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第2章 トロル集落の生活改善編
第48話 レッドドラゴン、身バレの危機!?
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次に訪問したのは、縫製所。
「ここは何だ?」
「縫製所……の予定地」
「また予定地か……」
今まで話したことはなかったけど、これについても最近見つかった綿花の生産待ち。今現在は出来た綿花が届き次第糸を抽出している段階。
着る服になど全く無頓着だったトロルたちも、きちんとした服を着るようになってきた。現状はほとんどがガルムの毛皮をなめしたものを着ている状態だけど、この縫製所が出来れば洋服も作れるようになってくると思う。
「まあ、この集落まだ発展しかけの村だから、ここからの発展を乞うご期待! って感じね」
「それで、縫製とは何だ?」
「服を作ることよ」
「服? 鱗を変化させれば良いではないか?」
「私たちには鱗が無いし、それが出来るのは高位種族のあなたたちだけだよ。普通の亜人は服が必要なの」
「亜人は不便だな」
「不便なんじゃなくて、あなたたちの身体が便利なのよ。変身できる種族なんてそれほどいないし」
私も魔法で服を形作ることはできるけど、実用的なのは闇属性で作った服くらいで、他の属性で作ろうとすると燃えてたり、凍ってスケスケだったり、土まみれになったり、光で眩し過ぎて目を開けてられないと、服の体を成さない。これ以外の属性だと隠すことすらできないから論外だし。
その結果、魔界に来てからは闇魔法で作った黒一色の服をずっと着続けている。
『魔少女の宅配便』ってアニメ映画では「黒は女を綺麗に見せるのよ」みたいなこと言ってたけど、ホントかしらね?
そんななんで、この集落で服が作られるのを密かに楽しみにしている。
「で、結局何も無いのか?」
いちいち発言にトゲがあるな……
「こんにちは、アルトラ様」
ヨントス捜索に協力してくれたエルフィーレだ。服に興味があったそうなので、縫製所を提案して任せてみた。
メイフィー同様レッドドラゴンについて伏せて説明する。
「少ないですが、試作は何着かは作れましたよ」
「え? もう? 立ち上げたのつい最近だったのに?」
「なにぶん素材の量が少ないのでホントに少しですけど……」
サンプルを持って来てくれた。
Tシャツと……スカートかな? 無地の。
正直まだかなり粗いと言わざるを得ない。まあ初めてだしこれはかなりよく出来てると思う。手縫いでよくこれだけのことをやってくれた。
早いとこ製造環境を整えてあげたい。
「良いね~! まだちょっと粗削りだけど、初めて作ったものがこれなら上等だよ!」
「デザイン的には今着てるやつの方が良くないか?」
フレアハルトがまた余計な口を出す……毛皮で作った服と初めて作ったTシャツを一緒に考えるなよ……
エルフィーレがシュンとしてしまったじゃないの……ちょっと涙浮かべ始めた……
「グスン……確かに私の服なんてアルトラ様の作られた水着に比べたら……」
「いや、あれは魔法で作ったもので、私の手作りじゃないから比べるべきものじゃないよ……」
フォローしようと思ってフッと壁を見ると――
あれって……
捜索の時にエルフィーレが着てた水着……神棚みたいに壁にかけられとる!! この村ではまだ紙が開発されてないから紙垂は付いてないけど、しめ縄みたいなものは巻いてある!
「エルフィーレ! あれは!?」
「縫製の手本にしようと思いまして、私にはまさに神器です!」
「いや、あれ合成繊維で、まだこの村じゃ作れないから、あれは手本にしない方が良いよ」
あと恥ずかしいからヤメテ……
「そうなんですか……」
「まだデザインできるような制作状況じゃないし、色出すにしても染料とかも揃えないといけないし、最初の作品がこれなら将来的にはかなり有望よ? これから! これからよ!! だからあの水着は神器にしなくたって良いんじゃないかなぁ……?」
一生懸命フォローを入れつつ、あの水着を壁から取り外してもらえるように暗に誘導してみる。
「でもいつか作れるようになるように、やっぱり神器として飾っておきます!」
う~ん……引っ込めてはくれないか……よっぽど気に行っちゃったのね……
「もう! すぐ揚げ足取るんだから!」
「フレハル様はもう少し人を褒めることを覚えた方がよろしいかと」
側近二人がフレアハルトに対して苦言を呈す。
「お前たちはここぞとばかりに口撃してくるな……」
と、突然エルフィーレから意図しない質問が飛んできた。
「そういえばお三方はどこで服を仕立てられたのですか? 素敵なお召し物ですけど」
フレアハルトと側近二人、私で顔を見合わせる。
フレアハルトが狼狽した様子で、小声で話しかけてくる。
「ど、どーーするのだアルトラーー! 完全にターゲッティングされておるぞ! 貴様が服を着ろなどと言うから!」
「あ、あなたたちがこの村に無いようなデザインの服を形作るから!」
これはまずい……鱗を変化させて作ってるなんて言いようものなら、そこからドラゴンとバレる可能性は十分ある。思考を巡らせて何とか良い言い訳を考える。
「もう仕方ない……これは我がレッド……」
ガスンッ
「ぐふっ!!」
フレアハルトが何か漏らしそうになったから腹に一発食らわして慌てて黙らせたうえで、襟首を掴んでちょっと離れたところまで引きずって行って小声で話しかける。
「レッドドラゴンのことは伏せてって言ったでしょ! パニックになる可能性があるから! あなたたちはこの集落では畏怖の対象なんだから!」
フレアハルトが青い顔で了承の頷き。
まったく……腹の位置も高いからそこ狙うのも一苦労なのよ!
「あの大丈夫ですか?」
「大丈夫ちょっとムセただけみたいだから……」
とりあえずレッドドラゴンの単語は出さないように注意して何とかごまかそう。
アリサが小声で話しかけてくる。
「この服が鱗で作られていると明かすわけにはいきませんので、アルトラ様の服同様、魔法で作ったことにしてはどうでしょうか?」
この状況じゃ仕方ないか。
「あ、あはは……この人たち普段裸で生活しててね、この集落に来る前に私が文句言って服を着せたんだけど、これ実は服じゃないのよ、彼ら魔法の扱いに長けててね、私と同じで魔法で作ったものなの……だから他の場所には売ってなくて……」
「え!? 本当ですか!? 色まで着いててアルトラ様のより凄いじゃないですか!?」
うん……そうね……何かナチュラルにディスられた気がするけど……
制作意欲が刺激されたみたいだし、まあ良いか……
「デザインの参考にしたいのでアリサさん、レイアさんデッサンモデルお願いできませんか?」
「モデルってなに?」
「モデルですか……? 以前会った人間に聞いたことがあります。確か『芸術を表現するために使用する対象物』とかそんな感じではなかったでしょうか?」
ん? アリサ今『人間』って言った? この世界に亡者じゃない人間もいるの?
後で聞いてみるか。
「ですが……何をするのかわかりませんし、やったことありませんので、上手くやれるかどうかわかりませんが……」
「良いんです! ただそこに立っていてもらうだけで良いので! 一人10分くらいで終わりますから!」
「立ってるだけ? それだけなの? それでどうするの?」
「私がお二人を見て、その姿を木の板に書き写します」
「フレハル様、どうしましょう?」
「うむ、良いのではないか? 20分くらいなら我も待とう」
あら意外、もっとせっかちかと思ってたけど、待ってることもできるのね。
エルフィーレがデッサンを始める。デッサンと言いつつまだ紙も鉛筆も無いので、使うのは木の板と小刀。木の板をガリガリ傷つけてデッサンしていく。
早いとこ紙と鉛筆も何とかしたい。書き物するための道具は文明には必要不可欠だろう。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
20分後――
私は縫製所の隅っこでデッサンを見学。
フレアハルトは横で涎垂れそうにしながらうたた寝中――
お、完成したみたいだ。
「どうでしょうか?」
「うま~い!」
「ホントに……お上手ですね」
「アルトラ様、どうですか?」
「うまっ!!」
え? 削ってコレ? これって造型師もいけるんじゃないの? まああれは立体だし、平面とじゃ勝手が違うかもしれないけど。流石縫製をやってみたいって言うだけあって手先が器用ね。
「これを今後の服の参考にさせてもらいますね!」
とても嬉しそうな顔をしている。まさか縫製のヒントがこんなところに転がってるとはね。
「ほら、フレハル起きて」
「んあ? あぁ……終わったか? では次へ行くか」
う~ん、ファッションとは縁遠い男ね……
「ここは何だ?」
「縫製所……の予定地」
「また予定地か……」
今まで話したことはなかったけど、これについても最近見つかった綿花の生産待ち。今現在は出来た綿花が届き次第糸を抽出している段階。
着る服になど全く無頓着だったトロルたちも、きちんとした服を着るようになってきた。現状はほとんどがガルムの毛皮をなめしたものを着ている状態だけど、この縫製所が出来れば洋服も作れるようになってくると思う。
「まあ、この集落まだ発展しかけの村だから、ここからの発展を乞うご期待! って感じね」
「それで、縫製とは何だ?」
「服を作ることよ」
「服? 鱗を変化させれば良いではないか?」
「私たちには鱗が無いし、それが出来るのは高位種族のあなたたちだけだよ。普通の亜人は服が必要なの」
「亜人は不便だな」
「不便なんじゃなくて、あなたたちの身体が便利なのよ。変身できる種族なんてそれほどいないし」
私も魔法で服を形作ることはできるけど、実用的なのは闇属性で作った服くらいで、他の属性で作ろうとすると燃えてたり、凍ってスケスケだったり、土まみれになったり、光で眩し過ぎて目を開けてられないと、服の体を成さない。これ以外の属性だと隠すことすらできないから論外だし。
その結果、魔界に来てからは闇魔法で作った黒一色の服をずっと着続けている。
『魔少女の宅配便』ってアニメ映画では「黒は女を綺麗に見せるのよ」みたいなこと言ってたけど、ホントかしらね?
そんななんで、この集落で服が作られるのを密かに楽しみにしている。
「で、結局何も無いのか?」
いちいち発言にトゲがあるな……
「こんにちは、アルトラ様」
ヨントス捜索に協力してくれたエルフィーレだ。服に興味があったそうなので、縫製所を提案して任せてみた。
メイフィー同様レッドドラゴンについて伏せて説明する。
「少ないですが、試作は何着かは作れましたよ」
「え? もう? 立ち上げたのつい最近だったのに?」
「なにぶん素材の量が少ないのでホントに少しですけど……」
サンプルを持って来てくれた。
Tシャツと……スカートかな? 無地の。
正直まだかなり粗いと言わざるを得ない。まあ初めてだしこれはかなりよく出来てると思う。手縫いでよくこれだけのことをやってくれた。
早いとこ製造環境を整えてあげたい。
「良いね~! まだちょっと粗削りだけど、初めて作ったものがこれなら上等だよ!」
「デザイン的には今着てるやつの方が良くないか?」
フレアハルトがまた余計な口を出す……毛皮で作った服と初めて作ったTシャツを一緒に考えるなよ……
エルフィーレがシュンとしてしまったじゃないの……ちょっと涙浮かべ始めた……
「グスン……確かに私の服なんてアルトラ様の作られた水着に比べたら……」
「いや、あれは魔法で作ったもので、私の手作りじゃないから比べるべきものじゃないよ……」
フォローしようと思ってフッと壁を見ると――
あれって……
捜索の時にエルフィーレが着てた水着……神棚みたいに壁にかけられとる!! この村ではまだ紙が開発されてないから紙垂は付いてないけど、しめ縄みたいなものは巻いてある!
「エルフィーレ! あれは!?」
「縫製の手本にしようと思いまして、私にはまさに神器です!」
「いや、あれ合成繊維で、まだこの村じゃ作れないから、あれは手本にしない方が良いよ」
あと恥ずかしいからヤメテ……
「そうなんですか……」
「まだデザインできるような制作状況じゃないし、色出すにしても染料とかも揃えないといけないし、最初の作品がこれなら将来的にはかなり有望よ? これから! これからよ!! だからあの水着は神器にしなくたって良いんじゃないかなぁ……?」
一生懸命フォローを入れつつ、あの水着を壁から取り外してもらえるように暗に誘導してみる。
「でもいつか作れるようになるように、やっぱり神器として飾っておきます!」
う~ん……引っ込めてはくれないか……よっぽど気に行っちゃったのね……
「もう! すぐ揚げ足取るんだから!」
「フレハル様はもう少し人を褒めることを覚えた方がよろしいかと」
側近二人がフレアハルトに対して苦言を呈す。
「お前たちはここぞとばかりに口撃してくるな……」
と、突然エルフィーレから意図しない質問が飛んできた。
「そういえばお三方はどこで服を仕立てられたのですか? 素敵なお召し物ですけど」
フレアハルトと側近二人、私で顔を見合わせる。
フレアハルトが狼狽した様子で、小声で話しかけてくる。
「ど、どーーするのだアルトラーー! 完全にターゲッティングされておるぞ! 貴様が服を着ろなどと言うから!」
「あ、あなたたちがこの村に無いようなデザインの服を形作るから!」
これはまずい……鱗を変化させて作ってるなんて言いようものなら、そこからドラゴンとバレる可能性は十分ある。思考を巡らせて何とか良い言い訳を考える。
「もう仕方ない……これは我がレッド……」
ガスンッ
「ぐふっ!!」
フレアハルトが何か漏らしそうになったから腹に一発食らわして慌てて黙らせたうえで、襟首を掴んでちょっと離れたところまで引きずって行って小声で話しかける。
「レッドドラゴンのことは伏せてって言ったでしょ! パニックになる可能性があるから! あなたたちはこの集落では畏怖の対象なんだから!」
フレアハルトが青い顔で了承の頷き。
まったく……腹の位置も高いからそこ狙うのも一苦労なのよ!
「あの大丈夫ですか?」
「大丈夫ちょっとムセただけみたいだから……」
とりあえずレッドドラゴンの単語は出さないように注意して何とかごまかそう。
アリサが小声で話しかけてくる。
「この服が鱗で作られていると明かすわけにはいきませんので、アルトラ様の服同様、魔法で作ったことにしてはどうでしょうか?」
この状況じゃ仕方ないか。
「あ、あはは……この人たち普段裸で生活しててね、この集落に来る前に私が文句言って服を着せたんだけど、これ実は服じゃないのよ、彼ら魔法の扱いに長けててね、私と同じで魔法で作ったものなの……だから他の場所には売ってなくて……」
「え!? 本当ですか!? 色まで着いててアルトラ様のより凄いじゃないですか!?」
うん……そうね……何かナチュラルにディスられた気がするけど……
制作意欲が刺激されたみたいだし、まあ良いか……
「デザインの参考にしたいのでアリサさん、レイアさんデッサンモデルお願いできませんか?」
「モデルってなに?」
「モデルですか……? 以前会った人間に聞いたことがあります。確か『芸術を表現するために使用する対象物』とかそんな感じではなかったでしょうか?」
ん? アリサ今『人間』って言った? この世界に亡者じゃない人間もいるの?
後で聞いてみるか。
「ですが……何をするのかわかりませんし、やったことありませんので、上手くやれるかどうかわかりませんが……」
「良いんです! ただそこに立っていてもらうだけで良いので! 一人10分くらいで終わりますから!」
「立ってるだけ? それだけなの? それでどうするの?」
「私がお二人を見て、その姿を木の板に書き写します」
「フレハル様、どうしましょう?」
「うむ、良いのではないか? 20分くらいなら我も待とう」
あら意外、もっとせっかちかと思ってたけど、待ってることもできるのね。
エルフィーレがデッサンを始める。デッサンと言いつつまだ紙も鉛筆も無いので、使うのは木の板と小刀。木の板をガリガリ傷つけてデッサンしていく。
早いとこ紙と鉛筆も何とかしたい。書き物するための道具は文明には必要不可欠だろう。
・・・
・・・・・・
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20分後――
私は縫製所の隅っこでデッサンを見学。
フレアハルトは横で涎垂れそうにしながらうたた寝中――
お、完成したみたいだ。
「どうでしょうか?」
「うま~い!」
「ホントに……お上手ですね」
「アルトラ様、どうですか?」
「うまっ!!」
え? 削ってコレ? これって造型師もいけるんじゃないの? まああれは立体だし、平面とじゃ勝手が違うかもしれないけど。流石縫製をやってみたいって言うだけあって手先が器用ね。
「これを今後の服の参考にさせてもらいますね!」
とても嬉しそうな顔をしている。まさか縫製のヒントがこんなところに転がってるとはね。
「ほら、フレハル起きて」
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