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7 監
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ひゅう、と吹き付ける冷たい風に思わず身震いする。
こちらは季節的に雪が降り始める頃らしい。
先ほど支給されたばかりの外套を羽織ると見た目通りしっかりとした生地のおかげで寒さも幾分マシになった。
首に巻かれたチョーカーはいくら引っ張ったところで千切れる気配を微塵も見せない。
先程の学校長室でのやりとりといい、僕はこちらでの生活早々頭を抱えるしかなかった。
----------------⭐︎
かくかくしかじか、かくかくしかじか。
僕の首のチョーカーを見るなり、何かを察した学校長はただひたすら平謝り。
ここは獣人、有翼人、竜人が暮らす【マルケド】という国。
ちなみにこちらの世界に"人間"は存在しない。
僕みたいに"扉"を潜ってくる人間もとても珍しく、現在このマルケドにいる人間は僕を含め四、五人ではないか──── 他国の扉からも来ていて正確な数は分からないそう────とのこと。
彼らはこちらの世界で各研究機関や学校などに配置され、二つの世界の文化と技術の発展のための架け橋的な役割を担う。
そもそもこちらに来ることができるのは一定以上の魔力耐性と専門分野の知識を持った人間。
今年その条件に当てはまってしまったのが僕、というわけだ。
鹿の角を生やした学校長のイーリスさんによると僕は扉を潜る過程で「人間にしては多すぎる魔力」を吸収してしまい、鼻血まで出して倒れた。
しかも扉の座標という目印的なものが何故か外れ、予定とは違う場所に飛び出して・・・偶然そこを通りかかったのが"彼ら"だった、というわけだ。
・・・で、話を戻すと、僕が配置されたのはここ【ハバル魔法学校】。
マルケドでもトップクラスのこの学校には十三歳から十八歳までの子息子女が在籍し、みんな親元を離れ寮生活を送っている。
三つある寮にはそれぞれ"監督生"というとても優秀な生徒がついていて下級生の手本となり寮生を束ねているんだとか────・・・
「なぁ、そろそろ機嫌なおせ。」
「それ以上近寄らないでください。」
「一人で寮まで帰れねぇだろ。」
「・・・あなた本当に監督生とかいう役職なんですか?」
「この通り優秀だからな。」
僕らはつい先ほど学校長室を退室したばかり。
話の内容が濃すぎた。
部屋に帰る前に一息吐こうと中庭のベンチに腰を下ろす。
そして何故か隣には僕の首にチョーカーを巻いた本人、ククル。
僕の方へ体を向け背もたれに肘をつきニマニマと口角を上げるこの男のせいで、本当は僕用に別棟の職員寮の一室が用意されていたのに、急遽変更になったと聞いた。
「俺が連れて帰る。安心しろ。」
「・・・これ、外してください。」
「よく似合ってるけど?」
「・・・・・・っ!」
僕の方に伸びてきた手を払い落とす。
思ったよりも大きな「バチンッ」という音が鳴り一瞬罪悪感が浮かぶ。
でもここで甘い態度を取ってはダメだ。こいつの思うツボ。
「大体勝手すぎます!さっきの話からすると寮弟って言うのはつまりあなたの世話を焼く役でしょう?」
「自分のことは自分でできる。」
「っ、なら余計話がおかしいです!早くこれを外してください!」
「嫌だ。」
「う、上目遣いしてもダメですからね?!」
この外見でなんとククルは僕より年下!学生!
社会に出る前から大人を舐めてもらっては困る。
それに僕よりも圧倒的に体躯の良い男がそんな上目遣いをしたところで全ッ然可愛くありませんから!
「だってあんた半年間ここに居んだろ?」
「不本意ながらそうです。」
「・・・狙われ放題じゃん。」
「はぁ?何にですか?こちらにいる魔物という生物にですか?」
「・・・・・・やっぱりダメ。全然分かってねぇ。絶対ダメ。」
「わっ、ちょっ、ちょっと!?こらっ、離しなさい!答えになってませんよ!?」
目にもとまらぬ早業で僕の両脇に手を差し込んだ男は、自分の膝に僕を乗せ腹部に腕を巻きつける。
首に寄せられた髪の毛が見た目以上に柔らかくふわふわでくすぐったい。
こんな立派な翼を持っているのに、行動はまるで猫のよう。
これでこの学校の最高学年、しかも監督生だっていうんだから・・・先生方(特にあの狐耳の方)は困ったものだろう。
「こっ、こちらの方は皆あなたのように強引なんですか!?」
「ああ、そうだ。だからふらふらすんな、危ねぇ。」
「はあ?!ふらふらなんかしません!僕は歴とした大人の人間ですよ!」
「周りをよく見てみろ。みんなあんたのこと見てんぜ。」
「・・・・・・それが何か?」
気づいてはいた。
中庭はそれなりに人の往来があり、軒並み彼らの視線を感じる。
だからと言って、それがどうした。
僕はこの世界ではかなり珍しい人間という個体、ただそれだけのこと。
そう反論するとククルは眉間に皺を寄せ、不快そうに頭を傾げた。
・・・・・・何だその小馬鹿にした反応は。
「・・・・・・仕方ないので今日はあの部屋に戻ります。どちらの方向ですか。」
「意外と気が強ぇな。そこもいい。」
「~~っ、早く方向をっ、うっ、わああああ!」
「一人にするわけねぇだろ、馬ぁ鹿。」
馬鹿とは何だ、馬鹿とは。
反論しようとも抱えられ突然浮き上がった自分の体に、全身ざわざわ、ぞわぞわ、鳥肌が立つ。
まだ僕が幼い頃、木から落ちたことがあるがその時の血の気が引く浮遊感を思い出し、反射的にぎゅっと強く目を瞑る。
不本意ではあるがこの不安定な体を支えたい。
ククルの首に腕を回し必死でしがみつくとククルは待ってましたとばかりに喉を鳴らして笑い始めた。
「落とさねぇから、目開けろ。」
「いっ、嫌、です!」
「これからあんたが暮らす世界ってのを見ておかなくていいのか?」
「・・・・・・っ、もうっ、本当勝手な・・・っ、わ、わかりまし、・・・・・!」
巨大な建物を囲むように広がる広大な森と、水面輝く二ヶ所の湖。
空を飛ぶ鳥達と同じところに浮かぶ自分。
絵本の中に飛び込んだような、子どもの夢に入り込んだような、そんなふわふわした感覚に包まれる。
目に飛び込んでくる風景に夢中になっていると頬を突かれ、ハッと我に返る。
僕を突いた本人の瞳には間抜けな顔をした僕と頭上から降り注ぐ陽光が映っていた。
「少しは機嫌なおったかよ?」
「・・・・・・ほんの少し。」
「よっしゃ。」
よっしゃ、じゃないんですよ。何言ってるんですか。
シシッと悪戯っ子みたいな顔をしたククルは、しばらく僕の顔をぐるりと見回す。
「ここならいいか」と呟いた後すぐ、額にやわらかな感触が広がった。
キスをされた、と理解するまでに約五秒。
ぽかんとした顔の僕の顔はさぞ面白かったことだろう。
「~~っ、何っ、してんだ!お前!!」
「お、それがシャオの素か?堅っ苦しい言葉遣いやめろ。」
「あっちの方が素だ!!!これはお前に怒ってんだよ!!」
「へぇ~、じゃあもう一回していい?」
「人の話聞けよっ!馬鹿!!」
上空でギャアギャア騒ぐ有翼人と人間は相当目立ったに違いない。
その証拠にさっきまで学校長室に居た面々が慌てて中庭に集合。
ククルは地上に戻るよう脅され正座の状態で叱られていた。
「(ざ・ま・あ・み・ろ)」
狐耳の教師の背後からククルにだけ見えるようにして口パクで嫌味を言う。
それを見たククルは大口を開けて笑い始め、尚更話がややこしくなったのは言うまでもない。
こちらは季節的に雪が降り始める頃らしい。
先ほど支給されたばかりの外套を羽織ると見た目通りしっかりとした生地のおかげで寒さも幾分マシになった。
首に巻かれたチョーカーはいくら引っ張ったところで千切れる気配を微塵も見せない。
先程の学校長室でのやりとりといい、僕はこちらでの生活早々頭を抱えるしかなかった。
----------------⭐︎
かくかくしかじか、かくかくしかじか。
僕の首のチョーカーを見るなり、何かを察した学校長はただひたすら平謝り。
ここは獣人、有翼人、竜人が暮らす【マルケド】という国。
ちなみにこちらの世界に"人間"は存在しない。
僕みたいに"扉"を潜ってくる人間もとても珍しく、現在このマルケドにいる人間は僕を含め四、五人ではないか──── 他国の扉からも来ていて正確な数は分からないそう────とのこと。
彼らはこちらの世界で各研究機関や学校などに配置され、二つの世界の文化と技術の発展のための架け橋的な役割を担う。
そもそもこちらに来ることができるのは一定以上の魔力耐性と専門分野の知識を持った人間。
今年その条件に当てはまってしまったのが僕、というわけだ。
鹿の角を生やした学校長のイーリスさんによると僕は扉を潜る過程で「人間にしては多すぎる魔力」を吸収してしまい、鼻血まで出して倒れた。
しかも扉の座標という目印的なものが何故か外れ、予定とは違う場所に飛び出して・・・偶然そこを通りかかったのが"彼ら"だった、というわけだ。
・・・で、話を戻すと、僕が配置されたのはここ【ハバル魔法学校】。
マルケドでもトップクラスのこの学校には十三歳から十八歳までの子息子女が在籍し、みんな親元を離れ寮生活を送っている。
三つある寮にはそれぞれ"監督生"というとても優秀な生徒がついていて下級生の手本となり寮生を束ねているんだとか────・・・
「なぁ、そろそろ機嫌なおせ。」
「それ以上近寄らないでください。」
「一人で寮まで帰れねぇだろ。」
「・・・あなた本当に監督生とかいう役職なんですか?」
「この通り優秀だからな。」
僕らはつい先ほど学校長室を退室したばかり。
話の内容が濃すぎた。
部屋に帰る前に一息吐こうと中庭のベンチに腰を下ろす。
そして何故か隣には僕の首にチョーカーを巻いた本人、ククル。
僕の方へ体を向け背もたれに肘をつきニマニマと口角を上げるこの男のせいで、本当は僕用に別棟の職員寮の一室が用意されていたのに、急遽変更になったと聞いた。
「俺が連れて帰る。安心しろ。」
「・・・これ、外してください。」
「よく似合ってるけど?」
「・・・・・・っ!」
僕の方に伸びてきた手を払い落とす。
思ったよりも大きな「バチンッ」という音が鳴り一瞬罪悪感が浮かぶ。
でもここで甘い態度を取ってはダメだ。こいつの思うツボ。
「大体勝手すぎます!さっきの話からすると寮弟って言うのはつまりあなたの世話を焼く役でしょう?」
「自分のことは自分でできる。」
「っ、なら余計話がおかしいです!早くこれを外してください!」
「嫌だ。」
「う、上目遣いしてもダメですからね?!」
この外見でなんとククルは僕より年下!学生!
社会に出る前から大人を舐めてもらっては困る。
それに僕よりも圧倒的に体躯の良い男がそんな上目遣いをしたところで全ッ然可愛くありませんから!
「だってあんた半年間ここに居んだろ?」
「不本意ながらそうです。」
「・・・狙われ放題じゃん。」
「はぁ?何にですか?こちらにいる魔物という生物にですか?」
「・・・・・・やっぱりダメ。全然分かってねぇ。絶対ダメ。」
「わっ、ちょっ、ちょっと!?こらっ、離しなさい!答えになってませんよ!?」
目にもとまらぬ早業で僕の両脇に手を差し込んだ男は、自分の膝に僕を乗せ腹部に腕を巻きつける。
首に寄せられた髪の毛が見た目以上に柔らかくふわふわでくすぐったい。
こんな立派な翼を持っているのに、行動はまるで猫のよう。
これでこの学校の最高学年、しかも監督生だっていうんだから・・・先生方(特にあの狐耳の方)は困ったものだろう。
「こっ、こちらの方は皆あなたのように強引なんですか!?」
「ああ、そうだ。だからふらふらすんな、危ねぇ。」
「はあ?!ふらふらなんかしません!僕は歴とした大人の人間ですよ!」
「周りをよく見てみろ。みんなあんたのこと見てんぜ。」
「・・・・・・それが何か?」
気づいてはいた。
中庭はそれなりに人の往来があり、軒並み彼らの視線を感じる。
だからと言って、それがどうした。
僕はこの世界ではかなり珍しい人間という個体、ただそれだけのこと。
そう反論するとククルは眉間に皺を寄せ、不快そうに頭を傾げた。
・・・・・・何だその小馬鹿にした反応は。
「・・・・・・仕方ないので今日はあの部屋に戻ります。どちらの方向ですか。」
「意外と気が強ぇな。そこもいい。」
「~~っ、早く方向をっ、うっ、わああああ!」
「一人にするわけねぇだろ、馬ぁ鹿。」
馬鹿とは何だ、馬鹿とは。
反論しようとも抱えられ突然浮き上がった自分の体に、全身ざわざわ、ぞわぞわ、鳥肌が立つ。
まだ僕が幼い頃、木から落ちたことがあるがその時の血の気が引く浮遊感を思い出し、反射的にぎゅっと強く目を瞑る。
不本意ではあるがこの不安定な体を支えたい。
ククルの首に腕を回し必死でしがみつくとククルは待ってましたとばかりに喉を鳴らして笑い始めた。
「落とさねぇから、目開けろ。」
「いっ、嫌、です!」
「これからあんたが暮らす世界ってのを見ておかなくていいのか?」
「・・・・・・っ、もうっ、本当勝手な・・・っ、わ、わかりまし、・・・・・!」
巨大な建物を囲むように広がる広大な森と、水面輝く二ヶ所の湖。
空を飛ぶ鳥達と同じところに浮かぶ自分。
絵本の中に飛び込んだような、子どもの夢に入り込んだような、そんなふわふわした感覚に包まれる。
目に飛び込んでくる風景に夢中になっていると頬を突かれ、ハッと我に返る。
僕を突いた本人の瞳には間抜けな顔をした僕と頭上から降り注ぐ陽光が映っていた。
「少しは機嫌なおったかよ?」
「・・・・・・ほんの少し。」
「よっしゃ。」
よっしゃ、じゃないんですよ。何言ってるんですか。
シシッと悪戯っ子みたいな顔をしたククルは、しばらく僕の顔をぐるりと見回す。
「ここならいいか」と呟いた後すぐ、額にやわらかな感触が広がった。
キスをされた、と理解するまでに約五秒。
ぽかんとした顔の僕の顔はさぞ面白かったことだろう。
「~~っ、何っ、してんだ!お前!!」
「お、それがシャオの素か?堅っ苦しい言葉遣いやめろ。」
「あっちの方が素だ!!!これはお前に怒ってんだよ!!」
「へぇ~、じゃあもう一回していい?」
「人の話聞けよっ!馬鹿!!」
上空でギャアギャア騒ぐ有翼人と人間は相当目立ったに違いない。
その証拠にさっきまで学校長室に居た面々が慌てて中庭に集合。
ククルは地上に戻るよう脅され正座の状態で叱られていた。
「(ざ・ま・あ・み・ろ)」
狐耳の教師の背後からククルにだけ見えるようにして口パクで嫌味を言う。
それを見たククルは大口を開けて笑い始め、尚更話がややこしくなったのは言うまでもない。
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