36 / 56
年始(後編)
しおりを挟む
「婚約者って結婚の約束をした相手じゃないの?」
私の一言にその場にいあわせた行き交う人さえも一斉にこちらを見る。あまりに息が揃っているから、効果音さえ入れたら映像化の際には即使用できるシーンになるだなんて現実逃避はこの辺に
「えっ違うよ。すーちゃんどうしてそう思ったの?」
「婚約って結婚の約束でしょ?」
またも動作が揃ってみな一様に首を傾げる。
「婚約者はね。200年前はそういう意味だったんだけど、近年は体外受精用の協力関係を結んでいる者同士のことだよ。さすがすーちゃんよく知ってるね」
200年前?
頭を撫でながら褒めてくれているが、知らなかったからこそのこの空気ですよお兄ちゃん。
「こほん…えー立花さん、お嬢さんは婚約者がおられないのですか?噂によると隣国キャメロン家の長男がそうだと耳にしましたが」
「放心中の父に代わり不詳ながら私(界人)がお答えさせて頂くと、口約束ではありますが、確かにその方とそのような話を妹 鈴奈を母が身篭っていると発覚したその日に交わしました。しかし、口約束は所詮口約束。書面を交わした訳ではありませんから、なくなる可能性はたかいです。
見ての通り、恥ずかしながら父は妹を溺愛しているため、この手の話が出るとこの通り、プライベートの場では固まってしまいます。
私も特別妹のことを溺愛しておりますので、破棄の方向で考えています。きっと聡明な剣持社長ならば、我が家の私事を聞いても大丈夫ですよね。そうそう 先週の合同ミーティングでの方向で我社は受け入れるつもりですので、今後ともよろしくお願いします。」
紗江ちゃんパパには悪いが、私の婚約はなくなる可能性が高いということが分かり、正直ほっとした。彼の犠牲は私にとって大きな実りを授けてくれました、ありがとうございます!婚約者については考える必要が無くなったと考えてもいいだろう。大きな悩み事が無くなってすっきりだ。
「鈴奈ちゃん家のペットは変わった首輪をしているのね。」
突然の話題変更
もちろん喜んで乗らせていただく
「首輪?どの辺が変わっているの?」
「この中央にある「紗江!」」
突然の大きな声に名を呼ばれていない私まで驚いたが、声を上げた本人の紗江ちゃんパパは家族を連れてそのまま直ぐに帰って行った。
何が起きたのか飲み込めていないが、紗江ちゃんが気にしていた首輪は、ルー毛と同色の白い革製の本体に中央に一つ5mmほどの人口ダイヤと左右に2つずつガラス製の細工がついている。ルーは家族の一員と言えども、愛犬にダイヤを付けさせているのは確かに気にはなるだろうし、他人の家の事情に口出しするのは良くないことを招きかねないのも事実だ。なにより紗江ちゃんパパは界人お兄ちゃんに脅された直後だしね。
そういうば、誰がこのデザインにしたのだろうか?
ルーが家族になってから成長する度に、同デザインで作ってもらっている特注品で、気づいた頃には付けていたので誰が付け始めたのか私は知らない。交換する時はお父さんが光圀さんに発注していたから、お父さんが最初につけてくれた人かもしれない。
「早く参拝しようぜ!まだ本殿まで距離があるっていうのに、足が疲れてきた。」
腕時計を見ると時刻は17時30分。日は建物の陰に1/3ほど隠れており、ぼちぼち日没だ。現在地は鳥居を入ってすぐの所で、この神社は国内で6番目の広さを誇るため、本殿まで向かうのに20分はかかる。国一番の神社は聞いた話によると成人男性でも40分かかるらしい。
日の入りが近く元日でもないのに参拝客は多く、周りの人数から憶測するに、拝殿の前には多少行列ができていると予想される。確かなことは19時までに夕食を食べられないということだ。いつもなら遅くてもその時間までに食べ始められるのに…
てくてくっと歩いていくと予想通り拝殿前は列が出来ていたがそこまで多くない。カップラーメンが出来るまでは無理でも、作って食べて片付けるくらいだろう。気をつけるべきはルーが人に揉まれないようにすることだけ。気楽なものだ…と思いきや列に近づくと目の前で、エクソダスにあるモーセ関連で有名なあの『海が割れる』ように人が掃けていった。
開いた道をお兄ちゃんたちやお父さんは当たり前のように進んでいく。あとルーも。私はその光景に若干驚き一足出遅れるもルーのリードを持っているため彼に引かれるようにその空間を突っ切って本殿の前まで躍り出た。先に並んでいた人を抜かしてしまった罪悪感がありここにいていいのだろうかと思うが、父兄は気にせず手を合している。
来てしまったのはもう仕方がない早く終わらせて次の人の代わろうと諦め、梵繩を揺らし鈴を鳴ったら2礼2拍手で、神様にこの事を謝りつつ今年も見守っていてくださいとお願いをして一礼をする。
早くここを離れようと思いながら横を見るとお父さんと界人お兄ちゃんが眉間に皺を寄せるほど熱心に祈っていた。
「すーちゃんは何を願ったの?」
「お願いごとは誰にも言わないことにしてるから浩成お兄ちゃんにも内緒。」
「んー?教えてくれたらお兄ちゃんが叶えてあげるって言っても?」
「ダメだよ。それに浩成お兄ちゃんには叶えられないから詮索しても教えてあーげない。それよりさ、界人お兄ちゃんもお父さんももう少しかかりそうだし、おみくじ引きに行こう!」
両手を強く押付け今にも念仏を唱えそうな2人を残して巫男さんがお守りを売っている横のくじ箱へ向かう。くじ箱横の賽銭箱型の小さな料金箱にお金を入れたらカシャッカシャッとくじを引き、出た番号の引き出しに入ってある紙をもらう。
吉
願事 早くすれば人の助けありて整う
失物 出にくい
旅行 さわりなし よろし
学問 努力すればよろし
争事 渦中にあり注意せよ
恋愛 現時点なし未来に幸福あり
病気 心を強くもてばなおる
縁談 叶う あまり返事をながびかすと悪い
うーんいいのか?
「吉か。微妙だったね。」
声の方向を見ると既に引き終えた浩成お兄ちゃんの顔が近くにあった。私のくじの詳細を読んでいるようだ。私よりも頭一つ分高い浩成お兄ちゃんにとって私の手元を覗くのは簡単。代わりに浩成お兄ちゃんのを見せてもらうと大吉。そっと本人に返す。
結果に満足しているからもう一度引こうとは思わないが、吉って上から何番目の運勢なのか覚えてないので、浩成お兄ちゃんの微妙って言葉が反芻するが、良かったのだと思うことにしよう。
長いおねがいごとを終えた2人と合流し家路についた。結局無理だと思われた19時までに帰宅でき、夕飯にありつけました。譲って下さった方々ありがとうございます。
私の一言にその場にいあわせた行き交う人さえも一斉にこちらを見る。あまりに息が揃っているから、効果音さえ入れたら映像化の際には即使用できるシーンになるだなんて現実逃避はこの辺に
「えっ違うよ。すーちゃんどうしてそう思ったの?」
「婚約って結婚の約束でしょ?」
またも動作が揃ってみな一様に首を傾げる。
「婚約者はね。200年前はそういう意味だったんだけど、近年は体外受精用の協力関係を結んでいる者同士のことだよ。さすがすーちゃんよく知ってるね」
200年前?
頭を撫でながら褒めてくれているが、知らなかったからこそのこの空気ですよお兄ちゃん。
「こほん…えー立花さん、お嬢さんは婚約者がおられないのですか?噂によると隣国キャメロン家の長男がそうだと耳にしましたが」
「放心中の父に代わり不詳ながら私(界人)がお答えさせて頂くと、口約束ではありますが、確かにその方とそのような話を妹 鈴奈を母が身篭っていると発覚したその日に交わしました。しかし、口約束は所詮口約束。書面を交わした訳ではありませんから、なくなる可能性はたかいです。
見ての通り、恥ずかしながら父は妹を溺愛しているため、この手の話が出るとこの通り、プライベートの場では固まってしまいます。
私も特別妹のことを溺愛しておりますので、破棄の方向で考えています。きっと聡明な剣持社長ならば、我が家の私事を聞いても大丈夫ですよね。そうそう 先週の合同ミーティングでの方向で我社は受け入れるつもりですので、今後ともよろしくお願いします。」
紗江ちゃんパパには悪いが、私の婚約はなくなる可能性が高いということが分かり、正直ほっとした。彼の犠牲は私にとって大きな実りを授けてくれました、ありがとうございます!婚約者については考える必要が無くなったと考えてもいいだろう。大きな悩み事が無くなってすっきりだ。
「鈴奈ちゃん家のペットは変わった首輪をしているのね。」
突然の話題変更
もちろん喜んで乗らせていただく
「首輪?どの辺が変わっているの?」
「この中央にある「紗江!」」
突然の大きな声に名を呼ばれていない私まで驚いたが、声を上げた本人の紗江ちゃんパパは家族を連れてそのまま直ぐに帰って行った。
何が起きたのか飲み込めていないが、紗江ちゃんが気にしていた首輪は、ルー毛と同色の白い革製の本体に中央に一つ5mmほどの人口ダイヤと左右に2つずつガラス製の細工がついている。ルーは家族の一員と言えども、愛犬にダイヤを付けさせているのは確かに気にはなるだろうし、他人の家の事情に口出しするのは良くないことを招きかねないのも事実だ。なにより紗江ちゃんパパは界人お兄ちゃんに脅された直後だしね。
そういうば、誰がこのデザインにしたのだろうか?
ルーが家族になってから成長する度に、同デザインで作ってもらっている特注品で、気づいた頃には付けていたので誰が付け始めたのか私は知らない。交換する時はお父さんが光圀さんに発注していたから、お父さんが最初につけてくれた人かもしれない。
「早く参拝しようぜ!まだ本殿まで距離があるっていうのに、足が疲れてきた。」
腕時計を見ると時刻は17時30分。日は建物の陰に1/3ほど隠れており、ぼちぼち日没だ。現在地は鳥居を入ってすぐの所で、この神社は国内で6番目の広さを誇るため、本殿まで向かうのに20分はかかる。国一番の神社は聞いた話によると成人男性でも40分かかるらしい。
日の入りが近く元日でもないのに参拝客は多く、周りの人数から憶測するに、拝殿の前には多少行列ができていると予想される。確かなことは19時までに夕食を食べられないということだ。いつもなら遅くてもその時間までに食べ始められるのに…
てくてくっと歩いていくと予想通り拝殿前は列が出来ていたがそこまで多くない。カップラーメンが出来るまでは無理でも、作って食べて片付けるくらいだろう。気をつけるべきはルーが人に揉まれないようにすることだけ。気楽なものだ…と思いきや列に近づくと目の前で、エクソダスにあるモーセ関連で有名なあの『海が割れる』ように人が掃けていった。
開いた道をお兄ちゃんたちやお父さんは当たり前のように進んでいく。あとルーも。私はその光景に若干驚き一足出遅れるもルーのリードを持っているため彼に引かれるようにその空間を突っ切って本殿の前まで躍り出た。先に並んでいた人を抜かしてしまった罪悪感がありここにいていいのだろうかと思うが、父兄は気にせず手を合している。
来てしまったのはもう仕方がない早く終わらせて次の人の代わろうと諦め、梵繩を揺らし鈴を鳴ったら2礼2拍手で、神様にこの事を謝りつつ今年も見守っていてくださいとお願いをして一礼をする。
早くここを離れようと思いながら横を見るとお父さんと界人お兄ちゃんが眉間に皺を寄せるほど熱心に祈っていた。
「すーちゃんは何を願ったの?」
「お願いごとは誰にも言わないことにしてるから浩成お兄ちゃんにも内緒。」
「んー?教えてくれたらお兄ちゃんが叶えてあげるって言っても?」
「ダメだよ。それに浩成お兄ちゃんには叶えられないから詮索しても教えてあーげない。それよりさ、界人お兄ちゃんもお父さんももう少しかかりそうだし、おみくじ引きに行こう!」
両手を強く押付け今にも念仏を唱えそうな2人を残して巫男さんがお守りを売っている横のくじ箱へ向かう。くじ箱横の賽銭箱型の小さな料金箱にお金を入れたらカシャッカシャッとくじを引き、出た番号の引き出しに入ってある紙をもらう。
吉
願事 早くすれば人の助けありて整う
失物 出にくい
旅行 さわりなし よろし
学問 努力すればよろし
争事 渦中にあり注意せよ
恋愛 現時点なし未来に幸福あり
病気 心を強くもてばなおる
縁談 叶う あまり返事をながびかすと悪い
うーんいいのか?
「吉か。微妙だったね。」
声の方向を見ると既に引き終えた浩成お兄ちゃんの顔が近くにあった。私のくじの詳細を読んでいるようだ。私よりも頭一つ分高い浩成お兄ちゃんにとって私の手元を覗くのは簡単。代わりに浩成お兄ちゃんのを見せてもらうと大吉。そっと本人に返す。
結果に満足しているからもう一度引こうとは思わないが、吉って上から何番目の運勢なのか覚えてないので、浩成お兄ちゃんの微妙って言葉が反芻するが、良かったのだと思うことにしよう。
長いおねがいごとを終えた2人と合流し家路についた。結局無理だと思われた19時までに帰宅でき、夕飯にありつけました。譲って下さった方々ありがとうございます。
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

私は女神じゃありません!!〜この世界の美的感覚はおかしい〜
朝比奈
恋愛
年齢=彼氏いない歴な平凡かつ地味顔な私はある日突然美的感覚がおかしい異世界にトリップしてしまったようでして・・・。
(この世界で私はめっちゃ美人ってどゆこと??)
これは主人公が美的感覚が違う世界で醜い男(私にとってイケメン)に恋に落ちる物語。
所々、意味が違うのに使っちゃってる言葉とかあれば教えて下さると幸いです。
暇つぶしにでも呼んでくれると嬉しいです。
※休載中
(4月5日前後から投稿再開予定です)
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる