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オリエンテーション1日目 そのⅡ
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朝からやらかしてしまった。
どうすれば高校デビューをやり直せるのか頭を捻り考えながら会議室に向かうと、紗江ちゃんを含む他のクラスが既に席へ着いていた。
紗江ちゃんと一緒に座りたいが、残念ながらクラスごとに出席番号順で座らないといけないらしい。
自分のクラス席を確認していると二年生はまだ会場に来ていないことに気づいた。
二年生は、主任が説明する間暇になるために、その時間を使って春季考査を受けるそうだ。
ご愁傷さまです。南無南無
主任の話がようやっと終わり、各クラス担任の紹介も済んだ。
正直な話、10クラスもあるし、全クラスに副担任も就くので覚えきれない。
早々に覚えるのは放棄して、先生の話を右から左へ流していると、
「二年生が来たようなので、学校案内のペアを発表します。Jクラスから出席番号順に呼ぶので、名前を呼ばれたら返事とともに前に来てください。それじゃ、二年生に入ってもらって」
二年生の担任だろう人に続いて生徒たちが入ってきた。わかっていたことだが、女生徒が一人もいない。
「Jクラス 出席番号一番蒼井優太郎。二番大島海。…十八番立花鈴奈。」
「はい!」
担任のもとに行く
「立花のペアわっと…五十嵐くんだな。あとがつっかえるといけないから、教室を出てから話してはしてくれな。」
先生の言うとおりにペアの五十嵐先輩について部屋を出て、階段の前まで移動した。
「立花さんはじめまして、五十嵐徹といいます。今日から二日間ガイドを務めさせていただくので、質問があれば聞いてください。あれ…立花さん?」
私はフリーズした。脳が機能しなくなったのだ。まさか前世で推していた声優さんと同じ声を持つ人が存在するとは…ってことは、学校の音声ガ…げふんげふん……案内をしてくれるだなんて。
「……ここに神は居られた。」
推しが私に向かって語りかけてくれる。これでここが天国じゃないなら天国はどんなところですか?
「……立花さん。立花さん!………鈴奈…」
「はっ!いま…」
「ごめんなさい、勝手に名前呼んで。でも何回呼んでも反応がなくて…」
すみません。完全にトリップしてました。
「いえ、私が悪いんです。本当にすみませんでした。五十嵐先輩の声があまりに素敵すぎて…」
「え…ありがとうございます。そんなこと初めての言われたよ。とりあえず、集合場所と時間を決めて昼食にしようか。13時15分に一年のJクラスに迎えに行くのでいいかな?」
「そんな先輩に迎えに来ていただくなんて恐れ多いです。私が二年生の教室に行きます。」
本音は勿論、『神にわざわざ足を運んでいただくなどおこがましいにも程がある!』である。
「いいや、女の子が一人でよく知らないところを動くのはやめた方がいいよ。でも、気を使ってくれてありがとう。」
「そんな滅相もない。それでは、お手数をおかけしますがよろしくお願いします!」
「それじゃあ、一年の教室まで一緒に行きますか?」
「えっと、Gクラスに友人がいるのでその子を待ってから戻ろうと思います。もしよろしければ、一緒に待ってもらってもいいですか?」
「ええもちろん。それじゃあ、主任が説明したであろう校則についてでも説明しましょうか。大体どの生徒も話が長すぎて聞いてないので。」
「うっ、お願いします。」
そうこう話していたら、紗江ちゃんが出てきた。紗江ちゃんたちの話が終わるまで待ってから話しかける。
「紗江ちゃん!」
「鈴奈ちゃん、待っていてくれたの?」
「うん、一緒にお昼食べたくて。」
「彼女が立花さんが待っていたご友人ですね。それじゃあ移動しましょうか?注目を集めてしまっていることですし。」
言われて初めて気が付いたが、かなりの人に見られていた。
なぜか拝んでいる人がちらほらいるのはどういうことなのだろうか?
五十嵐先輩たちと分かれた後、紗江ちゃんに昼食を持ってきてもらいJクラスで食べた。
「この後クラブ紹介があるけど、すでに希望の部活ってあるの?」
「ん~~、まったく決まってないなぁ。」
「鈴奈ちゃんも…。本当は帰宅部が良かったんだけど、この学校は全員部活に所属しなきゃいけないし?」
「帰宅部ないの?」
「さっき軽くだけど、学年主任の先生が言ってたよ?」
「ごめん。あまりに長くて聞いてなかった。」
「確かに…二時間以上も休憩なしで話し続けるなんて思わなかったもんね。」
「二時間三十分はしゃべりすぎだよ…というか、最初の十五分くらいであきらめたんだけどね。」
「私は最初の一時間くらいまで…。ちゃんと最後まで聞いてた人って居たのかな?」
「たぶん居ないんじゃないかな?五十嵐先輩が言ってたんだけど、毎年二年生の先輩が学校を案内しながら主任の話を説明する伝統があるみたいなの。」
「そうなの?それなら安心だね。って、鈴奈ちゃんストロー逆だよ。」
「え!?」
そうこうしていると、約束の時間五分前なのにご飯を食べきれていなかったので、その後五分間は二人とも黙々と食べ、なんとか間に合った。
先輩たちは時間ぴったりにやってきて、二班合同で回ることを提案された。答えはもちろんYesだ。
体育館に向かうまでの間に部活の話をさっくり教えてくれた。
なんと一番人気なのは生徒会と写真部だそうだ。
生徒会は年中忙しく部活をする暇がないので、加入すれば、ほかの部活に特例で入らなくていいらしい。何より星陵学園の生徒会所属は一生自慢できるステータスになるらしいので、名声目的のものが多いそうだ。
写真部は活動がもともと少なく。最低入部してから卒業するまで顔を出さないものもいるらしい。つまり、幽霊部員であふれかえっている部活らしい。
部活動紹介は、体育館のステージに代表者が上がり、一分以内に部活のいいところを紹介したり、実践する。何組か観客席を見て倒れるネタ被りを起こしていたが、笑いをとろうとするところが多く楽しかった。
「入りたい部活はありましたか?」
「図書部がよさそうに思いました。」
「興味をもったところすみませんが、図書部は活動時間が多く、重労働も多いので、おすすめは出来ません。」
「そうなんですね。あまりきつ過ぎず女子でも邪魔にならないところってありますか?」
「どこも邪魔にはなりませんよ。でも心配なら私が所属している演劇部はどうですか?人数もある程度いるので、一人にかかる負担は適度に軽いはずです。大道具係や演者、脚本家、監督などは忙しいのですが、広報担当や劇当日の売り子ならば拘束時間も少ないですよ。まあ、明日校内案内中に部活動も一通り見学してから決めても遅くないですよ。」
「いいですね!演劇部に惹かれて気持ちが傾いてますが、明日見て自分に合いそうなところを決めたいと思います。」
---------------------------------------------------------------
図書部一同:おまえ余計なこというなよ!
演劇部:よっしゃー!よくやった五十嵐!
どうすれば高校デビューをやり直せるのか頭を捻り考えながら会議室に向かうと、紗江ちゃんを含む他のクラスが既に席へ着いていた。
紗江ちゃんと一緒に座りたいが、残念ながらクラスごとに出席番号順で座らないといけないらしい。
自分のクラス席を確認していると二年生はまだ会場に来ていないことに気づいた。
二年生は、主任が説明する間暇になるために、その時間を使って春季考査を受けるそうだ。
ご愁傷さまです。南無南無
主任の話がようやっと終わり、各クラス担任の紹介も済んだ。
正直な話、10クラスもあるし、全クラスに副担任も就くので覚えきれない。
早々に覚えるのは放棄して、先生の話を右から左へ流していると、
「二年生が来たようなので、学校案内のペアを発表します。Jクラスから出席番号順に呼ぶので、名前を呼ばれたら返事とともに前に来てください。それじゃ、二年生に入ってもらって」
二年生の担任だろう人に続いて生徒たちが入ってきた。わかっていたことだが、女生徒が一人もいない。
「Jクラス 出席番号一番蒼井優太郎。二番大島海。…十八番立花鈴奈。」
「はい!」
担任のもとに行く
「立花のペアわっと…五十嵐くんだな。あとがつっかえるといけないから、教室を出てから話してはしてくれな。」
先生の言うとおりにペアの五十嵐先輩について部屋を出て、階段の前まで移動した。
「立花さんはじめまして、五十嵐徹といいます。今日から二日間ガイドを務めさせていただくので、質問があれば聞いてください。あれ…立花さん?」
私はフリーズした。脳が機能しなくなったのだ。まさか前世で推していた声優さんと同じ声を持つ人が存在するとは…ってことは、学校の音声ガ…げふんげふん……案内をしてくれるだなんて。
「……ここに神は居られた。」
推しが私に向かって語りかけてくれる。これでここが天国じゃないなら天国はどんなところですか?
「……立花さん。立花さん!………鈴奈…」
「はっ!いま…」
「ごめんなさい、勝手に名前呼んで。でも何回呼んでも反応がなくて…」
すみません。完全にトリップしてました。
「いえ、私が悪いんです。本当にすみませんでした。五十嵐先輩の声があまりに素敵すぎて…」
「え…ありがとうございます。そんなこと初めての言われたよ。とりあえず、集合場所と時間を決めて昼食にしようか。13時15分に一年のJクラスに迎えに行くのでいいかな?」
「そんな先輩に迎えに来ていただくなんて恐れ多いです。私が二年生の教室に行きます。」
本音は勿論、『神にわざわざ足を運んでいただくなどおこがましいにも程がある!』である。
「いいや、女の子が一人でよく知らないところを動くのはやめた方がいいよ。でも、気を使ってくれてありがとう。」
「そんな滅相もない。それでは、お手数をおかけしますがよろしくお願いします!」
「それじゃあ、一年の教室まで一緒に行きますか?」
「えっと、Gクラスに友人がいるのでその子を待ってから戻ろうと思います。もしよろしければ、一緒に待ってもらってもいいですか?」
「ええもちろん。それじゃあ、主任が説明したであろう校則についてでも説明しましょうか。大体どの生徒も話が長すぎて聞いてないので。」
「うっ、お願いします。」
そうこう話していたら、紗江ちゃんが出てきた。紗江ちゃんたちの話が終わるまで待ってから話しかける。
「紗江ちゃん!」
「鈴奈ちゃん、待っていてくれたの?」
「うん、一緒にお昼食べたくて。」
「彼女が立花さんが待っていたご友人ですね。それじゃあ移動しましょうか?注目を集めてしまっていることですし。」
言われて初めて気が付いたが、かなりの人に見られていた。
なぜか拝んでいる人がちらほらいるのはどういうことなのだろうか?
五十嵐先輩たちと分かれた後、紗江ちゃんに昼食を持ってきてもらいJクラスで食べた。
「この後クラブ紹介があるけど、すでに希望の部活ってあるの?」
「ん~~、まったく決まってないなぁ。」
「鈴奈ちゃんも…。本当は帰宅部が良かったんだけど、この学校は全員部活に所属しなきゃいけないし?」
「帰宅部ないの?」
「さっき軽くだけど、学年主任の先生が言ってたよ?」
「ごめん。あまりに長くて聞いてなかった。」
「確かに…二時間以上も休憩なしで話し続けるなんて思わなかったもんね。」
「二時間三十分はしゃべりすぎだよ…というか、最初の十五分くらいであきらめたんだけどね。」
「私は最初の一時間くらいまで…。ちゃんと最後まで聞いてた人って居たのかな?」
「たぶん居ないんじゃないかな?五十嵐先輩が言ってたんだけど、毎年二年生の先輩が学校を案内しながら主任の話を説明する伝統があるみたいなの。」
「そうなの?それなら安心だね。って、鈴奈ちゃんストロー逆だよ。」
「え!?」
そうこうしていると、約束の時間五分前なのにご飯を食べきれていなかったので、その後五分間は二人とも黙々と食べ、なんとか間に合った。
先輩たちは時間ぴったりにやってきて、二班合同で回ることを提案された。答えはもちろんYesだ。
体育館に向かうまでの間に部活の話をさっくり教えてくれた。
なんと一番人気なのは生徒会と写真部だそうだ。
生徒会は年中忙しく部活をする暇がないので、加入すれば、ほかの部活に特例で入らなくていいらしい。何より星陵学園の生徒会所属は一生自慢できるステータスになるらしいので、名声目的のものが多いそうだ。
写真部は活動がもともと少なく。最低入部してから卒業するまで顔を出さないものもいるらしい。つまり、幽霊部員であふれかえっている部活らしい。
部活動紹介は、体育館のステージに代表者が上がり、一分以内に部活のいいところを紹介したり、実践する。何組か観客席を見て倒れるネタ被りを起こしていたが、笑いをとろうとするところが多く楽しかった。
「入りたい部活はありましたか?」
「図書部がよさそうに思いました。」
「興味をもったところすみませんが、図書部は活動時間が多く、重労働も多いので、おすすめは出来ません。」
「そうなんですね。あまりきつ過ぎず女子でも邪魔にならないところってありますか?」
「どこも邪魔にはなりませんよ。でも心配なら私が所属している演劇部はどうですか?人数もある程度いるので、一人にかかる負担は適度に軽いはずです。大道具係や演者、脚本家、監督などは忙しいのですが、広報担当や劇当日の売り子ならば拘束時間も少ないですよ。まあ、明日校内案内中に部活動も一通り見学してから決めても遅くないですよ。」
「いいですね!演劇部に惹かれて気持ちが傾いてますが、明日見て自分に合いそうなところを決めたいと思います。」
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図書部一同:おまえ余計なこというなよ!
演劇部:よっしゃー!よくやった五十嵐!
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