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「ル、イーズ・・・、い、今何と・・・?」
静まり返った大広間。
玉座の現王チャーチルが大口を開け思わず立ち上がった。
その隣には口こそ開いていないものの、真っ青な顔をした王妃リリベット。
そして二人の視線の先には吸い込まれそうな美しい青い瞳が弧を描いていた。
「ですから、王位継承権を放棄すると言ったのです。アルジャーノに私の全てを譲ります。」
「なっ・・・、なぜ、突然、そ、のようなことを!?」
「突然、ですか。もうお察しなのでは?」
「・・・っ、」
アグリアとの二カ国間協議が終わったのは約三ヶ月ほど前。
滞りなく話は進み、ハザックは泣く泣く・・・・・・本当に泣く泣く帰路についた。
そしてルイーズはこれまで積み上げるようにして準備してきた計画を実行した。
個人的な資産でアグリアに屋敷を建て、商会をいくつか立ち上げた。
元々他国の貴族とも縁が強い。
アグリアも例外ではない。
アグリアに拠点を移したところでルイーズの莫大な資産と絶対的な地位は揺るがない。
「まさか・・・リシェルの一件、もお前の仕業か・・・?」
チャーチルの手が震え出す。
頭の片隅にあった恐ろしい結論を口に出すとこんなにも恐ろしい。
「こっ、こんな騒ぎを起こして、」
「何か制裁でもあるのですか?」
「っひ、」
地鳴りのような不気味な音が大広間全体に響き渡った。
外に控えていた騎士達の動揺する声が聞こえて来るが「中に絶対入って来るな」とルイーズから命令されている。
入ってこいと言われたところで、入る勇気があるかはまた別の話だ。
「私に魔力で敵うものがこの国にいるとでも?」
「ル、イーズ・・・お前っ、」
「リシェルはもうこの国に居ません。勿論、ご存知ですよね?」
「・・・亡命な、ど、あの子一人の力で、」
「出来ますとも。リシェルは誰よりも強く賢く、そして美しい。」
カツ、カツ、と大広間の出口に向かってルイーズは歩みを進め始めた。
床一面がルイーズから溢れ出す魔力で凍りついていき、チャーチルとリリベットの吐息が白く染まる。
「私の番を、これ以上好きにはさせません。」
ギィィィ、と扉が開く音がした。
「お二人ともお元気で。」
にこりと、天使の顔で微笑んだルイーズを国王と王妃は真っ白な顔でただ見つめることしかできなかった。
----------------⭐︎
花が咲き誇る庭に、きゃはははっと楽しそうに笑う声が響く。
まだその愛らしい姿が見えないものの、声を聞くだけで自然と口角が上がるのを抑えられない。
そんな幸せを噛み締めているのはあの青い瞳の持ち主だった。
「ま、待って!ムーったら、ちょっ、そんなに、顔舐め、あはははは!え?!わあああ!」
「ただいま、リシェル。」
「お、お、お帰りなさい!あのっ、僕、重、重いので、おろ、し、」「だめ。リシェルを補給させて。」
「ほ、補給・・・?」
「うん。補給。」
「・・・・・・?」
こてん、と首を傾げるのは少し髪が伸び、より中性的な面持ちのリシェル。
リシェルを軽々抱え上げ、顔が綻ぶのは勿論ルイーズだ。
ムー、と呼ばれた大きな白い犬は、主人がもう構ってくれないことを理解したのだろう。
庭の奥にいるマーシャルの元へ吠えもせず颯爽と走っていった。
そんなムーを見送るリシェルの髪がさらりと動き、白い頸が現れた。
「・・・はあ。いい匂い。」
「ひゃあっ!な、舐めっ、?!ル、ル、ルイーズ兄さ、」「リシェル?やり直し。」
少し意地悪な顔でリシェルの額に自分の額を当てるルイーズ。
みるみるうちにリシェルの耳が赤くなっていくが、ルイーズはにこにこと笑ったままだった。
「ル、ルイーズ?」
「・・・ふふ。なぁに。私の愛しいリシェル。」
「・・・こんなとこで舐め、ちゃダメ、です。」
「それは人目のつかないところでならいいってことかな?」
「~~~~っ、も、もうっ!!」
目が潤んだリシェルの姿がルイーズには堪らない。
ニヤける顔を抑えもせず・・・いや、抑えられず、またリシェルの頸に顔を寄せ、思いっきり深呼吸した。
甘くて、優しい、リシェルの匂いがする。
「・・・おい、コラ。てめぇ、そろそろ本気で潰すぞ。社会的に。」
「空気を読むって言葉を、君は知らないのかな?」
舌打ちをしながら登場したのは鮮やかな刺繍入りのジャケットを羽織ったハザックだった。
この巨大な屋敷はルイーズの所有物。
とは言え、ほとんど毎日ハザックはここで寝泊まりしているし、何ならここが本当の城なのでは?とも思える程。
「ハザック、おかえりなさい!今日はお城じゃなかったの?」
「・・・俺が来ちゃまずかったか?」
「当たりま」
「そんなことないです!大事な、つ、番に会えるんだから、嬉しいです・・・よ?」
自分で言った言葉につい顔を赤くするリシェル。
本音が思わず出てしまった。
この甘い甘いやりとりに多分リシェルはずっと慣れないのだろう。
リシェルが恥ずかしさで俯き二人の男が牽制し合うように睨み合っていたその時。
優しいふわりとした風が吹き、髪に隠れたリシェルの頸が露わになった。
大きさの違う二つの噛み跡がくっきりと残っている。
「今日も心の底から愛らしいな、リシェル。」
「・・・チッ。さっさと城に戻れ。」
「次期国王に楯突くなんていい度胸だな。"元"王子。」
「国王になる前に凍らせてやろうか。」
「あ゛っ?望むところだっての。」
「二人とも!!喧嘩しないでくださいって言ってるでしょ!!」
「「・・・・・・・・・」」
「あのー・・・・・・御取り込み中に申し訳ありません・・・、そろそろ食事の時間ですが、後にされますか?」
屋敷の玄関からどこか申し訳なさそうな声がする。焦茶の髪をくるりと一つにまとめたサーシャだ。
「サーシャ!僕ちょうどお腹すいて、」
ぐぅー・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・っ、ご、ごめんな、さい・・・!」
「さっさと飯食おう。」
「可愛いリシェルのお腹が鳴る前に私が気付くべきだったね。ごめんよ、リシェル。」
「へ?ル、ルイーズが謝る必要ないです!一緒に食事できるのが楽しみで、おやつ少しにしてて・・・」
「リシェル?俺のことも待ってたよな?」
「?はい。勿論です!」
「「・・・・・・・・・」」
『何だ、この可愛い生き物は』と犬猿の仲である男二人は思わず目を合わせる。
今日は一体どちらが先にリシェルを愛でることができるのだろうか。
戦いはすでに始まっている。
「二人とも、早く行きましょう!聞いての通り、僕お腹空きました!ふふふ。」
きっとリシェルはこれから益々愛らしく、そして美しく育っていくのだろう。
そう思うだけでルイーズもハザックも、リシェルを守り愛すためにどこまでも強くなれる。
時折吹く風は柔らかく、三人の周りを舞うようだった。
おしまい
----------------⭐︎
初めまして。N2Oと申します。
なかなか思うように更新できないままだったこの作品。
ここで完結、とさせてください。
力不足をひしひしと感じておりますが、読んでくださった方の娯楽に少しでもなれば幸いです。
ありがとうございました。
静まり返った大広間。
玉座の現王チャーチルが大口を開け思わず立ち上がった。
その隣には口こそ開いていないものの、真っ青な顔をした王妃リリベット。
そして二人の視線の先には吸い込まれそうな美しい青い瞳が弧を描いていた。
「ですから、王位継承権を放棄すると言ったのです。アルジャーノに私の全てを譲ります。」
「なっ・・・、なぜ、突然、そ、のようなことを!?」
「突然、ですか。もうお察しなのでは?」
「・・・っ、」
アグリアとの二カ国間協議が終わったのは約三ヶ月ほど前。
滞りなく話は進み、ハザックは泣く泣く・・・・・・本当に泣く泣く帰路についた。
そしてルイーズはこれまで積み上げるようにして準備してきた計画を実行した。
個人的な資産でアグリアに屋敷を建て、商会をいくつか立ち上げた。
元々他国の貴族とも縁が強い。
アグリアも例外ではない。
アグリアに拠点を移したところでルイーズの莫大な資産と絶対的な地位は揺るがない。
「まさか・・・リシェルの一件、もお前の仕業か・・・?」
チャーチルの手が震え出す。
頭の片隅にあった恐ろしい結論を口に出すとこんなにも恐ろしい。
「こっ、こんな騒ぎを起こして、」
「何か制裁でもあるのですか?」
「っひ、」
地鳴りのような不気味な音が大広間全体に響き渡った。
外に控えていた騎士達の動揺する声が聞こえて来るが「中に絶対入って来るな」とルイーズから命令されている。
入ってこいと言われたところで、入る勇気があるかはまた別の話だ。
「私に魔力で敵うものがこの国にいるとでも?」
「ル、イーズ・・・お前っ、」
「リシェルはもうこの国に居ません。勿論、ご存知ですよね?」
「・・・亡命な、ど、あの子一人の力で、」
「出来ますとも。リシェルは誰よりも強く賢く、そして美しい。」
カツ、カツ、と大広間の出口に向かってルイーズは歩みを進め始めた。
床一面がルイーズから溢れ出す魔力で凍りついていき、チャーチルとリリベットの吐息が白く染まる。
「私の番を、これ以上好きにはさせません。」
ギィィィ、と扉が開く音がした。
「お二人ともお元気で。」
にこりと、天使の顔で微笑んだルイーズを国王と王妃は真っ白な顔でただ見つめることしかできなかった。
----------------⭐︎
花が咲き誇る庭に、きゃはははっと楽しそうに笑う声が響く。
まだその愛らしい姿が見えないものの、声を聞くだけで自然と口角が上がるのを抑えられない。
そんな幸せを噛み締めているのはあの青い瞳の持ち主だった。
「ま、待って!ムーったら、ちょっ、そんなに、顔舐め、あはははは!え?!わあああ!」
「ただいま、リシェル。」
「お、お、お帰りなさい!あのっ、僕、重、重いので、おろ、し、」「だめ。リシェルを補給させて。」
「ほ、補給・・・?」
「うん。補給。」
「・・・・・・?」
こてん、と首を傾げるのは少し髪が伸び、より中性的な面持ちのリシェル。
リシェルを軽々抱え上げ、顔が綻ぶのは勿論ルイーズだ。
ムー、と呼ばれた大きな白い犬は、主人がもう構ってくれないことを理解したのだろう。
庭の奥にいるマーシャルの元へ吠えもせず颯爽と走っていった。
そんなムーを見送るリシェルの髪がさらりと動き、白い頸が現れた。
「・・・はあ。いい匂い。」
「ひゃあっ!な、舐めっ、?!ル、ル、ルイーズ兄さ、」「リシェル?やり直し。」
少し意地悪な顔でリシェルの額に自分の額を当てるルイーズ。
みるみるうちにリシェルの耳が赤くなっていくが、ルイーズはにこにこと笑ったままだった。
「ル、ルイーズ?」
「・・・ふふ。なぁに。私の愛しいリシェル。」
「・・・こんなとこで舐め、ちゃダメ、です。」
「それは人目のつかないところでならいいってことかな?」
「~~~~っ、も、もうっ!!」
目が潤んだリシェルの姿がルイーズには堪らない。
ニヤける顔を抑えもせず・・・いや、抑えられず、またリシェルの頸に顔を寄せ、思いっきり深呼吸した。
甘くて、優しい、リシェルの匂いがする。
「・・・おい、コラ。てめぇ、そろそろ本気で潰すぞ。社会的に。」
「空気を読むって言葉を、君は知らないのかな?」
舌打ちをしながら登場したのは鮮やかな刺繍入りのジャケットを羽織ったハザックだった。
この巨大な屋敷はルイーズの所有物。
とは言え、ほとんど毎日ハザックはここで寝泊まりしているし、何ならここが本当の城なのでは?とも思える程。
「ハザック、おかえりなさい!今日はお城じゃなかったの?」
「・・・俺が来ちゃまずかったか?」
「当たりま」
「そんなことないです!大事な、つ、番に会えるんだから、嬉しいです・・・よ?」
自分で言った言葉につい顔を赤くするリシェル。
本音が思わず出てしまった。
この甘い甘いやりとりに多分リシェルはずっと慣れないのだろう。
リシェルが恥ずかしさで俯き二人の男が牽制し合うように睨み合っていたその時。
優しいふわりとした風が吹き、髪に隠れたリシェルの頸が露わになった。
大きさの違う二つの噛み跡がくっきりと残っている。
「今日も心の底から愛らしいな、リシェル。」
「・・・チッ。さっさと城に戻れ。」
「次期国王に楯突くなんていい度胸だな。"元"王子。」
「国王になる前に凍らせてやろうか。」
「あ゛っ?望むところだっての。」
「二人とも!!喧嘩しないでくださいって言ってるでしょ!!」
「「・・・・・・・・・」」
「あのー・・・・・・御取り込み中に申し訳ありません・・・、そろそろ食事の時間ですが、後にされますか?」
屋敷の玄関からどこか申し訳なさそうな声がする。焦茶の髪をくるりと一つにまとめたサーシャだ。
「サーシャ!僕ちょうどお腹すいて、」
ぐぅー・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・っ、ご、ごめんな、さい・・・!」
「さっさと飯食おう。」
「可愛いリシェルのお腹が鳴る前に私が気付くべきだったね。ごめんよ、リシェル。」
「へ?ル、ルイーズが謝る必要ないです!一緒に食事できるのが楽しみで、おやつ少しにしてて・・・」
「リシェル?俺のことも待ってたよな?」
「?はい。勿論です!」
「「・・・・・・・・・」」
『何だ、この可愛い生き物は』と犬猿の仲である男二人は思わず目を合わせる。
今日は一体どちらが先にリシェルを愛でることができるのだろうか。
戦いはすでに始まっている。
「二人とも、早く行きましょう!聞いての通り、僕お腹空きました!ふふふ。」
きっとリシェルはこれから益々愛らしく、そして美しく育っていくのだろう。
そう思うだけでルイーズもハザックも、リシェルを守り愛すためにどこまでも強くなれる。
時折吹く風は柔らかく、三人の周りを舞うようだった。
おしまい
----------------⭐︎
初めまして。N2Oと申します。
なかなか思うように更新できないままだったこの作品。
ここで完結、とさせてください。
力不足をひしひしと感じておりますが、読んでくださった方の娯楽に少しでもなれば幸いです。
ありがとうございました。
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