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本編
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くちゅ、くちゅ、といやらしい水温が部屋に響く。
宿舎に住み始めてもう数年経つが、ノクスは聞き慣れない音と見慣れた部屋の景色が頭の中でうまく一致しないまま、すでに蕩け切っていた。
「ふっ、ん、んん、キイ、チ、苦し、」
「・・・ああ、ごめんなさい、夢中になりすぎちゃって・・・好きな相手とのキスってこんなに気持ち良いんですね。」
「指、も、止め、ああっ、んっ、ん、」
「こっちは止めませんよ。俺の割と大きいんで、結構広げないと入らないです。」
「ふー・・・ふー・・・んんっ、あ゛っ、あっ、」
最初は違和感しかなかったのに、ナカを解され続けていたら段々背中がぞわぞわしたり、腹の中からずくずくしたり、経験したことのない感覚が押し寄せてきて、ノクスは口の端から唾液が垂れるのを拭うことさえ出来なくなっていた。
散々甘いキスを繰り返され、身体には点々と赤い痕が付けられている。
ノクスは「異世界人ってのは、初めてなのにこんな技術持ってんのか?」と内心どぎまぎしていた。
それに加え、キイチの人懐っこいニコニコ顔で「ノクスさん、保湿用でいいんでオイルか何か粘度のあるものないですか?」と突然聞いてくるもんだから、よく分からないまま保湿オイルを差し出すと、それを思いっきりノクスのソレから尻にかけて、塗りたくられたもんだから、「ひゃんっ、」と可愛い喘ぎ声まで上げてしまった。
塗られた場所が場所だったものだから、ナニに使うのかやっと理解して、また羞恥心で顔が真っ赤っかになったのである。
「それにしても、ノクスさん綺麗な肌ですね。このオイルがいいのかな?」
「ひゃっ、くすぐった、んんーーーーっ、」
「ここの毛も薄いし、肌はつるつるだし、ずっと触ってられるよ、俺。」
「やっ、あ、あっ、ふっ、」
「・・・ねえ、本当に誰にもこの姿見せてないよね?もし居たら俺、そいつ殺しちゃうかも。」
「い、いない、って、ああっ、」
「・・・そっ。よかったぁ。」
キイチは嬉しそうに微笑んだ。
ナカをほぐしつつ、ノクスの小さめなソレをキイチの大きな手で包んで上下に扱く。
あまりの快感にノクスは身を捩るが、この状況では魔法も使えないので、腕力ではキイチに勝てずされるがままにその快感を与え続けられていた。
白い肌は赤みを帯び、汗が滲んでしっとりとしている。
「んー・・・そろそろイイかなぁ。ねえ、ノクスさん。番になるのって、具体的にどうすればいいの?このままセックスしたらなれるの?」
「・・・キイチ、お、まえな・・・知らないのにこんなことしてたのかよ・・・」
「?いや、普通にノクスさんとセックスしたいからしてたんですけど、番にもなっちゃえば、他の人から獲られなくなるんですよね?」
「そ、そうだけど・・・会ったその日に番ってもキイチはいいのか?他にも好きな」
「居るわけないし。むしろノクスさんでしょ、それ。俺はノクスさん以外要らないから。」
「お、俺?俺だってキイチ・・・・・・とが良いし・・・・・・」
「う、嬉しい!!!じゃ、教えて?とりあえず、挿れてもいいわけだよね?」
「わっ、ま、ま、ま、って、あ゛あーーーっ」
高さを調整するために腰の下に枕を入れていたが、その少し斜めになった角度のまま、ずぶぶ・・・と、キイチのモノがノクスの中へと挿入されていく。
小さな穴が限界まで広がる様に、キイチは興奮しっぱなしで「ふーーっ、ふーーっ、」と荒い息を吐き、血が滲むほど唇を噛み締めていた。
「あ゛、え、はーーっ、はーーっ、んん」
「・・・・・・はぁ~・・・ノクスさんの中・・・超気持ち、いい・・・」
「も、入らない、んんーーーっ、あっ、あんっ、」
「沢山慣らしたから、ほら、入るよ?・・・あれ?ノクスさん、もしかしてもうイっちゃったの?」
「あぇ・・・?」
「ほらだって、もう出てるよ?ほら。」
「ひゃっ、なぞるなぁっ、ああっ、」
ノクスの先端から出ていた白濁液を、キイチは指で掬い上げると、ノクスの小さなモノの裏筋に擦りつけた。
ノクスはその刺激に耐えきれず、背中を弓形にしならせ、足をぴくぴくと痙攣させている。
その反動でノクスの中がぎゅっと締まり、キイチは「ゔっ、」と快楽に負けそうになった。
「・・・っ、あぶね、出そうになっちゃった。ノクスさんそんなに締めないでください。」
「キイ、チが、悪いん、あ゛あっ、動くなぁーーー、あん、やあっ、」
「そ、んなっ、意地悪なこと、言う人には、お仕置きしないとっ、ですよねっ?」
「い、意地悪なんか、い、言ってないぃぃ~っ、や、んんんっ、あ゛っ、」
部屋の中に身体と身体がぶつかり合う音が響く。
ぶちゅ、ちゅく、っと淫靡な音も重なって、ノクスは益々頭が回らなくなっていった。
「あ、ノクスさん、番になるまで気絶しちゃ駄目ですよ?それでっ、どうすればいいんでしたっけっ、あー・・・気持ちいい・・・」
「あっ、あえ、ん、んんっ、うなじ、頸をっ、ああっ、噛む、と、ひゃっ、」
「頸を噛むんですか?俺の牙結構鋭いんで、そんなことしたら、血が出ちゃいますよ?」
「それで、いいんだよっ、ああっ、そこ、やめっ、あ゛っ、」
「じゃ、遠慮なく。ちょっと、体勢変えますよっと。後で俺のも噛んでくださいね。」
「うあ゛っ、急に、なにすんだ、ああっ、」
繋がったまま、ぐるんと、うつ伏せにさせられるノクス。
中で動くキイチの立派なモノの刺激に敏感になっているため、鳥肌まで立っている。
「はぁーー・・・何でだろ。ノクスさんの頸めちゃくちゃ美味そうに見える。」
「・・・食うな、よ・・・」
「分かってますって。・・・じゃ、噛みますよ?ノクスさん。」
「これで、あなたは俺のもんだ。」
がぶり、と容赦なく牙が突き刺さったのが分かった。
その瞬間、血が沸騰するような身体の熱を感じたノクスは、声にならない嬌声を上げた後、ふっと、意識を失った。
宿舎に住み始めてもう数年経つが、ノクスは聞き慣れない音と見慣れた部屋の景色が頭の中でうまく一致しないまま、すでに蕩け切っていた。
「ふっ、ん、んん、キイ、チ、苦し、」
「・・・ああ、ごめんなさい、夢中になりすぎちゃって・・・好きな相手とのキスってこんなに気持ち良いんですね。」
「指、も、止め、ああっ、んっ、ん、」
「こっちは止めませんよ。俺の割と大きいんで、結構広げないと入らないです。」
「ふー・・・ふー・・・んんっ、あ゛っ、あっ、」
最初は違和感しかなかったのに、ナカを解され続けていたら段々背中がぞわぞわしたり、腹の中からずくずくしたり、経験したことのない感覚が押し寄せてきて、ノクスは口の端から唾液が垂れるのを拭うことさえ出来なくなっていた。
散々甘いキスを繰り返され、身体には点々と赤い痕が付けられている。
ノクスは「異世界人ってのは、初めてなのにこんな技術持ってんのか?」と内心どぎまぎしていた。
それに加え、キイチの人懐っこいニコニコ顔で「ノクスさん、保湿用でいいんでオイルか何か粘度のあるものないですか?」と突然聞いてくるもんだから、よく分からないまま保湿オイルを差し出すと、それを思いっきりノクスのソレから尻にかけて、塗りたくられたもんだから、「ひゃんっ、」と可愛い喘ぎ声まで上げてしまった。
塗られた場所が場所だったものだから、ナニに使うのかやっと理解して、また羞恥心で顔が真っ赤っかになったのである。
「それにしても、ノクスさん綺麗な肌ですね。このオイルがいいのかな?」
「ひゃっ、くすぐった、んんーーーーっ、」
「ここの毛も薄いし、肌はつるつるだし、ずっと触ってられるよ、俺。」
「やっ、あ、あっ、ふっ、」
「・・・ねえ、本当に誰にもこの姿見せてないよね?もし居たら俺、そいつ殺しちゃうかも。」
「い、いない、って、ああっ、」
「・・・そっ。よかったぁ。」
キイチは嬉しそうに微笑んだ。
ナカをほぐしつつ、ノクスの小さめなソレをキイチの大きな手で包んで上下に扱く。
あまりの快感にノクスは身を捩るが、この状況では魔法も使えないので、腕力ではキイチに勝てずされるがままにその快感を与え続けられていた。
白い肌は赤みを帯び、汗が滲んでしっとりとしている。
「んー・・・そろそろイイかなぁ。ねえ、ノクスさん。番になるのって、具体的にどうすればいいの?このままセックスしたらなれるの?」
「・・・キイチ、お、まえな・・・知らないのにこんなことしてたのかよ・・・」
「?いや、普通にノクスさんとセックスしたいからしてたんですけど、番にもなっちゃえば、他の人から獲られなくなるんですよね?」
「そ、そうだけど・・・会ったその日に番ってもキイチはいいのか?他にも好きな」
「居るわけないし。むしろノクスさんでしょ、それ。俺はノクスさん以外要らないから。」
「お、俺?俺だってキイチ・・・・・・とが良いし・・・・・・」
「う、嬉しい!!!じゃ、教えて?とりあえず、挿れてもいいわけだよね?」
「わっ、ま、ま、ま、って、あ゛あーーーっ」
高さを調整するために腰の下に枕を入れていたが、その少し斜めになった角度のまま、ずぶぶ・・・と、キイチのモノがノクスの中へと挿入されていく。
小さな穴が限界まで広がる様に、キイチは興奮しっぱなしで「ふーーっ、ふーーっ、」と荒い息を吐き、血が滲むほど唇を噛み締めていた。
「あ゛、え、はーーっ、はーーっ、んん」
「・・・・・・はぁ~・・・ノクスさんの中・・・超気持ち、いい・・・」
「も、入らない、んんーーーっ、あっ、あんっ、」
「沢山慣らしたから、ほら、入るよ?・・・あれ?ノクスさん、もしかしてもうイっちゃったの?」
「あぇ・・・?」
「ほらだって、もう出てるよ?ほら。」
「ひゃっ、なぞるなぁっ、ああっ、」
ノクスの先端から出ていた白濁液を、キイチは指で掬い上げると、ノクスの小さなモノの裏筋に擦りつけた。
ノクスはその刺激に耐えきれず、背中を弓形にしならせ、足をぴくぴくと痙攣させている。
その反動でノクスの中がぎゅっと締まり、キイチは「ゔっ、」と快楽に負けそうになった。
「・・・っ、あぶね、出そうになっちゃった。ノクスさんそんなに締めないでください。」
「キイ、チが、悪いん、あ゛あっ、動くなぁーーー、あん、やあっ、」
「そ、んなっ、意地悪なこと、言う人には、お仕置きしないとっ、ですよねっ?」
「い、意地悪なんか、い、言ってないぃぃ~っ、や、んんんっ、あ゛っ、」
部屋の中に身体と身体がぶつかり合う音が響く。
ぶちゅ、ちゅく、っと淫靡な音も重なって、ノクスは益々頭が回らなくなっていった。
「あ、ノクスさん、番になるまで気絶しちゃ駄目ですよ?それでっ、どうすればいいんでしたっけっ、あー・・・気持ちいい・・・」
「あっ、あえ、ん、んんっ、うなじ、頸をっ、ああっ、噛む、と、ひゃっ、」
「頸を噛むんですか?俺の牙結構鋭いんで、そんなことしたら、血が出ちゃいますよ?」
「それで、いいんだよっ、ああっ、そこ、やめっ、あ゛っ、」
「じゃ、遠慮なく。ちょっと、体勢変えますよっと。後で俺のも噛んでくださいね。」
「うあ゛っ、急に、なにすんだ、ああっ、」
繋がったまま、ぐるんと、うつ伏せにさせられるノクス。
中で動くキイチの立派なモノの刺激に敏感になっているため、鳥肌まで立っている。
「はぁーー・・・何でだろ。ノクスさんの頸めちゃくちゃ美味そうに見える。」
「・・・食うな、よ・・・」
「分かってますって。・・・じゃ、噛みますよ?ノクスさん。」
「これで、あなたは俺のもんだ。」
がぶり、と容赦なく牙が突き刺さったのが分かった。
その瞬間、血が沸騰するような身体の熱を感じたノクスは、声にならない嬌声を上げた後、ふっと、意識を失った。
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