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▲お話△
まじないに願いを託して
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翌朝になっても、優真の意識は戻らず、村一番の医術の知識に長けた者や薬師に診てもらったが原因はただの風邪としか分からなかった。ジギルは夜通し優真に寄り添うつもりでいたが、眠気には勝てなかった。その後、ミューラがメルたちの部屋までジギルを抱えて寝かせた。
《ねえちゃん、ユーマにいちゃんいつおきるの?》
理由も分からず、答えることが出来ないミューラ。ジャイールはメルとニルを撫でながら、
《ユーマ、寝坊助だよな~?早く起きて欲しいよな?》
《うん!》
《にい、ねぼすけ~》
《ユーマに早く起きるよう、まじないをかけてやろうな》
この村では、回復を願い、額に口付けをするというまじないが伝えられている。
《メル、まじないかける!》
《おう!》
メルにしては優しく、優真の額に口付けをした。
《ん~まっ!》
《ニルも!》
ニルはメルの真似をして、あまり優しくはなかったが、口付けをした。
《んま!》
《わざわざ言わなくてもいいのよ?》
ジャイールとミューラもまじないを済ませた後、バタバタと大きくなる音が聞こえ、勢いよく扉が開いた。
《ユーマは起きたか⁈》
ジギルだった。ジャイールが横に首を振る。ミューラもメルとニルを撫でながら目を伏せた。
《……》
ジャイールがジギルの肩に手を置く。しかし、
《ギルにいも、まじない!》
《まじな~い!》
周りの空気お構いなしでジギルを優真の近くに座らせるメルとニル。
《そうだな。ギルもユーマにまじないをかけてやろう、な?》
《うん……》
ジギルは優真の頬に触れる。目を瞑り、優真の額に口付けをした——はずだったが、唇が触れた感触は柔らかかった。
《あー!》
メルの声に目を開ける。なんと、口付けしたのは額ではなく、優真の唇。ジャイールとミューラは苦笑い。ジギルは見たことないほど顔が真っ赤になった。
《(お、おおおおおお俺っ……ユーマのくく口に……!)》
《にいちゃんまちがえた~!》
《まちがえた!》
《ちょっと失敗しただけだっ!》
優真の周りで騒ぎ立てる三兄弟。いつも通りの様子にジャイールとミューラは少し安堵する。
《ギル、メル、ニル、お腹空いたでしょう?》
ぐるるるぉぉぉぉぉ……
返事代わりに三兄弟の腹の虫が騒ぐ。
《ははっ!いい返事だな!》
その日の夕方、優真の熱が上がり、ジャイールとミューラが交代しながらの看病は夜まで続いた。優真の事情を知り、様子を見に来たペティも加わったが未だ意識は戻らなかった。
「はあっ……はっ……」
《ユーマ……》
熱にうなされながらも、時折うわ言で誰かを呼んでは涙を流していた優真。見舞いに訪れたルルは早く元気になるよう、花冠を枕元に置き、コルネはジャイールたち家族を元気づけた。
《ユーマ……早く、起きろ……》
《ユーマにいちゃん……げんきになって?》
ニルは、寂しさでついに泣き出してしまった。その夜、兄弟たちはユーマの傍から中々離れようとしなかった。一時、用事を済ませて再度ペティが優真の様子を見にやって来ると、二人は兄弟たちを寝かせたところだった。二人の食事は少し手を付け、そのまま冷えきっていた。
《……ああ、ペティ》
《また来てくれたのね。ありがとう》
《私が変わるわ。二人とも休んで?》
二人の憔悴した顔からは不安と疲労が見えた。
《だが……》
《あなたたちが元気じゃないと、ジギルたちがもっと悲しむわ?それからユーマもね》
ジャイールとミューラはお互いの酷い顔を見て、笑う。
《……お言葉に甘えさせてもらおうかしら、ね?》
《そうだな。よろしく頼む》
《ええ。何かあれば、すぐ呼ぶわ》
ペティは優真の元に向かうと、すでに先客がいたようで声が扉の向こうから聞こえてきた。
《……どうしてここに、御神木様が?》
『その言葉、そっくりそのままお返ししますよ?』
《(御神木様もいらしているなんて!それにしても、この声……ガロス?人間を毛嫌いしているあの狼が、どうして?)》
《実のところ……俺もどうしてここに来たのか、よく分からないんです》
『……ふふっ、そう』
《笑わないでくださいよ》
御神木の声を初めて聞いたペティ。以前、森の巡回警備で姿を拝めたことがあるだけだったが、こんなに近くで声を拝聴出来たことに驚いて中に入れないでいた。
『してあげないの?おまじない』
《えっ⁈どうして俺が》
『あなたがおまじないかけてあげなかったために、この子が起きなくなったら……』
《やりますよ!やればいいんでしょう!》
ガロスは優真の前髪を上げて、額に口付けをしようと顔を近づける。
《(黒い髪、長いまつげだな……肌は白い。俺たちとは違う、良い暮らしをしていたはずだ。なのに、ここに来た理由は何なんだ?偵察のために送り込んだにしては幼すぎるし、倒れて熱まで出して体も弱すぎる)》
『ガロス、してあげないの?』
《や、やりますよ……》
ガロスは渋々優真の額に口付ける。すると優真の目から涙が一粒、流れ落ちた。
《!》
優真の涙を拭ったのは人型になったグレース。ガロスの戸惑いようを見て、ゆっくりと話しだした。
『この子はね、森の中に彷徨っていたところをジークスが見つけて来た』
《帰せばよかったものを……》
顔を背けるガロス。グレースは優真の頬に触れながら話を続ける。
『でも、自分の家も分からない“捨てられた”子どもを、どうやって家に帰せばいいのでしょうね』
《捨て、られた?》
ガロスは優真がここに来た経緯を全く知らなかった。
『それに、あまりいい暮らしをして来れなかったみたい』
《えっ》
『自分の怪我は我慢するし、謝ることが口癖のようになっている。夜には涙を流していたわ。まるで』
《まるで?》
『……自分を殺して生きてきたみたい』
ガロスは優真の事情も知らず、自身のエゴで優真を罵り、村から追い出そうとした。
『相手を思いやることのできる優しい人の子。誰かに甘えることを知らずに生きてきた可哀想な人の子。そういう子なのでしょうね』
《俺、謝んねえと……》
『今度はちゃんと、面と向かって……ね?』
《……はい》
グレースも再び優真の額に唇を落とした。
『さあ、帰りましょう。誰かが来ないうちに』
ペティは急いで扉を開ける。そこにガロスの姿は無かったが、優真の額に口付けをする人間?がいた。
《あなた様は……!》
グレースは言葉を遮るように首を横に振る。
『今は、この子をお願いね?』
《はい!って、あれ?》
一瞬にしてグレースはいなくなった。
また翌朝も優真は目を覚まさなかった。優真の状態を聞いた村の住人たちが続々とやって来て、薬草やまじないをかけてくれた。昼頃にはロディとフィオも見舞いに訪れ、たくさんの花を布団の周りに置いた。傍から見れば、葬式……いや、言わないでおこう。
《ユーマ……皆来てくれたぞ?》
《にいに……おきて……?》
《にい……にい……》
ニルは優真を揺り起こそうとしたが、息が止まったように眠ったまま。ニルはついに泣き出してしまった。
《ニルっ、ないちゃダメなの……うわああああん!》
ニルにつられて泣き出すメル。ジギルも目に涙を溜めている。
《……ユーマ……》
《体調も安定して、熱も下がっているのに》
《後はユーマが目を覚ましてくれるだけなんだ……!》
ジャイールとミューラも不安な顔を見せる。そこへ、
《ジャイール、ミューラ》
二日ぶりにジークスが訪れた。
長(様)……
《話は聞いた。森の入口付近の巡回警備で見舞いが遅れてしまったな。すまない》
《いや、長が来てくれただけでもありがたいさ》
ジークスは二人の不安な顔を見て、優真の状況を悟った。すると、誰かがジークスの服を引っ張った。後ろを振り向くとジギルが俯いたまま突っ立ている。ジークスは屈んでジギルと同じ目線に合わせる。
《どうした。ジギル》
《長……ユーマがまだ起きないんだ》
《……》
《俺、ずっとユーマが起きなかったら……悲しい》
《ジギル、安心しろ。ユーマは必ず起きる……必ずだ》
ジークスはジギルを優しく抱きしめる。ジギルは我慢していた涙が溢れ出た。暫く経っても三兄弟全員が全く泣き止まなかったため、ジャイールとミューラは三兄弟を別室に連れていくことにした。
《二人も体を休めた方が良い》
《で、ですが……》
《その調子では、ユーマが起きた時に不安にさせてしまうだろう?それに弟や妹たちも悲しむ》
ジークスもペティと同じことをいうほど、二人は疲れが取れるどころか、昨日よりも増してやつれていた。
《小僧と、ユーマとゆっくり話がしたいんだ》
《……分かった。長、少しの間ユーマを頼む》
《ああ》
ジークスは一人、優真の寝ている布団の隣に座る。寝息が全く聞こえないため優真の心臓辺りに耳を当て、拍動が聞こえるかどうか確かめる。
《良かった。音は聞こえるな》
ジークスは優真の長い黒髪に触れる。
《(ユーマ、なぜ起きないんだ……俺がこんなにも近くにいるではないか。手を伸ばすなり呼ぶなりすれば、すぐにでもこの手、この腕、この身で抱き留めるというのに)》
《ねえちゃん、ユーマにいちゃんいつおきるの?》
理由も分からず、答えることが出来ないミューラ。ジャイールはメルとニルを撫でながら、
《ユーマ、寝坊助だよな~?早く起きて欲しいよな?》
《うん!》
《にい、ねぼすけ~》
《ユーマに早く起きるよう、まじないをかけてやろうな》
この村では、回復を願い、額に口付けをするというまじないが伝えられている。
《メル、まじないかける!》
《おう!》
メルにしては優しく、優真の額に口付けをした。
《ん~まっ!》
《ニルも!》
ニルはメルの真似をして、あまり優しくはなかったが、口付けをした。
《んま!》
《わざわざ言わなくてもいいのよ?》
ジャイールとミューラもまじないを済ませた後、バタバタと大きくなる音が聞こえ、勢いよく扉が開いた。
《ユーマは起きたか⁈》
ジギルだった。ジャイールが横に首を振る。ミューラもメルとニルを撫でながら目を伏せた。
《……》
ジャイールがジギルの肩に手を置く。しかし、
《ギルにいも、まじない!》
《まじな~い!》
周りの空気お構いなしでジギルを優真の近くに座らせるメルとニル。
《そうだな。ギルもユーマにまじないをかけてやろう、な?》
《うん……》
ジギルは優真の頬に触れる。目を瞑り、優真の額に口付けをした——はずだったが、唇が触れた感触は柔らかかった。
《あー!》
メルの声に目を開ける。なんと、口付けしたのは額ではなく、優真の唇。ジャイールとミューラは苦笑い。ジギルは見たことないほど顔が真っ赤になった。
《(お、おおおおおお俺っ……ユーマのくく口に……!)》
《にいちゃんまちがえた~!》
《まちがえた!》
《ちょっと失敗しただけだっ!》
優真の周りで騒ぎ立てる三兄弟。いつも通りの様子にジャイールとミューラは少し安堵する。
《ギル、メル、ニル、お腹空いたでしょう?》
ぐるるるぉぉぉぉぉ……
返事代わりに三兄弟の腹の虫が騒ぐ。
《ははっ!いい返事だな!》
その日の夕方、優真の熱が上がり、ジャイールとミューラが交代しながらの看病は夜まで続いた。優真の事情を知り、様子を見に来たペティも加わったが未だ意識は戻らなかった。
「はあっ……はっ……」
《ユーマ……》
熱にうなされながらも、時折うわ言で誰かを呼んでは涙を流していた優真。見舞いに訪れたルルは早く元気になるよう、花冠を枕元に置き、コルネはジャイールたち家族を元気づけた。
《ユーマ……早く、起きろ……》
《ユーマにいちゃん……げんきになって?》
ニルは、寂しさでついに泣き出してしまった。その夜、兄弟たちはユーマの傍から中々離れようとしなかった。一時、用事を済ませて再度ペティが優真の様子を見にやって来ると、二人は兄弟たちを寝かせたところだった。二人の食事は少し手を付け、そのまま冷えきっていた。
《……ああ、ペティ》
《また来てくれたのね。ありがとう》
《私が変わるわ。二人とも休んで?》
二人の憔悴した顔からは不安と疲労が見えた。
《だが……》
《あなたたちが元気じゃないと、ジギルたちがもっと悲しむわ?それからユーマもね》
ジャイールとミューラはお互いの酷い顔を見て、笑う。
《……お言葉に甘えさせてもらおうかしら、ね?》
《そうだな。よろしく頼む》
《ええ。何かあれば、すぐ呼ぶわ》
ペティは優真の元に向かうと、すでに先客がいたようで声が扉の向こうから聞こえてきた。
《……どうしてここに、御神木様が?》
『その言葉、そっくりそのままお返ししますよ?』
《(御神木様もいらしているなんて!それにしても、この声……ガロス?人間を毛嫌いしているあの狼が、どうして?)》
《実のところ……俺もどうしてここに来たのか、よく分からないんです》
『……ふふっ、そう』
《笑わないでくださいよ》
御神木の声を初めて聞いたペティ。以前、森の巡回警備で姿を拝めたことがあるだけだったが、こんなに近くで声を拝聴出来たことに驚いて中に入れないでいた。
『してあげないの?おまじない』
《えっ⁈どうして俺が》
『あなたがおまじないかけてあげなかったために、この子が起きなくなったら……』
《やりますよ!やればいいんでしょう!》
ガロスは優真の前髪を上げて、額に口付けをしようと顔を近づける。
《(黒い髪、長いまつげだな……肌は白い。俺たちとは違う、良い暮らしをしていたはずだ。なのに、ここに来た理由は何なんだ?偵察のために送り込んだにしては幼すぎるし、倒れて熱まで出して体も弱すぎる)》
『ガロス、してあげないの?』
《や、やりますよ……》
ガロスは渋々優真の額に口付ける。すると優真の目から涙が一粒、流れ落ちた。
《!》
優真の涙を拭ったのは人型になったグレース。ガロスの戸惑いようを見て、ゆっくりと話しだした。
『この子はね、森の中に彷徨っていたところをジークスが見つけて来た』
《帰せばよかったものを……》
顔を背けるガロス。グレースは優真の頬に触れながら話を続ける。
『でも、自分の家も分からない“捨てられた”子どもを、どうやって家に帰せばいいのでしょうね』
《捨て、られた?》
ガロスは優真がここに来た経緯を全く知らなかった。
『それに、あまりいい暮らしをして来れなかったみたい』
《えっ》
『自分の怪我は我慢するし、謝ることが口癖のようになっている。夜には涙を流していたわ。まるで』
《まるで?》
『……自分を殺して生きてきたみたい』
ガロスは優真の事情も知らず、自身のエゴで優真を罵り、村から追い出そうとした。
『相手を思いやることのできる優しい人の子。誰かに甘えることを知らずに生きてきた可哀想な人の子。そういう子なのでしょうね』
《俺、謝んねえと……》
『今度はちゃんと、面と向かって……ね?』
《……はい》
グレースも再び優真の額に唇を落とした。
『さあ、帰りましょう。誰かが来ないうちに』
ペティは急いで扉を開ける。そこにガロスの姿は無かったが、優真の額に口付けをする人間?がいた。
《あなた様は……!》
グレースは言葉を遮るように首を横に振る。
『今は、この子をお願いね?』
《はい!って、あれ?》
一瞬にしてグレースはいなくなった。
また翌朝も優真は目を覚まさなかった。優真の状態を聞いた村の住人たちが続々とやって来て、薬草やまじないをかけてくれた。昼頃にはロディとフィオも見舞いに訪れ、たくさんの花を布団の周りに置いた。傍から見れば、葬式……いや、言わないでおこう。
《ユーマ……皆来てくれたぞ?》
《にいに……おきて……?》
《にい……にい……》
ニルは優真を揺り起こそうとしたが、息が止まったように眠ったまま。ニルはついに泣き出してしまった。
《ニルっ、ないちゃダメなの……うわああああん!》
ニルにつられて泣き出すメル。ジギルも目に涙を溜めている。
《……ユーマ……》
《体調も安定して、熱も下がっているのに》
《後はユーマが目を覚ましてくれるだけなんだ……!》
ジャイールとミューラも不安な顔を見せる。そこへ、
《ジャイール、ミューラ》
二日ぶりにジークスが訪れた。
長(様)……
《話は聞いた。森の入口付近の巡回警備で見舞いが遅れてしまったな。すまない》
《いや、長が来てくれただけでもありがたいさ》
ジークスは二人の不安な顔を見て、優真の状況を悟った。すると、誰かがジークスの服を引っ張った。後ろを振り向くとジギルが俯いたまま突っ立ている。ジークスは屈んでジギルと同じ目線に合わせる。
《どうした。ジギル》
《長……ユーマがまだ起きないんだ》
《……》
《俺、ずっとユーマが起きなかったら……悲しい》
《ジギル、安心しろ。ユーマは必ず起きる……必ずだ》
ジークスはジギルを優しく抱きしめる。ジギルは我慢していた涙が溢れ出た。暫く経っても三兄弟全員が全く泣き止まなかったため、ジャイールとミューラは三兄弟を別室に連れていくことにした。
《二人も体を休めた方が良い》
《で、ですが……》
《その調子では、ユーマが起きた時に不安にさせてしまうだろう?それに弟や妹たちも悲しむ》
ジークスもペティと同じことをいうほど、二人は疲れが取れるどころか、昨日よりも増してやつれていた。
《小僧と、ユーマとゆっくり話がしたいんだ》
《……分かった。長、少しの間ユーマを頼む》
《ああ》
ジークスは一人、優真の寝ている布団の隣に座る。寝息が全く聞こえないため優真の心臓辺りに耳を当て、拍動が聞こえるかどうか確かめる。
《良かった。音は聞こえるな》
ジークスは優真の長い黒髪に触れる。
《(ユーマ、なぜ起きないんだ……俺がこんなにも近くにいるではないか。手を伸ばすなり呼ぶなりすれば、すぐにでもこの手、この腕、この身で抱き留めるというのに)》
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