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第17章 風の国ストムバアル『暴食』の大罪騒乱編
第483話 女帝蟻の理解できない行動原理
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「フッフフフフフ……」
何だ? 何か笑い出したぞ……?
「わらわの一撃で死なないとは、そなたのような者は初めて会った。気に入ったぞ! わらわの僕になれ!」
また魔王に勧誘されたよ。ルシファーの時ほど高圧的ではないが。
「あなたの僕になれば、ヒトとの争いをやめるの?」
僕なるつもりなど毛頭無いが、争いが終わるかだけでも一応聞いてみる。
「争い? わらわからすれば争っているつもりは無いのだが……」
「争ってるつもりはない? ジャイアントアントの所為でカゼハナで少なくない犠牲が出てるって聞いてるけど? それにここに来るまでに城内で兵士がやられてるのを多数目にしてる。これでも争ってるつもりはないと言うの?」
「そもそも我らは我ら以外を食料としか見ておらん。我らの仲間とて死んでしまえば食料だしな。そなたはその食料の中でも飛び抜けて面白いと判断したから特別にわらわの下で働かせてやろうと思っただけじゃ」
食料としか見てないってことは、理由が無くてもヒトを殺すのをやめないってことか……
「じゃあ、私があなたの僕になったところで、亜人を殺すことをやめるつもりはないと?」
「やめる理由も無いしな。そなたらとて食べるために牛や豚や鳥を殺すのだろう? それと何が違う? それにな、そなたらは虫も殺さんのか? 地面を歩いている小さなアリも殺さんのか? そなたらはその虫を潰す行為を『争っている』と認識するのか?」
うぅ……そう言われれば確かに……家の中入って来たアリは何が何でも殲滅させるわ。
言われてみれば『争っている』と言えない気がする……むしろ一方的な虐殺?
私から見れば、たまたまアリがヒトに近い思考を得たから『争っている』ように見えているだけなのか?
女帝蟻からの返答で自身が随分微妙な顔をしていたのか、次の言葉で指摘されてしまった。
「その表情は、我らの立ち位置に戸惑っているようだな? 何にせよそういうことだから、我らが亜人を殺さなくなることは未来永劫無いだろう。まあ食料として繁殖くらいは許すかもしれぬがの」
ア、アリなんかに論破されてしまった……
「で、でも、この争いではあなたの子供たちも大勢死んでるのに?」
「子供? 『子供』とは何だ?」
「自分が生んだ子たちを子供とは言わないの?」
「産んだ子? ああ、アレらのことか。フッ……面白いことを言うな。亜人は自分が産み出したものが大事なのか? わらわが産み出したということはアレらは単にわらわの所有物じゃ。アレらはわらわを生物の頂点に押し上げるためのただの『土台』に過ぎぬ。そなたたちが言う『踏み台』とかいうものと同じだな」
「自分が生んだ子たちなのに死んでも悲しいとは思わないの?」
「悲しい? その『悲しい』が何なのか分からん。死んだところで特に何か考えることも無いな。ただ『働きアリが死んだな』とそう思うだけだ。その後は『食料』として役に立ってくれるからどちらにしても我らの役に立ってくれる」
ダメだ……虫の行動原理なのか、祖先子孫を大事に考える私たちのような哺乳生物と根本的に考え方が違っている……
彼女を懐柔したり、説き伏せるのは無理そうだ……
故に共生・共存は絶対的に不可能。
「あなたたちの考え方が全く理解できない。勧誘は断らせてもらうわ」
「そうか、そなたは面白いヤツじゃったが、それは残念じゃ……」
その一言を言い終えた直後、またも目の前から女帝の姿が消えた。
と、思ったら瞬きの間に私の目と鼻の先に移動してきた。既に右足で蹴りを繰り出しているのが見えた。しかも……その右足は刃のような形状に変化しているのが一瞬だけ目に入った。が、あまりの移動速度に回避行動を取ることはできず。
刃のような形になった蹴りは私の首筋に当たり――
ギャリギャリギャリギャリィィィィ!!
――という金属音の後、またも吹き飛ばされ『ドオオオォォォン!!!』という音と共に壁に激突した。
再び瓦礫に埋まる。
が、今回は一瞬だけとは言え状況も把握できているため、すぐさま立ち上がった。
「おぉっ!? 完全に首を刎ねるつもりで蹴ったのじゃが……何じゃそなたから出るその奇怪な音は? ………………面白い! 面白いなそなた! やはりわらわの僕になれ!」
「…………ならないって言ったでしょ。私は亜人を殺す側に回るつもりは無い!」
この身体の特性が無ければ、もう二回死んでる……
動きを一瞬目で追うことはできても、動き出す瞬間が目で追えないことが多い。
身体強化魔法をかけておこう。これで多少なりとも動体視力にも補正がかかるはずだ。それと風魔法が来た時のことを想定して【風属性:無効】と【風属性:吸収】。この二つをかけておいたところで、防御魔法まで貫通されるからどれくらい軽減できるか分からないが、やらないよりは生存率が上がるはずだ。
しかし……今勧誘したばかりの相手なのに、全く『惜しい』とも思わず即死する一撃を繰り出してくるとは……
自分が『惜しい』と思っている相手に対する行動じゃないな……この行動原理は亜人には到底理解し難い。
「わらわに付けばそなただけは助けてやると言うておるのに……現在はこの魔界で亜人が圧倒的多数を占めておるが、多数の兵士を生み出せるデュプリケートが生まれたからには、すぐにその数も逆転するぞ? 亜人たちはあっという間に我らの食料じゃ。今のうちにこちらに付いておくのを勧めておるんじゃがな」
「デュプリケートか。だったら私の頼もしい仲間が倒してくれるから、そんな未来は訪れない!」
「なに? あやつが倒される可能性があるのか? そうか……そうすると勢力が足らんくなるな……そうなった場合はやはり亜人は食料にせず奴隷にするべきか……」
突然女帝がその場に停止して顎に手を当てて考え始めた。
もう自分たちが魔界に君臨することを前提に考えているらしい。
「…………そうじゃ! もう一度似たような増える能力を持つ者を産めば済むだけではないか!」
コイツ……もう一度同じ能力を持ったアリまで産むことができるのか……
「そういうわけじゃから、やはり亜人の地位は食料から変わることはないな。そなたもわらわの下に付かぬのならここで殺してしまおう。蹴りのような衝撃には耐えられるようじゃから、魔法を使うか」
大魔法を使おうとしているのか、魔力を溜める時間が出来た。
カイベルの言う通り、魔法の扱いはそれほど得意というわけではないらしい。
その一瞬の隙を見逃さず、女帝蟻に詰め寄り、
【樹液】を浴びせかけた。
「ぐあぁっ! 目が……! 身体が……!」
これがカイベルとの会話で到達した『外骨格を溶かす』ための答え。
マンイーターから会得した【樹液】で、pH値は限りなく極酸性に調整してある。
振りまいた【樹液】によって、女帝蟻の身体中がジュウジュウと音を立てて僅かながら溶け始める。
これで硬い外骨格の防御力を落とそうという算段だったが、上手い具合に目に入り視力を奪えたらしい。
続けざまに『真剣斬丸』で、連続攻撃。
「くっ! おのれぇ……!」
女帝は咄嗟に身体を守ったが、振動する刀によりガードする腕が切れていく。
もう片腕は切断寸前だ! 腕が無くなれば胴体へ攻撃が届くようになる!
「よし! このままなら倒せなくとも、大ダメージくらいは与えられる!」
そう思ったのは甘かった……
「キサマァ……優しくしておれば付け上がりおって……」
突然口調が変わった!
直後に激怒した女帝蟻の脇腹から腕が二本生え、その増えた腕二本で拘束される。
「くっ……! 腕の力が強すぎて、振りほどけない!」
そして、今切り裂いた二本の腕に炎の魔力が集まるのを感じた。
腕に気を取られていたが、フッと顔を見ると先ほどまで綺麗なエルフの顔をしていたものがアリの顔に変化している。
次の瞬間、引き倒され――
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオォォォォォッッッンンンン!!!
――という連続した爆発を顔面に叩き込まれ、凄まじい破壊音がした。
そして何かの崩壊に巻き込まれ、目の前が暗くなった。
………………
…………
……
何だ? 何か笑い出したぞ……?
「わらわの一撃で死なないとは、そなたのような者は初めて会った。気に入ったぞ! わらわの僕になれ!」
また魔王に勧誘されたよ。ルシファーの時ほど高圧的ではないが。
「あなたの僕になれば、ヒトとの争いをやめるの?」
僕なるつもりなど毛頭無いが、争いが終わるかだけでも一応聞いてみる。
「争い? わらわからすれば争っているつもりは無いのだが……」
「争ってるつもりはない? ジャイアントアントの所為でカゼハナで少なくない犠牲が出てるって聞いてるけど? それにここに来るまでに城内で兵士がやられてるのを多数目にしてる。これでも争ってるつもりはないと言うの?」
「そもそも我らは我ら以外を食料としか見ておらん。我らの仲間とて死んでしまえば食料だしな。そなたはその食料の中でも飛び抜けて面白いと判断したから特別にわらわの下で働かせてやろうと思っただけじゃ」
食料としか見てないってことは、理由が無くてもヒトを殺すのをやめないってことか……
「じゃあ、私があなたの僕になったところで、亜人を殺すことをやめるつもりはないと?」
「やめる理由も無いしな。そなたらとて食べるために牛や豚や鳥を殺すのだろう? それと何が違う? それにな、そなたらは虫も殺さんのか? 地面を歩いている小さなアリも殺さんのか? そなたらはその虫を潰す行為を『争っている』と認識するのか?」
うぅ……そう言われれば確かに……家の中入って来たアリは何が何でも殲滅させるわ。
言われてみれば『争っている』と言えない気がする……むしろ一方的な虐殺?
私から見れば、たまたまアリがヒトに近い思考を得たから『争っている』ように見えているだけなのか?
女帝蟻からの返答で自身が随分微妙な顔をしていたのか、次の言葉で指摘されてしまった。
「その表情は、我らの立ち位置に戸惑っているようだな? 何にせよそういうことだから、我らが亜人を殺さなくなることは未来永劫無いだろう。まあ食料として繁殖くらいは許すかもしれぬがの」
ア、アリなんかに論破されてしまった……
「で、でも、この争いではあなたの子供たちも大勢死んでるのに?」
「子供? 『子供』とは何だ?」
「自分が生んだ子たちを子供とは言わないの?」
「産んだ子? ああ、アレらのことか。フッ……面白いことを言うな。亜人は自分が産み出したものが大事なのか? わらわが産み出したということはアレらは単にわらわの所有物じゃ。アレらはわらわを生物の頂点に押し上げるためのただの『土台』に過ぎぬ。そなたたちが言う『踏み台』とかいうものと同じだな」
「自分が生んだ子たちなのに死んでも悲しいとは思わないの?」
「悲しい? その『悲しい』が何なのか分からん。死んだところで特に何か考えることも無いな。ただ『働きアリが死んだな』とそう思うだけだ。その後は『食料』として役に立ってくれるからどちらにしても我らの役に立ってくれる」
ダメだ……虫の行動原理なのか、祖先子孫を大事に考える私たちのような哺乳生物と根本的に考え方が違っている……
彼女を懐柔したり、説き伏せるのは無理そうだ……
故に共生・共存は絶対的に不可能。
「あなたたちの考え方が全く理解できない。勧誘は断らせてもらうわ」
「そうか、そなたは面白いヤツじゃったが、それは残念じゃ……」
その一言を言い終えた直後、またも目の前から女帝の姿が消えた。
と、思ったら瞬きの間に私の目と鼻の先に移動してきた。既に右足で蹴りを繰り出しているのが見えた。しかも……その右足は刃のような形状に変化しているのが一瞬だけ目に入った。が、あまりの移動速度に回避行動を取ることはできず。
刃のような形になった蹴りは私の首筋に当たり――
ギャリギャリギャリギャリィィィィ!!
――という金属音の後、またも吹き飛ばされ『ドオオオォォォン!!!』という音と共に壁に激突した。
再び瓦礫に埋まる。
が、今回は一瞬だけとは言え状況も把握できているため、すぐさま立ち上がった。
「おぉっ!? 完全に首を刎ねるつもりで蹴ったのじゃが……何じゃそなたから出るその奇怪な音は? ………………面白い! 面白いなそなた! やはりわらわの僕になれ!」
「…………ならないって言ったでしょ。私は亜人を殺す側に回るつもりは無い!」
この身体の特性が無ければ、もう二回死んでる……
動きを一瞬目で追うことはできても、動き出す瞬間が目で追えないことが多い。
身体強化魔法をかけておこう。これで多少なりとも動体視力にも補正がかかるはずだ。それと風魔法が来た時のことを想定して【風属性:無効】と【風属性:吸収】。この二つをかけておいたところで、防御魔法まで貫通されるからどれくらい軽減できるか分からないが、やらないよりは生存率が上がるはずだ。
しかし……今勧誘したばかりの相手なのに、全く『惜しい』とも思わず即死する一撃を繰り出してくるとは……
自分が『惜しい』と思っている相手に対する行動じゃないな……この行動原理は亜人には到底理解し難い。
「わらわに付けばそなただけは助けてやると言うておるのに……現在はこの魔界で亜人が圧倒的多数を占めておるが、多数の兵士を生み出せるデュプリケートが生まれたからには、すぐにその数も逆転するぞ? 亜人たちはあっという間に我らの食料じゃ。今のうちにこちらに付いておくのを勧めておるんじゃがな」
「デュプリケートか。だったら私の頼もしい仲間が倒してくれるから、そんな未来は訪れない!」
「なに? あやつが倒される可能性があるのか? そうか……そうすると勢力が足らんくなるな……そうなった場合はやはり亜人は食料にせず奴隷にするべきか……」
突然女帝がその場に停止して顎に手を当てて考え始めた。
もう自分たちが魔界に君臨することを前提に考えているらしい。
「…………そうじゃ! もう一度似たような増える能力を持つ者を産めば済むだけではないか!」
コイツ……もう一度同じ能力を持ったアリまで産むことができるのか……
「そういうわけじゃから、やはり亜人の地位は食料から変わることはないな。そなたもわらわの下に付かぬのならここで殺してしまおう。蹴りのような衝撃には耐えられるようじゃから、魔法を使うか」
大魔法を使おうとしているのか、魔力を溜める時間が出来た。
カイベルの言う通り、魔法の扱いはそれほど得意というわけではないらしい。
その一瞬の隙を見逃さず、女帝蟻に詰め寄り、
【樹液】を浴びせかけた。
「ぐあぁっ! 目が……! 身体が……!」
これがカイベルとの会話で到達した『外骨格を溶かす』ための答え。
マンイーターから会得した【樹液】で、pH値は限りなく極酸性に調整してある。
振りまいた【樹液】によって、女帝蟻の身体中がジュウジュウと音を立てて僅かながら溶け始める。
これで硬い外骨格の防御力を落とそうという算段だったが、上手い具合に目に入り視力を奪えたらしい。
続けざまに『真剣斬丸』で、連続攻撃。
「くっ! おのれぇ……!」
女帝は咄嗟に身体を守ったが、振動する刀によりガードする腕が切れていく。
もう片腕は切断寸前だ! 腕が無くなれば胴体へ攻撃が届くようになる!
「よし! このままなら倒せなくとも、大ダメージくらいは与えられる!」
そう思ったのは甘かった……
「キサマァ……優しくしておれば付け上がりおって……」
突然口調が変わった!
直後に激怒した女帝蟻の脇腹から腕が二本生え、その増えた腕二本で拘束される。
「くっ……! 腕の力が強すぎて、振りほどけない!」
そして、今切り裂いた二本の腕に炎の魔力が集まるのを感じた。
腕に気を取られていたが、フッと顔を見ると先ほどまで綺麗なエルフの顔をしていたものがアリの顔に変化している。
次の瞬間、引き倒され――
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオォォォォォッッッンンンン!!!
――という連続した爆発を顔面に叩き込まれ、凄まじい破壊音がした。
そして何かの崩壊に巻き込まれ、目の前が暗くなった。
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