175 / 544
第7章 川完成編
第174話 地鎮祭 (のようなもの)が執り行われた!
しおりを挟む
地鎮祭兼新しい村の名前公表の日がやってきた。
でも今更ながらだけど、これって……家建てる前に行うものじゃないのかって思うんだけど……川工事の竣工前にやっておくべきだったかも……
まあ……土地の名前が新しくなるし、この土地の神様に新しい名前を報告するって名目で、地鎮祭でも良い……のかな?
この土地の土地神様! トロル神 (仮)様! 人間界でも無いから、少しくらいテキトーでも許してください!
そういうわけで、発表より先に地鎮祭を執り行うことになったわけだけど……
私は何にも知らないから、カイベルに神主役を丸投げ。
私は、祝福してもらう側として参列することにした。
のだが……
地鎮祭の祭壇が作られている一方で、近くに新しい村の名前を公表する舞台も設えられている。
祭壇は、先日作った神社 (社)の階段下に作られた。要するに階段下の鳥居の前。
土地神様を祀り、この地の祝福を願う地鎮祭ということで、この場所が選ばれた。
更に川完成式典の時とは違い、今回は食事まで用意される予定。今、食堂の従業員総出で作ってもらっている。
私の知っている地鎮祭とは様相が全く違う。
そもそも、町の人全員が参加可能な地鎮祭など聞いたことがないから、もはや別物と言って良い。
…………うん、コレ、地鎮祭じゃないわ。パーティーだわ。
ちょこっと檀上に上がって、紙に書かれた新しい名前を発表して、終了する予定だったものが、随分な大イベントになってしまった……
紙に書かれるはずの新しい町の名前は、白い横断幕に書かれ、巻物にして檀上に吊るされている。私が新しい町の名前を発表する時に、紐を引いて、横断幕を広げる方式だ。
仰々しい感じの場の雰囲気に気圧されて、少し委縮しながら、準備風景を見ていると――
「アルトラ様、どうでしょうか?」
巫女装束を纏ったカイベル登場!
「「「おお~~~!!」」」
普段のメイド服とは違う姿に、周囲から歓声が上がる。
普段は下ろしている長髪も、一ヶ所にまとめ上げてポニーテールを作っている。
「良い! めっちゃ良いよ!」
「カイベル! かわいいゾ! リディアも着てみたい!」
巫女衣装をデザインして、エルフィーレの縫製所で作ってもらった。一週間だったから大分急ぎだったけど、よく出来ている。
カイベルは黒髪だから巫女装束も良く似合う。
……って言うと、私が前世の私を自画自賛していることになるのかしら……?
「あれ? 今回ってアルトラ様がやるんじゃないんスか?」
「神主ってかなり特殊な職業でね、私は経験無いから、経験のあるカイベルにお任せした」
もちろん嘘である。
「まあ、俺っちはアルトラ様のちんちくりんな巫女姿見るより、眼福なんで良いッスけど」
一言多いな!
「それよりあの巫女衣装は貸し出しとかされないんスかね?」
「今のところあれ一点物だから予定は無いね」
それに、年明けにも使いたいしね。
貸し出しの話を聞いていたフレアハルトが
「ふむ……着たいのか?」
「着せたいんスよ!」
誰か特定の目当ての子がいるのかな?
普段着ない服を着たら、違って見えるってところは、人間も亜人も一緒か。
これ、貸し出し制度とか出来たら、コスプレ文化が生まれそうね……ついこの間まで半裸のような格好で生活してた種族なのに。
そして雑談も終わりの時、クリスティンが迎えに来た。
「そろそろ開始の時間になるので、準備をお願いします」
「じゃあみんな、準備しようか」
◇
一応昨日役所関係者を二十人ほどを集めてリハーサルをしているので、その通りに並んでもらう。
これ以上の人数はちょっと多過ぎるから、外側で観覧という形を取った。
「地鎮祭が開始されますので、皆様お静まりください」
川完成式典の時に進行役を役所の受付嬢のマリリアにお願いしたので、今回の進行役は同じく役所の受付嬢のエリスリーンにお願いした。
それまでは、みなワイワイと雑談や歓談を楽しんでいたが、厳かな空気を察したのかシンと静まり返る。
地鎮祭が始まった。
まずはカイベルが祭壇前に立ち、祓詞を奏上する。
「掛けまくも畏き伊邪那岐大神――――」
奏上が終わると次は修祓と言うお供え物と町のみんなを祓い清める儀式。
「頭をお下げください」
カイベルの発した言葉に連れて、この場にいる全員が頭を下げ視線を足元へ向ける。前日リハーサルをしていない外野で観覧している面々にも開始前に真似をしてもらうよう伝えてあり、みなそれにならった行動を取る。
『大麻』をワシャワシャと振り、お供え物と町のみんなを祓い清める。
「どうぞ、お直りください」
この後、土地の神を迎える『降神』、神にお供え物を奉納する『献饌』、この地の安全を祈願する『祝詞奏上』、四方に向かってお塩を撒くことによって清める『四方祓い』などが行われたが、あまり動きが無いので割愛。
そして、土地に鍬を入れ、本来なら建築の許可を得るための『鍬入れの儀』。今回は建築目的ではないため、形式だけの形だけど。無理矢理理由を作るなら、今後もここで平穏に暮らせるように願うってところかな。
鍬を入れるポイントには盛り土がされており、ここに振り下ろすらしい。
前日のリハーサル時に、ここでちょっと揉めた。
代表して『鍬入れの儀』を誰が行うかというところで、私かリーヴァントかどちらにするかと言うこと。
私としては元々住んでいたリーヴァントがやるべきだと思ったが、領主がやるべきだと譲らないため、渋々ながら了承といった経緯があった。
カイベルから鍬を渡される。
「『エイ!』と掛け声をかけながら三回軽く振り下ろして砂を崩してください」
「エイ! エイ! エイ!」
と言いながら、鍬を軽めに振り下ろし、盛り土の土を崩す。
その後、『玉串拝礼』で、玉串というものを祭壇にお供えし、二礼二拍手一礼。通常なら家を作ってもらう時に家族とその関係者全員がこれをやるらしいけど、人数も多いから十人だけとした。
そして最後、神にお帰りいただく『昇神』。これにて地鎮祭は締められる。
「これを持ちまして、地鎮祭をお納め申し上げます。皆様お疲れ様でした」
滞り無く地鎮祭は終了した。
地鎮祭後、雑談が聞こえてきた。
「何だか静かな祭りだったな」
「トロル神ってのが出来たらしいぞ、この土地の守り神様なんだとか。『ごしんたい』ってのがあの新しくできた石階段の上にあるらしい」
「もう見て来た。鏡ってのががあったよ。無闇に触ったらダメなんだと」
「触ったら何があるんだ?」
「悪いことが起こるって」
「じゃあ触らなければ?」
「村を守ってくれるってさ」
「ホントか?」
「まあ、俺には実感できないが、アルトラ様が言うからにはそうなんだろ。ちょっと『ごしんたい』とか言うのを見てくるわ」
鏡には、私が村全体を対象にした『祝祷魔法』をかけてある。
『祝祷魔法』というのは、祈りの力から効果影響を及ぼす魔法のこと。主に光魔法や防御魔法、身体強化魔法に属する。
私が幸運や邪気を払う力をたまに物に込めて人に贈ったりする。
以前アクアリヴィアを離れる時に、リナさんやそのメイドさんたちに贈った宝石に付与したものがそう。
(第89話参照)
鏡に付与した内容は除災招福、邪気退散、豊年満作、無病息災、健康増進、安産祈願というところ。
もちろん、祈祷に留まるから、必ずしも効果があるわけではないが、付与しないよりは大分良い結果がもたらされると思う。
◇
「カイベル、お疲れ様」
「はい、では私は普段着に着替えてきます」
いつものメイド服に着替えに行った。
新鮮だから、早々に着替えるにはちょっと勿体ない気もする……
この場にカメラでもあれば、撮影して残しておきたかったところね。
「続きまして、いよいよこの村の新しい名前の発表に移りたいと思います。皆様、舞台の方へ移動をお願いします」
でも今更ながらだけど、これって……家建てる前に行うものじゃないのかって思うんだけど……川工事の竣工前にやっておくべきだったかも……
まあ……土地の名前が新しくなるし、この土地の神様に新しい名前を報告するって名目で、地鎮祭でも良い……のかな?
この土地の土地神様! トロル神 (仮)様! 人間界でも無いから、少しくらいテキトーでも許してください!
そういうわけで、発表より先に地鎮祭を執り行うことになったわけだけど……
私は何にも知らないから、カイベルに神主役を丸投げ。
私は、祝福してもらう側として参列することにした。
のだが……
地鎮祭の祭壇が作られている一方で、近くに新しい村の名前を公表する舞台も設えられている。
祭壇は、先日作った神社 (社)の階段下に作られた。要するに階段下の鳥居の前。
土地神様を祀り、この地の祝福を願う地鎮祭ということで、この場所が選ばれた。
更に川完成式典の時とは違い、今回は食事まで用意される予定。今、食堂の従業員総出で作ってもらっている。
私の知っている地鎮祭とは様相が全く違う。
そもそも、町の人全員が参加可能な地鎮祭など聞いたことがないから、もはや別物と言って良い。
…………うん、コレ、地鎮祭じゃないわ。パーティーだわ。
ちょこっと檀上に上がって、紙に書かれた新しい名前を発表して、終了する予定だったものが、随分な大イベントになってしまった……
紙に書かれるはずの新しい町の名前は、白い横断幕に書かれ、巻物にして檀上に吊るされている。私が新しい町の名前を発表する時に、紐を引いて、横断幕を広げる方式だ。
仰々しい感じの場の雰囲気に気圧されて、少し委縮しながら、準備風景を見ていると――
「アルトラ様、どうでしょうか?」
巫女装束を纏ったカイベル登場!
「「「おお~~~!!」」」
普段のメイド服とは違う姿に、周囲から歓声が上がる。
普段は下ろしている長髪も、一ヶ所にまとめ上げてポニーテールを作っている。
「良い! めっちゃ良いよ!」
「カイベル! かわいいゾ! リディアも着てみたい!」
巫女衣装をデザインして、エルフィーレの縫製所で作ってもらった。一週間だったから大分急ぎだったけど、よく出来ている。
カイベルは黒髪だから巫女装束も良く似合う。
……って言うと、私が前世の私を自画自賛していることになるのかしら……?
「あれ? 今回ってアルトラ様がやるんじゃないんスか?」
「神主ってかなり特殊な職業でね、私は経験無いから、経験のあるカイベルにお任せした」
もちろん嘘である。
「まあ、俺っちはアルトラ様のちんちくりんな巫女姿見るより、眼福なんで良いッスけど」
一言多いな!
「それよりあの巫女衣装は貸し出しとかされないんスかね?」
「今のところあれ一点物だから予定は無いね」
それに、年明けにも使いたいしね。
貸し出しの話を聞いていたフレアハルトが
「ふむ……着たいのか?」
「着せたいんスよ!」
誰か特定の目当ての子がいるのかな?
普段着ない服を着たら、違って見えるってところは、人間も亜人も一緒か。
これ、貸し出し制度とか出来たら、コスプレ文化が生まれそうね……ついこの間まで半裸のような格好で生活してた種族なのに。
そして雑談も終わりの時、クリスティンが迎えに来た。
「そろそろ開始の時間になるので、準備をお願いします」
「じゃあみんな、準備しようか」
◇
一応昨日役所関係者を二十人ほどを集めてリハーサルをしているので、その通りに並んでもらう。
これ以上の人数はちょっと多過ぎるから、外側で観覧という形を取った。
「地鎮祭が開始されますので、皆様お静まりください」
川完成式典の時に進行役を役所の受付嬢のマリリアにお願いしたので、今回の進行役は同じく役所の受付嬢のエリスリーンにお願いした。
それまでは、みなワイワイと雑談や歓談を楽しんでいたが、厳かな空気を察したのかシンと静まり返る。
地鎮祭が始まった。
まずはカイベルが祭壇前に立ち、祓詞を奏上する。
「掛けまくも畏き伊邪那岐大神――――」
奏上が終わると次は修祓と言うお供え物と町のみんなを祓い清める儀式。
「頭をお下げください」
カイベルの発した言葉に連れて、この場にいる全員が頭を下げ視線を足元へ向ける。前日リハーサルをしていない外野で観覧している面々にも開始前に真似をしてもらうよう伝えてあり、みなそれにならった行動を取る。
『大麻』をワシャワシャと振り、お供え物と町のみんなを祓い清める。
「どうぞ、お直りください」
この後、土地の神を迎える『降神』、神にお供え物を奉納する『献饌』、この地の安全を祈願する『祝詞奏上』、四方に向かってお塩を撒くことによって清める『四方祓い』などが行われたが、あまり動きが無いので割愛。
そして、土地に鍬を入れ、本来なら建築の許可を得るための『鍬入れの儀』。今回は建築目的ではないため、形式だけの形だけど。無理矢理理由を作るなら、今後もここで平穏に暮らせるように願うってところかな。
鍬を入れるポイントには盛り土がされており、ここに振り下ろすらしい。
前日のリハーサル時に、ここでちょっと揉めた。
代表して『鍬入れの儀』を誰が行うかというところで、私かリーヴァントかどちらにするかと言うこと。
私としては元々住んでいたリーヴァントがやるべきだと思ったが、領主がやるべきだと譲らないため、渋々ながら了承といった経緯があった。
カイベルから鍬を渡される。
「『エイ!』と掛け声をかけながら三回軽く振り下ろして砂を崩してください」
「エイ! エイ! エイ!」
と言いながら、鍬を軽めに振り下ろし、盛り土の土を崩す。
その後、『玉串拝礼』で、玉串というものを祭壇にお供えし、二礼二拍手一礼。通常なら家を作ってもらう時に家族とその関係者全員がこれをやるらしいけど、人数も多いから十人だけとした。
そして最後、神にお帰りいただく『昇神』。これにて地鎮祭は締められる。
「これを持ちまして、地鎮祭をお納め申し上げます。皆様お疲れ様でした」
滞り無く地鎮祭は終了した。
地鎮祭後、雑談が聞こえてきた。
「何だか静かな祭りだったな」
「トロル神ってのが出来たらしいぞ、この土地の守り神様なんだとか。『ごしんたい』ってのがあの新しくできた石階段の上にあるらしい」
「もう見て来た。鏡ってのががあったよ。無闇に触ったらダメなんだと」
「触ったら何があるんだ?」
「悪いことが起こるって」
「じゃあ触らなければ?」
「村を守ってくれるってさ」
「ホントか?」
「まあ、俺には実感できないが、アルトラ様が言うからにはそうなんだろ。ちょっと『ごしんたい』とか言うのを見てくるわ」
鏡には、私が村全体を対象にした『祝祷魔法』をかけてある。
『祝祷魔法』というのは、祈りの力から効果影響を及ぼす魔法のこと。主に光魔法や防御魔法、身体強化魔法に属する。
私が幸運や邪気を払う力をたまに物に込めて人に贈ったりする。
以前アクアリヴィアを離れる時に、リナさんやそのメイドさんたちに贈った宝石に付与したものがそう。
(第89話参照)
鏡に付与した内容は除災招福、邪気退散、豊年満作、無病息災、健康増進、安産祈願というところ。
もちろん、祈祷に留まるから、必ずしも効果があるわけではないが、付与しないよりは大分良い結果がもたらされると思う。
◇
「カイベル、お疲れ様」
「はい、では私は普段着に着替えてきます」
いつものメイド服に着替えに行った。
新鮮だから、早々に着替えるにはちょっと勿体ない気もする……
この場にカメラでもあれば、撮影して残しておきたかったところね。
「続きまして、いよいよこの村の新しい名前の発表に移りたいと思います。皆様、舞台の方へ移動をお願いします」
1
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説

原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

私は、忠告を致しましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。
ロマーヌ様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる