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「・・・・・・お前、馬鹿だろ。」
「返す言葉もございません・・・・・・嬉しくて、つい・・・」
「つい、じゃねーーーよ!朝までヤリ続けるなんか・・・ば、馬鹿じゃねぇの!!」
「・・・やばい、また勃っ・・・イテテテテテテッ!耳!耳引っ張んないで!!」
柔らかい朝日が差し込む部屋。
真っ赤な顔でシーツに包まり、目の前の灰色の耳を引っ張るのは、ピンッと黒耳を立てたノクス。
痛がるキイチの顔はどこかニヤけていて、さらにノクスを怒らせていた。
番になった後すぐ気を失ったノクスの目が覚めたのは夜中。
身体はいつの間にか綺麗に拭かれていて、下穿きだけの状態で寝かされていた。
ただ、後ろからぴったりと、腕が回されていて動けない。
腰が痛い、尻も痛い。
頸も、じんじんする。
背後の気配を感じ取り、そろ~っと、後ろを向く。
するとペカーーーっと光り輝くようなキイチの笑顔が見えた。
夜中だし、部屋はランプの灯りだけ。本当は眩しいはずないのだが、ノクスは思わず目を細め、顔を顰めた。
「目が覚めてよかったぁ~~!ノクスさん、お腹空きませんか?食堂から少し貰っといたんですけど、食べますか?」
「・・・・・・・・・・・・食べる。」
「ふふふ~っ、可愛い、好き。はい!抱っこでテーブルまで行きましょうね。食べさせてあげます!」
「一人で食べる。」
「じゃ、一人で歩けますか?」
「・・・?歩ける、し、って、おわっっ!」
「ほーら、歩けないでしょ?抱っこしますね!ノクスさんはもう少し食べて太った方がいいですよ、軽すぎます!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
身体を起こし、立とうとしたノクスはそのまま前のめりに倒れていった。
足にうまく力が入らないのである。
そしてその原因を思い出し、ノクスはまたぽぽぽ、と顔を赤くした。
そのぽぽぽ、を見てにんまりと嬉しそうに笑うキイチは、るんるんでテーブル横の椅子までノクスを運んだ。
さも当たり前のようにノクスを膝の上に乗せ、パンをちぎり、すっかり冷めたスープをスプーンで掬う。
雛鳥に餌を運ぶ親鳥のようだが、その毛並みのいい耳と尻尾、そしてその大きな身体はどこからどう見ても狼だった。
「ふふーん♪ふふーん♪」と左右に揺れる尻尾から鼻歌が聞こえてきそうな勢い。
一方、ノクスは歳下の男に甲斐甲斐しく世話をされるこの初めての体験になんとも言えない顔である。
「あっ!頸、一応消毒したんですけど大丈夫ですか?痛みますか?あとで包帯巻きましょうね!」
「・・・だ、いじょうぶ。」
「歯型こんなにくっきり残るんですね。俺の頸も可愛い歯型が・・・ほら!ね?見えます?えへへ。」
「お、おお・・・」
「あはっ、照れてるでしょ、ノクスさん。」
「は、はあああ?ち、違うし、こ、れは、そのっ、うう・・・」
「・・・・・・っ、ノクスさん、何時から仕事ですか?」
「・・・?明日は昼から訓練場だけ・・・ど・・・、は・・・?!む、無理!もう、無理!!!」
その言葉に含まれた意味に気づいたノクスの顔からサァーーーーと、血の気が引いていく。
そして自分の尻の下にある、キイチの大きなモノがまた熱を帯び始めていることに気づき、首をブンブンと横に振ったが、にたぁ、と笑う狼が見えた。
「お、大人しく今日は寝ろ!俺の、べ、ベッド貸してやるから、」
「貸す?何言ってるんですか。今日から一緒に寝るんです!」
「おまっ、ここに住む気かよ?!宿舎の部屋はまだ余ってるし、お前身体でかいし、」
「キ・イ・チ!」
「キ、キイチ、ちょっと落ち着け!」
「落ち着いてますよ?じゃあ、ここじゃなくて他に部屋借りましょうか!二人で暮らしても狭くないところ一緒に探しましょ。俺、お金はいっぱいあるんです♪任せてください!」
「は?!えっ、それは、別に構わないけど、って、こら!どこ触っ・・・うわっ、脱ぐな!脱がすな!!馬鹿キイチ!!!」
「はあ、はあ・・・可愛い・・・いい匂い・・・っ、さっ!ベッド戻りましょうねぇ。」
「話を聞け!!!!」
そしてまた「ふふーん♪ふふーん♪」と灰色の尻尾が横に揺れ、黒耳がぴこぴこ大慌ててで動き回った後。
白くて細い頸には、幾重にも重なった歯形がついたのであった。
「返す言葉もございません・・・・・・嬉しくて、つい・・・」
「つい、じゃねーーーよ!朝までヤリ続けるなんか・・・ば、馬鹿じゃねぇの!!」
「・・・やばい、また勃っ・・・イテテテテテテッ!耳!耳引っ張んないで!!」
柔らかい朝日が差し込む部屋。
真っ赤な顔でシーツに包まり、目の前の灰色の耳を引っ張るのは、ピンッと黒耳を立てたノクス。
痛がるキイチの顔はどこかニヤけていて、さらにノクスを怒らせていた。
番になった後すぐ気を失ったノクスの目が覚めたのは夜中。
身体はいつの間にか綺麗に拭かれていて、下穿きだけの状態で寝かされていた。
ただ、後ろからぴったりと、腕が回されていて動けない。
腰が痛い、尻も痛い。
頸も、じんじんする。
背後の気配を感じ取り、そろ~っと、後ろを向く。
するとペカーーーっと光り輝くようなキイチの笑顔が見えた。
夜中だし、部屋はランプの灯りだけ。本当は眩しいはずないのだが、ノクスは思わず目を細め、顔を顰めた。
「目が覚めてよかったぁ~~!ノクスさん、お腹空きませんか?食堂から少し貰っといたんですけど、食べますか?」
「・・・・・・・・・・・・食べる。」
「ふふふ~っ、可愛い、好き。はい!抱っこでテーブルまで行きましょうね。食べさせてあげます!」
「一人で食べる。」
「じゃ、一人で歩けますか?」
「・・・?歩ける、し、って、おわっっ!」
「ほーら、歩けないでしょ?抱っこしますね!ノクスさんはもう少し食べて太った方がいいですよ、軽すぎます!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
身体を起こし、立とうとしたノクスはそのまま前のめりに倒れていった。
足にうまく力が入らないのである。
そしてその原因を思い出し、ノクスはまたぽぽぽ、と顔を赤くした。
そのぽぽぽ、を見てにんまりと嬉しそうに笑うキイチは、るんるんでテーブル横の椅子までノクスを運んだ。
さも当たり前のようにノクスを膝の上に乗せ、パンをちぎり、すっかり冷めたスープをスプーンで掬う。
雛鳥に餌を運ぶ親鳥のようだが、その毛並みのいい耳と尻尾、そしてその大きな身体はどこからどう見ても狼だった。
「ふふーん♪ふふーん♪」と左右に揺れる尻尾から鼻歌が聞こえてきそうな勢い。
一方、ノクスは歳下の男に甲斐甲斐しく世話をされるこの初めての体験になんとも言えない顔である。
「あっ!頸、一応消毒したんですけど大丈夫ですか?痛みますか?あとで包帯巻きましょうね!」
「・・・だ、いじょうぶ。」
「歯型こんなにくっきり残るんですね。俺の頸も可愛い歯型が・・・ほら!ね?見えます?えへへ。」
「お、おお・・・」
「あはっ、照れてるでしょ、ノクスさん。」
「は、はあああ?ち、違うし、こ、れは、そのっ、うう・・・」
「・・・・・・っ、ノクスさん、何時から仕事ですか?」
「・・・?明日は昼から訓練場だけ・・・ど・・・、は・・・?!む、無理!もう、無理!!!」
その言葉に含まれた意味に気づいたノクスの顔からサァーーーーと、血の気が引いていく。
そして自分の尻の下にある、キイチの大きなモノがまた熱を帯び始めていることに気づき、首をブンブンと横に振ったが、にたぁ、と笑う狼が見えた。
「お、大人しく今日は寝ろ!俺の、べ、ベッド貸してやるから、」
「貸す?何言ってるんですか。今日から一緒に寝るんです!」
「おまっ、ここに住む気かよ?!宿舎の部屋はまだ余ってるし、お前身体でかいし、」
「キ・イ・チ!」
「キ、キイチ、ちょっと落ち着け!」
「落ち着いてますよ?じゃあ、ここじゃなくて他に部屋借りましょうか!二人で暮らしても狭くないところ一緒に探しましょ。俺、お金はいっぱいあるんです♪任せてください!」
「は?!えっ、それは、別に構わないけど、って、こら!どこ触っ・・・うわっ、脱ぐな!脱がすな!!馬鹿キイチ!!!」
「はあ、はあ・・・可愛い・・・いい匂い・・・っ、さっ!ベッド戻りましょうねぇ。」
「話を聞け!!!!」
そしてまた「ふふーん♪ふふーん♪」と灰色の尻尾が横に揺れ、黒耳がぴこぴこ大慌ててで動き回った後。
白くて細い頸には、幾重にも重なった歯形がついたのであった。
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