193 / 589
第8章 通貨制度構築編
第190話 隣村を求めて……
しおりを挟む
「そんなに警戒しなくて良いわ。痛いことは何もしないから。あなた名前は?」
「ジュゼルマリオと申します」
何だかハイセンスな名前ね。トロル村に来た時から思ってたけど、普通の名前も多いものの、リーヴァントを筆頭にこの地の人たちはなぜかオシャレな名前が付いてる者も多い。
「じゃあジュゼルマリオ、あなたたちの村には何人の亜人がいるの?」
「四百人ほどです」
結構多いわね……この村の四割くらいの人数か……
「村の食料事情はどうなってるの?」
「ほとんど食べられてません。日々食いつなぐのがやっとな状況です。餓死する者は数日に一人くらい。栄養状態は悪いと言わざるを得ません」
まあ、そうでしょうね。見るからにガリガリに痩せてるし。元・トロル村に私が来た当初のような体型をしている。
「じゃあ、この村に住んでみない?」
最近気温が低下気味だし、今後更に低くなることがあるなら、彼らの村は全滅してしまうかもしれない。
「本当ですか!? 四百人を!?」
「もちろんこの村で働いてもらうけど。生活は保障できると思う。リーヴァント、現在の食料状況は?」
「町の人数を半年ほど賄えるくらいの食糧の生産が予想されます。また備蓄もそれなりには」
「じゃあ四百人くらいなら増えても大丈夫ってことね?」
「そうですね。もっとも迎え入れると言うのなら、今後の彼らの働き次第ではありますが……」
まあ少しくらい足りなくても、私が成長促進魔法を使えば問題無いでしょう。
「それに、住むところはどうしますか?」
「それも後々は自分たちで作ってもらおうか。しばらくは私が仮設の家を作るよ。土と樹だけの仮設の家だけど新しく作るまで持たせるくらいの強度はあるでしょ。住居は川を挟んだ向こう側の平原にでも住んでもらおうか」
「ただ、そうすると壁もどうにかしないといけませんが……」
ガルム他、野生の獣のことか……確かに家だけ作っても襲撃される可能性は大いにある。
「私が簡易壁を作るから、その内側にちゃんとした壁も彼ら自身に作ってもらおう」
「内側の壁が出来たら、後々簡易壁を消すということですか?」
「そういうこと」
簡易壁でも、無いよりはガルムに食われる可能性もグッと低くなるはず。
とは言え……今通貨と銀行作ってる状況だから、彼らの家の周囲に壁を作るのは時間的にも人手的にも中々難しい。
一人だけこっちから出張させて、壁作りを覚えさせて自分たちで作ってもらうのが最善かな?
「それからあなたたち全員に二つ絶対に守ってもらいたいことがあります」
「なんでしょうか?」
「人間の亡者含め、知性を持った生物を、今後絶対に食べないこと。もし食べたことが発覚した場合は厳しい罰を与えます。地獄の外にいる亡者を見つけたら地獄の門まで送ってあげてください」
「そんなことで良いのなら……元々あまりに食べる物が無さ過ぎて無差別に食べているところもありますから」
「もう一つは、この村で争いごとを起こさないこと」
「わかりました」
「それじゃあ、それを村の人たちにも周知徹底してください。よし、じゃあ他の村人を迎えに行きましょうか」
…………いや、誰かを伴って行くより、私が村の近くまで飛んで行って、ゲートで戻って来た方が早いかもしれない。
「…………私一人で行ってきますので、どっちの方から来たか教えてもらえますか?」
「一人でですか!? その見た目ですので、襲われると思いますよ? 人間の子供ソックリですから」
襲われても返り討ちにするから問題は無いんだけど……そもそもあまり争いごとを起こしたくはないな。
まあ――
「大丈夫、村付近に行ったら帰ってきますので」
「そうですな、確かにそれなら彼らを連れて行くより遥かに早い。戻ってきてから再び彼らに同行してもらいましょう」
リーヴァントがそれに同意し、ジュゼルマリオがハテナ顔で疑問を口にする。
「一人で村付近に行って帰ってくる? 我々を同行せずに? それは意味があるんですか? わざわざ時間かけて行くのに、なぜ村に入らずに帰ってくるんですか? 二度手間じゃないですか」
ああ……もうゲートを知ってること前提で話を進めてた。
彼らには私のことは何にも分かってないんだっけ。
「私にはこういう能力があって――」
私の目の前と少し離れた場所にゲートを作って、潜り抜ける。
「おぉ!? 一瞬で移動した!? どういうことですか!?」
「ここと遠くを一瞬で繋げられるから、一度私が行って迎えに来るのが早いと思います」
「そんな能力が!? あなたは神様ですか?」
「い、いえ……これくらいの能力なら少数ですけど他にも使える人がいますよ……」
この方々も自分の村の外へ行ったことがほとんど無いから、見るもの見るものが新鮮なんだろう。
「じゃあ、私一人で行ってきますんで、方角を教えてください」
「あ、あっちの方……だと思います。いや……こっち……?」
「え? 自分が来た方角なのに曖昧なの?」
「ええ……まあ、ここまで遠くに来たことがありませんので……はは……」
う、う~ん……ここに来たのはジュゼルマリオだけじゃないし、他の亜人にも聞いてみるか。何せ百人弱で襲撃に来たわけだし。誰か一人くらい確実な方角わかってる人がいるだろ。
◇
で、結局全員に聞いた結果、誰一人として正確な方角がわからないらしい。
頭良くする前のことだからかしら……?
仕方ない、沢山の亜人に聞いて、一番多かった方角へ行ってみよう。
考えておいてなんだけど、何だこの無鉄砲な計画は!
一番多い方角は『西』とのことだった。
「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」
「お気をつけて」
『西』と言われたので、とりあえず西へ西へ飛んでみる。リーヴァントが歩きで一日くらいって言ってたから、飛んで行けば四、五時間もあれば着くでしょ。
◇
と、そんな風に簡単に考えてたけど――
「海に着いた……」
アクアリヴィア以来、久しぶりの海だ。こんなに近くに海があったのか……夏の気候になったら海水浴も良いかもね……
……
…………
………………
どゆこと? 私、集落を見落としたのかしら?
「と、とりあえず端まで来ちゃったからアルトレリアへ帰ろう……」
ゲートで帰還。
「あ、アルトラ様、お帰りなさい、いかがでしたか?」
「あっちには村は無かった……」
「じゃ、じゃああっちでしょうか?」
と指刺したのは『東』。
真逆じゃないの!?
「どうなってるのあなたたちの方向感覚!!」
「す、すみません、なにぶん初めての土地ですので土地勘が……」
言われた通り、今度は『東』へ飛んでみることにする。
◇
五時間くらい飛んだら見えるかと思ったけど、見つけられないから日が落ちるまで探し回ってみたけど……
「見つからないわ……」
彼らの村はホントに存在するのかしら? それすら疑いたくなってくる。
ゲートでアルトレリアへ帰還。
もうなんかゲンナリしてきた……
「ど、どうでしたか?」
ジュゼルマリオに聞かれるも――
「どこにも見当たらない……」
「じゃあ、残るは……」
北は私の生活圏がある地獄の門方向だから、あとは『南』しかない。
既に日が落ちて見えないくらいの暗さになってきている……明日の朝にしたいところだけど……
早く見つけてあげないとレロル村の人たち餓死しちゃわないかしら? ここに来てるのが男ばかりでかなりの労働力がここに居るんじゃないかって感じだし……まあ四百人のうちの百人だから村に男性は残っているだろうけど……それとは別に魔物に食べられたりとかの心配もある。
「はぁ……じゃあまた行ってくるわ……」
もう空は大分暗いため、集落水没の時にやった『疑似太陽より小規模な光源を作る』魔法を使い、私を追跡するよう設定。 (第22話参照)
これで地面を照らしながら村を探すことができる。
今度は『南』へ飛ぶ。
◇
五時間ほど飛ぶも、やっぱり見つからない。
「見つからないじゃないの!! どこから来たのあの人たち!?」
そこからは、それはもう我武者羅に飛び回った。
「ジュゼルマリオと申します」
何だかハイセンスな名前ね。トロル村に来た時から思ってたけど、普通の名前も多いものの、リーヴァントを筆頭にこの地の人たちはなぜかオシャレな名前が付いてる者も多い。
「じゃあジュゼルマリオ、あなたたちの村には何人の亜人がいるの?」
「四百人ほどです」
結構多いわね……この村の四割くらいの人数か……
「村の食料事情はどうなってるの?」
「ほとんど食べられてません。日々食いつなぐのがやっとな状況です。餓死する者は数日に一人くらい。栄養状態は悪いと言わざるを得ません」
まあ、そうでしょうね。見るからにガリガリに痩せてるし。元・トロル村に私が来た当初のような体型をしている。
「じゃあ、この村に住んでみない?」
最近気温が低下気味だし、今後更に低くなることがあるなら、彼らの村は全滅してしまうかもしれない。
「本当ですか!? 四百人を!?」
「もちろんこの村で働いてもらうけど。生活は保障できると思う。リーヴァント、現在の食料状況は?」
「町の人数を半年ほど賄えるくらいの食糧の生産が予想されます。また備蓄もそれなりには」
「じゃあ四百人くらいなら増えても大丈夫ってことね?」
「そうですね。もっとも迎え入れると言うのなら、今後の彼らの働き次第ではありますが……」
まあ少しくらい足りなくても、私が成長促進魔法を使えば問題無いでしょう。
「それに、住むところはどうしますか?」
「それも後々は自分たちで作ってもらおうか。しばらくは私が仮設の家を作るよ。土と樹だけの仮設の家だけど新しく作るまで持たせるくらいの強度はあるでしょ。住居は川を挟んだ向こう側の平原にでも住んでもらおうか」
「ただ、そうすると壁もどうにかしないといけませんが……」
ガルム他、野生の獣のことか……確かに家だけ作っても襲撃される可能性は大いにある。
「私が簡易壁を作るから、その内側にちゃんとした壁も彼ら自身に作ってもらおう」
「内側の壁が出来たら、後々簡易壁を消すということですか?」
「そういうこと」
簡易壁でも、無いよりはガルムに食われる可能性もグッと低くなるはず。
とは言え……今通貨と銀行作ってる状況だから、彼らの家の周囲に壁を作るのは時間的にも人手的にも中々難しい。
一人だけこっちから出張させて、壁作りを覚えさせて自分たちで作ってもらうのが最善かな?
「それからあなたたち全員に二つ絶対に守ってもらいたいことがあります」
「なんでしょうか?」
「人間の亡者含め、知性を持った生物を、今後絶対に食べないこと。もし食べたことが発覚した場合は厳しい罰を与えます。地獄の外にいる亡者を見つけたら地獄の門まで送ってあげてください」
「そんなことで良いのなら……元々あまりに食べる物が無さ過ぎて無差別に食べているところもありますから」
「もう一つは、この村で争いごとを起こさないこと」
「わかりました」
「それじゃあ、それを村の人たちにも周知徹底してください。よし、じゃあ他の村人を迎えに行きましょうか」
…………いや、誰かを伴って行くより、私が村の近くまで飛んで行って、ゲートで戻って来た方が早いかもしれない。
「…………私一人で行ってきますので、どっちの方から来たか教えてもらえますか?」
「一人でですか!? その見た目ですので、襲われると思いますよ? 人間の子供ソックリですから」
襲われても返り討ちにするから問題は無いんだけど……そもそもあまり争いごとを起こしたくはないな。
まあ――
「大丈夫、村付近に行ったら帰ってきますので」
「そうですな、確かにそれなら彼らを連れて行くより遥かに早い。戻ってきてから再び彼らに同行してもらいましょう」
リーヴァントがそれに同意し、ジュゼルマリオがハテナ顔で疑問を口にする。
「一人で村付近に行って帰ってくる? 我々を同行せずに? それは意味があるんですか? わざわざ時間かけて行くのに、なぜ村に入らずに帰ってくるんですか? 二度手間じゃないですか」
ああ……もうゲートを知ってること前提で話を進めてた。
彼らには私のことは何にも分かってないんだっけ。
「私にはこういう能力があって――」
私の目の前と少し離れた場所にゲートを作って、潜り抜ける。
「おぉ!? 一瞬で移動した!? どういうことですか!?」
「ここと遠くを一瞬で繋げられるから、一度私が行って迎えに来るのが早いと思います」
「そんな能力が!? あなたは神様ですか?」
「い、いえ……これくらいの能力なら少数ですけど他にも使える人がいますよ……」
この方々も自分の村の外へ行ったことがほとんど無いから、見るもの見るものが新鮮なんだろう。
「じゃあ、私一人で行ってきますんで、方角を教えてください」
「あ、あっちの方……だと思います。いや……こっち……?」
「え? 自分が来た方角なのに曖昧なの?」
「ええ……まあ、ここまで遠くに来たことがありませんので……はは……」
う、う~ん……ここに来たのはジュゼルマリオだけじゃないし、他の亜人にも聞いてみるか。何せ百人弱で襲撃に来たわけだし。誰か一人くらい確実な方角わかってる人がいるだろ。
◇
で、結局全員に聞いた結果、誰一人として正確な方角がわからないらしい。
頭良くする前のことだからかしら……?
仕方ない、沢山の亜人に聞いて、一番多かった方角へ行ってみよう。
考えておいてなんだけど、何だこの無鉄砲な計画は!
一番多い方角は『西』とのことだった。
「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」
「お気をつけて」
『西』と言われたので、とりあえず西へ西へ飛んでみる。リーヴァントが歩きで一日くらいって言ってたから、飛んで行けば四、五時間もあれば着くでしょ。
◇
と、そんな風に簡単に考えてたけど――
「海に着いた……」
アクアリヴィア以来、久しぶりの海だ。こんなに近くに海があったのか……夏の気候になったら海水浴も良いかもね……
……
…………
………………
どゆこと? 私、集落を見落としたのかしら?
「と、とりあえず端まで来ちゃったからアルトレリアへ帰ろう……」
ゲートで帰還。
「あ、アルトラ様、お帰りなさい、いかがでしたか?」
「あっちには村は無かった……」
「じゃ、じゃああっちでしょうか?」
と指刺したのは『東』。
真逆じゃないの!?
「どうなってるのあなたたちの方向感覚!!」
「す、すみません、なにぶん初めての土地ですので土地勘が……」
言われた通り、今度は『東』へ飛んでみることにする。
◇
五時間くらい飛んだら見えるかと思ったけど、見つけられないから日が落ちるまで探し回ってみたけど……
「見つからないわ……」
彼らの村はホントに存在するのかしら? それすら疑いたくなってくる。
ゲートでアルトレリアへ帰還。
もうなんかゲンナリしてきた……
「ど、どうでしたか?」
ジュゼルマリオに聞かれるも――
「どこにも見当たらない……」
「じゃあ、残るは……」
北は私の生活圏がある地獄の門方向だから、あとは『南』しかない。
既に日が落ちて見えないくらいの暗さになってきている……明日の朝にしたいところだけど……
早く見つけてあげないとレロル村の人たち餓死しちゃわないかしら? ここに来てるのが男ばかりでかなりの労働力がここに居るんじゃないかって感じだし……まあ四百人のうちの百人だから村に男性は残っているだろうけど……それとは別に魔物に食べられたりとかの心配もある。
「はぁ……じゃあまた行ってくるわ……」
もう空は大分暗いため、集落水没の時にやった『疑似太陽より小規模な光源を作る』魔法を使い、私を追跡するよう設定。 (第22話参照)
これで地面を照らしながら村を探すことができる。
今度は『南』へ飛ぶ。
◇
五時間ほど飛ぶも、やっぱり見つからない。
「見つからないじゃないの!! どこから来たのあの人たち!?」
そこからは、それはもう我武者羅に飛び回った。
1
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームは始まらない
まる
ファンタジー
きっとターゲットが王族、高位貴族なら物語ははじまらないのではないのかなと。
基本的にヒロインの子が心の中の独り言を垂れ流してるかんじで言葉使いは乱れていますのでご注意ください。
世界観もなにもふんわりふわふわですのである程度はそういうものとして軽く流しながら読んでいただければ良いなと。
ちょっとだめだなと感じたらそっと閉じてくださいませm(_ _)m
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。
彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」
お嬢様はご不満の様です。
海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。
名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。
使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。
王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。
乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ?
※5/4完結しました。
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
【短編】花婿殿に姻族でサプライズしようと隠れていたら「愛することはない」って聞いたんだが。可愛い妹はあげません!
月野槐樹
ファンタジー
妹の結婚式前にサプライズをしようと姻族みんなで隠れていたら、
花婿殿が、「君を愛することはない!」と宣言してしまった。
姻族全員大騒ぎとなった
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
聖女は聞いてしまった
夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」
父である国王に、そう言われて育った聖女。
彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。
聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。
そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。
旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。
しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。
ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー!
※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる