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デート①
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心頭滅却。心を無にして崩れた相好を戻す。
逃げても仕方がないのだと、両頬を叩いて気合を入れる。覚悟はできた!
扉の取っ手に手を伸ばすと、勝手に扉が眼前に迫ってきた。自動ドアだったかと思うのもつかの間。隙間からラファエルさんのご尊顔が覗き、目が合った瞬間、自身のほっぺたが熱を帯びたように感じた。
表情筋に力を込めるも無惨に慌てふためき、伸ばしかけた手は行き場をなくして漂う。
「お戻りだったんですね。なかなか戻らないので、何かあったのかと」
無事で何よりだと安堵する姿からは、心底心配していたのだと伝わってきて、胸がキュンと締まる。
ラファエルの第一声は、怪しい(祖母の)ストーカーに狙われ、祖父母の家に身を寄せているスズナを心配したから出た言葉だったのだが、そんなことに気を切けないほどに鈴奈は見蕩れていた。
表情は何とかスライムかせずに耐えきっている(つもり)のは良いものの胸が速く鼓動し、顔も真っ赤に染まる。
鈴奈を見ながら、ラファエルはうっとりと蕩けそうな笑顔を浮かべた。
「とりあえず中に入りましょう。病み上がりの体に立ったままはきついでしょうから」
一言の承諾さえ喉元で止まり声が出ず、コクコクと頷き、足早にベットへ戻る。
ラファエルさんは微笑いながらゆっくりと別途脇の椅子に腰掛けた。
「スズナ、私に発言を許して頂けますか」
顔を隠したシーツから目だけ出してラファエルさんを盗み見ると、真剣な眼差しで私を見つめていた。改めて許しを乞うってことは、退出前の続きですよね。
はいと頷き、シーツを膝上に両手と共に置いて彼に向き合う。
ラファエルさんと会話したあの日から早3日。
告白されるのかとドキドキするも、ラファエルさんから出た言葉は「私にあなたの一日をください」だった。拍子抜けした私はぽかんとおマヌケに口を半開きにしたまま少しの間放心した。すぐに正気を取り戻して提案を承諾した。
約束の日は「今日」
昨晩祖父から「護衛の手配は済んでいる」と廊下をすれ違う時にさり気なく伝えられた。
行き先もやる事も一切聞いていなかった私は、護衛とラファエルさんとの約束が結びつかなかった。
本日の服装は白のニットワンピースにブラウン色のロングコート、黒色の膝下まであるロングブーツ。髪型はお気に入りの真珠の簪でハーフアップにしている。
行き先が分からないから、動きやすさをとってズボンにすべきかなって頭を掠めたんだけど、前世含めて初めて好意を持ってくれた相手を前に可愛い格好がしたかった結果がこの服装。
このブーツは一目惚れしたものの私用での外出がなかったから、購入してから1年経つが初めて履くため気分がさらに上がる。やはりオシャレをすると気分が良い。
貴重品を鞄にいれてチェーンを肩にかけてる。鏡の前でくるっと回って再点検。うん、可愛い。
我ながら今世の私は母親譲りの美少女……美少女だったな、そういえば。
身の回りの人が総じて人外のイケメン、かつ学園の生徒も知人は皆美男美女ばかりだから自然と自分は平凡だと思い続けてきたが、波打つ金髪に碧の瞳、色彩だけでみればThe プリンセス。比較しちゃうと可もなく不可もなくになる私だが、絶対評価ならば好成績なのでは?
考え方を変えただけで、肩の荷が少し軽くなった気がする。自然と絶世の美青年、ラファエルさんの隣を歩くことに気負っていたみたい。
軽い足取りで正面玄関へ繋がる中央階段に差し掛かると、玄関ホールにいるラファエルさんの姿を見て息を飲んだ。
黒のチェスターコートにトレーナー、デニムパンツ、ローファーを身に纏い、貴公子然とした立ち姿に見惚れる。先程まで「お姫様みたい」と浮かれきっていた自分が恥ずかしいほどにかっこいい。
鈴奈が釘付けになっているのと同時に、ラファエルも目を見開いた状態で鈴奈の姿を無言で見つめていた。
雰囲気がいつもと違う。かわい…その簪よく身につけてるなあ、お気に入りなのかな?トレンチコートがこれほど似合う子は他には絶対にいねぇだろうな。ブーツが足の大部分を覆っているから、逆に出ている膝小僧や太腿に目がいっちまう。にしてもスカート丈が短すぎんだろ。太腿の半分までしかないじゃないか。しゃがんだらパ……見えちまうんじゃ。
鈴奈は顔を合わせたままでいられず、思わず俯いてしまった。
「……可愛いよ、スズナ。まるで雪解けを誘う太陽の化身が降り立ったのかと思った。」
太陽の化身?
精霊とか天使じゃなく?
ゆっくりとだが確かな足取りで近づき、そっと真綿でくるむように鈴奈の手を取り口づけた。
「ああ、本当に可愛い、僕のお姫様。」
ふぇ
ボンッ
スズナハショートスサマシタ
ラファエルは放心状態のスズナを引き寄せ、腰を抱き、ゼロ距離で囁いた。
「初心だな。そんな君が愛おしくて堪らないよ。」
「オーバーキルです。むりですむりです。もももぅげんかいでしゅ……」
ここで暗転
記憶が途切れ、気付けば車に乗せられており、穏やかな揺れのなかだった。
…目が…眼が~
「起きた?もうすぐ目的地に着くよ」
目覚め一番に輝かんばかりの笑顔を近距離で食らいました。美形のスマイルは目の毒です。猛毒です。死んじゃいます…
目を逸らしても、現状が持続ダメージを与えてきます。
「なぜ私はラファエルさんの膝の上にいるんですか?」
そう私は今ラファエルさんのお膝の上に横向きで座り、ラファエルさんの両腕に抱き込まれています。
腕や足、胸は、鍛えられた筋肉質で硬く、多少の揺れではビクともせず、抱かれていると安心感が凄い。服越しにラファエルさんの体温が伝わってきて少し眠く…これじゃ、私変態みたいだわ。ダメな気が…別にいいか、変態認定されても…このお出かけのせいで昨晩寝付けなかったから眠ぃ……父親以外の男性のお膝に座って甘えるの…前世から…夢だったし、……このまま寝ちゃい…たい。
「すぐに着きますからもう少し起きていてください。」
ごめんなさい、限界。
目を閉じたまま、温もりの源に手を回し、抱きついた。顎を彼の肩に置いて、身体に入れていた力を抜き、求めていたのはこれだと言わんばかりに息を吐く。心地よい体勢を手に入れ、夢の世界に沈もうと意識を手放す寸前に、腕周りが微細に揺れ始めたので、ギュッと腕に力を入れる。すると、元通り完璧な状態に戻ったので、今度こそ無意識の世界へ落ちていった。
再び目を覚ますと、葉の隙間から差し込む木漏れ日が当たっていた。眩しい。
寝返りを打って、腕で目元を覆う。
「起きましたか?」
耳に甘く響く声で、目をガッと見開く。
「まだ、寝てるのかな?」
声は背後から聞こえる。
恐る恐る上半身を起こして身をよじると、本を片手に風にたなびくイケメンことラファエルさんが見下ろしていた。
「お疲れだったみたいですね。熊も消えましたね、良かったです。」
頬に手を添えられ、目元を親指でなぞられる。
やばい、やばい、やばい、顔がいい。違う、頭を働かせろ
私は必死で記憶を引っ張り出してきた。
たしか、デー…2人でお出かけすることに意識しすぎてなかなか寝付けず、昨夜、睡眠時間を結局確保出来なかったから、馬車の揺れと温かさでつい寝入ってしまって、気付けばナウ。
鈴奈は膝抱っこのことをすっかり忘れていた。ラファエルに抱きついたことも。
「……まだ寝ぼけてますか?」
眼前に迫る顔面国宝。ラファエルさん、後生だから顔の良さを自覚してくれ!!やばい、やばい、顔がよすぎて頭が回らなくなってきた。
「寝ぼけてないです!おはようございます!!」
「クスッ、おはよう」
笑われて!
カッと顔が火照る。
こんな寝起きの顔を晒してしまった!
私は慌てて身体を起こし、髪を撫で整え、ヨダレをチェック。
大丈夫そう……じゃない!だから寝起きの間抜けズラや寝てたってことは、寝顔を晒してたってことで、ショックがデカい。ズーン
「分かりやすく気落ちしましたね。どうしたのか、スズナの可愛いお声で教えてくれませんか?」
ラファエルはどうして、そのような歯の浮く台詞を平然と言えるの~
「すみません、寝てしまって。それに見苦しい姿を見せてしまって……」
「僕は幸せ者ですね。スズナの眠る姿を間近で見られましたし、抱きつき甘えられ、これほど嬉しかったことは終ぞありません。」
抱きつ……
ここで、鈴奈は馬車での出来事を正確に思い出した。
ラファエルの膝に座り、首元に抱きつき離さず、逞しい胸板に頬擦りしたことを。
「あ……あれは、その……」
ラファエルは、赤面涙目のスズナの髪を一束弄び、スズナの耳元で可愛いと呟く。
この時の鈴奈を紙に起こせば、プスプスって効果音が描かれるだろう。
「愛おしい君をまだ愛でていたいけれど、一緒に行きたいところがあるんだ。僕の手を取ってくれるかな、お姫様。」
逃げても仕方がないのだと、両頬を叩いて気合を入れる。覚悟はできた!
扉の取っ手に手を伸ばすと、勝手に扉が眼前に迫ってきた。自動ドアだったかと思うのもつかの間。隙間からラファエルさんのご尊顔が覗き、目が合った瞬間、自身のほっぺたが熱を帯びたように感じた。
表情筋に力を込めるも無惨に慌てふためき、伸ばしかけた手は行き場をなくして漂う。
「お戻りだったんですね。なかなか戻らないので、何かあったのかと」
無事で何よりだと安堵する姿からは、心底心配していたのだと伝わってきて、胸がキュンと締まる。
ラファエルの第一声は、怪しい(祖母の)ストーカーに狙われ、祖父母の家に身を寄せているスズナを心配したから出た言葉だったのだが、そんなことに気を切けないほどに鈴奈は見蕩れていた。
表情は何とかスライムかせずに耐えきっている(つもり)のは良いものの胸が速く鼓動し、顔も真っ赤に染まる。
鈴奈を見ながら、ラファエルはうっとりと蕩けそうな笑顔を浮かべた。
「とりあえず中に入りましょう。病み上がりの体に立ったままはきついでしょうから」
一言の承諾さえ喉元で止まり声が出ず、コクコクと頷き、足早にベットへ戻る。
ラファエルさんは微笑いながらゆっくりと別途脇の椅子に腰掛けた。
「スズナ、私に発言を許して頂けますか」
顔を隠したシーツから目だけ出してラファエルさんを盗み見ると、真剣な眼差しで私を見つめていた。改めて許しを乞うってことは、退出前の続きですよね。
はいと頷き、シーツを膝上に両手と共に置いて彼に向き合う。
ラファエルさんと会話したあの日から早3日。
告白されるのかとドキドキするも、ラファエルさんから出た言葉は「私にあなたの一日をください」だった。拍子抜けした私はぽかんとおマヌケに口を半開きにしたまま少しの間放心した。すぐに正気を取り戻して提案を承諾した。
約束の日は「今日」
昨晩祖父から「護衛の手配は済んでいる」と廊下をすれ違う時にさり気なく伝えられた。
行き先もやる事も一切聞いていなかった私は、護衛とラファエルさんとの約束が結びつかなかった。
本日の服装は白のニットワンピースにブラウン色のロングコート、黒色の膝下まであるロングブーツ。髪型はお気に入りの真珠の簪でハーフアップにしている。
行き先が分からないから、動きやすさをとってズボンにすべきかなって頭を掠めたんだけど、前世含めて初めて好意を持ってくれた相手を前に可愛い格好がしたかった結果がこの服装。
このブーツは一目惚れしたものの私用での外出がなかったから、購入してから1年経つが初めて履くため気分がさらに上がる。やはりオシャレをすると気分が良い。
貴重品を鞄にいれてチェーンを肩にかけてる。鏡の前でくるっと回って再点検。うん、可愛い。
我ながら今世の私は母親譲りの美少女……美少女だったな、そういえば。
身の回りの人が総じて人外のイケメン、かつ学園の生徒も知人は皆美男美女ばかりだから自然と自分は平凡だと思い続けてきたが、波打つ金髪に碧の瞳、色彩だけでみればThe プリンセス。比較しちゃうと可もなく不可もなくになる私だが、絶対評価ならば好成績なのでは?
考え方を変えただけで、肩の荷が少し軽くなった気がする。自然と絶世の美青年、ラファエルさんの隣を歩くことに気負っていたみたい。
軽い足取りで正面玄関へ繋がる中央階段に差し掛かると、玄関ホールにいるラファエルさんの姿を見て息を飲んだ。
黒のチェスターコートにトレーナー、デニムパンツ、ローファーを身に纏い、貴公子然とした立ち姿に見惚れる。先程まで「お姫様みたい」と浮かれきっていた自分が恥ずかしいほどにかっこいい。
鈴奈が釘付けになっているのと同時に、ラファエルも目を見開いた状態で鈴奈の姿を無言で見つめていた。
雰囲気がいつもと違う。かわい…その簪よく身につけてるなあ、お気に入りなのかな?トレンチコートがこれほど似合う子は他には絶対にいねぇだろうな。ブーツが足の大部分を覆っているから、逆に出ている膝小僧や太腿に目がいっちまう。にしてもスカート丈が短すぎんだろ。太腿の半分までしかないじゃないか。しゃがんだらパ……見えちまうんじゃ。
鈴奈は顔を合わせたままでいられず、思わず俯いてしまった。
「……可愛いよ、スズナ。まるで雪解けを誘う太陽の化身が降り立ったのかと思った。」
太陽の化身?
精霊とか天使じゃなく?
ゆっくりとだが確かな足取りで近づき、そっと真綿でくるむように鈴奈の手を取り口づけた。
「ああ、本当に可愛い、僕のお姫様。」
ふぇ
ボンッ
スズナハショートスサマシタ
ラファエルは放心状態のスズナを引き寄せ、腰を抱き、ゼロ距離で囁いた。
「初心だな。そんな君が愛おしくて堪らないよ。」
「オーバーキルです。むりですむりです。もももぅげんかいでしゅ……」
ここで暗転
記憶が途切れ、気付けば車に乗せられており、穏やかな揺れのなかだった。
…目が…眼が~
「起きた?もうすぐ目的地に着くよ」
目覚め一番に輝かんばかりの笑顔を近距離で食らいました。美形のスマイルは目の毒です。猛毒です。死んじゃいます…
目を逸らしても、現状が持続ダメージを与えてきます。
「なぜ私はラファエルさんの膝の上にいるんですか?」
そう私は今ラファエルさんのお膝の上に横向きで座り、ラファエルさんの両腕に抱き込まれています。
腕や足、胸は、鍛えられた筋肉質で硬く、多少の揺れではビクともせず、抱かれていると安心感が凄い。服越しにラファエルさんの体温が伝わってきて少し眠く…これじゃ、私変態みたいだわ。ダメな気が…別にいいか、変態認定されても…このお出かけのせいで昨晩寝付けなかったから眠ぃ……父親以外の男性のお膝に座って甘えるの…前世から…夢だったし、……このまま寝ちゃい…たい。
「すぐに着きますからもう少し起きていてください。」
ごめんなさい、限界。
目を閉じたまま、温もりの源に手を回し、抱きついた。顎を彼の肩に置いて、身体に入れていた力を抜き、求めていたのはこれだと言わんばかりに息を吐く。心地よい体勢を手に入れ、夢の世界に沈もうと意識を手放す寸前に、腕周りが微細に揺れ始めたので、ギュッと腕に力を入れる。すると、元通り完璧な状態に戻ったので、今度こそ無意識の世界へ落ちていった。
再び目を覚ますと、葉の隙間から差し込む木漏れ日が当たっていた。眩しい。
寝返りを打って、腕で目元を覆う。
「起きましたか?」
耳に甘く響く声で、目をガッと見開く。
「まだ、寝てるのかな?」
声は背後から聞こえる。
恐る恐る上半身を起こして身をよじると、本を片手に風にたなびくイケメンことラファエルさんが見下ろしていた。
「お疲れだったみたいですね。熊も消えましたね、良かったです。」
頬に手を添えられ、目元を親指でなぞられる。
やばい、やばい、やばい、顔がいい。違う、頭を働かせろ
私は必死で記憶を引っ張り出してきた。
たしか、デー…2人でお出かけすることに意識しすぎてなかなか寝付けず、昨夜、睡眠時間を結局確保出来なかったから、馬車の揺れと温かさでつい寝入ってしまって、気付けばナウ。
鈴奈は膝抱っこのことをすっかり忘れていた。ラファエルに抱きついたことも。
「……まだ寝ぼけてますか?」
眼前に迫る顔面国宝。ラファエルさん、後生だから顔の良さを自覚してくれ!!やばい、やばい、顔がよすぎて頭が回らなくなってきた。
「寝ぼけてないです!おはようございます!!」
「クスッ、おはよう」
笑われて!
カッと顔が火照る。
こんな寝起きの顔を晒してしまった!
私は慌てて身体を起こし、髪を撫で整え、ヨダレをチェック。
大丈夫そう……じゃない!だから寝起きの間抜けズラや寝てたってことは、寝顔を晒してたってことで、ショックがデカい。ズーン
「分かりやすく気落ちしましたね。どうしたのか、スズナの可愛いお声で教えてくれませんか?」
ラファエルはどうして、そのような歯の浮く台詞を平然と言えるの~
「すみません、寝てしまって。それに見苦しい姿を見せてしまって……」
「僕は幸せ者ですね。スズナの眠る姿を間近で見られましたし、抱きつき甘えられ、これほど嬉しかったことは終ぞありません。」
抱きつ……
ここで、鈴奈は馬車での出来事を正確に思い出した。
ラファエルの膝に座り、首元に抱きつき離さず、逞しい胸板に頬擦りしたことを。
「あ……あれは、その……」
ラファエルは、赤面涙目のスズナの髪を一束弄び、スズナの耳元で可愛いと呟く。
この時の鈴奈を紙に起こせば、プスプスって効果音が描かれるだろう。
「愛おしい君をまだ愛でていたいけれど、一緒に行きたいところがあるんだ。僕の手を取ってくれるかな、お姫様。」
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