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11 嗅
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チトリスという薬草は僕の背丈くらいまで成長するのに、花はとても小さく可愛らしい。
橙色の花はその色に合うとても華やかな香りがする。
実際薬に使うのは巨大な葉(しかも先端だけ)で花は捨ててしまうんだけど、いつも勿体無いなぁと思っていた。
以前父に白い目をされながら、これでもか!と言う程チトリスの花を集め抽出した精油はほんの少しの量でも幸せな気分になる香り。
僕はそれを手製の石鹸に混ぜて、毎日使っている。
・・・突然こんな話をし出したかと言うと、ちゃんと理由があってですね。
ククルの言う僕の「いい匂い」の正体は"それ"であって、僕自身から出た匂いじゃない。
昨日から何度も説明しているのに全く持って聞く耳を持たないこの有翼人は、授業が終わって一息もつかず僕を寮に連行しひたすら僕に鼻を寄せている。
何故か眉間に皺を寄せながら、だけど。
「クソッ、まだ匂いがする・・・!もう一回シャワー室行くぞ。」
「・・・髪がビショビショなの見えてます?そんなに汗臭いなら、僕から離れればいいじゃ、」
「シャオはすげぇいい匂いに決まってんだろ。」
「・・・あーもー、訳わかんない。」
「俺のセリフだっての。」
「・・・はあ?」
こちらの世界の方は皆、距離感がおかしい。
さっきの一年生軍団もとても距離が近かった。
逆にあの談話室二度見の一件は、一体何だったのだろうと疑問に思うくらい。
特にククルなんてさっきの授業も僕の隣でべったりなのに先生はさほど気にする様子もなく、淡々と授業を進めていた。(諦めてる?)
・・・で、その授業中、周囲の生徒を観察して気づいたことがあるわけですよ、僕。
「このチョーカーについた石。何か意味がありますよね。」
「・・・何でそう思う?」
「これと同じ形で違う色の石を見ました。どれも魔力が宿っていて、耳飾り、腕輪、カフスボタンと用途は様々。チョーカー自体は寮弟の証と聞きましたが、では、この石は?」
「よく見てんなぁ~。」
「誤魔化さないでください。」
「言っただろ、シャオは"俺のモン"だって。」
「・・・・・・何言ってるんですか?」
さっきとは打って変わり、ふふふん、と今にも鼻歌を歌いそうなククルから僕は思わず身を引いて距離をとる。
ベッドに腰掛ける僕の眼前に椅子を寄せて座ったククルは、僕を逃さまいと腕を取り、自分の方へと引き寄せた。
バランスを崩した僕の顔は、ぼすっと勢いよくククルの胸元へ。
僕の濡れた髪がククルの白いシャツに張り付いて、布地の色がしっとりと変わる。
僕の頭と同じようにきっとシャツは冷たくなっただろう。
それなのに見上げた先のククルは大層満足げな顔で、その緩んだ口元に苦い薬でも突っ込みたくなった。
「人間はそういうのねぇの?」
「どういうのですか?さっきから話が全く、」
「こいつに手出したら、許さねえぞっていう印。」
「・・・・・・知りません。」
「シャオは向こうに相手いねぇよな?」
「何の相手か存じ上げませんが、もし居たらどうするんですか。」
「んー・・・・・・そうだな、」
ぶつぶつ言いながら頭を後ろに逸らし、天井の方を見るククル。
その隙に一先ず体勢を整えようと引いた腰はあっけなく捕まって、ククルの体に余計体重を預ける形になってしまった。
巻きつく腕をバッシバシ叩いても微動だにしない。
物申そうと見上げた先にあったのは、先ほどとは打って変わった薄っぺらく、冷め切った笑み。
「とりあえずシャオを監禁ってところか。」
「・・・そんな相手いません。」
「おお、よかったな?」
「大体ですね、本人の了承もなく勝手に何してるんですか。」
「取り合いになる前の、牽制?」
「・・・・・・こうやって引っ張れば石くらいは取れそうですけどね。」
チョーカーは無理でも石くらいは僕の腕力でも引きちぎれるかもしれない。
物は試しだ、と体勢を整えるため、不本意ではあるがククルに背を向けその膝に思い切って座る。
親指ほどの小さな石は今日見たどの石よりも綺麗な色で、まさしくククルの瞳そのもの。
石を片手で握り締め、あちらの方向に強く引こうと試みる。
だけど試みよりも先に腹にククルの腕が回って、僕の体が浮き上がり、そのままベッドに投げられて視界が暗転した。
「・・・っ、いててて・・・、なっ、何す、っ、んひっ、」
「そんなに嫌かよ。」
「は、はあ・・・?」
苦言を呈そうと仰向けになった瞬間、覆い被さったのは僕よりもずっと大きな体と、翼。
自分以外を遮るように広がった翼は艶があって、またほのかに柑橘の香りがした。
僕の香り云々言う前に、君のこの香りの正体を明かしてほしい。
そしたら僕は手製の石鹸に、この香りも混ぜるのに。
ぐんっと僕に近づいたククルの顔は完全に拗ねた子どものそれで、少しだけ口元が緩みそうになったけど、ここは大事な局面だ!と気を引き締めなおした。
「そ、そりゃ、嫌ですよ!僕の意思を無視してるじゃないですか!」
「・・・じゃあ、許可を取ればいいわけ?」
「・・・え?」
「シャオに惚れて、独り占めしたいって言えば、あんたは全部許してくれるわけ?」
「・・・・・・へ、は、はい??ほ、ひっ、ひとりじ、ええっ?!」
不自然に偏った口元をしたまま、ククルは僕の額を撫でた。
戸惑う僕と目を合わさず、何も言わず。
僕の濡れた髪を一房すくっては、ふう、と息を吹きかける。
その度に風に揺れる窓辺のカーテンのように髪が優しく舞い、髪が全て乾く頃にやっと、ククルが魔法を使っていたことに気付いた。
「瞳の色の石を贈るのは、求愛。受け取るのは了承。」
「こくっ、りょっ?!」
「昨日の今日で色々バレてっから、あのクソガキみてぇに俺に構わずシャオに言い寄る奴が当然いる・・・と分かってたけど、早すぎだろ・・・クソッ」
「言い寄っ・・・、なっ、何を言って、」
「だから俺はシャオから目を離さねぇし、誰にも渡さねぇ。」
「・・・・・・っ!?」
額がコツンと合わさって、ようやく交わる視線があまりにも近いし、あまりにも、熱い。
寒い外から帰ってきて、急に熱いシャワーを浴びた時みたいに一気に顔に熱が集まってくる。
冷静になりたくて、天井の木目でも追おうと視線を泳がすとすかさず翼で遮られ、強制的に元の場所へ。
何だか勝手にスッキリしたような顔をした年下の大男は、その年齢に沿わない妖艶な笑みを浮かべて僕を見た。
「この半年であっちに帰りたくねぇって言わせるからな。」
「・・・っ、こ、この・・・っ、マセガキ・・・っ!」
「今日はあの虎の匂いが消えるまで俺とこうしてろ。」
「?!まさか、それが理由でシャワー浴びさせたんですか?!」
「あったりまえだろ。俺に無断でマーキングしやがって、マジで許さねぇ。」
「??!痛ぁっ!?」
薄手のシャツの上から右腕をがぶりと噛まれた衝撃で、僕は思わず風魔法を使ってしまい、ククルの体がそのまま天井方向へ吹き飛んだ。
寮内での攻撃魔法の使用は禁止されているそうで、部屋の隅に吊るされたベルが僕の攻撃を感知して度肝を抜くほどの音量で鳴り響き、二人して悶絶。
耳を押さえても意味がない殺人級のベルの音を止めてくれたのは顔を真っ赤にした寮監督のシンシア先生と、目が据わった学科長こと狐の獣人コミド先生だった。
「誰であろうと二度目はありませんよ、シャオさん?」
「・・・はい。」
まさか自分まで正座して、叱られることになろうとは。
昨日の僕は考えもしないだろうし、隣でニヤニヤした顔のククルの頭をコミド先生が引っ叩いた後も尚受け入れなれないままだった。
橙色の花はその色に合うとても華やかな香りがする。
実際薬に使うのは巨大な葉(しかも先端だけ)で花は捨ててしまうんだけど、いつも勿体無いなぁと思っていた。
以前父に白い目をされながら、これでもか!と言う程チトリスの花を集め抽出した精油はほんの少しの量でも幸せな気分になる香り。
僕はそれを手製の石鹸に混ぜて、毎日使っている。
・・・突然こんな話をし出したかと言うと、ちゃんと理由があってですね。
ククルの言う僕の「いい匂い」の正体は"それ"であって、僕自身から出た匂いじゃない。
昨日から何度も説明しているのに全く持って聞く耳を持たないこの有翼人は、授業が終わって一息もつかず僕を寮に連行しひたすら僕に鼻を寄せている。
何故か眉間に皺を寄せながら、だけど。
「クソッ、まだ匂いがする・・・!もう一回シャワー室行くぞ。」
「・・・髪がビショビショなの見えてます?そんなに汗臭いなら、僕から離れればいいじゃ、」
「シャオはすげぇいい匂いに決まってんだろ。」
「・・・あーもー、訳わかんない。」
「俺のセリフだっての。」
「・・・はあ?」
こちらの世界の方は皆、距離感がおかしい。
さっきの一年生軍団もとても距離が近かった。
逆にあの談話室二度見の一件は、一体何だったのだろうと疑問に思うくらい。
特にククルなんてさっきの授業も僕の隣でべったりなのに先生はさほど気にする様子もなく、淡々と授業を進めていた。(諦めてる?)
・・・で、その授業中、周囲の生徒を観察して気づいたことがあるわけですよ、僕。
「このチョーカーについた石。何か意味がありますよね。」
「・・・何でそう思う?」
「これと同じ形で違う色の石を見ました。どれも魔力が宿っていて、耳飾り、腕輪、カフスボタンと用途は様々。チョーカー自体は寮弟の証と聞きましたが、では、この石は?」
「よく見てんなぁ~。」
「誤魔化さないでください。」
「言っただろ、シャオは"俺のモン"だって。」
「・・・・・・何言ってるんですか?」
さっきとは打って変わり、ふふふん、と今にも鼻歌を歌いそうなククルから僕は思わず身を引いて距離をとる。
ベッドに腰掛ける僕の眼前に椅子を寄せて座ったククルは、僕を逃さまいと腕を取り、自分の方へと引き寄せた。
バランスを崩した僕の顔は、ぼすっと勢いよくククルの胸元へ。
僕の濡れた髪がククルの白いシャツに張り付いて、布地の色がしっとりと変わる。
僕の頭と同じようにきっとシャツは冷たくなっただろう。
それなのに見上げた先のククルは大層満足げな顔で、その緩んだ口元に苦い薬でも突っ込みたくなった。
「人間はそういうのねぇの?」
「どういうのですか?さっきから話が全く、」
「こいつに手出したら、許さねえぞっていう印。」
「・・・・・・知りません。」
「シャオは向こうに相手いねぇよな?」
「何の相手か存じ上げませんが、もし居たらどうするんですか。」
「んー・・・・・・そうだな、」
ぶつぶつ言いながら頭を後ろに逸らし、天井の方を見るククル。
その隙に一先ず体勢を整えようと引いた腰はあっけなく捕まって、ククルの体に余計体重を預ける形になってしまった。
巻きつく腕をバッシバシ叩いても微動だにしない。
物申そうと見上げた先にあったのは、先ほどとは打って変わった薄っぺらく、冷め切った笑み。
「とりあえずシャオを監禁ってところか。」
「・・・そんな相手いません。」
「おお、よかったな?」
「大体ですね、本人の了承もなく勝手に何してるんですか。」
「取り合いになる前の、牽制?」
「・・・・・・こうやって引っ張れば石くらいは取れそうですけどね。」
チョーカーは無理でも石くらいは僕の腕力でも引きちぎれるかもしれない。
物は試しだ、と体勢を整えるため、不本意ではあるがククルに背を向けその膝に思い切って座る。
親指ほどの小さな石は今日見たどの石よりも綺麗な色で、まさしくククルの瞳そのもの。
石を片手で握り締め、あちらの方向に強く引こうと試みる。
だけど試みよりも先に腹にククルの腕が回って、僕の体が浮き上がり、そのままベッドに投げられて視界が暗転した。
「・・・っ、いててて・・・、なっ、何す、っ、んひっ、」
「そんなに嫌かよ。」
「は、はあ・・・?」
苦言を呈そうと仰向けになった瞬間、覆い被さったのは僕よりもずっと大きな体と、翼。
自分以外を遮るように広がった翼は艶があって、またほのかに柑橘の香りがした。
僕の香り云々言う前に、君のこの香りの正体を明かしてほしい。
そしたら僕は手製の石鹸に、この香りも混ぜるのに。
ぐんっと僕に近づいたククルの顔は完全に拗ねた子どものそれで、少しだけ口元が緩みそうになったけど、ここは大事な局面だ!と気を引き締めなおした。
「そ、そりゃ、嫌ですよ!僕の意思を無視してるじゃないですか!」
「・・・じゃあ、許可を取ればいいわけ?」
「・・・え?」
「シャオに惚れて、独り占めしたいって言えば、あんたは全部許してくれるわけ?」
「・・・・・・へ、は、はい??ほ、ひっ、ひとりじ、ええっ?!」
不自然に偏った口元をしたまま、ククルは僕の額を撫でた。
戸惑う僕と目を合わさず、何も言わず。
僕の濡れた髪を一房すくっては、ふう、と息を吹きかける。
その度に風に揺れる窓辺のカーテンのように髪が優しく舞い、髪が全て乾く頃にやっと、ククルが魔法を使っていたことに気付いた。
「瞳の色の石を贈るのは、求愛。受け取るのは了承。」
「こくっ、りょっ?!」
「昨日の今日で色々バレてっから、あのクソガキみてぇに俺に構わずシャオに言い寄る奴が当然いる・・・と分かってたけど、早すぎだろ・・・クソッ」
「言い寄っ・・・、なっ、何を言って、」
「だから俺はシャオから目を離さねぇし、誰にも渡さねぇ。」
「・・・・・・っ!?」
額がコツンと合わさって、ようやく交わる視線があまりにも近いし、あまりにも、熱い。
寒い外から帰ってきて、急に熱いシャワーを浴びた時みたいに一気に顔に熱が集まってくる。
冷静になりたくて、天井の木目でも追おうと視線を泳がすとすかさず翼で遮られ、強制的に元の場所へ。
何だか勝手にスッキリしたような顔をした年下の大男は、その年齢に沿わない妖艶な笑みを浮かべて僕を見た。
「この半年であっちに帰りたくねぇって言わせるからな。」
「・・・っ、こ、この・・・っ、マセガキ・・・っ!」
「今日はあの虎の匂いが消えるまで俺とこうしてろ。」
「?!まさか、それが理由でシャワー浴びさせたんですか?!」
「あったりまえだろ。俺に無断でマーキングしやがって、マジで許さねぇ。」
「??!痛ぁっ!?」
薄手のシャツの上から右腕をがぶりと噛まれた衝撃で、僕は思わず風魔法を使ってしまい、ククルの体がそのまま天井方向へ吹き飛んだ。
寮内での攻撃魔法の使用は禁止されているそうで、部屋の隅に吊るされたベルが僕の攻撃を感知して度肝を抜くほどの音量で鳴り響き、二人して悶絶。
耳を押さえても意味がない殺人級のベルの音を止めてくれたのは顔を真っ赤にした寮監督のシンシア先生と、目が据わった学科長こと狐の獣人コミド先生だった。
「誰であろうと二度目はありませんよ、シャオさん?」
「・・・はい。」
まさか自分まで正座して、叱られることになろうとは。
昨日の僕は考えもしないだろうし、隣でニヤニヤした顔のククルの頭をコミド先生が引っ叩いた後も尚受け入れなれないままだった。
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