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メラン編
73※
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「ん~~んん、も、う、わか、わかりましたぁ!ぅむ!んん~!!」
「キスされてるだけだろ?トウヤ。あいつにもこうされてたかもしれねーぞ?わかってんのか?」
フィンはご立腹だった。あれだけ言われていたのに、トウヤがまんまとラドリーに手を出されたのである。おでこにキスだけと言ったトウヤにもご立腹だったらしい。そして、ラドリーはここまでしないと思うと反論したら、危機感がなさすぎると更にご立腹だった。
「うぅ、気を、つけ、んん!ん!ます、からぁ~~、ぅむ、ん、ん」
トウヤはかれこれどのくらい魔力譲渡という名のキスをされ続けているのだろうか。あの時の様子だと、この後タミルとイーサンも来る。その事を考えると、真っ赤な顔からサァーと血の気が引ける思いだった。真っ赤なままだったけど。
「しっかも、トウヤ。これ何だよ。鎖骨食われでもしてんのか?どう見ても三つ編みだろ、これは。クソが」
「た、タミルが、んん!寝て・・るあいだに、勝手に、ぁん!ん~~んん!」
「お前らいつから一緒に寝てんだ?最近そんな服ばっかり着てんなと思ったら・・クソ、油断した。俺とも寝ろ!俺も付けるからな!」
トウヤはフィンから理不尽な怒りをぶつけられながら、ベロンと鎖骨を舐められた。ビクンと身体を揺らし嬌声を上げた。
そして着ていたシャツのボタンを手早く外されるとトウヤの薄い胸元が露わになる。口を塞がれたままのトウヤは必死に「ん~~!」とフィンの肩を押し抵抗を試みるが、片手で簡単にシーツに縫い止められてしまったのだった。
不意に唇からフィンが離れ、トウヤは思いっきり息を吸った。ハァハァ、と呼吸が乱れている。「やっと終わった・・」と安心したのも束の間、今度はフィンがトウヤの鎖骨の下、胸の周りにちゅ、ちゅ、と口付けを始めた。「ひゃっ」と思わず声を上げ、身を捩るが全く意味がない。その間にもフィンはちゅ、ちゅ、と吸い付いて赤い痕を残していく。あまりの恥ずかしさにトウヤの目からポロポロと涙が溢れた。
「フィ、フィン様ぁ~、も、もうゆる、許して。気をつけますからぁ~!は、恥ずかしいです、ぅう~」
「・・・泣くなって。お前は・・・その、目を引くんだから、気をつけろよ。分かったか?」
さっきまでとは違い、優しく穏やかな声の問いかけにこくこくと必死で頷く。「なら今日は許す」とフィンはトウヤの涙をペロっと舐めとっていく。更にそれがトウヤの羞恥心を煽り、涙が止まらなくなるのだった。
そして、その後しばらくベッドの上で抱きしめられ、左瞼に口付けをされた。涙は止まったが、トウヤはうとうと眠くなってきて、そのまま眠りにつくのであった。
ようやく一人目が終了したのである。
「キスされてるだけだろ?トウヤ。あいつにもこうされてたかもしれねーぞ?わかってんのか?」
フィンはご立腹だった。あれだけ言われていたのに、トウヤがまんまとラドリーに手を出されたのである。おでこにキスだけと言ったトウヤにもご立腹だったらしい。そして、ラドリーはここまでしないと思うと反論したら、危機感がなさすぎると更にご立腹だった。
「うぅ、気を、つけ、んん!ん!ます、からぁ~~、ぅむ、ん、ん」
トウヤはかれこれどのくらい魔力譲渡という名のキスをされ続けているのだろうか。あの時の様子だと、この後タミルとイーサンも来る。その事を考えると、真っ赤な顔からサァーと血の気が引ける思いだった。真っ赤なままだったけど。
「しっかも、トウヤ。これ何だよ。鎖骨食われでもしてんのか?どう見ても三つ編みだろ、これは。クソが」
「た、タミルが、んん!寝て・・るあいだに、勝手に、ぁん!ん~~んん!」
「お前らいつから一緒に寝てんだ?最近そんな服ばっかり着てんなと思ったら・・クソ、油断した。俺とも寝ろ!俺も付けるからな!」
トウヤはフィンから理不尽な怒りをぶつけられながら、ベロンと鎖骨を舐められた。ビクンと身体を揺らし嬌声を上げた。
そして着ていたシャツのボタンを手早く外されるとトウヤの薄い胸元が露わになる。口を塞がれたままのトウヤは必死に「ん~~!」とフィンの肩を押し抵抗を試みるが、片手で簡単にシーツに縫い止められてしまったのだった。
不意に唇からフィンが離れ、トウヤは思いっきり息を吸った。ハァハァ、と呼吸が乱れている。「やっと終わった・・」と安心したのも束の間、今度はフィンがトウヤの鎖骨の下、胸の周りにちゅ、ちゅ、と口付けを始めた。「ひゃっ」と思わず声を上げ、身を捩るが全く意味がない。その間にもフィンはちゅ、ちゅ、と吸い付いて赤い痕を残していく。あまりの恥ずかしさにトウヤの目からポロポロと涙が溢れた。
「フィ、フィン様ぁ~、も、もうゆる、許して。気をつけますからぁ~!は、恥ずかしいです、ぅう~」
「・・・泣くなって。お前は・・・その、目を引くんだから、気をつけろよ。分かったか?」
さっきまでとは違い、優しく穏やかな声の問いかけにこくこくと必死で頷く。「なら今日は許す」とフィンはトウヤの涙をペロっと舐めとっていく。更にそれがトウヤの羞恥心を煽り、涙が止まらなくなるのだった。
そして、その後しばらくベッドの上で抱きしめられ、左瞼に口付けをされた。涙は止まったが、トウヤはうとうと眠くなってきて、そのまま眠りにつくのであった。
ようやく一人目が終了したのである。
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