95 / 531
第4章 アルトラの受難編
第94話 この村、文字読める人がおらん……
しおりを挟む
「リーヴァント、ただいま!」
「あ、おかえりなさいアルトラ様。水の国はいかがでしたか?」
「凄い綺麗で発展したところだったよ。この村もあれを目指したいと思う」
「それは良うございましたね」
「いろいろ買って来たから、この集落もまた一段階発展するよ!」
「それでドワーフにアドバイスをもらえましたか?」
「それが……何と! アドバイスだけじゃなくて、付いて来てくれたの! 今川作りの作業をやってくれてるよ!」
「おお! それは大収穫でしたね!」
「これから買って来た物をそれぞれの機関に配りに行ってくるよ! それからこれお土産買って来たから、みんなで食べて」
「ありがとうございます! いただきます!」
これで一応報告終わり。次へ行こう。
そのまま避難所内の食堂へ。
当初の予定通り、ハンバームちゃんのところに行き、食材を卸ろす。
「こ、こんなにあるんですか? 見たことないものばかりで目移りしてしまいますね!」
まだこの集落に無いものばかり買って来たから、目移りするのも無理もない。
「あ、でもこのままだと腐ってしまうものもありそうなので、ここに出すのは少しの量にして、残りはアルトラ様が保管しておいてもらえますか?」
「それで、一つ作ってもらいたいものがあるんだけど」
さっき印刷したショートケーキのレシピを渡す。
「あ、これが噂の紙というものですね!」
………………
しばらく黙ってしまった……しかも何か困ったような難しい顔をしている……何か不都合があったかな?
「………………アルトラ様、すみません、これ何て書いてあるんですか?」
そうだった! この村の人たち文字読めないんだった!
そこから教えてないといけないのか……どうしよう?
以前文字について話題に出たことがあったけど……結局その後、何も不都合が無かったからうやむやの状態だった。
あまり気にしてなかったけど、やっぱり文字読めないと不便ね……
今までは勝手に色々やってくれて勝手に村が発展してたから問題無かったけど、トップダウンにしろボトムアップにしろ、今後組織が体系化してきたら何かを伝えるのに文字は絶対に必要だ。
簡単な書き置きすら出来ないのでは、ずっと対面して口頭で伝えないといけないことになる。本人がいない場合、間に誰か挟むと、伝言ゲームみたいに、本人に伝わった頃には全然別のものになってる可能性があるし。
勉強会を開いて、ひらがなだけでも覚えてもらうしかないか。魔界の文字も併せて覚えてもらいたいところだけど、二つ同時はちょっと難しいかも。
いや、知性は引き上げてあるし、もしかしたら二つ同時も可能かもしれない。
魔界の文字に関しては、トーマスやリッチは騎士だったから教養がありそうだから、彼らにも手伝ってもらうことにしよう。あとレッドドラゴンも多分読めるだろうから、彼らにもお願いしよう。
少なくとも各機関のトップくらいは文字を読めるようにしてもらわないと困る。集落自体の運営を円滑に回すことができない。
早いうちに夜の時間帯にでも勉強会を催そう。
「あ、あとこれ、水の国のお土産。みんなで食べて」
お土産を渡して食堂を後にした。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
次、畑に行って、メイフィーに種苗と稲を卸す。
「種!? こんなにあるんですか!?」
「うん、よく考えたら無理に離れた川まで行って、栽培するもの探さなくても良いんだ。魔物も居て危険だし。他国に行く良い機会があったから、ここで栽培するものを沢山買って来た」
ブランド名が付いていないノーブランドの種苗だけを買って来た。著作権の問題とかがこの世界にあるかどうか知らないけど、人が丹精込めて美味しく作り上げた『芸術品』を、別のところで他人が勝手に栽培するのはやっぱり良くない。
「お米と麦も買って来たから、これからご飯やパンが食べられるよ」
「ご飯とかパンがまだ何なのかわかりませんけど、楽しみにしておきます」
「とりあえず食材の第一弾は避難所の食堂に卸したから、そこで作ってもらおうと思ってる。徐々に家庭にも浸透させていく予定」
「畑も拡張しないといけませんね!」
「もうそろそろこの村の外に畑を作ることも考えた方が良いかもしれないね」
「流石にこの大きさの畑では賄えなくなってきますしね。人手ももう少し欲しいところです。出来ることなら土術師と樹術師が欲しいですね」
「紙も買って来たから、募集でもしてみる? 避難所に掲示板を設ける予定だからそこに貼り出しておけば、興味もった人が来てくれるかもしれない」
「募集……ですか……絵とかで伝えるんですかね? 私まだ文字書けませんけど……あとこの村、文字読める人いるんでしょうか? 『アルトラ邸』と『トロル村』はゼロ距離ドアに刻んであるので何となく読めるようになりましたけど」
また、ここでも文字の問題か!!
これはもう文字の修得は必修にしなきゃいけないな!
「今、ハンバームのところに食材卸してきて、ここに来てメイフィーに会って、両方で文字が読めない話題が出た」
「そ、それで?」
「近いうちに勉強会をやろうと思う」
「うわぁ……私勉強って苦手なんですよね~、この村に生まれて一度だって勉強したことなかったんで」
そうでしょうね……知性上昇前のあの集落の様子見れば、多分誰一人として勉強してた人はいなかったんじゃないかしら? その日暮らしという感じで、「蓄え? なにそれおいしいの?」状態だったし
かろうじて、リーヴァントだけが、他の村人と比べて、ほんのすこ~~~しだけ頭良いと思ったけど。
「これはもう決定事項とします! 各機関トップくらいは参加してもらって、文字を覚えてもらいます!」
「は~い……」
「じゃあ、私は次へ行くから。あ、あとこれを。みんなで食べて」
お土産を渡して縫製所へ。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
縫製所にやって来た。
服飾に関係したものを買って来たから、それを渡す。
布、生地などの他に、針、ハサミ、メジャーに定規に、あと私には使い方がよくわからないものまで。
デザイン用に紙やペン、鉛筆、消しゴムも渡す。
あと、ミシン数台。ただ、これは電気が必要なんだけど……この村はまだ電気が通ってないからまた私の出番かな。
「こんなに頂けるんですか!?」
「使い方については、私にはわからないものも多いから試行錯誤して」
もう丸投げ。だってわからないものはわからないからね! そこは自分で独学で勉強していってもらうのが一番ためになる……と思う。
師匠に付くのが一番良いけど、師匠いないからな……
「ところでエルフィーレ、あなた文字は読める?」
「はい! 読めません!」
やっぱりね……
読めれば道具の使い方のマニュアルでも印刷してあげられるんだけど。私の手書きを模した文字で。
前々から分かっていたことだけど、村の全員が全員文字が読めないのはやっぱり困る。
行くところ行くところ、住民が誰一人読めないのでは……
指示系統が少し整ってきて、ここまで顕著に現れるとは……
これは文字修得は急務ね……
これまでは『生活』、いや『生存』を優先に考えてきた。
生存を考える上で、水、つまり川の整備が優先順位第一位だと。しかし、川はもう完成に向かってかなり前進してきている。大きく言ってしまえばドワーフが来てくれた時点で完成が確約されたようなものだ。
今は文字を修得してもらうことが最優先と言っても過言ではないかもしれない。
「エルフィーレ、あなたにも伝えておきたいと思います!」
「はい?」
「近々、勉強会を催します、体調が悪いなど無ければ出来る限り出席してください! 今後文字が読めないと困る事態が必ず来ます」
正直もうその事態は来ている……
「は、はい!」
「ではこれを」
「何ですかこれ?」
「みんなで食べてください」
お土産を渡して鍛冶場 (予定地)へ。
「あ、おかえりなさいアルトラ様。水の国はいかがでしたか?」
「凄い綺麗で発展したところだったよ。この村もあれを目指したいと思う」
「それは良うございましたね」
「いろいろ買って来たから、この集落もまた一段階発展するよ!」
「それでドワーフにアドバイスをもらえましたか?」
「それが……何と! アドバイスだけじゃなくて、付いて来てくれたの! 今川作りの作業をやってくれてるよ!」
「おお! それは大収穫でしたね!」
「これから買って来た物をそれぞれの機関に配りに行ってくるよ! それからこれお土産買って来たから、みんなで食べて」
「ありがとうございます! いただきます!」
これで一応報告終わり。次へ行こう。
そのまま避難所内の食堂へ。
当初の予定通り、ハンバームちゃんのところに行き、食材を卸ろす。
「こ、こんなにあるんですか? 見たことないものばかりで目移りしてしまいますね!」
まだこの集落に無いものばかり買って来たから、目移りするのも無理もない。
「あ、でもこのままだと腐ってしまうものもありそうなので、ここに出すのは少しの量にして、残りはアルトラ様が保管しておいてもらえますか?」
「それで、一つ作ってもらいたいものがあるんだけど」
さっき印刷したショートケーキのレシピを渡す。
「あ、これが噂の紙というものですね!」
………………
しばらく黙ってしまった……しかも何か困ったような難しい顔をしている……何か不都合があったかな?
「………………アルトラ様、すみません、これ何て書いてあるんですか?」
そうだった! この村の人たち文字読めないんだった!
そこから教えてないといけないのか……どうしよう?
以前文字について話題に出たことがあったけど……結局その後、何も不都合が無かったからうやむやの状態だった。
あまり気にしてなかったけど、やっぱり文字読めないと不便ね……
今までは勝手に色々やってくれて勝手に村が発展してたから問題無かったけど、トップダウンにしろボトムアップにしろ、今後組織が体系化してきたら何かを伝えるのに文字は絶対に必要だ。
簡単な書き置きすら出来ないのでは、ずっと対面して口頭で伝えないといけないことになる。本人がいない場合、間に誰か挟むと、伝言ゲームみたいに、本人に伝わった頃には全然別のものになってる可能性があるし。
勉強会を開いて、ひらがなだけでも覚えてもらうしかないか。魔界の文字も併せて覚えてもらいたいところだけど、二つ同時はちょっと難しいかも。
いや、知性は引き上げてあるし、もしかしたら二つ同時も可能かもしれない。
魔界の文字に関しては、トーマスやリッチは騎士だったから教養がありそうだから、彼らにも手伝ってもらうことにしよう。あとレッドドラゴンも多分読めるだろうから、彼らにもお願いしよう。
少なくとも各機関のトップくらいは文字を読めるようにしてもらわないと困る。集落自体の運営を円滑に回すことができない。
早いうちに夜の時間帯にでも勉強会を催そう。
「あ、あとこれ、水の国のお土産。みんなで食べて」
お土産を渡して食堂を後にした。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
次、畑に行って、メイフィーに種苗と稲を卸す。
「種!? こんなにあるんですか!?」
「うん、よく考えたら無理に離れた川まで行って、栽培するもの探さなくても良いんだ。魔物も居て危険だし。他国に行く良い機会があったから、ここで栽培するものを沢山買って来た」
ブランド名が付いていないノーブランドの種苗だけを買って来た。著作権の問題とかがこの世界にあるかどうか知らないけど、人が丹精込めて美味しく作り上げた『芸術品』を、別のところで他人が勝手に栽培するのはやっぱり良くない。
「お米と麦も買って来たから、これからご飯やパンが食べられるよ」
「ご飯とかパンがまだ何なのかわかりませんけど、楽しみにしておきます」
「とりあえず食材の第一弾は避難所の食堂に卸したから、そこで作ってもらおうと思ってる。徐々に家庭にも浸透させていく予定」
「畑も拡張しないといけませんね!」
「もうそろそろこの村の外に畑を作ることも考えた方が良いかもしれないね」
「流石にこの大きさの畑では賄えなくなってきますしね。人手ももう少し欲しいところです。出来ることなら土術師と樹術師が欲しいですね」
「紙も買って来たから、募集でもしてみる? 避難所に掲示板を設ける予定だからそこに貼り出しておけば、興味もった人が来てくれるかもしれない」
「募集……ですか……絵とかで伝えるんですかね? 私まだ文字書けませんけど……あとこの村、文字読める人いるんでしょうか? 『アルトラ邸』と『トロル村』はゼロ距離ドアに刻んであるので何となく読めるようになりましたけど」
また、ここでも文字の問題か!!
これはもう文字の修得は必修にしなきゃいけないな!
「今、ハンバームのところに食材卸してきて、ここに来てメイフィーに会って、両方で文字が読めない話題が出た」
「そ、それで?」
「近いうちに勉強会をやろうと思う」
「うわぁ……私勉強って苦手なんですよね~、この村に生まれて一度だって勉強したことなかったんで」
そうでしょうね……知性上昇前のあの集落の様子見れば、多分誰一人として勉強してた人はいなかったんじゃないかしら? その日暮らしという感じで、「蓄え? なにそれおいしいの?」状態だったし
かろうじて、リーヴァントだけが、他の村人と比べて、ほんのすこ~~~しだけ頭良いと思ったけど。
「これはもう決定事項とします! 各機関トップくらいは参加してもらって、文字を覚えてもらいます!」
「は~い……」
「じゃあ、私は次へ行くから。あ、あとこれを。みんなで食べて」
お土産を渡して縫製所へ。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
縫製所にやって来た。
服飾に関係したものを買って来たから、それを渡す。
布、生地などの他に、針、ハサミ、メジャーに定規に、あと私には使い方がよくわからないものまで。
デザイン用に紙やペン、鉛筆、消しゴムも渡す。
あと、ミシン数台。ただ、これは電気が必要なんだけど……この村はまだ電気が通ってないからまた私の出番かな。
「こんなに頂けるんですか!?」
「使い方については、私にはわからないものも多いから試行錯誤して」
もう丸投げ。だってわからないものはわからないからね! そこは自分で独学で勉強していってもらうのが一番ためになる……と思う。
師匠に付くのが一番良いけど、師匠いないからな……
「ところでエルフィーレ、あなた文字は読める?」
「はい! 読めません!」
やっぱりね……
読めれば道具の使い方のマニュアルでも印刷してあげられるんだけど。私の手書きを模した文字で。
前々から分かっていたことだけど、村の全員が全員文字が読めないのはやっぱり困る。
行くところ行くところ、住民が誰一人読めないのでは……
指示系統が少し整ってきて、ここまで顕著に現れるとは……
これは文字修得は急務ね……
これまでは『生活』、いや『生存』を優先に考えてきた。
生存を考える上で、水、つまり川の整備が優先順位第一位だと。しかし、川はもう完成に向かってかなり前進してきている。大きく言ってしまえばドワーフが来てくれた時点で完成が確約されたようなものだ。
今は文字を修得してもらうことが最優先と言っても過言ではないかもしれない。
「エルフィーレ、あなたにも伝えておきたいと思います!」
「はい?」
「近々、勉強会を催します、体調が悪いなど無ければ出来る限り出席してください! 今後文字が読めないと困る事態が必ず来ます」
正直もうその事態は来ている……
「は、はい!」
「ではこれを」
「何ですかこれ?」
「みんなで食べてください」
お土産を渡して鍛冶場 (予定地)へ。
1
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる