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滞在する間、少年のことを「シュエ」と呼ぶことにした。
名前を知られたくないのは仕方がないとして、話しかける時にどうしても不便だった。
それを少年に伝えると名前を付けて欲しい、と言うのだ。
少し困惑したが、少年の口元が不安そうに歪んでいることに気付き、変に問いただすことはしなかった。
「シュエ、はどうだろうか。私の祖父方の国の言葉で雪、という意味だ。気に入らなければ別の」
「う、嬉しいです!!シュエ・・・!はい!シュエと呼んでください!」
「わ、わかった。シュエ、しばらく世話になる。よろしく頼む。」
「はい・・・リューナ、様?大したことは出来ませんけど・・・」
「様は付けなくていいし、敬語も要らない。リューナと呼んでくれ。」
「・・・う、うん。リューナ・・・さん、よろしく、ね。」
シュエの口元が緩んでいる。
頬も少し赤い。
身体もそわそわしているし・・・名前がそんなに嬉しいのか・・・?
謎に満ちたシュエに私は興味が増すばかり。
《もっと、シュエのことを知りたい》
こんな気持ちになるのは初めてだ。
「包帯替え、るね。・・・どうし、たの?リューナさん。」
少し高いシュエの声に意識を引き戻され、私は慌てて返事をしたのだった。
名前を知られたくないのは仕方がないとして、話しかける時にどうしても不便だった。
それを少年に伝えると名前を付けて欲しい、と言うのだ。
少し困惑したが、少年の口元が不安そうに歪んでいることに気付き、変に問いただすことはしなかった。
「シュエ、はどうだろうか。私の祖父方の国の言葉で雪、という意味だ。気に入らなければ別の」
「う、嬉しいです!!シュエ・・・!はい!シュエと呼んでください!」
「わ、わかった。シュエ、しばらく世話になる。よろしく頼む。」
「はい・・・リューナ、様?大したことは出来ませんけど・・・」
「様は付けなくていいし、敬語も要らない。リューナと呼んでくれ。」
「・・・う、うん。リューナ・・・さん、よろしく、ね。」
シュエの口元が緩んでいる。
頬も少し赤い。
身体もそわそわしているし・・・名前がそんなに嬉しいのか・・・?
謎に満ちたシュエに私は興味が増すばかり。
《もっと、シュエのことを知りたい》
こんな気持ちになるのは初めてだ。
「包帯替え、るね。・・・どうし、たの?リューナさん。」
少し高いシュエの声に意識を引き戻され、私は慌てて返事をしたのだった。
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