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合宿研修 sideモブ
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ピーポーピーポー
苦痛が終われば、楽しいイベントが普通くると思うだろう?
一週間前
集合をかけられ、大教室にD~Jクラスの一年生が集まっていた。
「集会を始めます。今日のお話は校長先生からです。」
前に立った人物は、お茶で一服する姿が似合いそうなおじいちゃんだった。
「あ~、はじめましてぇ。校長をやっとります瀬尾と申します。
今日みなさんに集まってもらったのは、研修学習についてです。わかっている生徒もいるようですが1週間後は研修学習が行われます。毎年行き先は変わるのですが、あなたたち7クラスは金堂寺に決まりました。1泊2日で行います。詳しい話は学年主任の先生にしてもらいます。皆さん楽しんでくださいね」
その後、学年主任からの話によると1日目はキャンプ場でテント泊。2日目は寺で歴史的建造物にふれる。
この時は、地獄が待っていると知らなかった。
研修1日目
荷物を持って学校に集合し、バスに乗り込んだ。
友人といつものように馬鹿な話をしていた。
キャンプ場に着くと、荷物をまとめテント張りを行った。夕食に必要な薪や、飯盒、鍋材料などなど坂の上にある場所まで運んだ。汗まみれになり、友人とお互いにくせえくせえと言いながらバカにしあった。
テントを張り終えれば、夕食の準備の前に、風呂に入りたかった。
なぜなら、我がクラスの希望の星 剣持さんと同じ班になれたからだ。彼女にくさいと思われたくない。彼女は一人を好み男子と常に距離を置いている。スタートラインである今、現状よりも後退したくない。いやぁ…切に思ってる…
シャワーを浴びようとタオルと着替えを持ち、浴場に向うと、そこは壁一面床一面に小さな虫の死骸が一面にくっ付いていた。
うげぇ
それでも自身の汚れを落とすために、決死の覚悟を決めた。サンダルを履き、浴室に入り、レバーを引く
冷た!
冷水が出てきた。
どれだけ温水のレバーを引いても一向に暖かくならない。
仕方なくその冷水を浴びた。床の汚れも一緒に流そうと思ったのだが、汚れがしつこく媚びれついており、全然取れない。汗を流し終えて、目的は遂げたのでシャワー室の汚れについては諦めてその場は去った。
夕食は剣持さんと一緒だと思えば、すぐに汚い記憶は頭から出ていった。
結局、彼女は必要最低限の会話しかしなかったが、美少女と罵倒無しで過ごせるなんて夢みたいだ。しかも、立花さんが剣持さんを迎えにきてくれたので、剣持さんの笑顔を至近距離(2m)で見れた。もう心残すことはない。
そう思ったのが良くなかったんだろうか
用を足してから寝ようと思い、トイレに向かと、まさかのボットン便所。
しっかりと掃除はされていたようで、臭わなかったが、人生で初めて水洗以外のトイレを見た。
風呂もトイレも僕に文明の発展への感謝を覚えさせる。
テンションの上下により疲れ、なにより夢の中で剣持さんの笑顔をもう一度見ようと思い、早々に寝入った。
ギャーーーーーー
ガバッ
隣のテントから悲鳴が上がり、キャンプ場に響き渡った。
何事かと駆けつけると友人の1人がマムシに噛まれたらしい。
俺は教師を呼びに行った。
先生が駆けつけ、結局救急車が呼ばれるほどの騒ぎになった。
被害は彼だけにはとどまらなかった。時間をあけずに別のところからも悲鳴が上がり、それが二度三度続いた。
俺のテントにも奴は現れた。
テントはしっかりとジッパーで閉めていたから入れるはずはないのだが、どこからか入ってきた。奴は、俺らを嘲るかのようにその場でぐるぐると回った。
運が良いことにすぐにそいつはいなくなった。でも、奴のことが忘れられずにその日は眠れなかった。
…帰りたい
研修2日目
結局、寝不足のままキャンプ場を後にした。
バスで寺に向かい、住職のありがたいお話を聞き、皆でお経唱える。
いろんなところからはらりとお経が載った紙が床に落ちる音がする。
ちらっと見てみると
目をしばつかせたり首がこくんこくんと上下している人が少なからずいた。
やはり昨日眠れなかった者が多いようだ。
しかも何か異臭がする。
女子は、前日重労働を免除されたが、男子は酷使されたので、皆一様に汗をかいていた。それでも、あのシャワー室を見てきっと入らなかったものが多かったのだろう。
俺も剣持さんが同じ班じゃなかったら浴びない選択をしただろうから気持ちは痛いほどわかる。
気持ちはわかるが、臭い。鼻が曲がりそうなほどにくさい。
お経を読み終わっても教師陣はすぐには僕たちを自由にさせてくれず結局2時間拘束された。
その後解放された後も
お寺の雑巾がけや庭の掃き掃除などをさせられ臭いを強化した同士たちとバスに乗り、その臭いに苦しまれながら帰宅した。
この学校はなぜこんな行事を行ったのだろうか。
他校も同じなんだろうか。
--------------------------
<教師s>
G担任「他の3クラスの担任がいないと少し寂しいですね。」
H担任「仕方ないですよ。人数が多すぎますから。そのせいでキャンプをしなくちゃいけなくなりましたし。」
J担任「女子一人じゃ可哀そうですから仕方ないです。」
I担任「にしても、マムシが出るとは思いませんでした。どこから来たんでしょうか?調べたときにはあんなのが出るなんて聞いてなかったので、対処に困りました。保護者への対応はそれ以上に。」
J担任「あのシャワー室もキャンプのホームページと全然違いましたね。あそこまで汚れるには数年かかりそうなのに、しかも温水が出ないのはおかしいです。」
H担任「私、つい最近あそこを同窓会の会場として利用したんですが、綺麗でしたよ。設備は多少古いですが、温水もちゃんと出ましたし。女性用シャワー室は調査時と同じだったようですしね。」
G担任「は?」
苦痛が終われば、楽しいイベントが普通くると思うだろう?
一週間前
集合をかけられ、大教室にD~Jクラスの一年生が集まっていた。
「集会を始めます。今日のお話は校長先生からです。」
前に立った人物は、お茶で一服する姿が似合いそうなおじいちゃんだった。
「あ~、はじめましてぇ。校長をやっとります瀬尾と申します。
今日みなさんに集まってもらったのは、研修学習についてです。わかっている生徒もいるようですが1週間後は研修学習が行われます。毎年行き先は変わるのですが、あなたたち7クラスは金堂寺に決まりました。1泊2日で行います。詳しい話は学年主任の先生にしてもらいます。皆さん楽しんでくださいね」
その後、学年主任からの話によると1日目はキャンプ場でテント泊。2日目は寺で歴史的建造物にふれる。
この時は、地獄が待っていると知らなかった。
研修1日目
荷物を持って学校に集合し、バスに乗り込んだ。
友人といつものように馬鹿な話をしていた。
キャンプ場に着くと、荷物をまとめテント張りを行った。夕食に必要な薪や、飯盒、鍋材料などなど坂の上にある場所まで運んだ。汗まみれになり、友人とお互いにくせえくせえと言いながらバカにしあった。
テントを張り終えれば、夕食の準備の前に、風呂に入りたかった。
なぜなら、我がクラスの希望の星 剣持さんと同じ班になれたからだ。彼女にくさいと思われたくない。彼女は一人を好み男子と常に距離を置いている。スタートラインである今、現状よりも後退したくない。いやぁ…切に思ってる…
シャワーを浴びようとタオルと着替えを持ち、浴場に向うと、そこは壁一面床一面に小さな虫の死骸が一面にくっ付いていた。
うげぇ
それでも自身の汚れを落とすために、決死の覚悟を決めた。サンダルを履き、浴室に入り、レバーを引く
冷た!
冷水が出てきた。
どれだけ温水のレバーを引いても一向に暖かくならない。
仕方なくその冷水を浴びた。床の汚れも一緒に流そうと思ったのだが、汚れがしつこく媚びれついており、全然取れない。汗を流し終えて、目的は遂げたのでシャワー室の汚れについては諦めてその場は去った。
夕食は剣持さんと一緒だと思えば、すぐに汚い記憶は頭から出ていった。
結局、彼女は必要最低限の会話しかしなかったが、美少女と罵倒無しで過ごせるなんて夢みたいだ。しかも、立花さんが剣持さんを迎えにきてくれたので、剣持さんの笑顔を至近距離(2m)で見れた。もう心残すことはない。
そう思ったのが良くなかったんだろうか
用を足してから寝ようと思い、トイレに向かと、まさかのボットン便所。
しっかりと掃除はされていたようで、臭わなかったが、人生で初めて水洗以外のトイレを見た。
風呂もトイレも僕に文明の発展への感謝を覚えさせる。
テンションの上下により疲れ、なにより夢の中で剣持さんの笑顔をもう一度見ようと思い、早々に寝入った。
ギャーーーーーー
ガバッ
隣のテントから悲鳴が上がり、キャンプ場に響き渡った。
何事かと駆けつけると友人の1人がマムシに噛まれたらしい。
俺は教師を呼びに行った。
先生が駆けつけ、結局救急車が呼ばれるほどの騒ぎになった。
被害は彼だけにはとどまらなかった。時間をあけずに別のところからも悲鳴が上がり、それが二度三度続いた。
俺のテントにも奴は現れた。
テントはしっかりとジッパーで閉めていたから入れるはずはないのだが、どこからか入ってきた。奴は、俺らを嘲るかのようにその場でぐるぐると回った。
運が良いことにすぐにそいつはいなくなった。でも、奴のことが忘れられずにその日は眠れなかった。
…帰りたい
研修2日目
結局、寝不足のままキャンプ場を後にした。
バスで寺に向かい、住職のありがたいお話を聞き、皆でお経唱える。
いろんなところからはらりとお経が載った紙が床に落ちる音がする。
ちらっと見てみると
目をしばつかせたり首がこくんこくんと上下している人が少なからずいた。
やはり昨日眠れなかった者が多いようだ。
しかも何か異臭がする。
女子は、前日重労働を免除されたが、男子は酷使されたので、皆一様に汗をかいていた。それでも、あのシャワー室を見てきっと入らなかったものが多かったのだろう。
俺も剣持さんが同じ班じゃなかったら浴びない選択をしただろうから気持ちは痛いほどわかる。
気持ちはわかるが、臭い。鼻が曲がりそうなほどにくさい。
お経を読み終わっても教師陣はすぐには僕たちを自由にさせてくれず結局2時間拘束された。
その後解放された後も
お寺の雑巾がけや庭の掃き掃除などをさせられ臭いを強化した同士たちとバスに乗り、その臭いに苦しまれながら帰宅した。
この学校はなぜこんな行事を行ったのだろうか。
他校も同じなんだろうか。
--------------------------
<教師s>
G担任「他の3クラスの担任がいないと少し寂しいですね。」
H担任「仕方ないですよ。人数が多すぎますから。そのせいでキャンプをしなくちゃいけなくなりましたし。」
J担任「女子一人じゃ可哀そうですから仕方ないです。」
I担任「にしても、マムシが出るとは思いませんでした。どこから来たんでしょうか?調べたときにはあんなのが出るなんて聞いてなかったので、対処に困りました。保護者への対応はそれ以上に。」
J担任「あのシャワー室もキャンプのホームページと全然違いましたね。あそこまで汚れるには数年かかりそうなのに、しかも温水が出ないのはおかしいです。」
H担任「私、つい最近あそこを同窓会の会場として利用したんですが、綺麗でしたよ。設備は多少古いですが、温水もちゃんと出ましたし。女性用シャワー室は調査時と同じだったようですしね。」
G担任「は?」
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