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第11章 雷の国エレアースモ探訪編
第267話 観光前夜のホテル模様
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「じゃあ、私たちは普通に危険じゃないところに行きましょうか。リディアはどこ行きたい?」
「久しぶりに海に行きたいナ」
海か~、この雷の国首都って立地的にどの辺にあるんだろう? 海って近くにあるのかしら?
それに対してカイベルが答える。
「ここに海はありません。この首都トールズがある場所はかなり内地の方にありますので」
「え!? 無いのカ!? 海ってあんなに広いのにここには無いんだナ……」
思えばリディアはもう何ヶ月も陸で暮らしてる。
もう日常のことになってしまってこの子が陸上にいるのに違和感を感じなくなってたけど、何でこの子陸上で生きてられるのかしら? イカってエラ呼吸だから水の中にいないといけないはずなのに……
人型になれる高位種族の特権かな?
「海は近くに無いから、美術館とか博物館とかはどう?」
とは言え、子供って美術館嫌うのよね。動くものが無いから飽きるのが早いとか?
かく言う私も子供の頃は美術館のことを別に好きじゃなかった。
「どちらかと言うなら、私のオススメは博物館ですね。美術館も兼ねていますし、色んなものがあって楽しいですよ。リディアちゃんも楽しめると思います」
「リディア、このパンフレットの中でどこ行きたい?」
「水のあるとこロ」
無いよそんなもんは! ここアクアリヴィアじゃないから!
水場と言うなら……
この街の上空には雨を街の外へ流すために、半物質で作られた屋根がある。 (第122話参照)
そして、街の中心にはその半物質の屋根から雨の一部が街の水路へと供給され、そこから各地区へと流れる川がある。
結構大きい川だから、この川ならリディアは喜ぶかもしれないけど……わざわざ川を見に行かないといけないのか?
ここは強引に決めちゃうか。
「よし、じゃあ博物館にしとこうか!」
「えー、博物館っテ、動かないものいっぱい置いてあるところだロ? そんなの見て面白いのカ?」
「ほら、最近日記書いてるでしょ? 日記のネタになるかもよ?」
「もしかしたらリディアちゃんが興味あるものもあるかもしれませんよ? カイベルさんはどこか希望がありますか?」
「いえ、私は皆様の意見に従います」
「じゃあ博物館に決定ということで、お風呂行きましょうか」
多少強引だが、意見をまとめ上げた。
◇
四人で大浴場へ移動の道中――
「あれ? カイベルさんは以前、恥ずかしいからと同行しなかったように思うのですが、克服されたんですか?」
そういえばそんな設定あったっけ! (第124話参照)
もうあの部分の確認も済んでるから誰とどこでお風呂に入られても大丈夫! (第166話、【EX】第166話参照)
「そうだゾ、克服したんだゾ! もう誰とでも入れるんだゾ!」
「はい、もう問題ありません。ご心配をおかけしました」
「それは良かった、あの後一人で入られたそうなので、少し気になっていたんですよ」
◇
更衣室にて服を脱いでいる最中に、エミリーさんが言葉を漏らした。
「カイベルさん、恥ずかしいって言ってた割には堂々としてますね……」
確かに……一糸纏わぬ裸体で堂々と歩いていて、一切隠す気がない。
「カイベルさん、あの……恥ずかしかったのでは?」
「ああ、そういえばそうでしたね……申し訳ありません」
と、言いながら身体の前にバスタオルを垂らす。
身体隠すタイミング遅くね?
一連の受け答えでエミリーさんが不思議そうな顔になってるじゃない!
「あ、あのアルトラ様、カイベルさんって不思議な方ですね」
「わ、悪い子じゃないから大目に見てあげて」
カイベルを公衆浴場に連れてくるの早かったかな……?
◇
大浴場――
「アルトラ、湯舟の底、あの部分だけ違和感があル……」
「ホントだ。あそこだけ新しくなってるね」
以前の空間魔法災害で丸く削り取られて大穴の開いていた湯舟が修復されている。のだが、修復された部分だけ新しくなっていて、その周りが古いから多少の違和感が……
新しところだけスコーンッと抜けて、水が流れ出したらと不安になる。
多分、このホテル内の他の場所も穴開けられちゃったから、そちらにも再建費用なり修復費用なりがかかって、とりあえず穴を埋めるような修復をしたのだろう。そうでないなら湯舟全体を新しくするはずだし。
身体を洗って湯舟に浸かる時に――
「なぁ、アルトラ~、この新しいところ乗っても大丈夫だよナ? そのまま底が抜けて流されたりとカ」
「大丈夫でしょ。それにあなたイカなんだから流されても問題無いでしょ?」
「あ、それもそうだナ。でもどこか知らないところまで流されたら困るシ……」
見た目に違和感があっても、流石にちゃんと固めてあるでしょ。
「久しぶりの大きい水場ダ、泳いで良いカ?」
「え、もちろんダメだよ。私たち以外にも利用者いるし。リナさんの家と違って貸し切りとかプライベート用じゃないから」
「えーー!」
「えーでもダメ!」
「じゃあイカには変身しないかラ!」
「ダメ」
「じゃ、じゃあ水中で一回蹴伸びするだけで良いかラ」
「他のお客さんの迷惑だからダメだって……」
「ムー……」
不貞腐れてしまった……
前回こんなに駄々こねたかしら? と思って思い返してみると、お風呂入る前にプールで散々泳いだから疲れて寝そうになってたのを思い出した。
とは言え、まだアルトレリアは寒くて泳げるような気温じゃないし、確かに水があるところに行かなくなって久しい……大分フラストレーションが溜まっているのかもしれない。
「水のあるとこロ」に行きたいって言ってたけど、プランに含める必要があるかな……
リディアをじっと見ていたところ、その場で潜ったり浮かんだりを繰り返している。
泳げないならせめて潜りたいといった感じに。
リディアのことをよそに、博物館についてエミリーさんに訊ねてみるも――
「明日行く予定の博物館ってどんなところなの?」
「かなり珍しい形態の博物館ですので、きっと驚くと思いますよ!」
「へぇ~、どんな感じの?」
「それは行ってからのお楽しみで」
――前情報は全く教えてもらえなかった……
珍しい形態……博物館で想像するって言ったら、絵画とか石像彫刻の美術品、恐竜の骨なんかの骨格標本、生物のはく製とか……
普段遭遇するかって言ったら絶対遭遇することはないけど……それを珍しいと言えるかどうか……
◇
お風呂を出た後――
「ちょっと屋上のプールで泳いでくル」
「え!? 今から!? お風呂入った後なのにわざわざ身体冷やしに行くの!?」
「久しぶりに泳ぎたイ!」
「えー……」
「泳ぎたイ泳ぎたイ!!」
お風呂入った後にプールに行きたくはないなぁ……
「じゃあ、私たちは部屋へ戻ってるよ?」
「…………いい……リディア一人で行ってくル……」
そう言い残してホテルの階段を駆け上って行った。
「アルトラ様、付いて行かなくて良いんですか?」
「まあ、アルトレリアでは普段一人で行動してるし、プールも一回行ってるから場所も分かってるでしょ。満足したら帰ってくると思う」
「でも子供ですよ? 私が付いて行きましょうか?」
…………そういえばリディア、以前迷子になったし、今回も部屋が分かんなくなったりとかあるかもしれないな。
「…………いや、やっぱり私が見に行くよ。明日のプランも決まったし、もう部屋で休んでもらって構わない」
「分かりました。ではまた明日、おやすみなさいませ」
「おやすみ」
私はリディアに付いてプールへ。
「アルトラ! 追いかけて来てくれたのカ!?」
一人で行くのは内心心細かったのか、不貞腐れた顔が喜びの顔に変わった。
「まあ、知らない場所で一人にさせるのは心配だしね……さ、存分に泳いできて」
今回もプールには人がおらず、リディアの独壇場。
満足するまでリディアを眺めてたけど、子供をプールで遊ばせてる世の中のお母さんってこんな感覚なのかしら?
リディアと居るとどんどんお母さん染みてきている気がするわ……
散々泳いだ後はご機嫌でプールを後にした。
部屋に帰るまでの間、『塩素臭いな……』と思い、もう一度お風呂に入ることを勧めたところ、リディア自身もそう思ってたらしく再びお風呂へ。私は更衣室隣の部屋に備え付けられていたマッサージチェアを発見。
「こういうのがあるところは人間界と変わらないのね」
どこの世界だって働いてる以上はみんなお疲れだからマッサージは必要なんだろう。
この身体に転生してからは、身体の疲労とはほぼ無縁の生活をしているが、せっかくなので座って待っていよう――
――などと考えていたら、マッサージチェアに揺られながらうたた寝してしまったらしい。お風呂から上がったリディアに起こされた。
疲れが無いと思っていても精神的な疲れは蓄積しているのかもしれない。
その後、部屋で夕食を頂き、部屋のテレビを点けると、エミリーさんが言ってたアニメ『シーとラトン』 (第263話参照)を放送していたが、リディアは泳いだ後だった所為か目をシパシパさせながら見ていたものの、いつの間にか寝落ちしていた。
リディアを布団に寝かせ、今日は早めの就寝。
「久しぶりに海に行きたいナ」
海か~、この雷の国首都って立地的にどの辺にあるんだろう? 海って近くにあるのかしら?
それに対してカイベルが答える。
「ここに海はありません。この首都トールズがある場所はかなり内地の方にありますので」
「え!? 無いのカ!? 海ってあんなに広いのにここには無いんだナ……」
思えばリディアはもう何ヶ月も陸で暮らしてる。
もう日常のことになってしまってこの子が陸上にいるのに違和感を感じなくなってたけど、何でこの子陸上で生きてられるのかしら? イカってエラ呼吸だから水の中にいないといけないはずなのに……
人型になれる高位種族の特権かな?
「海は近くに無いから、美術館とか博物館とかはどう?」
とは言え、子供って美術館嫌うのよね。動くものが無いから飽きるのが早いとか?
かく言う私も子供の頃は美術館のことを別に好きじゃなかった。
「どちらかと言うなら、私のオススメは博物館ですね。美術館も兼ねていますし、色んなものがあって楽しいですよ。リディアちゃんも楽しめると思います」
「リディア、このパンフレットの中でどこ行きたい?」
「水のあるとこロ」
無いよそんなもんは! ここアクアリヴィアじゃないから!
水場と言うなら……
この街の上空には雨を街の外へ流すために、半物質で作られた屋根がある。 (第122話参照)
そして、街の中心にはその半物質の屋根から雨の一部が街の水路へと供給され、そこから各地区へと流れる川がある。
結構大きい川だから、この川ならリディアは喜ぶかもしれないけど……わざわざ川を見に行かないといけないのか?
ここは強引に決めちゃうか。
「よし、じゃあ博物館にしとこうか!」
「えー、博物館っテ、動かないものいっぱい置いてあるところだロ? そんなの見て面白いのカ?」
「ほら、最近日記書いてるでしょ? 日記のネタになるかもよ?」
「もしかしたらリディアちゃんが興味あるものもあるかもしれませんよ? カイベルさんはどこか希望がありますか?」
「いえ、私は皆様の意見に従います」
「じゃあ博物館に決定ということで、お風呂行きましょうか」
多少強引だが、意見をまとめ上げた。
◇
四人で大浴場へ移動の道中――
「あれ? カイベルさんは以前、恥ずかしいからと同行しなかったように思うのですが、克服されたんですか?」
そういえばそんな設定あったっけ! (第124話参照)
もうあの部分の確認も済んでるから誰とどこでお風呂に入られても大丈夫! (第166話、【EX】第166話参照)
「そうだゾ、克服したんだゾ! もう誰とでも入れるんだゾ!」
「はい、もう問題ありません。ご心配をおかけしました」
「それは良かった、あの後一人で入られたそうなので、少し気になっていたんですよ」
◇
更衣室にて服を脱いでいる最中に、エミリーさんが言葉を漏らした。
「カイベルさん、恥ずかしいって言ってた割には堂々としてますね……」
確かに……一糸纏わぬ裸体で堂々と歩いていて、一切隠す気がない。
「カイベルさん、あの……恥ずかしかったのでは?」
「ああ、そういえばそうでしたね……申し訳ありません」
と、言いながら身体の前にバスタオルを垂らす。
身体隠すタイミング遅くね?
一連の受け答えでエミリーさんが不思議そうな顔になってるじゃない!
「あ、あのアルトラ様、カイベルさんって不思議な方ですね」
「わ、悪い子じゃないから大目に見てあげて」
カイベルを公衆浴場に連れてくるの早かったかな……?
◇
大浴場――
「アルトラ、湯舟の底、あの部分だけ違和感があル……」
「ホントだ。あそこだけ新しくなってるね」
以前の空間魔法災害で丸く削り取られて大穴の開いていた湯舟が修復されている。のだが、修復された部分だけ新しくなっていて、その周りが古いから多少の違和感が……
新しところだけスコーンッと抜けて、水が流れ出したらと不安になる。
多分、このホテル内の他の場所も穴開けられちゃったから、そちらにも再建費用なり修復費用なりがかかって、とりあえず穴を埋めるような修復をしたのだろう。そうでないなら湯舟全体を新しくするはずだし。
身体を洗って湯舟に浸かる時に――
「なぁ、アルトラ~、この新しいところ乗っても大丈夫だよナ? そのまま底が抜けて流されたりとカ」
「大丈夫でしょ。それにあなたイカなんだから流されても問題無いでしょ?」
「あ、それもそうだナ。でもどこか知らないところまで流されたら困るシ……」
見た目に違和感があっても、流石にちゃんと固めてあるでしょ。
「久しぶりの大きい水場ダ、泳いで良いカ?」
「え、もちろんダメだよ。私たち以外にも利用者いるし。リナさんの家と違って貸し切りとかプライベート用じゃないから」
「えーー!」
「えーでもダメ!」
「じゃあイカには変身しないかラ!」
「ダメ」
「じゃ、じゃあ水中で一回蹴伸びするだけで良いかラ」
「他のお客さんの迷惑だからダメだって……」
「ムー……」
不貞腐れてしまった……
前回こんなに駄々こねたかしら? と思って思い返してみると、お風呂入る前にプールで散々泳いだから疲れて寝そうになってたのを思い出した。
とは言え、まだアルトレリアは寒くて泳げるような気温じゃないし、確かに水があるところに行かなくなって久しい……大分フラストレーションが溜まっているのかもしれない。
「水のあるとこロ」に行きたいって言ってたけど、プランに含める必要があるかな……
リディアをじっと見ていたところ、その場で潜ったり浮かんだりを繰り返している。
泳げないならせめて潜りたいといった感じに。
リディアのことをよそに、博物館についてエミリーさんに訊ねてみるも――
「明日行く予定の博物館ってどんなところなの?」
「かなり珍しい形態の博物館ですので、きっと驚くと思いますよ!」
「へぇ~、どんな感じの?」
「それは行ってからのお楽しみで」
――前情報は全く教えてもらえなかった……
珍しい形態……博物館で想像するって言ったら、絵画とか石像彫刻の美術品、恐竜の骨なんかの骨格標本、生物のはく製とか……
普段遭遇するかって言ったら絶対遭遇することはないけど……それを珍しいと言えるかどうか……
◇
お風呂を出た後――
「ちょっと屋上のプールで泳いでくル」
「え!? 今から!? お風呂入った後なのにわざわざ身体冷やしに行くの!?」
「久しぶりに泳ぎたイ!」
「えー……」
「泳ぎたイ泳ぎたイ!!」
お風呂入った後にプールに行きたくはないなぁ……
「じゃあ、私たちは部屋へ戻ってるよ?」
「…………いい……リディア一人で行ってくル……」
そう言い残してホテルの階段を駆け上って行った。
「アルトラ様、付いて行かなくて良いんですか?」
「まあ、アルトレリアでは普段一人で行動してるし、プールも一回行ってるから場所も分かってるでしょ。満足したら帰ってくると思う」
「でも子供ですよ? 私が付いて行きましょうか?」
…………そういえばリディア、以前迷子になったし、今回も部屋が分かんなくなったりとかあるかもしれないな。
「…………いや、やっぱり私が見に行くよ。明日のプランも決まったし、もう部屋で休んでもらって構わない」
「分かりました。ではまた明日、おやすみなさいませ」
「おやすみ」
私はリディアに付いてプールへ。
「アルトラ! 追いかけて来てくれたのカ!?」
一人で行くのは内心心細かったのか、不貞腐れた顔が喜びの顔に変わった。
「まあ、知らない場所で一人にさせるのは心配だしね……さ、存分に泳いできて」
今回もプールには人がおらず、リディアの独壇場。
満足するまでリディアを眺めてたけど、子供をプールで遊ばせてる世の中のお母さんってこんな感覚なのかしら?
リディアと居るとどんどんお母さん染みてきている気がするわ……
散々泳いだ後はご機嫌でプールを後にした。
部屋に帰るまでの間、『塩素臭いな……』と思い、もう一度お風呂に入ることを勧めたところ、リディア自身もそう思ってたらしく再びお風呂へ。私は更衣室隣の部屋に備え付けられていたマッサージチェアを発見。
「こういうのがあるところは人間界と変わらないのね」
どこの世界だって働いてる以上はみんなお疲れだからマッサージは必要なんだろう。
この身体に転生してからは、身体の疲労とはほぼ無縁の生活をしているが、せっかくなので座って待っていよう――
――などと考えていたら、マッサージチェアに揺られながらうたた寝してしまったらしい。お風呂から上がったリディアに起こされた。
疲れが無いと思っていても精神的な疲れは蓄積しているのかもしれない。
その後、部屋で夕食を頂き、部屋のテレビを点けると、エミリーさんが言ってたアニメ『シーとラトン』 (第263話参照)を放送していたが、リディアは泳いだ後だった所為か目をシパシパさせながら見ていたものの、いつの間にか寝落ちしていた。
リディアを布団に寝かせ、今日は早めの就寝。
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