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第29話
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僕はイーリスに向かって走る。
オーダーを抜いてから、異様に体が軽く感じでいたが、今まででは絶対に出せなかった速さでイーリスの近くまで瞬時に駆ける。
「多少身体能力が高くなった程度では、妾の元にたどり着くことは出来ぬぞ!」
それでもイーリスは反応して、僕に向かって氷の槍を飛ばしてくる。
僕はそれを横に飛んで避ける。
これもさっきまでなら避けられなかっただろうが、今は避けることが出来た。
しかし……
「甘いのじゃ!」
僕が避けた先にも、氷の槍が迫ってきていた。
「チッ!」
すぐに避けようとするが、その横にも、さらに横にも、氷の槍が飛んで来ていた。
横一列に氷の槍が並んでいたのだ。
僕は上に飛んで避けることも考えたが、そうした場合、飛んでいる時に狙われたら避けることが出来ない。
僕は瞬時に回避は諦め、剣で逸らす方にチェンジする。
「ふん、だから甘いと言っておるのじゃ」
僕が何とか氷の槍を逸らして、イーリスの方に向かおうとすると、イーリスは手を横に振った。
すると、振った先から氷の槍が大量に飛んできた。
僕は、飛んでくる氷の槍を捌きつつ、どうすればいいか考える。
本当に、血魔法ってのはずるいと思う。
無詠唱でしかもこんなに連続して使えるなんて、どう攻略すればいいんだよ……
普通の魔法使い同士の戦いなら、対になる属性の魔法をぶつければ相性で相殺できるって聞いたことがあるけど、あいにく、僕は魔法が使えないし……もっと言うならイーリスは普通の魔法使いですらない。
血魔法とかいう反則技を使って攻撃してくるから、例え僕が魔法を使えても、詠唱中に攻撃されてやられてしまうだろう。
『……属性への変換を手伝ってあげようか?』
ん!? この声は……オーダー……?
『そう。あなたが私を抜いたことで話せるようになった』
どこから聞こえてくるのか分からないが、オーダーの声が聞こえた。
それより、属性への変換を手伝ってくれるってどういうこと?
『そのまんまの意味。あなたは魔力はあるのに属性への適性がない。だからその適性の部分を私が代わりに補ってあげる』
それって僕も魔法が使えるようになるってこと?
『違う。あなたができるのは、私に魔力を流すこと。そうすれば私が各属性に変換してあげる。だからあの吸血鬼みたいに、遠距離の攻撃は出来ないけど、私に魔法を纏わせることはできるようになる』
それは、例えば僕が魔力を流したら、剣が火属性の魔法を纏ったりするってことだよね。
炎の剣とかできるってことか。
その剣で魔法は斬れる?
『あなたの腕次第』
そっか、じゃあお願いしようかな。
僕じゃあ現状を打破する術がないから……
僕が魔力を流し込むと、オーダーは段々と刀身が赤くなり、ついには炎が吹き出した。
そして、その炎を纏った剣で、飛来する氷の槍を斬る。
すると、氷の槍はなんの抵抗もなく、真っ二つに分かれ、そのまま粉々になって消滅した。
「ふむ。まだまだじゃ、これでもくらえ!」
これで氷の槍は何とかなった、と思った矢先、次にイーリスは炎の槍を飛ばしてきた。
「氷だけじゃないのかよ!」
炎の槍は、氷の槍よりも早い速度で飛んでくる。
僕はそれを間一髪で避け、次に備える。
もう一度オーダーに魔力を流すと、次は炎が一瞬で消え去り、刀身に水がまとわりつく。
僕は水を纏ったオーダーで炎の槍を斬り裂く。
そして、今度は違う属性の魔法を使われる前に、イーリスに接近してしまう。
ここまで来れば、無詠唱とはいえ魔法を放つよりも先に僕が攻撃出来る!
そう思い、僕がオーダーを振るいイーリスの身体を斬り裂く……直前に、何かに阻まれて剣が止まった。
「くっ! はぁぁぁあああ!」
何とか一太刀入れようと、全力でその何かを押し込もうとするが、まるで動かなかった。
「【鮮血槍】」
イーリスか一言呟いた瞬間、その何かの先端が伸び、僕の肩に突き刺さった。
「うっ!」
僕が痛みで力を抜いたと同時に、イーリスは僕の腹に蹴りを入れる。
とても少女とは思えない力で蹴られ、僕は踏ん張ることも出来ず、吹っ飛ばされる。
「妾が魔法しか使えぬと思ったか? 貴様とは生きてきた年月が違うのじゃよ。二十年程しか生きておらぬ貴様とは経験値に差があることを理解するのじゃな」
僕はそんな声を聞きながら激しく咳き込む。
そんなこと言うけど、イーリスは何歳なんだよ!
なんて、そんなことを考えてしまうくらい絶望的な状況だ。
遠距離はイーリスの独壇場だし、近づけばあの槍の餌食になる。
「けほっ、ごほっ……ち、ちなみにイーリスは何年生きてるの?」
あの槍で刺さた肩も、緑色の光に包まれて少しずつ回復し始める。
ひとまず完全に回復しきるで、時間を稼がないと……
「んー……たしか今年で百十八年目じゃったかの?」
「ひゃくっ……!?」
どう見ても僕より年下の少女が、実は百年以上生きていたという事実。
というかこれで若い方って、他の吸血鬼には何歳くらいなんだろうか。
「そろそろ回復したかの? いつまでも貴様と話していられるほど、妾も暇では無いのでな。そろそろ終わりにするのじゃ」
……どうやらバレていたらしい。
まだ肩は痛むが、こうなったらしょうがない。
次で最後にするとの事なので、これを凌ぎ切れば見逃される可能性もある。
「来い!」
僕はオーダーを構えて、イーリスを見据えた。
戦いの決着は、すぐに着いた。
まず、イーリスが氷の槍を僕を囲むように作り出し、それから逃れるように、僕はオーダーに炎を纏わせて一部を斬り裂き、回避する。
「【多重鮮血槍】」
イーリスがそう唱えた途端、辺りに槍が大量に作られ、それらが一斉に飛んでくる。
僕はオーダーに魔力を流すが、対となる属性が分からないのか、炎の火力が上がっただけだった。
最初は上手く捌けていたが、ずっと剣に魔力を流し続けていたせいで、ついに魔力が底をついた。
いきなり、炎が消えたことと、体がだるくなったことで、僕は槍を避けられず、太ももに刺さってしまった。
機動力を奪われた僕は、どんどんと傷を増やしていき、最後は一瞬で近づいてきたイーリスに殴り飛ばされた。
見えてはいたけど、槍を避けることに集中していたことと、足をやられていたことで、避けることも出来ず、クリーンヒットしてしまった。
そのまま吹っ飛ばされ、木にぶつかり意識が途切れた。
***
『イーリス視点』
妾は気絶した人間、ルイスを見る。
聞いていた話では、裁定者とは理不尽なほど強い存在とのことだったんじゃが……
「ふむ、今のところ解放されているのは【魔法剣】と【自動回復】、あとは【身体強化】もあったかの? 先程まで抜くことすらできなかったことを考えれば、まぁ、及第点じゃな」
それにしても、剣に選ばれる存在としては歴代最弱なのでは無いか?
ここまで使いこなせない所有者もいるものなんじゃな……
人間にしては多い方かもしれんが、裁定者として魔力量は少ない、剣術は荒い、判断能力はそこそこ良かったが、この程度では瞬殺されてしまうのじゃ。
そう思いながら、自分の血をルイスに飲ませる。
吸血鬼の血には、飲んだ者の再生力を高める効果がある。
少し体に穴が空いた程度なら数秒で回復する。
「仕方ない、里に連れて行って少ししごいてやるのじゃ……」
妾が修行をつけてやればそこそこの使い手にはなれるじゃろう。
もし妾でダメそうなら長にお願いするのも手かの。
まぁ、とにかく一度戻る必要があるのじゃ。
「【転移】」
イーリスがそう唱えた瞬間、ルイスと、ルイスに触れていたイーリスはその場から消えた。
オーダーを抜いてから、異様に体が軽く感じでいたが、今まででは絶対に出せなかった速さでイーリスの近くまで瞬時に駆ける。
「多少身体能力が高くなった程度では、妾の元にたどり着くことは出来ぬぞ!」
それでもイーリスは反応して、僕に向かって氷の槍を飛ばしてくる。
僕はそれを横に飛んで避ける。
これもさっきまでなら避けられなかっただろうが、今は避けることが出来た。
しかし……
「甘いのじゃ!」
僕が避けた先にも、氷の槍が迫ってきていた。
「チッ!」
すぐに避けようとするが、その横にも、さらに横にも、氷の槍が飛んで来ていた。
横一列に氷の槍が並んでいたのだ。
僕は上に飛んで避けることも考えたが、そうした場合、飛んでいる時に狙われたら避けることが出来ない。
僕は瞬時に回避は諦め、剣で逸らす方にチェンジする。
「ふん、だから甘いと言っておるのじゃ」
僕が何とか氷の槍を逸らして、イーリスの方に向かおうとすると、イーリスは手を横に振った。
すると、振った先から氷の槍が大量に飛んできた。
僕は、飛んでくる氷の槍を捌きつつ、どうすればいいか考える。
本当に、血魔法ってのはずるいと思う。
無詠唱でしかもこんなに連続して使えるなんて、どう攻略すればいいんだよ……
普通の魔法使い同士の戦いなら、対になる属性の魔法をぶつければ相性で相殺できるって聞いたことがあるけど、あいにく、僕は魔法が使えないし……もっと言うならイーリスは普通の魔法使いですらない。
血魔法とかいう反則技を使って攻撃してくるから、例え僕が魔法を使えても、詠唱中に攻撃されてやられてしまうだろう。
『……属性への変換を手伝ってあげようか?』
ん!? この声は……オーダー……?
『そう。あなたが私を抜いたことで話せるようになった』
どこから聞こえてくるのか分からないが、オーダーの声が聞こえた。
それより、属性への変換を手伝ってくれるってどういうこと?
『そのまんまの意味。あなたは魔力はあるのに属性への適性がない。だからその適性の部分を私が代わりに補ってあげる』
それって僕も魔法が使えるようになるってこと?
『違う。あなたができるのは、私に魔力を流すこと。そうすれば私が各属性に変換してあげる。だからあの吸血鬼みたいに、遠距離の攻撃は出来ないけど、私に魔法を纏わせることはできるようになる』
それは、例えば僕が魔力を流したら、剣が火属性の魔法を纏ったりするってことだよね。
炎の剣とかできるってことか。
その剣で魔法は斬れる?
『あなたの腕次第』
そっか、じゃあお願いしようかな。
僕じゃあ現状を打破する術がないから……
僕が魔力を流し込むと、オーダーは段々と刀身が赤くなり、ついには炎が吹き出した。
そして、その炎を纏った剣で、飛来する氷の槍を斬る。
すると、氷の槍はなんの抵抗もなく、真っ二つに分かれ、そのまま粉々になって消滅した。
「ふむ。まだまだじゃ、これでもくらえ!」
これで氷の槍は何とかなった、と思った矢先、次にイーリスは炎の槍を飛ばしてきた。
「氷だけじゃないのかよ!」
炎の槍は、氷の槍よりも早い速度で飛んでくる。
僕はそれを間一髪で避け、次に備える。
もう一度オーダーに魔力を流すと、次は炎が一瞬で消え去り、刀身に水がまとわりつく。
僕は水を纏ったオーダーで炎の槍を斬り裂く。
そして、今度は違う属性の魔法を使われる前に、イーリスに接近してしまう。
ここまで来れば、無詠唱とはいえ魔法を放つよりも先に僕が攻撃出来る!
