23 / 548
第2章 トロル集落の生活改善編
第22話 トロル集落水没
しおりを挟む
我が家に帰って来た。
今日は大分歴史が動いた日に違いない。
雨の降らないこの土地で雨を降らせ、真っ暗の土地に疑似太陽という光を作り、トロルの知性を進化させ、停滞していた時間を進めた。
「でも、たった四日であんなに集落が様変わりしてるとはビックリね」
水の補給源は出来た、獲物も彼ら自身で持続的に狩ることができるようになっている。大地が冷えたことにより、これまでにいなかった食材……もとい生物が流入してくるようになった。
もう彼らが栄養失調になることは恐らくないだろう。
私が何もしなくても、衣食住全てで改善が図られている。
「じゃあ、次は私が食べたいものを作る番だ」
水も出来たし、水田を作りたい。
そして……年貢の取り立てだ!
まあ、ここからはそれほど急いでやる必要も無くなった。
プランをのんびり考えていこうか。
今日はもう休もう。
◇
しかし、次の日の明け方。
ドンドンドンドン!!!
「うわっ!! なに!?」
地獄の門前に住み始めて、初めて家のドアをノックされている。しかもかなり荒々しく激しく。
借金取りに来られるのってこんな感覚かな?
「アルトラ様はここに居られますか?」
誰だこんな時間に……
ガチャ
「はい、どなた?」
眠い目をこすりつつ玄関先に出る。
「集落の塩作り三兄弟の内のえーと……」
「はぁ……ニートスです……」
「……ハァ……サントス……です……」
「どうかしたの?」
汗だくだ、よほど息せき切って走ってきたのか。
「ああ……本当に居た……ハァ……良かった……ハァ……」
「……はぁ……大きい方の……家かと思いましたが……でかい狼が寝ていたので……はぁ……焦りました……」
ごめんね、前に初めて来た人もそっち見て騙されてたのよ……
「それで何があったの?」
「村が水没しております!!」
……
…………
………………
「は?」
◇
急いで集落へ飛ぶ、トロル二人は空を飛べないので後から来させる。
二人から聞いた話によると、潤いの木の湧水量が多過ぎて、集落全体が水没してきているらしい。
二人は急いで走ってきたけど、相当の時間を有したとのこと。
私が歩いて十二時間かかった距離だから、この二人が急いで走ってきたとしても、推算でしかないけど多分五時間くらいはかかってると予想される。集落を出発してから五時間……
出発時にはもう既に家の一階部分が沈みかけている状態だったらしい。つまり、今はもう二階に迫っててもおかしくない。
「しまった……そこまで想定してなかった……側溝を作って水を逃がす場所を作らないといけなかったわけか。潤いの木の湧水量を舐めてた……」
思えば、私は潤いの木の試運転を碌にしていない。作った時にはすぐに霧と化してしまったので、ここまで湧水量があるとは考えなかったのだ! (第12話参照)
「あの集落、ただでさえ壁に囲まれてるのに……そのままにしておいたら集落が沈んだダム湖みたいになっちゃう!」
以前は飛んで一時間だったが、かなり飛ばして三十分で着いた。
この集落は山を下った先にあるから、飛んでくる途中から既に水没しているのが見えていた。
「アルトラ様~!!」
向こうから声がかかるも、暗くてよく見えない。
光魔法で光球を空に浮かべ、疑似太陽より小規模な村を照らせるくらいの光源を作った。これは後でことが終わったら消しておこう。
辺りが照らされ、状況が明るみになった。
予想通りもう一階部分は水没、二階がある新しく建てている最中の家くらいしか水没していないところが無いくらい。
多くの家は既に水の下。
作りかけだった家々も、ほとんどが流されてしまっている。
流れた家の部品がぶつかったのか、壁の穴が昨日昼間訪れた時より少し広がってしまったようだ。
平屋の家の屋根に上ってる人がいる。多分、今私を呼んだ人だ。
もう平屋の屋根も水没している、今にも流されそうだ、あれは助けておかないと危険だな。
「私に掴まって!」
とりあえず、二階のある建物へ連れて行く。
他の者がどうしたかと周囲を見回すと、山の斜面や高くなった土地へと避難しているらしいことが分かった。
「キャァ!!」
女性と女の子が流された!
あっちは壁の穴の方向! 壁の外へ流れ出たら、どこまで流れて行くかわからない。
急いで水流に突入し、二人を捕まえる。
「プハッ! 大丈夫!?」
「はぁはぁ……た、助かりました……」
「うえぇぇ~~ん……」
二人をさっきと同じ二階のある建物へ連れて行く。
この後、数分で十人ほど、緊急性のあるトロルを救出。
周囲を見回してみる。
今見える範囲には、緊急で助けないといけない人はいないようだ。
さて、これをどうやって処理するか。
正直言って、我が家出るまでは、ここまでヤバイ状況とは思ってなかった……
……
…………
………………
そうだ、先日洪水になった時に使った結界術を応用しよう。
防御魔法:水吸収の球体を作り出した。これを集落の五十か所程度、それと潤いの木周辺に八つ放つ。
これで放っておけば、水を吸収して減らしてくれるはずだ。
◇
水は潤いの木から絶えず供給されるため、中々水かさが減らなかったが、四時間程でほぼ無くなった。
村人の人数確認も終わった。どうやらこの洪水で死んだ者はいないらしい。その点だけは幸いだったか……
日本とは違って、避難アラートとか避難マニュアルとかがあるわけではないから、全員が無事だったのは奇跡に近い。
これはみんな怒ってるだろう……
私は見通しが甘くて、いつも失敗する……
村人が全員集まった。
「ごめんなさい!! 私の見通しが甘すぎて、こんな事態に発展してしまいました!! この失態の責任を取って、領主は返上します、それでも足りなければすぐにここを出ようと思います」
これはもう領主としては失格だろう。就任してからたった一日……いや半日の超スピード辞任だな……
集落全体を水没させるなんて、被害が大きすぎる。千人に近い人数が家を失ってしまった……
「何言ってるんですか!」
えっ!?
「出ていく必要なんてどこにもないさね!」
「アンタはよくやってくれてるよ! ちょっとだけ失敗しただけだ!」
リーヴァントが前に出て話す。
「アルトラ様が来なければ、今の我々の生活はありません。あなたが来なければ今でもほぼ裸で、腹を空かせ、栄養失調で、水に困り、知性も無く知的好奇心も無い、ボロ切れのような生活をしていたと思います。この地に住んで、先祖から数百年、数千年、まあ何年になるかは我々にすらわかりませんが、我々種族がこれほど知性的な生活をしたのは歴史上初めてのことでしょう。全て、あなたがここに来なければ無かったことです。幸い今回の水害で死んだ者はおりません。作りかけの家がダメになったくらいです。そんなものは作り直せば良いだけの話です。あなたに出て行かれると困るのは、むしろ我々の方です。今後ともよろしくお願いいたします」
多くの村人が私に向かって礼をする。
「みんな……今後も失敗が多いかもしれませんが、よろしくお願いします」
「失敗はなるべく無いようにしてくれよな!」
「ははは」と少しの笑いが漏れる。
空元気なのだろう、きっと言いたいこともあるだろうに、批判もせずありがたい……
何とか、首の皮一枚繋がったみたいだ。今後は気の良いこの村人のために尽力しよう。
今日は大分歴史が動いた日に違いない。
雨の降らないこの土地で雨を降らせ、真っ暗の土地に疑似太陽という光を作り、トロルの知性を進化させ、停滞していた時間を進めた。
「でも、たった四日であんなに集落が様変わりしてるとはビックリね」
水の補給源は出来た、獲物も彼ら自身で持続的に狩ることができるようになっている。大地が冷えたことにより、これまでにいなかった食材……もとい生物が流入してくるようになった。
もう彼らが栄養失調になることは恐らくないだろう。
私が何もしなくても、衣食住全てで改善が図られている。
「じゃあ、次は私が食べたいものを作る番だ」
水も出来たし、水田を作りたい。
そして……年貢の取り立てだ!
まあ、ここからはそれほど急いでやる必要も無くなった。
プランをのんびり考えていこうか。
今日はもう休もう。
◇
しかし、次の日の明け方。
ドンドンドンドン!!!
「うわっ!! なに!?」
地獄の門前に住み始めて、初めて家のドアをノックされている。しかもかなり荒々しく激しく。
借金取りに来られるのってこんな感覚かな?
「アルトラ様はここに居られますか?」
誰だこんな時間に……
ガチャ
「はい、どなた?」
眠い目をこすりつつ玄関先に出る。
「集落の塩作り三兄弟の内のえーと……」
「はぁ……ニートスです……」
「……ハァ……サントス……です……」
「どうかしたの?」
汗だくだ、よほど息せき切って走ってきたのか。
「ああ……本当に居た……ハァ……良かった……ハァ……」
「……はぁ……大きい方の……家かと思いましたが……でかい狼が寝ていたので……はぁ……焦りました……」
ごめんね、前に初めて来た人もそっち見て騙されてたのよ……
「それで何があったの?」
「村が水没しております!!」
……
…………
………………
「は?」
◇
急いで集落へ飛ぶ、トロル二人は空を飛べないので後から来させる。
二人から聞いた話によると、潤いの木の湧水量が多過ぎて、集落全体が水没してきているらしい。
二人は急いで走ってきたけど、相当の時間を有したとのこと。
私が歩いて十二時間かかった距離だから、この二人が急いで走ってきたとしても、推算でしかないけど多分五時間くらいはかかってると予想される。集落を出発してから五時間……
出発時にはもう既に家の一階部分が沈みかけている状態だったらしい。つまり、今はもう二階に迫っててもおかしくない。
「しまった……そこまで想定してなかった……側溝を作って水を逃がす場所を作らないといけなかったわけか。潤いの木の湧水量を舐めてた……」
思えば、私は潤いの木の試運転を碌にしていない。作った時にはすぐに霧と化してしまったので、ここまで湧水量があるとは考えなかったのだ! (第12話参照)
「あの集落、ただでさえ壁に囲まれてるのに……そのままにしておいたら集落が沈んだダム湖みたいになっちゃう!」
以前は飛んで一時間だったが、かなり飛ばして三十分で着いた。
この集落は山を下った先にあるから、飛んでくる途中から既に水没しているのが見えていた。
「アルトラ様~!!」
向こうから声がかかるも、暗くてよく見えない。
光魔法で光球を空に浮かべ、疑似太陽より小規模な村を照らせるくらいの光源を作った。これは後でことが終わったら消しておこう。
辺りが照らされ、状況が明るみになった。
予想通りもう一階部分は水没、二階がある新しく建てている最中の家くらいしか水没していないところが無いくらい。
多くの家は既に水の下。
作りかけだった家々も、ほとんどが流されてしまっている。
流れた家の部品がぶつかったのか、壁の穴が昨日昼間訪れた時より少し広がってしまったようだ。
平屋の家の屋根に上ってる人がいる。多分、今私を呼んだ人だ。
もう平屋の屋根も水没している、今にも流されそうだ、あれは助けておかないと危険だな。
「私に掴まって!」
とりあえず、二階のある建物へ連れて行く。
他の者がどうしたかと周囲を見回すと、山の斜面や高くなった土地へと避難しているらしいことが分かった。
「キャァ!!」
女性と女の子が流された!
あっちは壁の穴の方向! 壁の外へ流れ出たら、どこまで流れて行くかわからない。
急いで水流に突入し、二人を捕まえる。
「プハッ! 大丈夫!?」
「はぁはぁ……た、助かりました……」
「うえぇぇ~~ん……」
二人をさっきと同じ二階のある建物へ連れて行く。
この後、数分で十人ほど、緊急性のあるトロルを救出。
周囲を見回してみる。
今見える範囲には、緊急で助けないといけない人はいないようだ。
さて、これをどうやって処理するか。
正直言って、我が家出るまでは、ここまでヤバイ状況とは思ってなかった……
……
…………
………………
そうだ、先日洪水になった時に使った結界術を応用しよう。
防御魔法:水吸収の球体を作り出した。これを集落の五十か所程度、それと潤いの木周辺に八つ放つ。
これで放っておけば、水を吸収して減らしてくれるはずだ。
◇
水は潤いの木から絶えず供給されるため、中々水かさが減らなかったが、四時間程でほぼ無くなった。
村人の人数確認も終わった。どうやらこの洪水で死んだ者はいないらしい。その点だけは幸いだったか……
日本とは違って、避難アラートとか避難マニュアルとかがあるわけではないから、全員が無事だったのは奇跡に近い。
これはみんな怒ってるだろう……
私は見通しが甘くて、いつも失敗する……
村人が全員集まった。
「ごめんなさい!! 私の見通しが甘すぎて、こんな事態に発展してしまいました!! この失態の責任を取って、領主は返上します、それでも足りなければすぐにここを出ようと思います」
これはもう領主としては失格だろう。就任してからたった一日……いや半日の超スピード辞任だな……
集落全体を水没させるなんて、被害が大きすぎる。千人に近い人数が家を失ってしまった……
「何言ってるんですか!」
えっ!?
「出ていく必要なんてどこにもないさね!」
「アンタはよくやってくれてるよ! ちょっとだけ失敗しただけだ!」
リーヴァントが前に出て話す。
「アルトラ様が来なければ、今の我々の生活はありません。あなたが来なければ今でもほぼ裸で、腹を空かせ、栄養失調で、水に困り、知性も無く知的好奇心も無い、ボロ切れのような生活をしていたと思います。この地に住んで、先祖から数百年、数千年、まあ何年になるかは我々にすらわかりませんが、我々種族がこれほど知性的な生活をしたのは歴史上初めてのことでしょう。全て、あなたがここに来なければ無かったことです。幸い今回の水害で死んだ者はおりません。作りかけの家がダメになったくらいです。そんなものは作り直せば良いだけの話です。あなたに出て行かれると困るのは、むしろ我々の方です。今後ともよろしくお願いいたします」
多くの村人が私に向かって礼をする。
「みんな……今後も失敗が多いかもしれませんが、よろしくお願いします」
「失敗はなるべく無いようにしてくれよな!」
「ははは」と少しの笑いが漏れる。
空元気なのだろう、きっと言いたいこともあるだろうに、批判もせずありがたい……
何とか、首の皮一枚繋がったみたいだ。今後は気の良いこの村人のために尽力しよう。
11
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説

ある平民生徒のお話
よもぎ
ファンタジー
とある国立学園のサロンにて、王族と平民生徒は相対していた。
伝えられたのはとある平民生徒が死んだということ。その顛末。
それを黙って聞いていた平民生徒は訥々と語りだす――

1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

【完結】聖女ディアの処刑
大盛★無料
ファンタジー
平民のディアは、聖女の力を持っていた。
枯れた草木を蘇らせ、結界を張って魔獣を防ぎ、人々の病や傷を癒し、教会で朝から晩まで働いていた。
「怪我をしても、鍛錬しなくても、きちんと作物を育てなくても大丈夫。あの平民の聖女がなんとかしてくれる」
聖女に助けてもらうのが当たり前になり、みんな感謝を忘れていく。「ありがとう」の一言さえもらえないのに、無垢で心優しいディアは奇跡を起こし続ける。
そんななか、イルミテラという公爵令嬢に、聖女の印が現れた。
ディアは偽物と糾弾され、国民の前で処刑されることになるのだが――
※ざまあちょっぴり!←ちょっぴりじゃなくなってきました(;´・ω・)
※サクッとかる~くお楽しみくださいませ!(*´ω`*)←ちょっと重くなってきました(;´・ω・)
★追記
※残酷なシーンがちょっぴりありますが、週刊少年ジャンプレベルなので特に年齢制限は設けておりません。
※乳児が地面に落っこちる、運河の氾濫など災害の描写が数行あります。ご留意くださいませ。
※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる