12 / 13
番外編
誕生日のはなし
しおりを挟む
「ファベル、お前の弟今、いくつだ。」
「ディル?20歳・・・だったかな。あ、ノクス、氷飛んでくるよ。」
「あ゛?マーディ!!攻撃が雑すぎんだよ!!!舐めてんのかぁ!!!!」
「ヒィーーー!!な、舐めてませんんん・・・っ!」
左後方から飛んできた氷の塊に手を向けたノクスは、一瞬でその塊を溶かす。
氷を放った本人である牛の獣人マーディは、絵に描いたような真っ青な顔で、そのままノクスの放ったとんでもない風圧の風で吹き飛ばされていった。
今日は朝から魔法師団の総合訓練。
森や岩場を模した巨大な訓練場で、団長のノクス、副団長のファベルの両者が参加している。
ノクス又はファベルが持つ旗を、取る、焼く、壊す、落とす、凍らせる・・・、何かしらの攻撃が届いた隊から、訓練終了。
太陽が頭上にのぼった昼下がり。
当然のように、全隊が未だ残っていた。
「ディルと歳が近い彼の好きなものを探そうってことかな?」
「な゛っ、んで、分か、んだよ!!」
「そりゃ分かるでしょ。誕生日?」
「・・・・・・そう、だ。」
「ふぅ~ん・・・、ま、何でも喜ぶと思うよ。」
「・・・・・・それが一番困んだよ・・・」
「・・・可愛いなぁ、ほんと。」
喋りながらももちろん団員の相手をするため、魔法は使い続けている二人。
ファベルなんか、ティーセットまで用意してきたらしい。
最早、化け物である。
可愛い可愛い弟分のノクスが、番のために頭を悩ませる姿。
ファベルは内心ニヤニヤが止まらなかったが、そのニヤニヤを表に出してしまったら、もうこうやって相談すらしてくれないかもしれないという計算の元、必死に微笑みで堪えている。
その鬱憤を、向かってくる団員にぶつけているのだから、実に可哀想な団員たちだ。
「身につけられるものがいいんじゃない?形に残るものでさ。」
「・・・なるほど。」
「若い子達に人気があるお店教えようか?」
「・・・身につけるもの、なら、店知ってる・・・。」
「そう。ならそこに行って相談するといいよ。一緒に行」
「かなくていい。・・・あ、りがとよ。」
「・・・・・・っ、どういたしまして。」
目線は下、照れたような赤い頬。
お兄ちゃん的(偽)には、悶絶ものの破壊力だった。
その顔を糧にこの日のファベルはいつも以上の堕天使ぶりを発揮して、とうとう夕方になっても僅か二班しか旗を壊せないままだった。
「ノクスさん?どうしたんですか、そんなモジモジして。早く寝ましょ。」
「・・・寝る前に、話がある。」
夜も深まった、宿舎のノクスの部屋。
キイチがどこからか入手してきた大きめのベッドの上で、二人は向かい合って座っていた。
元々ノクスの隣の部屋は空いていて、キイチにはそこに住むよう提案したが、頑なに同じ部屋がいいと譲らなかった。
最終的にはノクスが折れ、スィーガに一応許可を貰ったのである。
「え゛!?話?!な、何ですか?!俺、最近はノクスさんに言われた通り一晩二回戦までで我慢してるじ」
「そそそそそ、そういう話じゃなくてだな!!その・・・キ、キイチ、た、んじょう日だっただろ・・・こないだ・・・」
「・・・?はい。お祝いしてくれたじゃないですか。スィーガさんから聞いたノクスさんが、慌ててケーキ買ってきてくれたの、俺めちゃくちゃ嬉しかったですよ。」
「・・・・・・う、手出して・・・」
「手?いいですけど・・・?」
ノクスの前に突き出された太い腕。
最近は騎士団の方の訓練にも参加しているからなのか、益々日に焼けて、逞しく見える。
「目、つぶっとけ。」
「・・・?ふふ、はい。これでいいですか?」
「・・・ん。ちょっと待ってて。」
「・・・?」
ごそごそと、何かを取り出す音。
そして、差し出されたキイチの右手首にノクスは何かを巻き始めた。
「ふはっ、くすぐったい。」
「わっ、もうちょっとだから、我慢しろ・・・・・・、よし、出来た。・・・目、開けていい、ぞ。」
ノクスがそう言い終わった瞬間に、パチリと、音が聞こえるんじゃないかと思うほど、勢いよく開かれた焦茶色の瞳。
その目線の先には、キイチにも見覚えのある糸で編まれた腕輪が巻かれていた。
ノクスのそれと殆ど同じデザインだが、ノクスのものより少し太めの糸で、所々金糸も使われている。
敢えて首輪にしなかったのはキイチが「見せびらかしたい」と言っていたからだろう。
キイチは目線をその腕輪からノクスに移す。
ノクスは初めての贈り物が恥ずかしいのか、口をツンと尖らせ、頬も赤い。
目線は少し泳いでいるようだ。
「・・・キイチの魔力流して。俺のはもう流してある。糸の端な。」
「・・・・・・やっべぇ・・・俺、泣きそうなんですけど・・・っ、」
「なっ、泣くなよ!!笑えって!!!」
「あ゛い・・・っ、魔力流し、ま゛す・・・」
「・・・ふはっ、もう泣いてんじゃん。・・・キイチ、これでお揃いだな。」
「~~っ、もーーーーー!何?!可愛い顔しちゃって!!!!嬉しすぎる!!」
「よ、喜んで・・・くれたなら、よかった・・・、あ、あと、これ・・・」
ノクスは、自分の小さな手をキイチの手に重ね、何かを握らせた。
金属で出来ている物らしい。
ひんやりとしていて、握った瞬間に使い道が分かる、特有の形の物だった。
勿論キイチは握った瞬間わかったようで、尻尾がぶんぶん横に揺れだし、腕を大きく広げると、そのままぎゅう~~っと、ノクスを抱きしめた。
「俺を可愛さで殺す気でしょ!!!!!?鍵じゃん!!!!家探してくれたの??!」
「く、訓練場に、近い所で、いい部屋あったから・・・・・・この部屋狭いし・・・、か、壁、う、すいから・・・っ、声っ、が、」
キイチの背中に回された手が、もじもじと服をいじっている。
キイチは思わず上を向き、片手で頭を押さえた。
可愛い。
可愛すぎやしないか、28歳。
当の本人であるノクスはきょとん、としていたが、キイチはもう色々と我慢できなくなったらしい。
「・・・はい、勃った。これはノクスさんのその可愛さのせいだよね~~?今日は抱き潰していいってことで。はい。大好き。死ぬほど好き。」
「はっ???!何で今ので勃つんだ、わ、こらっ!!!首筋舐め、るの、やめ、んん、~~キイチっ!!」
「今日は諦めてくださいよ。・・・ほら、誕生日プレゼントってことで、ね?」
「・・・・・・っ、に、二回、までだ、からな、」
「・・・・・・・・・じゃ、脱ぎましょうねぇ♪」
「今の間は何だよ!?返事は?!ひゃっ、尻揉むなって、んんっ、」
「もう・・・ほんと大好き。死ぬまで離さないし、天国でも離さないから。」
「ひぃっ・・・」
どさっと、ノクスを押し倒すキイチの目は、まだ涙で濡れていたが、その奥には欲にまみれた雄が前面に溢れ出ていた。
ノクスはやっぱり今日も、狼からは逃れられず、結局外が明るくなるまで離してはもらえなかった。
「ディル?20歳・・・だったかな。あ、ノクス、氷飛んでくるよ。」
「あ゛?マーディ!!攻撃が雑すぎんだよ!!!舐めてんのかぁ!!!!」
「ヒィーーー!!な、舐めてませんんん・・・っ!」
左後方から飛んできた氷の塊に手を向けたノクスは、一瞬でその塊を溶かす。
氷を放った本人である牛の獣人マーディは、絵に描いたような真っ青な顔で、そのままノクスの放ったとんでもない風圧の風で吹き飛ばされていった。
今日は朝から魔法師団の総合訓練。
森や岩場を模した巨大な訓練場で、団長のノクス、副団長のファベルの両者が参加している。
ノクス又はファベルが持つ旗を、取る、焼く、壊す、落とす、凍らせる・・・、何かしらの攻撃が届いた隊から、訓練終了。
太陽が頭上にのぼった昼下がり。
当然のように、全隊が未だ残っていた。
「ディルと歳が近い彼の好きなものを探そうってことかな?」
「な゛っ、んで、分か、んだよ!!」
「そりゃ分かるでしょ。誕生日?」
「・・・・・・そう、だ。」
「ふぅ~ん・・・、ま、何でも喜ぶと思うよ。」
「・・・・・・それが一番困んだよ・・・」
「・・・可愛いなぁ、ほんと。」
喋りながらももちろん団員の相手をするため、魔法は使い続けている二人。
ファベルなんか、ティーセットまで用意してきたらしい。
最早、化け物である。
可愛い可愛い弟分のノクスが、番のために頭を悩ませる姿。
ファベルは内心ニヤニヤが止まらなかったが、そのニヤニヤを表に出してしまったら、もうこうやって相談すらしてくれないかもしれないという計算の元、必死に微笑みで堪えている。
その鬱憤を、向かってくる団員にぶつけているのだから、実に可哀想な団員たちだ。
「身につけられるものがいいんじゃない?形に残るものでさ。」
「・・・なるほど。」
「若い子達に人気があるお店教えようか?」
「・・・身につけるもの、なら、店知ってる・・・。」
「そう。ならそこに行って相談するといいよ。一緒に行」
「かなくていい。・・・あ、りがとよ。」
「・・・・・・っ、どういたしまして。」
目線は下、照れたような赤い頬。
お兄ちゃん的(偽)には、悶絶ものの破壊力だった。
その顔を糧にこの日のファベルはいつも以上の堕天使ぶりを発揮して、とうとう夕方になっても僅か二班しか旗を壊せないままだった。
「ノクスさん?どうしたんですか、そんなモジモジして。早く寝ましょ。」
「・・・寝る前に、話がある。」
夜も深まった、宿舎のノクスの部屋。
キイチがどこからか入手してきた大きめのベッドの上で、二人は向かい合って座っていた。
元々ノクスの隣の部屋は空いていて、キイチにはそこに住むよう提案したが、頑なに同じ部屋がいいと譲らなかった。
最終的にはノクスが折れ、スィーガに一応許可を貰ったのである。
「え゛!?話?!な、何ですか?!俺、最近はノクスさんに言われた通り一晩二回戦までで我慢してるじ」
「そそそそそ、そういう話じゃなくてだな!!その・・・キ、キイチ、た、んじょう日だっただろ・・・こないだ・・・」
「・・・?はい。お祝いしてくれたじゃないですか。スィーガさんから聞いたノクスさんが、慌ててケーキ買ってきてくれたの、俺めちゃくちゃ嬉しかったですよ。」
「・・・・・・う、手出して・・・」
「手?いいですけど・・・?」
ノクスの前に突き出された太い腕。
最近は騎士団の方の訓練にも参加しているからなのか、益々日に焼けて、逞しく見える。
「目、つぶっとけ。」
「・・・?ふふ、はい。これでいいですか?」
「・・・ん。ちょっと待ってて。」
「・・・?」
ごそごそと、何かを取り出す音。
そして、差し出されたキイチの右手首にノクスは何かを巻き始めた。
「ふはっ、くすぐったい。」
「わっ、もうちょっとだから、我慢しろ・・・・・・、よし、出来た。・・・目、開けていい、ぞ。」
ノクスがそう言い終わった瞬間に、パチリと、音が聞こえるんじゃないかと思うほど、勢いよく開かれた焦茶色の瞳。
その目線の先には、キイチにも見覚えのある糸で編まれた腕輪が巻かれていた。
ノクスのそれと殆ど同じデザインだが、ノクスのものより少し太めの糸で、所々金糸も使われている。
敢えて首輪にしなかったのはキイチが「見せびらかしたい」と言っていたからだろう。
キイチは目線をその腕輪からノクスに移す。
ノクスは初めての贈り物が恥ずかしいのか、口をツンと尖らせ、頬も赤い。
目線は少し泳いでいるようだ。
「・・・キイチの魔力流して。俺のはもう流してある。糸の端な。」
「・・・・・・やっべぇ・・・俺、泣きそうなんですけど・・・っ、」
「なっ、泣くなよ!!笑えって!!!」
「あ゛い・・・っ、魔力流し、ま゛す・・・」
「・・・ふはっ、もう泣いてんじゃん。・・・キイチ、これでお揃いだな。」
「~~っ、もーーーーー!何?!可愛い顔しちゃって!!!!嬉しすぎる!!」
「よ、喜んで・・・くれたなら、よかった・・・、あ、あと、これ・・・」
ノクスは、自分の小さな手をキイチの手に重ね、何かを握らせた。
金属で出来ている物らしい。
ひんやりとしていて、握った瞬間に使い道が分かる、特有の形の物だった。
勿論キイチは握った瞬間わかったようで、尻尾がぶんぶん横に揺れだし、腕を大きく広げると、そのままぎゅう~~っと、ノクスを抱きしめた。
「俺を可愛さで殺す気でしょ!!!!!?鍵じゃん!!!!家探してくれたの??!」
「く、訓練場に、近い所で、いい部屋あったから・・・・・・この部屋狭いし・・・、か、壁、う、すいから・・・っ、声っ、が、」
キイチの背中に回された手が、もじもじと服をいじっている。
キイチは思わず上を向き、片手で頭を押さえた。
可愛い。
可愛すぎやしないか、28歳。
当の本人であるノクスはきょとん、としていたが、キイチはもう色々と我慢できなくなったらしい。
「・・・はい、勃った。これはノクスさんのその可愛さのせいだよね~~?今日は抱き潰していいってことで。はい。大好き。死ぬほど好き。」
「はっ???!何で今ので勃つんだ、わ、こらっ!!!首筋舐め、るの、やめ、んん、~~キイチっ!!」
「今日は諦めてくださいよ。・・・ほら、誕生日プレゼントってことで、ね?」
「・・・・・・っ、に、二回、までだ、からな、」
「・・・・・・・・・じゃ、脱ぎましょうねぇ♪」
「今の間は何だよ!?返事は?!ひゃっ、尻揉むなって、んんっ、」
「もう・・・ほんと大好き。死ぬまで離さないし、天国でも離さないから。」
「ひぃっ・・・」
どさっと、ノクスを押し倒すキイチの目は、まだ涙で濡れていたが、その奥には欲にまみれた雄が前面に溢れ出ていた。
ノクスはやっぱり今日も、狼からは逃れられず、結局外が明るくなるまで離してはもらえなかった。
105
お気に入りに追加
760
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら運命の人の膝の上でした!
鳴海
BL
ある日、異世界に転移した天音(あまね)は、そこでハインツという名のカイネルシア帝国の皇帝に出会った。
この世界では異世界転移者は”界渡り人”と呼ばれる神からの預かり子で、界渡り人の幸せがこの国の繁栄に大きく関与すると言われている。
界渡り人に幸せになってもらいたいハインツのおかげで離宮に住むことになった天音は、日本にいた頃の何倍も贅沢な暮らしをさせてもらえることになった。
そんな天音がやっと異世界での生活に慣れた頃、なぜか危険な目に遭い始めて……。
【完結】雨を待つ隠れ家
エウラ
BL
VRMMO 『Free Fantasy online』通称FFOのログイン中に、異世界召喚された桜庭六花。しかし、それはその異世界では禁忌魔法で欠陥もあり、魂だけが召喚された為、見かねた異世界の神が急遽アバターをかたどった身体を創って魂を容れたが、馴染む前に召喚陣に転移してしまう。
結果、隷属の首輪で奴隷として生きることになり・・・。
主人公の待遇はかなり酷いです。(身体的にも精神的にも辛い)
後に救い出され、溺愛されてハッピーエンド予定。
設定が仕事しませんでした。全員キャラが暴走。ノリと勢いで書いてるので、それでもよかったら読んで下さい。
番外編を追加していましたが、長くなって収拾つかなくなりそうなのでこちらは完結にします。
読んでくださってありがとう御座いました。
別タイトルで番外編を書く予定です。
【BL】完結「異世界に転移したら溺愛された。自分の事を唯一嫌っている人を好きになってしまったぼく」
まほりろ
BL
【完結済み、約60,000文字、全32話】
主人公のハルトはある日気がつくと異世界に転移していた。運良くたどり着いた村で第一村人に話しかけてたら求愛され襲われそうになる。その人から逃げたらまた別の人に求愛され襲われそうになり、それを繰り返しているうちに半裸にされ、体格の良い男に森の中で押し倒されていた。処女喪失の危機を感じたハルトを助けてくれたのは、青い髪の美少年。その少年だけはハルトに興味がないようで。異世界に来てから変態に襲われ続けたハルトは少年の冷たい態度が心地良く、少年を好きになってしまう。
主人公はモブに日常的に襲われますが未遂です。本番は本命としかありません。
攻めは最初主人公に興味がありませんが、徐々に主人公にやさしくなり、最後は主人公を溺愛します。
男性妊娠、男性出産。美少年×普通、魔法使い×神子、ツンデレ×誘い受け、ツン九割のツンデレ、一穴一棒、ハッピーエンド。
性的な描写あり→*、性行為してます→***。
他サイトにも投稿してます。過去作を転載しました。
「Copyright(C)2020-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
騎士団長である侯爵令息は年下の公爵令息に辺境の地で溺愛される
Matcha45
BL
第5王子の求婚を断ってしまった私は、密命という名の左遷で辺境の地へと飛ばされてしまう。部下のユリウスだけが、私についてきてくれるが、一緒にいるうちに何だか甘い雰囲気になって来て?!
※にはR-18の内容が含まれています。
※この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
【R18】満たされぬ俺の番はイケメン獣人だった
佐伯亜美
BL
この世界は獣人と人間が共生している。
それ以外は現実と大きな違いがない世界の片隅で起きたラブストーリー。
その見た目から女性に不自由することのない人生を歩んできた俺は、今日も満たされぬ心を埋めようと行きずりの恋に身を投じていた。
その帰り道、今月から部下となったイケメン狼族のシモンと出会う。
「なんで……嘘つくんですか?」
今まで誰にも話したことの無い俺の秘密を見透かしたように言うシモンと、俺は身体を重ねることになった。
さみしい声の狼さん
まつぼっくり
BL
幼いときから監禁されて結界をはることがお仕事の主人公と番を求める隣国の王のお話。
狼さんと出会ってからは溺愛、甘々
隣国は獣人の国です。
主人公の唯一のお友達は転生者です。
攻 隣国の王(狼獣人)×受 主人公(不憫美人)
狼の状態でぺろぺろしたりします。
獣姦(挿入)はないです。
本編完結後、攻め視点まで完結済み
ムーンさんからの転載です
オメガな王子は孕みたい。
紫藤なゆ
BL
産む性オメガであるクリス王子は王家の一員として期待されず、離宮で明るく愉快に暮らしている。
ほとんど同居の獣人ヴィーは護衛と言いつついい仲で、今日も寝起きから一緒である。
王子らしからぬ彼の仕事は町の案内。今回も満足して帰ってもらえるよう全力を尽くすクリス王子だが、急なヒートを妻帯者のアルファに気づかれてしまった。まあそれはそれでしょうがないので抑制剤を飲み、ヴィーには気づかれないよう仕事を続けるクリス王子である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる