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番外編2
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シュエは基本、あの山で暮らしている。
龍の役目は、魔物が街に行かないように、引きつけて殺すこと、なんだそうだ。
危険なことはさせたくない、と屋敷で暮らすように伝えたが、シュエは決して首を縦に振らなかった。
こればっかりはシュエにしか分からない使命なのだろう。
私は引き下がるしかなかった。
だが、私の休みの日には必ず屋敷へ訪れてくれるようになった。
もちろん私が山に出向くこともある。
『龍物語』の話は本当で、あの山はみるみる新緑の美しい山になっていった。
と言うことは、シュエも私のことを慕ってくれている、ということになる。
それがどれだけ嬉しいことか・・・言葉にうまく出来ない。
「あっ、リューナさん。これよければ騎士団の方に。傷によく効く薬草です。」
「・・・ありがとう、シュエ。」
「?い、いらなかったですか?」
シュエは心配そうに私に駆け寄る。
・・・私はこんなにも心が狭かったのだろうか?
せっかくシュエが屋敷を訪ねてきてくれたというのに。
「・・・そうじゃない。ただ・・・私のことだけを見てほしいという嫉妬だ。」
「へっ?ぼ、僕はリューナさんだけ、ですよ・・・?」
「・・・シュエ、抱きしめていいか?」
ぴたりと動きを止め、あっという間に真っ赤になるシュエ。
抱えられるのには少し慣れたようだが、抱きしめられるのにはまだ慣れないらしい。
静かにシュエが頷くのを確認してから、私は優しく、優しく、シュエの体温を感じながら抱きしめた。
龍の役目は、魔物が街に行かないように、引きつけて殺すこと、なんだそうだ。
危険なことはさせたくない、と屋敷で暮らすように伝えたが、シュエは決して首を縦に振らなかった。
こればっかりはシュエにしか分からない使命なのだろう。
私は引き下がるしかなかった。
だが、私の休みの日には必ず屋敷へ訪れてくれるようになった。
もちろん私が山に出向くこともある。
『龍物語』の話は本当で、あの山はみるみる新緑の美しい山になっていった。
と言うことは、シュエも私のことを慕ってくれている、ということになる。
それがどれだけ嬉しいことか・・・言葉にうまく出来ない。
「あっ、リューナさん。これよければ騎士団の方に。傷によく効く薬草です。」
「・・・ありがとう、シュエ。」
「?い、いらなかったですか?」
シュエは心配そうに私に駆け寄る。
・・・私はこんなにも心が狭かったのだろうか?
せっかくシュエが屋敷を訪ねてきてくれたというのに。
「・・・そうじゃない。ただ・・・私のことだけを見てほしいという嫉妬だ。」
「へっ?ぼ、僕はリューナさんだけ、ですよ・・・?」
「・・・シュエ、抱きしめていいか?」
ぴたりと動きを止め、あっという間に真っ赤になるシュエ。
抱えられるのには少し慣れたようだが、抱きしめられるのにはまだ慣れないらしい。
静かにシュエが頷くのを確認してから、私は優しく、優しく、シュエの体温を感じながら抱きしめた。
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