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デート②
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咲き乱れる青一面の花畑
ふぁ~~、綺麗
少し強めの風が吹くと茎が同じ方向に揺れ、花びらが散る。一枚の絵画のように
「ラファエルさんが見せたいと仰ったのはこの花畑ですか?」
つば広帽子と日傘を手にし、花をよく観ようとその場にしゃがみこむと、ラファエルが代わりに傘を持ってくれた。
お天道様が頭上で照り輝き、夜に少し降った雨粒が花々の色に煌めいている。
「本命はまだ別にありますよ。」
あら、違うの?
「近場にこのような場所があるだなんて知りませんでした。」
自宅から車で20分の距離に自然豊かな公園が広がっているだなんて予想だにしなかった。
勿忘草にヒヤシンス、名前は知らないけれど青系統の花々。特に前世の頃から勿忘草はかなり好きな花。
小学校からの帰り道、咲いているのを偶然見つけてから、卒業するまで年々咲く花の数が増えていく勿忘草を見ようと春に寄り道したものだ。そのおかげで勿忘草の花言葉や似た花に詳しくなった。
よく知られている意味は「誠の愛」や「真実の愛」。ちょっと切ない言葉だけど、「私を忘れないで」ってのもある。
恋は終わってしまったものの、別れた相手を今なお思い、相手に少しでも覚えていて欲しい気持ちを表しており、この純粋さに憧れを抱いたものだ。
「私服や小物で青をよく採り入れられていたので、景色を気に入っていただけると思いまして。」
外出時は春色を着るようにしているが、確かに自宅では青や紫、黒が多いかもしれない。
「このお花可愛いですね」
始めた見た水色のお花に顔を近ずける。
「ネモフィラですか。可憐なスズナに似合いますね。」
……
「恥ずかしいので、さらっとそんなことを」
「言わないで欲しいですか?すみませんが、それは無理なお願いです。スズナを目の前にすると自然と溢れ出てしまうので」
笑顔で高火力な攻撃を……ぐふっ
「時間もいいですしお昼にしませんか?」
小高い丘に場所を移して、ラファエルさん持参のピクニックバスケットの中を見ると、カラフルなサンドイッチとスープが入っていた。
食べ物を見ると途端にお腹が減り始め、お腹がなりそうになり、ぐっとお腹に力を込めて鳴らないようにするも、努力虚しくきゅーと鳴る。
「おっ美味しそうですね」
小さいとはいえ聴こえていたら恥ずかしい。
鈴奈選手、全力で誤魔化しにかかる。
ラファエルは、はにかみながらさらりと交わした。
「スズナはハムと卵のサンドイッチがお好きだと浩成さんにお聞きしまして。喜んでもらえて嬉しいです。」
事前に下調べしてくれたんだ。嬉しい
「はい、好きです。ふふっありがとうございます。」
コンソメスープだ!これも美味しそう。
お礼を述べたあと、再びボックスに目を盗られた鈴奈が、たった一つのワードで照れてニヤける口元を隠しながらそっぽを向いたラファエルに気づくことは無かった。
満腹になり次の目的地へ向かう。
花畑をぬけると木々が生い茂った森林エリアが広がっていた。この公園本当に広いな。
木漏れ日が差し込んでいるが、光の大半を青々とした葉が防いでくれて、日陰は若干涼しく、心地よい風が横をすり抜けていく。
どこに向かってるんだろうか。青が見えなくなったが、ラファエルさんの歩みに迷いはなくまだ先に進むようだ。
目的地まで若干距離があるからとラファエルさんは、私を抱えて運ぶことを提案してくれたが、それは丁重にお断りした。
体力は鍛えているお掛けで前世よりはあるし、何より恥ずかしいからとてもじゃないが心臓がもたない。足元が悪いからと手を引いてもらっているだけでもバクバクと煩いのだから
「スズナは勿忘草以外に知っている花言葉はありますか?」
「花言葉ですか?この時期ならチューリップが思いやり、桜は純潔、他は思いつきません」
「では、好きな花は?」
「うーん、ガーベラかカーネーションかな」
「理由は?」
「ガーベラはよく貰うので、何度も目にしていたら愛着が湧いたんです。カーネーションはシンプルに見た目が好きなんです。」
「ガーベラは誰から頂いたんですか?」
「ピアノの先生に」
「真希さんですか?」
「いいえ……」
前世のだ……
反射的に誤魔化そうとするも口から出るのは言葉ではなく音で、『その』や『あの』としか言えず、挙句の果てには『あう』『うえ』となっていった。
「その方は男性ですか?」
「女性です」
また不注意に私は!
口をばっと手で抑えるも後の祭り。額に汗が浮かぶ。
誰なのかと言及されるかと思いきや追撃はなく、「好きな色は」「デザートは」と質問が続いた。
額の汗が乾いた頃、一目でここがラファエルさんの言う『場所』だと分かった。
底が見えるほどに澄んだ湖が、森林の拓けた部分にドンと構えていた。空から差し込む光が水面を照らし、金銀の斧を持った女神が顔を出しそうな神秘的な空間だ。
「きれい」
「ここの湖は水が濁っていることがあるらしいのですが、ついてましたね。」
「そうなんですか?」
「ええ、澄んでいる方が珍しいらしく、幸運にもこの光景を見られた人には良いことが起こるなんて迷信がある程です。」
「迷信じゃないですよ。ラファエルさんと一緒に見られたから」
「す…スズナ、好きです。初めて会ったあの日からずっと。
セルリナにいる時は、過去のあなたの面影を追い続けていましたが、再び会った瞬間、2度目の一目惚れをしました。
立花家で一緒に暮らし、あなたの中身に触れてますますスズナに惹かれ続けています。
昨日あなたに言ったことは私の本心です。意図せぬ形で知られてしまいましたが、おかげで踏ん切りがつきました。
受け入れて貰えるまで何度でも言います。好きです。純粋なとこも、素直になれないとこも、努力を惜しまないとこも、優しいことも、気配り屋なことも、大雑把なことも、お菓子作りが上手なとこも、可愛い所も、こうして褒められたら耳まで赤くして恥じらうところも、あなたのすべてを愛していしてます。」
鈴奈の肩と頬に添えられていた手が離れていき、名残惜しく、鈴奈はラファエルの手を握り捕まえた。
何か言おうとしたが、自分の感情をうまく表現できなくて唇を噛み、あの、その、としか言えず焦れったい。
ラファエルさんの瞳は、ゆっくりでいいよと語りかけているみたい。
私は恋とはっきりしている恋をしたことが無い。でも、恋をするのなら愛し大切にしてくれる人がいい。
目をぎゅっと瞑り、大きくを息を吸い込む。それを一気に放出する。
「私は今すぐに同じ気持ちを返すことはできません。でも、ラファエルさんを好きになりたいと思っています。」
どれくらい時間が経っただろうか。1時間にも30秒にも感じる沈黙が走り、風でそよぐ木々の葉が擦れる音のみが聴こえる。
しばらくどちらも動かず、ラファエルがどうなっているのかと、そろりそろりと鈴奈は目を開き、ちらりと見上げる。瞠目して動きを止めたラファエルさんが鈴奈を凝視しており、顔は真っ赤になっていた。
不思議と目線が合わない。彼息してる?
鈴奈が不安になり、なんとなく居心地が悪くなり始めたころ
ラファエルは勢いよく鈴奈に抱き着き、そのまま持ち上げその場で回り始めた。
「また夢か、幸せすぎる。今度は覚めるなよ!鈴奈、俺と付き合ってくれるってことだな?」
少し苦しかったが、鈴奈はラファエルの肩に振り落とされまいとしがみついた。
「俺を好きにさせてやる!絶対だ。」
ぐるぐる回って目が回る。うえっぷ
トリップしちゃいけないのに、また意識が飛びそう。口調がいつもと違うし、声の高さもいつもより低い、子供みたいなこんな笑顔も見たことがない。
「止まって、止まって!何も考えられないよ。」
なんとか下ろしてもらって、四つん這いになり、地面に触れている事実に感謝する。吐くかと思った。人はあんなにも高速で回転できるんですね。
「ごめん鈴奈、舞い上がっちゃって。今でも信じられない、鈴奈が好きになりたいって思ってくれたなんて」
吐き気が治まり、ラファエルに一言だけ文句を言おうとするも、垂れた耳が着いていそうなほどしょぼくれている彼に何も出ず、代わりに頭をくしゃくしゃっとなでる。
確か回転中に、付き合うとかなんとか言ってたような気がする。お付き合いをすれば、過ごす時間も増えるだろうし、好きになりやすくなるのでは?
「付き合いましょう、ラファエルさん」
「?何処にお連れせれば」
そんなベタな
「恋愛的な意味ですよ。でも、もう回転はなしでお願いします。」
危ない、ラファエルさんの手がまた伸びてきていた。
先手を打たれて行き場を無くした手や拒まれて悲しそうな表情が間抜けで可愛い。自らラファエルさんの胸元に飛び込み、ギュッと抱きつく。
紳士的で几帳面、そんな印象がたった数分でガラリと変わったな。
主語が俺で、わんこぽくて、ちょっとぬけてる可愛い彼。私なんかにどうして行為を向けてくれてるのか分からないけど、真摯に伝わってくる思いは確かなものだと分かるから
「私を惚れさせてくださいね」
ふぁ~~、綺麗
少し強めの風が吹くと茎が同じ方向に揺れ、花びらが散る。一枚の絵画のように
「ラファエルさんが見せたいと仰ったのはこの花畑ですか?」
つば広帽子と日傘を手にし、花をよく観ようとその場にしゃがみこむと、ラファエルが代わりに傘を持ってくれた。
お天道様が頭上で照り輝き、夜に少し降った雨粒が花々の色に煌めいている。
「本命はまだ別にありますよ。」
あら、違うの?
「近場にこのような場所があるだなんて知りませんでした。」
自宅から車で20分の距離に自然豊かな公園が広がっているだなんて予想だにしなかった。
勿忘草にヒヤシンス、名前は知らないけれど青系統の花々。特に前世の頃から勿忘草はかなり好きな花。
小学校からの帰り道、咲いているのを偶然見つけてから、卒業するまで年々咲く花の数が増えていく勿忘草を見ようと春に寄り道したものだ。そのおかげで勿忘草の花言葉や似た花に詳しくなった。
よく知られている意味は「誠の愛」や「真実の愛」。ちょっと切ない言葉だけど、「私を忘れないで」ってのもある。
恋は終わってしまったものの、別れた相手を今なお思い、相手に少しでも覚えていて欲しい気持ちを表しており、この純粋さに憧れを抱いたものだ。
「私服や小物で青をよく採り入れられていたので、景色を気に入っていただけると思いまして。」
外出時は春色を着るようにしているが、確かに自宅では青や紫、黒が多いかもしれない。
「このお花可愛いですね」
始めた見た水色のお花に顔を近ずける。
「ネモフィラですか。可憐なスズナに似合いますね。」
……
「恥ずかしいので、さらっとそんなことを」
「言わないで欲しいですか?すみませんが、それは無理なお願いです。スズナを目の前にすると自然と溢れ出てしまうので」
笑顔で高火力な攻撃を……ぐふっ
「時間もいいですしお昼にしませんか?」
小高い丘に場所を移して、ラファエルさん持参のピクニックバスケットの中を見ると、カラフルなサンドイッチとスープが入っていた。
食べ物を見ると途端にお腹が減り始め、お腹がなりそうになり、ぐっとお腹に力を込めて鳴らないようにするも、努力虚しくきゅーと鳴る。
「おっ美味しそうですね」
小さいとはいえ聴こえていたら恥ずかしい。
鈴奈選手、全力で誤魔化しにかかる。
ラファエルは、はにかみながらさらりと交わした。
「スズナはハムと卵のサンドイッチがお好きだと浩成さんにお聞きしまして。喜んでもらえて嬉しいです。」
事前に下調べしてくれたんだ。嬉しい
「はい、好きです。ふふっありがとうございます。」
コンソメスープだ!これも美味しそう。
お礼を述べたあと、再びボックスに目を盗られた鈴奈が、たった一つのワードで照れてニヤける口元を隠しながらそっぽを向いたラファエルに気づくことは無かった。
満腹になり次の目的地へ向かう。
花畑をぬけると木々が生い茂った森林エリアが広がっていた。この公園本当に広いな。
木漏れ日が差し込んでいるが、光の大半を青々とした葉が防いでくれて、日陰は若干涼しく、心地よい風が横をすり抜けていく。
どこに向かってるんだろうか。青が見えなくなったが、ラファエルさんの歩みに迷いはなくまだ先に進むようだ。
目的地まで若干距離があるからとラファエルさんは、私を抱えて運ぶことを提案してくれたが、それは丁重にお断りした。
体力は鍛えているお掛けで前世よりはあるし、何より恥ずかしいからとてもじゃないが心臓がもたない。足元が悪いからと手を引いてもらっているだけでもバクバクと煩いのだから
「スズナは勿忘草以外に知っている花言葉はありますか?」
「花言葉ですか?この時期ならチューリップが思いやり、桜は純潔、他は思いつきません」
「では、好きな花は?」
「うーん、ガーベラかカーネーションかな」
「理由は?」
「ガーベラはよく貰うので、何度も目にしていたら愛着が湧いたんです。カーネーションはシンプルに見た目が好きなんです。」
「ガーベラは誰から頂いたんですか?」
「ピアノの先生に」
「真希さんですか?」
「いいえ……」
前世のだ……
反射的に誤魔化そうとするも口から出るのは言葉ではなく音で、『その』や『あの』としか言えず、挙句の果てには『あう』『うえ』となっていった。
「その方は男性ですか?」
「女性です」
また不注意に私は!
口をばっと手で抑えるも後の祭り。額に汗が浮かぶ。
誰なのかと言及されるかと思いきや追撃はなく、「好きな色は」「デザートは」と質問が続いた。
額の汗が乾いた頃、一目でここがラファエルさんの言う『場所』だと分かった。
底が見えるほどに澄んだ湖が、森林の拓けた部分にドンと構えていた。空から差し込む光が水面を照らし、金銀の斧を持った女神が顔を出しそうな神秘的な空間だ。
「きれい」
「ここの湖は水が濁っていることがあるらしいのですが、ついてましたね。」
「そうなんですか?」
「ええ、澄んでいる方が珍しいらしく、幸運にもこの光景を見られた人には良いことが起こるなんて迷信がある程です。」
「迷信じゃないですよ。ラファエルさんと一緒に見られたから」
「す…スズナ、好きです。初めて会ったあの日からずっと。
セルリナにいる時は、過去のあなたの面影を追い続けていましたが、再び会った瞬間、2度目の一目惚れをしました。
立花家で一緒に暮らし、あなたの中身に触れてますますスズナに惹かれ続けています。
昨日あなたに言ったことは私の本心です。意図せぬ形で知られてしまいましたが、おかげで踏ん切りがつきました。
受け入れて貰えるまで何度でも言います。好きです。純粋なとこも、素直になれないとこも、努力を惜しまないとこも、優しいことも、気配り屋なことも、大雑把なことも、お菓子作りが上手なとこも、可愛い所も、こうして褒められたら耳まで赤くして恥じらうところも、あなたのすべてを愛していしてます。」
鈴奈の肩と頬に添えられていた手が離れていき、名残惜しく、鈴奈はラファエルの手を握り捕まえた。
何か言おうとしたが、自分の感情をうまく表現できなくて唇を噛み、あの、その、としか言えず焦れったい。
ラファエルさんの瞳は、ゆっくりでいいよと語りかけているみたい。
私は恋とはっきりしている恋をしたことが無い。でも、恋をするのなら愛し大切にしてくれる人がいい。
目をぎゅっと瞑り、大きくを息を吸い込む。それを一気に放出する。
「私は今すぐに同じ気持ちを返すことはできません。でも、ラファエルさんを好きになりたいと思っています。」
どれくらい時間が経っただろうか。1時間にも30秒にも感じる沈黙が走り、風でそよぐ木々の葉が擦れる音のみが聴こえる。
しばらくどちらも動かず、ラファエルがどうなっているのかと、そろりそろりと鈴奈は目を開き、ちらりと見上げる。瞠目して動きを止めたラファエルさんが鈴奈を凝視しており、顔は真っ赤になっていた。
不思議と目線が合わない。彼息してる?
鈴奈が不安になり、なんとなく居心地が悪くなり始めたころ
ラファエルは勢いよく鈴奈に抱き着き、そのまま持ち上げその場で回り始めた。
「また夢か、幸せすぎる。今度は覚めるなよ!鈴奈、俺と付き合ってくれるってことだな?」
少し苦しかったが、鈴奈はラファエルの肩に振り落とされまいとしがみついた。
「俺を好きにさせてやる!絶対だ。」
ぐるぐる回って目が回る。うえっぷ
トリップしちゃいけないのに、また意識が飛びそう。口調がいつもと違うし、声の高さもいつもより低い、子供みたいなこんな笑顔も見たことがない。
「止まって、止まって!何も考えられないよ。」
なんとか下ろしてもらって、四つん這いになり、地面に触れている事実に感謝する。吐くかと思った。人はあんなにも高速で回転できるんですね。
「ごめん鈴奈、舞い上がっちゃって。今でも信じられない、鈴奈が好きになりたいって思ってくれたなんて」
吐き気が治まり、ラファエルに一言だけ文句を言おうとするも、垂れた耳が着いていそうなほどしょぼくれている彼に何も出ず、代わりに頭をくしゃくしゃっとなでる。
確か回転中に、付き合うとかなんとか言ってたような気がする。お付き合いをすれば、過ごす時間も増えるだろうし、好きになりやすくなるのでは?
「付き合いましょう、ラファエルさん」
「?何処にお連れせれば」
そんなベタな
「恋愛的な意味ですよ。でも、もう回転はなしでお願いします。」
危ない、ラファエルさんの手がまた伸びてきていた。
先手を打たれて行き場を無くした手や拒まれて悲しそうな表情が間抜けで可愛い。自らラファエルさんの胸元に飛び込み、ギュッと抱きつく。
紳士的で几帳面、そんな印象がたった数分でガラリと変わったな。
主語が俺で、わんこぽくて、ちょっとぬけてる可愛い彼。私なんかにどうして行為を向けてくれてるのか分からないけど、真摯に伝わってくる思いは確かなものだと分かるから
「私を惚れさせてくださいね」
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