14 / 28
▲お話△
友達
しおりを挟む
《……マ……て……》
「(う……ううん……?)」
遠くで、何か聞こえる。
《ユーマ……お……》
「(ん、だ……れ……?)」
誰かが僕を呼んでる……?
《ユーマ!起きろ~!アサダゾ!》
「は、はいっ‼」
勢いよく飛び起きると、誰かに頭突きをしてしまった。
《痛っ……》
「ご、ごめん……寝ぼけてて……」
僕は頭をぶつけた方向に手を伸ばす。すると、誰かの頬に触れた。そのままぶつけてしまったところを触って確かめる。
《ユ、ユーマ……》
「ごめん……なさい?」
あれ?でもこの輪郭、どこかで触ったことがあるような……?
《ユーマ、俺だ》
えっ……ええっ‼どうしてここに⁉あれっ、僕まだ寝ぼけているのか⁇いや、寝すぎてもう昼だったとか⁇待って待って、頭突きした相手ってもしかして村長?村長は、この村の長ってことだから……だから……
「えっと……ジークスさん?」
《ああ》
優真は何事もなかったかのように、鼻をすすりながら布団から出て正座をする。
「おはようございます。長様」
《あ、ああ。おはよう、ユーマ》
『ユーマ、それは誤魔化してる?』
そこは言わないで、デリー。
「あの……き、今日はどうしたんですか?長様」
《ユーマ、小僧の様子を見にな》
「ありがとうございます」
ジークスの後ろから顔を出すジギル、メル、ニル。
《ユーマ、ぐっすり寝てた!》
《ぐっすり!》
《スリスリー!》
《ニル、ぐっすりだぞ?》
今度はジークスの前に出てくる三兄弟。
《ユーマにいちゃんのめ、キラキラ~!》
《キラキラ~!》
あ、目開けたままだった。瞑っとかないと。それにしてもキラキラって表現が子どもらしいというか、僕も子どもだけど。
《……もったいない》
「ギル、今なんて?」
《いや、何でもない!》
寂しげな声だったけど、僕何かしたのかな……?
《こらこら、三人とも邪魔するんじゃない》
《はーい》
《ははっ、ジャイールも一家の大黒柱だな》
ジークスたちがまだ話してる間に布団を片付けておこうとユーマが布団を抱えて立ち上がる。しかし、子どもの体のせいで上手く持ち上がらない。
《ユーマ、無理しちゃだめよ?》
あっさりとミューラ姉さんに取られてしまった。
「あ……はい(全然無理していないんだけどな……)」
《ユーマにいちゃん!》
「どうしたの?メル」
《きょうは、リュリュのところに行くの!》
リュリュ?ルルって言いたいのか?だとしたら、
「ルルちゃん?はメルの友達?」
《トモダチ?》
「うん、一緒に遊んだり、お話したりできる仲のいい人のことだよ」
それを教えている僕自身、友達と呼べる人はいなかったんだけど。
《うん!トモダチ~!》
嬉しそうに話すメル。少し羨ましい、かな。
《メルはユーマにルルちゃんを教えてあげたいのよね?》
《うん!》
そっか、メルは優しいね。
《あと、ビビとロディとフィオと……》
「友達、いっぱいだね」
《みんな、なかよしでトモダチなの!》
友達いっぱい、か……
《私も一緒に行くわ。丁度、用事もあるし》
《ねえねもいっしょ~!》
メルは優真の周りを駆けまわる。ジャイール家族と優真を見て安心したジークスは立ち上がり、帰り支度をする。
《……ユーマの顔も見れたし、俺はそろそろ見回りに行こう》
ジークスが家を出ようとすると、ミューラが呼び止める。
《長様》
《どうした、ミューラ》
ミューラは優真に聞こえないよう小さな声で話す。
《ガロス様の様子は?》
《それが、昨日から一言も口をきいてくれなくてな……》
《そうですか……》
「……」
『ユーマ……』
二人の話声は優真に聞こえていた。
《ユーマどうしたの?》
「ううん、何でもないよ。僕もメルの友達に会うの楽しみだなって」
《えへへっ!》
誰にでも相性はあるし、僕は嫌われ慣れてる。……大丈夫。
《いってきま~す!》
《留守番お願いね?》
ジル兄さんとギル、ニルは留守番みたい。
《おう!》
《おう~》
ニルはジル兄さんのまねをして、僕たちを見送る。
《ユーマ》
ギルが僕を呼び止める。
「どうしたの?ギル」
《い……》
「い?」
《行ってこい!》
《こい~》
《あっ、ニル……今まねするなよ~》
僕……初めて、見送りの言葉を言われた気がする。前の家では母親の相手に気付かれないようにしていたから。そっか、もう誰にも見られないように出ていかなくていんだ。
「ギル」
《ん?》
「──いってきます」
優真は微かに目を開き、笑顔でそう言った。
《っ……お、おう!》
優真たちが歩いている背中を見ていたジャイールら三兄弟。ジャイールはふとジギルに目を向けると、目を見開いたまま顔を真っ赤にしていた。
一方、優真たちは手をつないでゆっくりとルルの家に向かっていた。道すがら、優真はメルの話を聞いていた。
《それでね?リュリュ、まっくろくろになったの!》
「そうなんだ。それからみんなで真っ黒になったの?」
《うん!あとね、あとね?》
メルは友達と遊ぶことが何より好きらしい。特にルルという女の子とよく一緒に遊ぶようだ。
《メル、もうすぐルルの家に着くわよ?》
《やった~!》
メルは僕の手を離し、走って行った。
「(メルは家を出てからずっと僕に友達の話をしてたのに、ずっと元気だな……)」
メルはルルの家の前に立つとノックもせずに扉を開けた。扉の開く音を聞いた優真は内心、メルの行動に驚く。
「(今ノックもせずに、扉開けてなかった?ここはプライバシーなんてものは無いと考えた方が良いのかも)」
《ルル~!あそぼ!》
《は~い!》
家の中から女の子の声が聞こえてきた。同時に駆けて来る足音も。
《メル~!》
ルルはメルに抱きつき、二人はそのまま回転する。
『ルルって子は熊の獣人みたいだね。メルとは雰囲気が違って、大人しそう』
《あら、メルちゃん。今日も遊びに来てくれたの》
家の奥から現れたのは熊耳の女性。
《コルネ、急に来ちゃってごめんなさいね?》
僕たちもやっとルルちゃんの家に到着した。ミューラ姉さんと話す女の人の声は、多分ルルちゃんのお母さん……かな。
《良いのよ。うちの子といつも遊んでくれて、私たちも助かってるわ》
ルルはメルと軽くじゃれ合った後、優真に気付いた。
《あ~!》
ルルちゃんは僕の手を取って目が回るほど回転する。この子、日本にいたらメリーゴーランドとかコーヒーカップみたいな回転するアトラクションが好きそう。
「ゆ……優真です。よろしくね」
僕が自己紹介すると、やっと止まってくれた。め、目が……回る。
《わたし、ルル~!》
《ユーマはメルのおにいちゃんなの?》
メルがそう言ったのかな?
「そうだね。僕の方がお兄ちゃんかな」
《そっか~!》
再びルルちゃんは僕の手を取る。え……まさか、また?
《ユーマにいちゃん、あそぼ~》
《あそぼっ!》
メルも優真の手を取り、三人で先ほどより倍の速さで回転した。
「(子どもって、本当に元気……だな)」
メルたちと遊ぶ前に疲れ切ってしまいそうな予感しかしない優真だった。
「(う……ううん……?)」
遠くで、何か聞こえる。
《ユーマ……お……》
「(ん、だ……れ……?)」
誰かが僕を呼んでる……?
《ユーマ!起きろ~!アサダゾ!》
「は、はいっ‼」
勢いよく飛び起きると、誰かに頭突きをしてしまった。
《痛っ……》
「ご、ごめん……寝ぼけてて……」
僕は頭をぶつけた方向に手を伸ばす。すると、誰かの頬に触れた。そのままぶつけてしまったところを触って確かめる。
《ユ、ユーマ……》
「ごめん……なさい?」
あれ?でもこの輪郭、どこかで触ったことがあるような……?
《ユーマ、俺だ》
えっ……ええっ‼どうしてここに⁉あれっ、僕まだ寝ぼけているのか⁇いや、寝すぎてもう昼だったとか⁇待って待って、頭突きした相手ってもしかして村長?村長は、この村の長ってことだから……だから……
「えっと……ジークスさん?」
《ああ》
優真は何事もなかったかのように、鼻をすすりながら布団から出て正座をする。
「おはようございます。長様」
《あ、ああ。おはよう、ユーマ》
『ユーマ、それは誤魔化してる?』
そこは言わないで、デリー。
「あの……き、今日はどうしたんですか?長様」
《ユーマ、小僧の様子を見にな》
「ありがとうございます」
ジークスの後ろから顔を出すジギル、メル、ニル。
《ユーマ、ぐっすり寝てた!》
《ぐっすり!》
《スリスリー!》
《ニル、ぐっすりだぞ?》
今度はジークスの前に出てくる三兄弟。
《ユーマにいちゃんのめ、キラキラ~!》
《キラキラ~!》
あ、目開けたままだった。瞑っとかないと。それにしてもキラキラって表現が子どもらしいというか、僕も子どもだけど。
《……もったいない》
「ギル、今なんて?」
《いや、何でもない!》
寂しげな声だったけど、僕何かしたのかな……?
《こらこら、三人とも邪魔するんじゃない》
《はーい》
《ははっ、ジャイールも一家の大黒柱だな》
ジークスたちがまだ話してる間に布団を片付けておこうとユーマが布団を抱えて立ち上がる。しかし、子どもの体のせいで上手く持ち上がらない。
《ユーマ、無理しちゃだめよ?》
あっさりとミューラ姉さんに取られてしまった。
「あ……はい(全然無理していないんだけどな……)」
《ユーマにいちゃん!》
「どうしたの?メル」
《きょうは、リュリュのところに行くの!》
リュリュ?ルルって言いたいのか?だとしたら、
「ルルちゃん?はメルの友達?」
《トモダチ?》
「うん、一緒に遊んだり、お話したりできる仲のいい人のことだよ」
それを教えている僕自身、友達と呼べる人はいなかったんだけど。
《うん!トモダチ~!》
嬉しそうに話すメル。少し羨ましい、かな。
《メルはユーマにルルちゃんを教えてあげたいのよね?》
《うん!》
そっか、メルは優しいね。
《あと、ビビとロディとフィオと……》
「友達、いっぱいだね」
《みんな、なかよしでトモダチなの!》
友達いっぱい、か……
《私も一緒に行くわ。丁度、用事もあるし》
《ねえねもいっしょ~!》
メルは優真の周りを駆けまわる。ジャイール家族と優真を見て安心したジークスは立ち上がり、帰り支度をする。
《……ユーマの顔も見れたし、俺はそろそろ見回りに行こう》
ジークスが家を出ようとすると、ミューラが呼び止める。
《長様》
《どうした、ミューラ》
ミューラは優真に聞こえないよう小さな声で話す。
《ガロス様の様子は?》
《それが、昨日から一言も口をきいてくれなくてな……》
《そうですか……》
「……」
『ユーマ……』
二人の話声は優真に聞こえていた。
《ユーマどうしたの?》
「ううん、何でもないよ。僕もメルの友達に会うの楽しみだなって」
《えへへっ!》
誰にでも相性はあるし、僕は嫌われ慣れてる。……大丈夫。
《いってきま~す!》
《留守番お願いね?》
ジル兄さんとギル、ニルは留守番みたい。
《おう!》
《おう~》
ニルはジル兄さんのまねをして、僕たちを見送る。
《ユーマ》
ギルが僕を呼び止める。
「どうしたの?ギル」
《い……》
「い?」
《行ってこい!》
《こい~》
《あっ、ニル……今まねするなよ~》
僕……初めて、見送りの言葉を言われた気がする。前の家では母親の相手に気付かれないようにしていたから。そっか、もう誰にも見られないように出ていかなくていんだ。
「ギル」
《ん?》
「──いってきます」
優真は微かに目を開き、笑顔でそう言った。
《っ……お、おう!》
優真たちが歩いている背中を見ていたジャイールら三兄弟。ジャイールはふとジギルに目を向けると、目を見開いたまま顔を真っ赤にしていた。
一方、優真たちは手をつないでゆっくりとルルの家に向かっていた。道すがら、優真はメルの話を聞いていた。
《それでね?リュリュ、まっくろくろになったの!》
「そうなんだ。それからみんなで真っ黒になったの?」
《うん!あとね、あとね?》
メルは友達と遊ぶことが何より好きらしい。特にルルという女の子とよく一緒に遊ぶようだ。
《メル、もうすぐルルの家に着くわよ?》
《やった~!》
メルは僕の手を離し、走って行った。
「(メルは家を出てからずっと僕に友達の話をしてたのに、ずっと元気だな……)」
メルはルルの家の前に立つとノックもせずに扉を開けた。扉の開く音を聞いた優真は内心、メルの行動に驚く。
「(今ノックもせずに、扉開けてなかった?ここはプライバシーなんてものは無いと考えた方が良いのかも)」
《ルル~!あそぼ!》
《は~い!》
家の中から女の子の声が聞こえてきた。同時に駆けて来る足音も。
《メル~!》
ルルはメルに抱きつき、二人はそのまま回転する。
『ルルって子は熊の獣人みたいだね。メルとは雰囲気が違って、大人しそう』
《あら、メルちゃん。今日も遊びに来てくれたの》
家の奥から現れたのは熊耳の女性。
《コルネ、急に来ちゃってごめんなさいね?》
僕たちもやっとルルちゃんの家に到着した。ミューラ姉さんと話す女の人の声は、多分ルルちゃんのお母さん……かな。
《良いのよ。うちの子といつも遊んでくれて、私たちも助かってるわ》
ルルはメルと軽くじゃれ合った後、優真に気付いた。
《あ~!》
ルルちゃんは僕の手を取って目が回るほど回転する。この子、日本にいたらメリーゴーランドとかコーヒーカップみたいな回転するアトラクションが好きそう。
「ゆ……優真です。よろしくね」
僕が自己紹介すると、やっと止まってくれた。め、目が……回る。
《わたし、ルル~!》
《ユーマはメルのおにいちゃんなの?》
メルがそう言ったのかな?
「そうだね。僕の方がお兄ちゃんかな」
《そっか~!》
再びルルちゃんは僕の手を取る。え……まさか、また?
《ユーマにいちゃん、あそぼ~》
《あそぼっ!》
メルも優真の手を取り、三人で先ほどより倍の速さで回転した。
「(子どもって、本当に元気……だな)」
メルたちと遊ぶ前に疲れ切ってしまいそうな予感しかしない優真だった。
79
お気に入りに追加
751
あなたにおすすめの小説
王道学園なのに、王道じゃない!!
主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。
レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
BLゲームの脇役に転生した筈なのに
れい
BL
腐男子である牧野ひろはある日、コンビニに寄った際に不慮の事故で命を落としてしまう。
その朝、目を覚ますとなんと彼が生前ハマっていた学園物BLゲームの脇役に転生!?
脇役なのになんで攻略者達に口説かれてんの!?
なんで主人公攻略対象者じゃなくて俺を攻略してこうとすんの!?
彼の運命や如何に。
脇役くんの総受け作品になっております。
地雷の方は回れ右、お願い致します(* . .)’’
随時更新中。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
攻略対象者やメインキャラクター達がモブの僕に構うせいでゲーム主人公(ユーザー)達から目の敵にされています。
慎
BL
───…ログインしました。
無機質な音声と共に目を開けると、未知なる世界… 否、何度も見たことがある乙女ゲームの世界にいた。
そもそも何故こうなったのか…。経緯は人工頭脳とそのテクノロジー技術を使った仮想現実アトラクション体感型MMORPGのV Rゲームを開発し、ユーザーに提供していたのだけど、ある日バグが起きる───。それも、ウィルスに侵されバグが起きた人工頭脳により、ゲームのユーザーが現実世界に戻れなくなった。否、人質となってしまい、会社の命運と彼らの解放を掛けてゲームを作りストーリーと設定、筋書きを熟知している僕が中からバグを見つけ対応することになったけど…
ゲームさながら主人公を楽しんでもらってるユーザーたちに変に見つかって騒がれるのも面倒だからと、ゲーム案内人を使って、モブの配役に着いたはずが・・・
『これはなかなか… 面白い方ですね。正直、悪魔が勇者とか神子とか聖女とかを狙うだなんてベタすぎてつまらないと思っていましたが、案外、貴方のほうが楽しめそうですね』
「は…!?いや、待って待って!!僕、モブだからッッそれ、主人公とかヒロインの役目!!」
本来、主人公や聖女、ヒロインを襲撃するはずの上級悪魔が… なぜに、モブの僕に構う!?そこは絡まないでくださいっっ!!
『……また、お一人なんですか?』
なぜ、人間族を毛嫌いしているエルフ族の先代魔王様と会うんですかね…!?
『ハァ、子供が… 無茶をしないでください』
なぜ、隠しキャラのあなたが目の前にいるんですか!!!っていうか、こう見えて既に成人してるんですがッ!
「…ちょっと待って!!なんか、おかしい!主人公たちはあっっち!!!僕、モブなんで…!!」
ただでさえ、コミュ症で人と関わりたくないのに、バグを見つけてサクッと直す否、倒したら終わりだと思ってたのに… 自分でも気づかないうちにメインキャラクターたちに囲われ、ユーザー否、主人公たちからは睨まれ…
「僕、モブなんだけど」
ん゙ん゙ッ!?……あれ?もしかして、バレてる!?待って待って!!!ちょっ、と…待ってッ!?僕、モブ!!主人公あっち!!!
───だけど、これはまだ… ほんの序の口に過ぎなかった。
悪役令息に転生したけど…俺…嫌われすぎ?
「ARIA」
BL
階段から落ちた衝撃であっけなく死んでしまった主人公はとある乙女ゲームの悪役令息に転生したが...主人公は乙女ゲームの家族から甘やかされて育ったというのを無視して存在を抹消されていた。
王道じゃないですけど王道です(何言ってんだ?)どちらかと言うとファンタジー寄り
更新頻度=適当
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる