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番外編3
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「あぁー!!シュエさんじゃないっすか!?こんなところで何してるんすか?」
「あ、え、えっと、ラドリー・・・さん、こんにちは。」
「・・・いいなぁ、副長。」
「へっ?」
「ただ羨ましいだけっす。で、どうしたんすか?副長なら、奥にいますよ?」
目の前のシュエさんは、手に弁当らしきものを持って耳を真っ赤にしている。
副長の婚約者らしいが、どこでこんな美人見つけたんだか、本当に教えて欲しい。
唯一無二の艶あり黒髪、まつ毛はくりんと上を向いていて、吸い込まれそうな黒い瞳。
色白で、背は低すぎず、高すぎず。
男なのは見てわかるんだけど、儚げで、本当に美人だ。
俺(22)より若そうだけど、一体何歳なんだろう。[※正解は、168歳です]
「俺が案内するっすよ。ついてきてください。」
「あ・・・ありがとう、ございます。」
「・・・弁当作ったんすか?」
「あっ、は、はい。美味しいか、わか、んないけど・・・」
「・・・・・・いいなぁ、副長。」
シュエさんは益々耳が赤くなったけど、俺にとっちゃ眼福の以外の何者でもない。
そしてこの後、嫉妬にまみれた副長の威圧感で、俺は気絶しそうになった。
そそくさと副長の部屋から外に出たけど、きっと部屋の中は幸せで溢れてんだろうな。
「あーあ、羨ましい。」
誰に聞かせるでもなく、勝手に俺の口からこぼれた言葉はあっという間に空へと消えていった。
「あ、え、えっと、ラドリー・・・さん、こんにちは。」
「・・・いいなぁ、副長。」
「へっ?」
「ただ羨ましいだけっす。で、どうしたんすか?副長なら、奥にいますよ?」
目の前のシュエさんは、手に弁当らしきものを持って耳を真っ赤にしている。
副長の婚約者らしいが、どこでこんな美人見つけたんだか、本当に教えて欲しい。
唯一無二の艶あり黒髪、まつ毛はくりんと上を向いていて、吸い込まれそうな黒い瞳。
色白で、背は低すぎず、高すぎず。
男なのは見てわかるんだけど、儚げで、本当に美人だ。
俺(22)より若そうだけど、一体何歳なんだろう。[※正解は、168歳です]
「俺が案内するっすよ。ついてきてください。」
「あ・・・ありがとう、ございます。」
「・・・弁当作ったんすか?」
「あっ、は、はい。美味しいか、わか、んないけど・・・」
「・・・・・・いいなぁ、副長。」
シュエさんは益々耳が赤くなったけど、俺にとっちゃ眼福の以外の何者でもない。
そしてこの後、嫉妬にまみれた副長の威圧感で、俺は気絶しそうになった。
そそくさと副長の部屋から外に出たけど、きっと部屋の中は幸せで溢れてんだろうな。
「あーあ、羨ましい。」
誰に聞かせるでもなく、勝手に俺の口からこぼれた言葉はあっという間に空へと消えていった。
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