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フラーウム編
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フィンはトウヤの乳首を口に含むと、まずはベロン、と大きく舐めとった。
初めての刺激にトウヤは全身鳥肌が立ったような感覚に陥り、「うひゃあっ」と甲高い叫び声を上げる。
「色気がねぇな~?もっと可愛く鳴いてみろって。」
「な、な、な、なっ!そ、そんなとこ舐めないでっ!フィン!お、女の人じゃないから、大きくもないよ!ねえ!聞いてる?!ひゃあっ、」
「ううへぇは(うるせぇな)、ははってなへらへほへ(黙って舐められとけ)」
「わ、わぁ!そこで、しゃ、しゃべんないで、く、くすぐったいっ、わ、ひゃ、」
ベロン、と舐め回した後、今度はちゅう、っと口に含み、舌で転がすように弄んでいる。
口で含んでいない方の乳首は爪でカリカリ引っ掻いたり、ピン、と弾いたり、刺激を与えられる。その度にトウヤは甲高い声をあげた。
次第にくすぐったい、から、じんじんする、と言った具合に感じ方にも変化が出てきて、トウヤの口から漏れる声も変わっていく。
フィンはそのかすかな変化に気づくと、舐め方を変えたり、甘噛みしたりして、刺激を与え続けた。
「ゃ、ゃん、ふぃん、なんかへん、じんじんするから、やめ、て、ひゃ、ねぇ、聞いてる?ひゃっ、」
「それはいい兆候だなぁ。やっぱ恥ずかしがりな奴は敏感だからこそ、って感じなんじゃねぇの?トウヤは感じすぎてどうしていいか分かんなくなる奴だわ、絶対。」
「な、何言ってるか意味わかん、ない!あっ、や、やめ、んん、ひゃあっ、」
フィンの指と舌は更に激しくトウヤの胸の上を動き回る。そして、気付きたくなかったが、トウヤは段々と自分の下半身が熱くなってきたことに気を取られ始めていた。それを絶対フィンに気付かれたくないし、胸も何だかじんじんするし・・・で、脳内はすでにお祭り騒ぎである。どうしよう、でも気持ちいい、どうしよう、のエンドレスループである。
その上、いつの間にかポカン、とだらしなく口も開いていて、そこからとめどなく声が漏れ出している。
口が開いていることに目敏く気付いたフィンはおもむろに近くにあった果実水を口に含むと、トウヤの開いた口に流し込む。ゆっくりゆっくり流れてくるそれは、声をずっと出していたトウヤには有り難い潤いだった。もっと飲みたい、という気持ちが前面に出てしまい、思わず、ちゅうちゅう、とフィンの舌を赤子のように吸ってしまったのである。これにはさすがのフィンもピクっと反応し、動きが止まった。
ゆっくりと離れていくフィンの口を名残惜しそうに、そして「どうして固まってるんだろう?」と不思議そうな目で見つめてくるトウヤにフィンは舌打ちをした。
「おっまえ・・・今の無意識か?小悪魔かよ。煽ったのトウヤだからな。文句言うなよ。」
「んえ?あおってなん、かない、もん・・・わっ!え、ひゃあ!痛ぁっ!」
フィンはギロっとトウヤを睨みつけるように見た後、鎖骨あたりを思いっきり噛んだのである。急な痛みで意識が覚醒したトウヤの目からは涙が滲んできた。フィンは本当に思いっきり、がぶり、だった。普通に痛い。
「か、噛んだぁ!な、な、何するんですかぁ?!ち、血、出てない?い、いったぁ~!!」
「血なんか出るか!加減したっつうの。お前がトロトロした目で・・・煽るからだろ!こうでもしねぇと、俺がやべぇんだよ!少しは頭すっきりしたか!?」
「びっくりし、たぁ!も、もう終わり!噛まないでくださいよ!うう~!」
「あ゛?終わりじゃねぇわ!胸出せ、まだ舐めんだよ。」
フィンはまたバタバタ暴れようとするトウヤの両手をベッドに縫い止めると、乳首をパクッと口に含んだ。さっき噛まれた痛みで刺激に敏感になっていたトウヤは更に大袈裟に反応してしまい、甲高い喘ぎ声とともに、ピン、と背中が弧を描いた。腰が浮き、トウヤの下半身が思いっきりフィンに押し付けられるような形になったのである。
すると、またしてもフィンの動きが止まった。「もしかして、ようやく終わり?」と淡い期待をしたトウヤがそろ~、と自分の胸元を見ると、ぬるっと唇が濡れているフィンと目があった。何やらニタニタ笑っているようだ。
「トウヤぁ、お前一人前に勃ってんじゃねぇの?」
フィンはそう言うと今までの比じゃないほどの悪い顔で、それはそれは楽しそうに笑っていた。
初めての刺激にトウヤは全身鳥肌が立ったような感覚に陥り、「うひゃあっ」と甲高い叫び声を上げる。
「色気がねぇな~?もっと可愛く鳴いてみろって。」
「な、な、な、なっ!そ、そんなとこ舐めないでっ!フィン!お、女の人じゃないから、大きくもないよ!ねえ!聞いてる?!ひゃあっ、」
「ううへぇは(うるせぇな)、ははってなへらへほへ(黙って舐められとけ)」
「わ、わぁ!そこで、しゃ、しゃべんないで、く、くすぐったいっ、わ、ひゃ、」
ベロン、と舐め回した後、今度はちゅう、っと口に含み、舌で転がすように弄んでいる。
口で含んでいない方の乳首は爪でカリカリ引っ掻いたり、ピン、と弾いたり、刺激を与えられる。その度にトウヤは甲高い声をあげた。
次第にくすぐったい、から、じんじんする、と言った具合に感じ方にも変化が出てきて、トウヤの口から漏れる声も変わっていく。
フィンはそのかすかな変化に気づくと、舐め方を変えたり、甘噛みしたりして、刺激を与え続けた。
「ゃ、ゃん、ふぃん、なんかへん、じんじんするから、やめ、て、ひゃ、ねぇ、聞いてる?ひゃっ、」
「それはいい兆候だなぁ。やっぱ恥ずかしがりな奴は敏感だからこそ、って感じなんじゃねぇの?トウヤは感じすぎてどうしていいか分かんなくなる奴だわ、絶対。」
「な、何言ってるか意味わかん、ない!あっ、や、やめ、んん、ひゃあっ、」
フィンの指と舌は更に激しくトウヤの胸の上を動き回る。そして、気付きたくなかったが、トウヤは段々と自分の下半身が熱くなってきたことに気を取られ始めていた。それを絶対フィンに気付かれたくないし、胸も何だかじんじんするし・・・で、脳内はすでにお祭り騒ぎである。どうしよう、でも気持ちいい、どうしよう、のエンドレスループである。
その上、いつの間にかポカン、とだらしなく口も開いていて、そこからとめどなく声が漏れ出している。
口が開いていることに目敏く気付いたフィンはおもむろに近くにあった果実水を口に含むと、トウヤの開いた口に流し込む。ゆっくりゆっくり流れてくるそれは、声をずっと出していたトウヤには有り難い潤いだった。もっと飲みたい、という気持ちが前面に出てしまい、思わず、ちゅうちゅう、とフィンの舌を赤子のように吸ってしまったのである。これにはさすがのフィンもピクっと反応し、動きが止まった。
ゆっくりと離れていくフィンの口を名残惜しそうに、そして「どうして固まってるんだろう?」と不思議そうな目で見つめてくるトウヤにフィンは舌打ちをした。
「おっまえ・・・今の無意識か?小悪魔かよ。煽ったのトウヤだからな。文句言うなよ。」
「んえ?あおってなん、かない、もん・・・わっ!え、ひゃあ!痛ぁっ!」
フィンはギロっとトウヤを睨みつけるように見た後、鎖骨あたりを思いっきり噛んだのである。急な痛みで意識が覚醒したトウヤの目からは涙が滲んできた。フィンは本当に思いっきり、がぶり、だった。普通に痛い。
「か、噛んだぁ!な、な、何するんですかぁ?!ち、血、出てない?い、いったぁ~!!」
「血なんか出るか!加減したっつうの。お前がトロトロした目で・・・煽るからだろ!こうでもしねぇと、俺がやべぇんだよ!少しは頭すっきりしたか!?」
「びっくりし、たぁ!も、もう終わり!噛まないでくださいよ!うう~!」
「あ゛?終わりじゃねぇわ!胸出せ、まだ舐めんだよ。」
フィンはまたバタバタ暴れようとするトウヤの両手をベッドに縫い止めると、乳首をパクッと口に含んだ。さっき噛まれた痛みで刺激に敏感になっていたトウヤは更に大袈裟に反応してしまい、甲高い喘ぎ声とともに、ピン、と背中が弧を描いた。腰が浮き、トウヤの下半身が思いっきりフィンに押し付けられるような形になったのである。
すると、またしてもフィンの動きが止まった。「もしかして、ようやく終わり?」と淡い期待をしたトウヤがそろ~、と自分の胸元を見ると、ぬるっと唇が濡れているフィンと目があった。何やらニタニタ笑っているようだ。
「トウヤぁ、お前一人前に勃ってんじゃねぇの?」
フィンはそう言うと今までの比じゃないほどの悪い顔で、それはそれは楽しそうに笑っていた。
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