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知らない人ではありません
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「おひさ!鈴奈せーんせ」
「犬神君?壮馬君も」
「はじめ「すーちゃん、知らない人と話しちゃいけないよ。ほら、あの人形をお兄ちゃんが取ってあげるよ」
「えっ...いや、あの二人は「浩成兄はユーホーキャッチャ苦手だろ。俺がやるよ。」
おぉい、なんでかぶせてきた?
「...お兄さん、ぼくた」
「「”お兄さん”と呼ぶな」」
お兄ちゃんたちどうしちゃったの?壮馬くんの一言で目尻が見たことないくらい上がってるんだけど、
「界人」
「はい、
向かって左、朝倉壮馬
鈴奈とクラスメイトかつ隣の席。
身長163cm 体重50.3kg 身長体重ともに平均以下
成績優秀、校内十位をキープ
家族構成は父兄弟をもつ四人家族の次男
父親は銀行勤務の弁護士をしており、母親は政府によって秘匿されております。
向かって右、犬神健之介
一年Bクラス所属の野球推薦者
身長170cm 体重64.2kg 身長平均以上...クソ
勉学が不得意な脳筋のくせに、苦手なことを逆手に取り鈴奈に己のテスト勉強へ付き合わせた狡猾さあり。
家族構成は祖父×2、父の四人家族の長男。
代々犬神神社の神主を務める家系であり、朝倉同様母親不明。
地元が遠いため、ただ今寮住まい。
以上が調べた情報になります。」
「ご苦労」
「はっ!」
いやいやいや ドウイウコトですか
浩成お兄ちゃんも界人お兄ちゃんもこんな姿初めて見たよ。
あまりのギャップに話が一ミリも入ってこなかったんだが、いままでなんの話してたっけ?
「怖!鈴奈ちゃんの兄さん怖すぎんか?」
「なに鈴奈のこと名前で呼んでんだよ!あと兄さんと呼ぶな。お前の兄さんになんぞならねーんだよ。喧嘩なら言い値で買いますが...立花家を敵に回すということでよろしいですね?」
いや良くないよ。まずい。状況が全く分からないけど、とにかくまずいことは確かだ。
不良と化したお兄様たちをはやく別のところへ連れて行かないと!
「壮馬くん!犬神くん!ごめんけど、もう行くね。
お兄ちゃん、そろそろお父さんが終わる時間だよ。戻ろう!すぐ戻ろう!」
「鈴奈、まだこいつらに言っておかないといけないこと...が...」
「すーちゃん、待って!」
「......な.......す...な、鈴奈!」
築いたら整骨院の前まで戻ってきていた。
「鈴奈、腕、放してもらってもいいか?」
界人お兄ちゃんは身長差が私とかなりあるせいで、腰を低くしていて辛そうだった。顔も真っ赤である。ここまで全力疾走だったので、走りつかれている上に申し訳ないことをした。
「ごめん、中腰で走らせて...つらかったよね?本当にごめんね」
「いや、気にすんな。俺らが暴走してたのが悪いんだ。」
そうだった。お兄ちゃん達が暴走したのが理由なんだから謝らなくても...いや、きつい態勢を私のためにしてくれてたんだから
「ありがとうね。私を振りほどくことも出来たのに、付いて来てくれて」
「おう」
「はぁはぁ...すーちゃん、人込みを通り抜けるの上手いね。全然追いつけなかったよ。」
「浩成お兄ちゃんもごめんね」
「いいや、こちらこそ」
光圀さんが来るのと同時にお父さんが出てきた。
「なんで、みんな疲れているんだい?」
「モール内を走られたからだ」
「ここを?げんきだな~」
「拓海様、父親ならば、言わねばならないことが別にあるのでは?浩成様、界人様、鈴奈様、他のお客様にお怪我をさせるかもしれませんから店内を走ってはいけません。御二方は、感情のコントロールにも努めてくださいませ!」
「「「ごめんなさい」」」
店内ダッシュをしたことで、疲れ切った私は帰りの車内にいる間、浩成お兄ちゃんの膝にご厄介になりました。
----------------------------------------------------
【車内】
父親:「いいな~、浩成、パパと代わってくれ!」
浩成:「嫌です。諦めてください。」
父親:「残念(しょんぼり)、正面から鈴奈の寝顔を見られるのは素晴らしいな」
浩成:「上から見る鈴奈もいいですよ。界人、まだ顔が赤いぞ?」
父親:「鈴奈に引っ張られてワンフロア走ったんだって?お前ならば、鈴奈のスピードくらいはランニングレベルだろ?なんでそんなに疲れてるんだ。」
界人:「腕に抱き着かれてたんだよ!」
浩成、父親:「はーーん」
父親:「それで照れちゃったわけか...」
浩成:「鈴奈は妹だぞ?」
界人:「分かってるよ!...わかってるんだけど...」
父親:「...(女性慣れしていない男のさがだな~)」
「犬神君?壮馬君も」
「はじめ「すーちゃん、知らない人と話しちゃいけないよ。ほら、あの人形をお兄ちゃんが取ってあげるよ」
「えっ...いや、あの二人は「浩成兄はユーホーキャッチャ苦手だろ。俺がやるよ。」
おぉい、なんでかぶせてきた?
「...お兄さん、ぼくた」
「「”お兄さん”と呼ぶな」」
お兄ちゃんたちどうしちゃったの?壮馬くんの一言で目尻が見たことないくらい上がってるんだけど、
「界人」
「はい、
向かって左、朝倉壮馬
鈴奈とクラスメイトかつ隣の席。
身長163cm 体重50.3kg 身長体重ともに平均以下
成績優秀、校内十位をキープ
家族構成は父兄弟をもつ四人家族の次男
父親は銀行勤務の弁護士をしており、母親は政府によって秘匿されております。
向かって右、犬神健之介
一年Bクラス所属の野球推薦者
身長170cm 体重64.2kg 身長平均以上...クソ
勉学が不得意な脳筋のくせに、苦手なことを逆手に取り鈴奈に己のテスト勉強へ付き合わせた狡猾さあり。
家族構成は祖父×2、父の四人家族の長男。
代々犬神神社の神主を務める家系であり、朝倉同様母親不明。
地元が遠いため、ただ今寮住まい。
以上が調べた情報になります。」
「ご苦労」
「はっ!」
いやいやいや ドウイウコトですか
浩成お兄ちゃんも界人お兄ちゃんもこんな姿初めて見たよ。
あまりのギャップに話が一ミリも入ってこなかったんだが、いままでなんの話してたっけ?
「怖!鈴奈ちゃんの兄さん怖すぎんか?」
「なに鈴奈のこと名前で呼んでんだよ!あと兄さんと呼ぶな。お前の兄さんになんぞならねーんだよ。喧嘩なら言い値で買いますが...立花家を敵に回すということでよろしいですね?」
いや良くないよ。まずい。状況が全く分からないけど、とにかくまずいことは確かだ。
不良と化したお兄様たちをはやく別のところへ連れて行かないと!
「壮馬くん!犬神くん!ごめんけど、もう行くね。
お兄ちゃん、そろそろお父さんが終わる時間だよ。戻ろう!すぐ戻ろう!」
「鈴奈、まだこいつらに言っておかないといけないこと...が...」
「すーちゃん、待って!」
「......な.......す...な、鈴奈!」
築いたら整骨院の前まで戻ってきていた。
「鈴奈、腕、放してもらってもいいか?」
界人お兄ちゃんは身長差が私とかなりあるせいで、腰を低くしていて辛そうだった。顔も真っ赤である。ここまで全力疾走だったので、走りつかれている上に申し訳ないことをした。
「ごめん、中腰で走らせて...つらかったよね?本当にごめんね」
「いや、気にすんな。俺らが暴走してたのが悪いんだ。」
そうだった。お兄ちゃん達が暴走したのが理由なんだから謝らなくても...いや、きつい態勢を私のためにしてくれてたんだから
「ありがとうね。私を振りほどくことも出来たのに、付いて来てくれて」
「おう」
「はぁはぁ...すーちゃん、人込みを通り抜けるの上手いね。全然追いつけなかったよ。」
「浩成お兄ちゃんもごめんね」
「いいや、こちらこそ」
光圀さんが来るのと同時にお父さんが出てきた。
「なんで、みんな疲れているんだい?」
「モール内を走られたからだ」
「ここを?げんきだな~」
「拓海様、父親ならば、言わねばならないことが別にあるのでは?浩成様、界人様、鈴奈様、他のお客様にお怪我をさせるかもしれませんから店内を走ってはいけません。御二方は、感情のコントロールにも努めてくださいませ!」
「「「ごめんなさい」」」
店内ダッシュをしたことで、疲れ切った私は帰りの車内にいる間、浩成お兄ちゃんの膝にご厄介になりました。
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【車内】
父親:「いいな~、浩成、パパと代わってくれ!」
浩成:「嫌です。諦めてください。」
父親:「残念(しょんぼり)、正面から鈴奈の寝顔を見られるのは素晴らしいな」
浩成:「上から見る鈴奈もいいですよ。界人、まだ顔が赤いぞ?」
父親:「鈴奈に引っ張られてワンフロア走ったんだって?お前ならば、鈴奈のスピードくらいはランニングレベルだろ?なんでそんなに疲れてるんだ。」
界人:「腕に抱き着かれてたんだよ!」
浩成、父親:「はーーん」
父親:「それで照れちゃったわけか...」
浩成:「鈴奈は妹だぞ?」
界人:「分かってるよ!...わかってるんだけど...」
父親:「...(女性慣れしていない男のさがだな~)」
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