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放課後デート②
しおりを挟む「ねぇラファエルさん、私その口調好きよ」
ラファエルは鈴奈の言葉に息を飲み、気まづそうな表情を浮かべるも直ぐにそれはなりを潜め、いつもの笑顔を張りつけた。
その笑顔は、日頃ラファエルの自然と溢れる素直な気持ちを見てきた鈴奈にとってはじめて目にする表情だった。
気持ちが軽くなって目の前のことに目を向けられる心の余裕が帰ってきたから、気になっていたことを口にしたのだけど、なぜそのような反応をするのか分からないわ。
困惑する鈴奈も、隠していた素を見られてしまったラファエルも、たった一言でもその一言が出ずお互いに黙り沈黙が走る。
鈴奈はそんな静けさにふと懐かしさを覚えた。
「2人とも黙ってしまってこんな雰囲気になったことが前もありましたよね。」
「私の秘めていた鈴奈への恋心を知られてから一月も経っていないのに、遠い昔の出来事ように感じますね。あの時を今と同じようだと感じるのですか?」
鈴奈は場の雰囲気を少しでも良くしようと話し始めたが時間を開けずして言い方を間違えたと口に手をやった。ラファエルの表情は変わらず暗い。いや、より暗くなった。
ラファエルは、鈴奈がしまったと行動を起こしたことで、質問に肯定したと取った。鈴奈が素直なことを共に生活したことで身に染みて理解していた彼は、突発的に出た動作が鈴奈の本心だと疑うことなく受け入れた。
「そうですか……。浮かれていた私は愚かですね。私は本当に愚かだ。私は愛する女性にそんな気持ちを抱かせてしまった馬鹿で愚かな男です。
それでも、俺は鈴奈を諦めない。
あなたがたとえ私を嫌っても愛することを辞められないのでしょう。こんな私ですが、あなたのおそばに居ることをどうかお許し下さい。」
「そんな顔をあげてください。許すもなにもラファエルさんと居ることを望んでいるのはわたしです。軽率な発言で気づつけてしまってごめんなさい。あの時も今も否定的な思いは一切ありません。
あの時ラファエルさんの気持ちを知れて私は嬉しかった。今もラファエルさんの別の顔を知って嬉しかったんです。あんな沈黙さえ幸せなんです。」
ラファエルさんは、お父さんの話の通りならば、家業を任されており成果を出次期公爵。でも目の前の彼はいつも私の一挙一動を見逃さないよう気を張って、一滴でも不安があればオドオドとしてしまう。そんな彼は、今まで出会った人で一番自信からはかけ離れた人。
なのに、虚勢を張ってる姿を可愛く感じてるだなんて、彼にはとてもじゃないが言えない。そんな彼だからそばにいれた。昔馴染みの人達以外、男性が事件以来怖くて堪らない。頭では皆が皆悪では無いのだと理解できるが、心がついて行かない。一時的に仮面を被ってもふとした時に脱げてしまって距離感が掴めなくなる。
勉強会をした仲なのに犬神くんも、同じ部活に所属しているのに五十嵐先輩も、時間と共に距離が出来てすれ違ったときに挨拶の仕方でさえ悩む始末。
でも彼は違う。ラファエルさんに声を掛けられてから一度だって震えていないし、嫌な想像が浮かんだことは無い。彼に抱えられた時は、家族以上に安心できた。ここが居場所だって本能が囁く。
彼との時間は幸せだ。中毒性があるんじゃないかって後で一日を振り返った時に思うほどに幸せなの。
だから私は彼を手放せない。
でも、私が抱いている感情は愛ではなく、言葉にするならば執着。
一心に向けてくれているラファエルさんに対して同じ思いを返せない現状は後ろめたい。一刻も早く彼を好きになれたらいいのに。
罪悪感はあるものの私は彼を手放せない。なら行動は決まっている。自信のない彼がこれ以上勘違いし続ける要素は取り除かないといけない。
「さっきはただ……どうしてラファエルさんが隠そうとされるのか検討もつかなくて…、ラファエルさんの内面に触れた気がしたのに、ラファエルさんについて何も知らないんだって思ったら不安になったんです。それで言葉が出てこなくて……、でもラファエルさんの別の一面を知れたことの嬉しさに浮かれちゃったんです。」
ラファエルは手で覆い、「そうですか……」とくぐもった声で返した。
「だから……」
他の人をだなんていいません。と続けようとしたのに言えない。
これは嘘になるかもしれないから
他の人を好きにならない確証はない。でも、決めたじゃない!
私は隣に座っているラファエルさんの両頬に手を当て、くいっと顔を私の方に向けさせた。
「私はあなただけを見ています。」
鈴奈は正面からラファエルの瞳を見つめて、声に力を込めて宣言した。そう言うと途端に脱力して柔らかい笑みを浮かべて続けた。
「だから安心して
もう一度言いますからしっかりと心に刻み込んでくださいね。
私を惚れさせてください。
ラファエルさん、あなたにしか出来ないことです。あなたが私を惚れさせるまでよそ見をしないし、その後はラファエルさんの腕の見せどころですよ。」
彼の自信のなさは何に起因しているのだろう。私は本当に彼について知らないことばかりだ。上がったと思ったら直ぐに沈んでしまうラファエルさん。あなたの事をもっと知っていきたいの。
「何度もすみま」
「謝罪入りません。それと、く・ちょ・う!自分のことを『俺』って呼んだり、少し荒くなるのが素ですよね?私はラファエルさん、あなたのことが知りたいの。」
「私は」
「俺は、じゃなくて?」
「俺……私は普段私のことを『俺』って呼びますし、言葉遣いも行動も粗野です。友人たちは界人の前だとより荒々しいと口を揃えて言います。基本仕事絡みでなければ相手に敬意を持った行動を心がけたりしないので、日頃の私を見たら鈴奈は驚かれることでしょう。」
言葉遣いは長期戦かな?
「でも私はそんなにラファエルさんも見てみたい。」
「すべて?」
「すべて」
ラファエルは気恥しそうに、でも嬉しそうに俯きながら微笑んだ。
「では今日一日一緒に過ごしましょう。買い物に食事、色んな私を見てください。」
「夕食も?」
鈴奈はからかうようにそう告げると、先程までの態度が嘘のように自信がラファエルの顔に現れていた。
「ええ、夕食もです。」
「おばあちゃんたちに連絡しなきゃね。」
「既に連絡済みです。学校へ迎えに行く前に帰りが遅くなると伝えておりますので」
「確信犯ね。そんなに私と出掛けたかったの?」
「はい」
鈴奈は即答したラファエルに目を瞬いた。迎えに来てくれるのは前もって知っていたけど、寄り道をすることは聞いていなかった。先程までのオドオドした態度は演技なんじゃないかと思えてきたが、彼の言葉は本心を言っていそうだった。なにより他の男性を勧められても勧めてもいい気はしないんだからする意味が無い。
「どこに連れていってくれるの?」
「光圀ショッピングモールです。渡邉家への帰り道からそれほど遠くない位置にあるんです。」
「そこは夏に1度家族で行ったんだけど、移動中外を見なかったから今までどの辺にあるのか知らなかったわ。渡邉家から近いなら行きやすくていいですね。」
「前もって連絡をくれたら何時でも連れて行きますよ。私と一緒ならね。」
「本当ですか?自宅と渡邉家、学校にこの前の公園、光圀ショッピングモールの5箇所以外行ったことがないし、ショッピングモールは1回しか行ったことがないの。ラファエルさんに毎日送迎して欲しいな。ラファエルさんは忙しいから社交事例だって分かってるけど嬉しい、ありがとう。」
家を出かける家族にはいつも大丈夫だと言い続けてきたが、インドア派の私もたまには外に出たかったみたい。
鈴奈は心の底から喜んでいた。
「行きは難しいですが、毎日迎えに行きますね。私の優先事項は鈴奈が一番ですから。休日は少し遠くに足を運んでみましょう。海はまだ見たことがありませんよね?どこまでも続いた青い海は……」
ラファエルさんは今まで訪れた場所の話をしてくれた。美味しかったお店や物珍しがった伝統、自然豊かな景色、行った先で友人になったエピソードなど、彼の話は鈴奈の心を惹きつけた。
界人の大学でした失敗話をしている時に2人の乗る車はモールの地下駐車場に到着した。
鈴奈はラファエルのエスコートを受け下車し、護衛の準備が整のうのを待ってから施設内に足を踏み入れた。エスコートの時に繋いだラファエルとの手は繋いだままで。
平日だからかお客さんが少なく、たまにすれ違う人は学生か子供連れの父親。
「各々が施設を満喫しているため他の客に干渉しないのがここの美徳ですよね。」
「私もちょうどそう思っていました。私たちは何をしますか?そこのお店でお茶なんてどうでしょう?」
時間は3時過ぎ。おやつ時だ。
お店の前に立てかけられている看板に「抹茶フラペチーノ 店長のオススメ」とある。あれなら飲めるかも。
私は苦いもの辛いもの酸っぱいものが苦手のお子ちゃま舌だ。特に苦いものは厳しい。でも、記載されているこれは甘そう。
ラファエルさんは時計を一度確認してからそのお店に入ることに承諾してくれた。私は抹茶フラペチーノにチョコレートソースをかけたのを、彼はブレンドコーヒーを注文し、入口から一番遠い壁際の二人席に座った。
一口ストローで吸うとまず口の中に甘みが広がって、次に冷たさが程よく体に沁みた。抹茶の風味はなく人工的な味だが抹茶っぽい甘みがデザートとして美味しい。また来たときも頼もうっと。
ラファエルさんはニックさんに指示を出してから再び時計を確認し、店の入口を警戒していた。
「待ち合わせをしてるんですか?」
「えっ、いいえ。なぜそんなことを?」
「入口と時計を交互を確認しているようだったので、誰かが来られるんですか?」
いや、この店は偶然看板に目が行って、私が誘ったからここで待ち合わせはないか?
「今日の約束は鈴奈とだけですから誰も待ってはいませんよ。ただ、この後一緒に映画を観ようと思っていたので、確かに時計を見過ぎてたかもしれません。」
ラファエルさんが観たい映画の公演時間を尋ねると20分後だった。
施設内マップが頭に入っていなかった私は、ニックさんにここから何分くらいの距離にあるのか聞いた。
「5分、いや鈴奈様ですと10分程です。」
ニックさんの倍かかる私の足の短さ…
「はともかく、早く移動しないとギリギリじゃないですか!」
「最初は広告ですし、間に合わなければ、違う作品にすればいいですから」
「さてはラファエルさん、フードコートでポップコーンやジュース買わない派ですね?ちなみに私は買う派です!」
鈴奈は今飲み物を飲み終えたことも忘れ堂々とまだ飲む宣言をした。
「ラファエルさんが観たい映画を見に行きましょう。カップは私が返してきますね。」
「俺がというか、あなたと」
鈴奈が返却コーナーから戻ると鈴奈の通学鞄を持ち、入口付近に移動していた。
その後、鈴奈に急かされて他の客に迷惑をかけない程度に早歩きをし、無事公園10分前に着いた。
鈴奈はラファエルのリクエストを聞くと、足早にフードコートに並び、飲み物2つとチョコレート味のチュロスを一カップ購入した。
「ポップコーンではなくチュロスを買ってきたんですか?」
ラファエルは鈴奈にポップコーンやジュースを買うのだと言っていたのに、と笑った。
映画館のキャラメルポップコーンも捨て難いけど、チュロスも美味しいのよ。
ラファエルさんが予約していた映画は『最後の時まで貴方と生きる』。10代に人気の恋愛物らしい。
予約していたのに時間に間に合わなければ別のにすれば良いとは気遣いが紳士的でその気持ちは嬉しいが、急いでよかった。
観終わった鈴奈とラファエルはピザ屋に入り、映画について語り合った。
映画の感想は切ないだった。少女が余命二年の物書きと出会い。言葉を交わしていくとお互いに惹かれあう。気持ちを伝えるか悩んでいると、物書きの青年が倒れて病院に搬送され、数日意識不明の重体に陥る。少女は少しでも物書きと時間を共にしたいと思い、物書きが目覚めると気持ちを伝え、付き合う形は取らずに物書きが亡くなるまで毎日病室に通う。
「最後だけ気に入らなかったな。」
「最後というと元少女が自分の日記帳を読み返して物書きを思い出すシーンですか?」
「そうそこ!少女が結婚してる必要ないと思うの。少なくとも画かなくていいのに。私ら一生物書きを思い続けるラストの方が好きだな。」
「挿入された理由としては、いい思い出としてまとめた方が収まりがいいから作られたのだとは考察されますが、確かに心情的には鈴奈の言うラストだと嬉しいですよね。
同時に私が物書きだったら、相手を哀しませ続けることは望まず、幸せ生きて欲しいと願うと思います。両思いなのに交際しなかった理由もそこにあるのかと」
ラファエルさんの意見も分かる。物書き視点で考えたらその見方もできる。
「それでも私は、フィクションなんだから夢を込めて欲しい。」
望んだラストではなかったことで、モヤモヤと不満を抱える私の膨れた頬を、ラファエルさんは突きクスクスと笑っていた。
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