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ラファエルの苦悩
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「ピンク色に色づいて可愛い。ここに口付けを贈れる男はこの世で一番幸せだろうな」
「そんなことは……ない……とおもうんですけど……」
私の体はラファエルさんの言葉を聴いてから敏感になっているのか、胸がキュッとなって、動悸が速い。私は平常心平常心と暗示をかけるも効果がないよ!
ラファエルさんと目線を揃えるために、起き上がろうとベットにひじをつくと、そっと背中に手を添えて手伝ってくれる。
ラファエルさんに触れられた箇所が暑い。
「スズナが倒れてから今日で3日です。お腹は空いていませんか?」
3日も?確かにお腹に喪失感がある。
部屋の前に控えていた使用人さんに声をかけて、パン粥を持ってきてもらう。
パン粥を食べたことがなかったが、お粥並に味がない。ぉぃしくなぃ……食がどうしても進まず、スプーンを置き窓から外を見ると真っ暗だった。星一つない夜空にまん丸なお月様が一つ。
そういえば、この部屋は何処なんだろうか。天蓋付きベットから部屋を見渡してみる。
正面に大きな鏡付きの暖炉でぱちぱちと薪が燃え、壁紙は可愛らしい春の花々、床は木目のフローリング、窓は大きく、天井も高い。棚に置かれている花瓶や置物でさえ高級感が溢れている。
「ラファエルさん、ここはどこですか?」
「渡邊家です。スズナさんのお祖父様とお祖母様の御屋敷ですよ。」
「ラファエルさんはどうしてここに?」
「スズナさんが倒れられたと聞いて、居てもたってもいられず、来てしまいました。」
眉を下げ優しい笑みを浮かべるラファエルさんの目元には熊がくっきりと刻まれ、服もくだびれている。
「いつからここにいますか?」
「スズナさんが倒れられてすぐ来たので3日前ですね。」
「最後にお眠りになられたのは?」
「……12時間前です。」
嘘だ。
「くっきりと熊がついていますが?」
「学業が忙しかったから疲れていたのかもしれませんね。」
ラファエルさんは嘘に嘘を重ねていく。
最後に会った時、忙しそうな素振りはなかった。
ラファエルさんの答えに納得いかず、むっと睨みそっぽを向く。
「ふてないでください。可愛らしいだけですよ。スズナ、こっちを向いて?
スズナがここにいる幸せを私に実感させてください。」
顔をそのままに目だけでラファエルさんをみると溶けるような笑みを浮かべ、愛おしそうにこちらを見ている。
ラファエルさんは私のことが好き……ぽい
惚れられた要素がわからない。
最初あったのは私が赤ん坊の時で、再開したのもほんの一年前。彼がこっちに来てからいちばん長い時間を過ごしているのは界人お兄ちゃん。高身長で高学歴、イケメンで賢く、家柄、性格全てよし。ラファエルさんほどの方であれば、男女比30:1のこの世界でも女性に代わって主導権を握る立場になれるだろう。
うーん、ハイスペイケメンの彼に好かれる点がみあたらないぞ?
以前であれば、私の自意識過剰で片付けただろう。ラファエルさんに好かれるわけがないとにべもなく。
でも彼のセリフをきいた上であの表情に気づいてしまったから…気のせいだと一蹴できない。
「ラファエルさんは、……わた……私のこと…………好きなんですか??」
私は何を言ってるんだ?
確かに気になったけどね。ラファエルさんが、口付けしたいとか私がいる幸せとか……たまにキザなセリフをいいなさっていることもありますけど、頬を赤らめてたり目尻が下がってたりしてなかったもん。糖度高すぎですぅ。
もう耐えられないと言わんばかりに勢いよくベットから羽降り叫ぶ。
「スズ「御手洗に!御手洗に行ってきます。」……いってらしゃい」
俺は出会った途端鈴奈に惹かれた。
彼女を見ると瞬時に全身が喜びで震えた、あの記憶を今なお鮮明に覚えている。スズナは出会った当初まだ赤子で言葉も喋れなかったのに、彼女が俺の運命だと直感した。
誰かに話そうものなら正気を疑われるだろうな。それでもたった一度彼女と目が合い、俺の指を掴まれただけで、俺の全てはその瞬間からスズナただ一人のものになったんだ。
彼女を一刻も早く自分のものにしたかった俺は、彼女に会ったそのままの足で、父上や拓海さんにスズナとの婚約を口約束とはいえ取り付けた。
その頃の拓海さんは今と同様、スズナを嫁に出すのは嫌だと主張したが、代わりに理恵さんが承諾してくれた。条件付きで
一つ、鈴奈ただ一人を愛すること
二つ、全ての害意から護ること
三つ、信じ抜くこと
以上の条件をスズナが中学進学するまで、守り続けたら書面で婚約をさせてもらう手筈だった。理恵さんがいなくなるまでは
俺も犯人に本気で腹を立てている。
セレナ様と血脈が近い俺とスズナの婚約はストーカー野郎の感情を逆撫でするってな理由で、口約束とはいえ必死につなぎ止めていた細い糸は一瞬にして切れた。
スズナに危害が及ぶ可能性があると言われたら妨害できねぇだろうがよ!
婚約破棄の代わりに俺の留学をねじ込んだが、あの時の判断は人生最良の選択だった。泣き寝入りなんてするもんか。
同じ理由で後継者教育が落ち着いた頃、ようやく国外へでる許可が父上から出たあの時も、スズナに会えると思ったのに、接触を禁止された恨みもあったなクソ野郎め。
そもそも理恵さんだけでなく、セレナ様の孫にあたるスズナにまで害そうだそうなんて、ふざけるのも大概にしやがれクソ害虫が。脈略なさすぎんだろ。
お前のせいでスズナの成長過程を14年9ヶ月4日分見逃したんだぞ。マジふざけんな…
留学までの日々は一日千秋の思いで待ち焦がれ、久しぶりに会ったスズナは、予想していた以上に美しくなっていた。彼女が俺に対して笑ったり照れたりと、感情を向けてくれることがただただ嬉しかった。彼女に会えない日々の苦痛が報われた気がした。
同時に恐ろしくなった。俺はスズナに好きになってもらえるのだろうか?
以前から交際相手が居ないことや界人たちが血眼になってスズナに男を寄せ付けないように動いていることは知っていたが、スズナの美しさや性格は想像以上だった。俺自身の彼女を慕う気持ちが大きくなったし、彼女を慕う男が予想を遥かに上回った。
スズナには多くの選択肢があり旦那や彼氏を何十人も抱えることが可能だが、俺は月に一度しか会えない生活を思い描くだけで胸が張り裂けそうだ。毎日愛を囁いて、抱きしめ、一日中俺の傍から離したくない。ラストの願いは現実的ではないが、前2つのためにはスズナの相手が片手で数える程でなければならない。まず手始めにスズナの男にならないとな。
「なっなっなっなっなっ!私は何を勢いのままきこうとしてたの?ストレート過ぎよ。確かに気になりましたよ、なりましたとも。でもあんなそのまま直球で聞くつもりは……。あっ、ラファエルさんの返答を遮って出てきちゃった。だって何勘違いしてるんだだなんて言われたらショックで寝込む自信がある。いや既に思われてるか………トホホ」
御手洗まで案内した執事は、警備も兼ねて扉から少し離れた位置で警護していた。執事は齢50をむかえたが、聴覚と嗅覚が人一倍優れており、鈴奈の独り言をバッチりと聴いていた。そしてこう思った。
なぜフラれる前提なのですか?
鈴奈が寝むっていた客室は完全防音になっており、中でどんな会話が繰り広げられていたのか部屋の外にいた執事は預かり知らない。……知らないのだが、執事には、美少女かつ一目で判る鈴奈の人の良さだけでも、彼女に請われて断る男は想像つかない。
もしいらっしゃるとするならば、枯れている方か男性が恋愛対象者な方くらいでしょう。
ちなみに私は前者の部類に当てはまり、鈴奈様に対してそのような感情を持ち合わせません。渡邊家に仕え46年、今年で63歳になります。
勝手ながら鈴奈様を孫のようには思っております。鈴奈様のようなお孫様が私めも長いこと欲しかったのです。どのように育てればあのようにできた方が産まれるのか気になりますね。まるで、神が遣わした天使のようではないですか。物腰は低く、見た目は最上級。
鈴奈様の己の評価は何に起因しているのでしょうか?
少し落ち着かれたのか、壁に手を付きながら鈴奈様は出てこられました。
足元が覚束無いご様子で少々心配になります。なんとか客室の前に到着すると扉の前で膝を抱え蹲ってしまわれました。
先程の発言から推測するに、ラファエル様に拒絶されるのが恐ろしいのかと思いましたが、耳から項にかけて真っ赤になられておられます。
ふふっ、照れておいでだったのですね。なんとお可愛いこと。
これほどに魅力的となると、護衛の数を予定より増やした方が良さそうですね。誘拐と害虫の予防に、想定より入用そうです。
死角にいる警備兵にも念の為、道を外さないように念押ししておきましょうか……それより訓練のし直しですね。居場所が私のような老兵でも察知できるではないですか。気配が隠せていませんよ。
これから忙しくなりますね。
「そんなことは……ない……とおもうんですけど……」
私の体はラファエルさんの言葉を聴いてから敏感になっているのか、胸がキュッとなって、動悸が速い。私は平常心平常心と暗示をかけるも効果がないよ!
ラファエルさんと目線を揃えるために、起き上がろうとベットにひじをつくと、そっと背中に手を添えて手伝ってくれる。
ラファエルさんに触れられた箇所が暑い。
「スズナが倒れてから今日で3日です。お腹は空いていませんか?」
3日も?確かにお腹に喪失感がある。
部屋の前に控えていた使用人さんに声をかけて、パン粥を持ってきてもらう。
パン粥を食べたことがなかったが、お粥並に味がない。ぉぃしくなぃ……食がどうしても進まず、スプーンを置き窓から外を見ると真っ暗だった。星一つない夜空にまん丸なお月様が一つ。
そういえば、この部屋は何処なんだろうか。天蓋付きベットから部屋を見渡してみる。
正面に大きな鏡付きの暖炉でぱちぱちと薪が燃え、壁紙は可愛らしい春の花々、床は木目のフローリング、窓は大きく、天井も高い。棚に置かれている花瓶や置物でさえ高級感が溢れている。
「ラファエルさん、ここはどこですか?」
「渡邊家です。スズナさんのお祖父様とお祖母様の御屋敷ですよ。」
「ラファエルさんはどうしてここに?」
「スズナさんが倒れられたと聞いて、居てもたってもいられず、来てしまいました。」
眉を下げ優しい笑みを浮かべるラファエルさんの目元には熊がくっきりと刻まれ、服もくだびれている。
「いつからここにいますか?」
「スズナさんが倒れられてすぐ来たので3日前ですね。」
「最後にお眠りになられたのは?」
「……12時間前です。」
嘘だ。
「くっきりと熊がついていますが?」
「学業が忙しかったから疲れていたのかもしれませんね。」
ラファエルさんは嘘に嘘を重ねていく。
最後に会った時、忙しそうな素振りはなかった。
ラファエルさんの答えに納得いかず、むっと睨みそっぽを向く。
「ふてないでください。可愛らしいだけですよ。スズナ、こっちを向いて?
スズナがここにいる幸せを私に実感させてください。」
顔をそのままに目だけでラファエルさんをみると溶けるような笑みを浮かべ、愛おしそうにこちらを見ている。
ラファエルさんは私のことが好き……ぽい
惚れられた要素がわからない。
最初あったのは私が赤ん坊の時で、再開したのもほんの一年前。彼がこっちに来てからいちばん長い時間を過ごしているのは界人お兄ちゃん。高身長で高学歴、イケメンで賢く、家柄、性格全てよし。ラファエルさんほどの方であれば、男女比30:1のこの世界でも女性に代わって主導権を握る立場になれるだろう。
うーん、ハイスペイケメンの彼に好かれる点がみあたらないぞ?
以前であれば、私の自意識過剰で片付けただろう。ラファエルさんに好かれるわけがないとにべもなく。
でも彼のセリフをきいた上であの表情に気づいてしまったから…気のせいだと一蹴できない。
「ラファエルさんは、……わた……私のこと…………好きなんですか??」
私は何を言ってるんだ?
確かに気になったけどね。ラファエルさんが、口付けしたいとか私がいる幸せとか……たまにキザなセリフをいいなさっていることもありますけど、頬を赤らめてたり目尻が下がってたりしてなかったもん。糖度高すぎですぅ。
もう耐えられないと言わんばかりに勢いよくベットから羽降り叫ぶ。
「スズ「御手洗に!御手洗に行ってきます。」……いってらしゃい」
俺は出会った途端鈴奈に惹かれた。
彼女を見ると瞬時に全身が喜びで震えた、あの記憶を今なお鮮明に覚えている。スズナは出会った当初まだ赤子で言葉も喋れなかったのに、彼女が俺の運命だと直感した。
誰かに話そうものなら正気を疑われるだろうな。それでもたった一度彼女と目が合い、俺の指を掴まれただけで、俺の全てはその瞬間からスズナただ一人のものになったんだ。
彼女を一刻も早く自分のものにしたかった俺は、彼女に会ったそのままの足で、父上や拓海さんにスズナとの婚約を口約束とはいえ取り付けた。
その頃の拓海さんは今と同様、スズナを嫁に出すのは嫌だと主張したが、代わりに理恵さんが承諾してくれた。条件付きで
一つ、鈴奈ただ一人を愛すること
二つ、全ての害意から護ること
三つ、信じ抜くこと
以上の条件をスズナが中学進学するまで、守り続けたら書面で婚約をさせてもらう手筈だった。理恵さんがいなくなるまでは
俺も犯人に本気で腹を立てている。
セレナ様と血脈が近い俺とスズナの婚約はストーカー野郎の感情を逆撫でするってな理由で、口約束とはいえ必死につなぎ止めていた細い糸は一瞬にして切れた。
スズナに危害が及ぶ可能性があると言われたら妨害できねぇだろうがよ!
婚約破棄の代わりに俺の留学をねじ込んだが、あの時の判断は人生最良の選択だった。泣き寝入りなんてするもんか。
同じ理由で後継者教育が落ち着いた頃、ようやく国外へでる許可が父上から出たあの時も、スズナに会えると思ったのに、接触を禁止された恨みもあったなクソ野郎め。
そもそも理恵さんだけでなく、セレナ様の孫にあたるスズナにまで害そうだそうなんて、ふざけるのも大概にしやがれクソ害虫が。脈略なさすぎんだろ。
お前のせいでスズナの成長過程を14年9ヶ月4日分見逃したんだぞ。マジふざけんな…
留学までの日々は一日千秋の思いで待ち焦がれ、久しぶりに会ったスズナは、予想していた以上に美しくなっていた。彼女が俺に対して笑ったり照れたりと、感情を向けてくれることがただただ嬉しかった。彼女に会えない日々の苦痛が報われた気がした。
同時に恐ろしくなった。俺はスズナに好きになってもらえるのだろうか?
以前から交際相手が居ないことや界人たちが血眼になってスズナに男を寄せ付けないように動いていることは知っていたが、スズナの美しさや性格は想像以上だった。俺自身の彼女を慕う気持ちが大きくなったし、彼女を慕う男が予想を遥かに上回った。
スズナには多くの選択肢があり旦那や彼氏を何十人も抱えることが可能だが、俺は月に一度しか会えない生活を思い描くだけで胸が張り裂けそうだ。毎日愛を囁いて、抱きしめ、一日中俺の傍から離したくない。ラストの願いは現実的ではないが、前2つのためにはスズナの相手が片手で数える程でなければならない。まず手始めにスズナの男にならないとな。
「なっなっなっなっなっ!私は何を勢いのままきこうとしてたの?ストレート過ぎよ。確かに気になりましたよ、なりましたとも。でもあんなそのまま直球で聞くつもりは……。あっ、ラファエルさんの返答を遮って出てきちゃった。だって何勘違いしてるんだだなんて言われたらショックで寝込む自信がある。いや既に思われてるか………トホホ」
御手洗まで案内した執事は、警備も兼ねて扉から少し離れた位置で警護していた。執事は齢50をむかえたが、聴覚と嗅覚が人一倍優れており、鈴奈の独り言をバッチりと聴いていた。そしてこう思った。
なぜフラれる前提なのですか?
鈴奈が寝むっていた客室は完全防音になっており、中でどんな会話が繰り広げられていたのか部屋の外にいた執事は預かり知らない。……知らないのだが、執事には、美少女かつ一目で判る鈴奈の人の良さだけでも、彼女に請われて断る男は想像つかない。
もしいらっしゃるとするならば、枯れている方か男性が恋愛対象者な方くらいでしょう。
ちなみに私は前者の部類に当てはまり、鈴奈様に対してそのような感情を持ち合わせません。渡邊家に仕え46年、今年で63歳になります。
勝手ながら鈴奈様を孫のようには思っております。鈴奈様のようなお孫様が私めも長いこと欲しかったのです。どのように育てればあのようにできた方が産まれるのか気になりますね。まるで、神が遣わした天使のようではないですか。物腰は低く、見た目は最上級。
鈴奈様の己の評価は何に起因しているのでしょうか?
少し落ち着かれたのか、壁に手を付きながら鈴奈様は出てこられました。
足元が覚束無いご様子で少々心配になります。なんとか客室の前に到着すると扉の前で膝を抱え蹲ってしまわれました。
先程の発言から推測するに、ラファエル様に拒絶されるのが恐ろしいのかと思いましたが、耳から項にかけて真っ赤になられておられます。
ふふっ、照れておいでだったのですね。なんとお可愛いこと。
これほどに魅力的となると、護衛の数を予定より増やした方が良さそうですね。誘拐と害虫の予防に、想定より入用そうです。
死角にいる警備兵にも念の為、道を外さないように念押ししておきましょうか……それより訓練のし直しですね。居場所が私のような老兵でも察知できるではないですか。気配が隠せていませんよ。
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