そう思い、僕がオーダーを振るいイーリスの身体を斬り裂く……直前に、何かに阻まれて剣が止まった。
「くっ! はぁぁぁあああ!」
何とか一太刀入れようと、全力でその何かを押し込もうとするが、まるで動かなかった。
「【鮮血槍】」
イーリスか一言呟いた瞬間、その何かの先端が伸び、僕の肩に突き刺さった。
「うっ!」
僕が痛みで力を抜いたと同時に、イーリスは僕の腹に蹴りを入れる。
とても少女とは思えない力で蹴られ、僕は踏ん張ることも出来ず、吹っ飛ばされる。
「妾が魔法しか使えぬと思ったか? 貴様とは生きてきた年月が違うのじゃよ。二十年程しか生きておらぬ貴様とは経験値に差があることを理解するのじゃな」
僕はそんな声を聞きながら激しく咳き込む。
そんなこと言うけど、イーリスは何歳なんだよ!
なんて、そんなことを考えてしまうくらい絶望的な状況だ。
遠距離はイーリスの独壇場だし、近づけばあの槍の餌食になる。
「けほっ、ごほっ……ち、ちなみにイーリスは何年生きてるの?」
あの槍で刺さた肩も、緑色の光に包まれて少しずつ回復し始める。
ひとまず完全に回復しきるで、時間を稼がないと……
「んー……たしか今年で百十八年目じゃったかの?」
「ひゃくっ……!?」
どう見ても僕より年下の少女が、実は百年以上生きていたという事実。
というかこれで若い方って、他の吸血鬼には何歳くらいなんだろうか。
「そろそろ回復したかの? いつまでも貴様と話していられるほど、妾も暇では無いのでな。そろそろ終わりにするのじゃ」
……どうやらバレていたらしい。
まだ肩は痛むが、こうなったらしょうがない。
次で最後にするとの事なので、これを凌ぎ切れば見逃される可能性もある。
「来い!」
僕はオーダーを構えて、イーリスを見据えた。
戦いの決着は、すぐに着いた。
まず、イーリスが氷の槍を僕を囲むように作り出し、それから逃れるように、僕はオーダーに炎を纏わせて一部を斬り裂き、回避する。
「【多重鮮血槍】」
イーリスがそう唱えた途端、辺りに槍が大量に作られ、それらが一斉に飛んでくる。
僕はオーダーに魔力を流すが、対となる属性が分からないのか、炎の火力が上がっただけだった。
最初は上手く捌けていたが、ずっと剣に魔力を流し続けていたせいで、ついに魔力が底をついた。
いきなり、炎が消えたことと、体がだるくなったことで、僕は槍を避けられず、太ももに刺さってしまった。
機動力を奪われた僕は、どんどんと傷を増やしていき、最後は一瞬で近づいてきたイーリスに殴り飛ばされた。
見えてはいたけど、槍を避けることに集中していたことと、足をやられていたことで、避けることも出来ず、クリーンヒットしてしまった。
そのまま吹っ飛ばされ、木にぶつかり意識が途切れた。
***
『イーリス視点』
妾は気絶した人間、ルイスを見る。
聞いていた話では、裁定者とは理不尽なほど強い存在とのことだったんじゃが……
「ふむ、今のところ解放されているのは【魔法剣】と【自動回復】、あとは【身体強化】もあったかの? 先程まで抜くことすらできなかったことを考えれば、まぁ、及第点じゃな」
それにしても、剣に選ばれる存在としては歴代最弱なのでは無いか?
ここまで使いこなせない所有者もいるものなんじゃな……
人間にしては多い方かもしれんが、裁定者として魔力量は少ない、剣術は荒い、判断能力はそこそこ良かったが、この程度では瞬殺されてしまうのじゃ。
そう思いながら、自分の血をルイスに飲ませる。
吸血鬼の血には、飲んだ者の再生力を高める効果がある。
少し体に穴が空いた程度なら数秒で回復する。
「仕方ない、里に連れて行って少ししごいてやるのじゃ……」
妾が修行をつけてやればそこそこの使い手にはなれるじゃろう。
もし妾でダメそうなら長にお願いするのも手かの。
まぁ、とにかく一度戻る必要があるのじゃ。
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