔法科のリハーサルの時間だよ?」
「あ、えっと・・・は、はい。でも、その・・・」
「・・・クロちゃん?往生際が悪いよ。」
「・・・・・・・・・」
僕の体に強く巻き付いた腕と尻尾。
耳のすぐ近くで、不機嫌そうに鳴る喉。
・・・こんな緊迫した空気で、本当、何考えてんだって自分でも思う。
でもね、言わせて。
今、僕めちゃくちゃ嬉し恥ずかしな体験をしているところ・・・!
「あ、あの、士官科はもうリハーサル終わった、んですか・・・?」
「・・・ああ。」
「じゃ、じゃあ、このあとクロヴィスさんは寮へ帰られますか?」
「・・・・・・そうだな。」
「あの・・・えっと、僕、リハーサル終わったら今日は特訓休み、で・・・、クロヴィスさんがお疲れじゃなかったら、なんですけど、あとで、会いに行ってもい、」
「もちろんだ。」
「へ?」
優しく少し力が緩んだ腕。
振り向くと至近距離に橙色の瞳が見えた。
想像以上にクロヴィスさんの整ったお顔が近くにあったことに、僕は驚いて言葉に詰まる。
そんな僕を見て、不思議そうに首を傾げるクロヴィスさんの・・・破壊力、スゴイ。
「俺もラウーと話したい。だから待ってる。」
「・・・・・・は、い・・・」
「怪我をしないようにな。」
「・・・・・・っ、う、」
突然の優しい声に、奥歯をぎゅっと噛み締めないと泣きそうでうまく声が出せない。
代わりに首を大きく、何度も縦に振って返事をすると、巻き付いていた腕と尻尾がゆっくりと離れていった。
「・・・あーあ。面白くな~い。」
「お前は早く消えろ。」
「ほっっんと!そういう冷ったいところ変わってないよね!」
「クロヴィスさんはいつも優しいですよ?」
「・・・俺、もう帰ろうかな。」
「ええっ?!リハーサルは??」
「無責任な奴。」
「あんた達のせいなんですが?!」
毛を逆立てたユキ先輩はしばらくキィィィィと怒っていたけど、去り際にクロヴィスさんから頭を撫でられた僕はにこにこが止まらない。
それがユキ先輩の癇に障ったらしく、クロヴィスさんが完全に訓練場から見えなくなったあと、また角をギュッと掴まれ、ぞわぞわさせられたのである。
569
お気に入りに追加
814
あなたにおすすめの小説
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる