流刑王ジルベールは新聞を焼いた 〜マスコミの偏向報道に耐え続けた王。加熱する報道が越えてはならない一線を越えた日、史上最悪の弾圧が始まる〜

五月雨きょうすけ

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最終話 七つの刃

レプラ編

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 時は遡り、ジルベールが自身についてきた亡命者の船団に向かって宣言した直後。


 ジルベールは張りつめていた緊張の糸が切れたように船室のベッドで深く寝入った。
 それを見届けた後、自室に戻ったレプラはシウネ、ディナリスとともにワインの栓を開けた。
 なみなみとワインの注がれたグラスを掲げ、ディナリスが発声する。

「勝ち方にこだわる戦いってのがこれほど疲れるとは知らなかった。
 良い勉強をさせていただいたよ」
「皮肉かしら?
 その割には楽しそうだけれど」
「ハッ、楽しくもなるさ。
 ようやくジル様を取り戻せたんだ。
 ここからは私が負けない限り、あの方に危険は訪れない。
 安堵というのは最高の酒の肴だ。
 我らがジルベール陛下の無事に————乾杯!」

 グラスを打ち鳴らす三人。
 揃って豪快にワインを飲み干しグラスを空にする。
 彼女らもまた、ジルベールの付け火以降、気を張った日々を過ごしろくに休めていなかった。
 自分たちへのご褒美にと封を開けたワインはまさに勝利の美酒だった。

「しかし、陛下と呼ぶのはどうなのでしょうねえ。
 国王ではないわけですし陛下自身ももう王ではないと宣言されたわけですし」

 と、シウネが漏らすとディナリスは半笑いで言葉を挟む。

「ジルベール様とかで良いんじゃないか?
 もしくは恋人のようにジルとでも呼んでみるとか」
「そ、そんな畏れ多い!
 ていうかディナリスさん!
 まさか本気でジルベール様のご寵愛を戴こうと考えてるんですか?」
「さあなぁ。
 でもそういう奴らは少なくないぞ。
 さっきも堂々と愛人希望を叫んでいる娘がいたからな。
 お姉様としては気が気じゃないな」

 ディナリスはレプラに視線を向けて話を振る。
 レプラは早々と次のワインの栓を開けながら
 ぞんざいに応える。

「どうぞお好きなように。
 あのフランチェスカ以外の女ならジルが誰を抱こうと止めやしないわ。
 女を抱いて心が和らぐなら何十人でも愛人を作れば良いと思っているわよ」
「剛毅だな。
 てっきり正妻として独占したいと思っているのだと」

 ディナリスの言葉にシウネもうなづき言葉を重ねる。

「そうですよ。
 へい……ジルベール様もレプラ様のことは特別に思っていられるでしょう。
 もう王国のしがらみもなければ血の繋がりもないわけですし、あなた様も好きになされたって」
「勘違いしないでくれる?」

 ピシャリと二人の興味を塞ぐようにレプラは言う。

「私はあの子と男と女の関係になるつもりはないわよ。
 繰り返すけれど私の目的はジルを幸せにすること。
 私なんかを抱いて満たされる程度の幸せなんかあの子には相応しくない」
「べっぴんさんが謙遜なさって、嫌味なことだな。
 ジル様がアンタに姉以上の感情を抱いていることなんて丸わかりじゃないか。
 てっきり昨晩はさぞかし盛り上がるだろうと思ってたんだが」

 ディナリスはフッ、とため息をつく。
 彼女は人間を超越するレベルに感覚を研ぎ澄ませることができる。
 そうやってジルベールとレプラの動向を一夜中探っていたのだが、行為に及んだ気配は感じ取れていなかった。

「あの子にとって、私は手近な女だったってだけよ。
 好意を剥き出しにしてる娘がこれだけいるのにわざわざ様に手をつける必要はないでしょう」

 レプラが自嘲気味に笑いながら二人を見比べる。

 方や一騎当千の剣聖。
 方や当代きっての天才学者。
 表社会にいれば名声も栄達も思いのままである二人の傑物がジルベールについて来ることを望んだのはレプラにとっては素直に喜ばしいことだった。
 しかもその動機が恋慕であるならば一石二鳥。
 傷つけられたジルベールの自尊心を癒やす役目まで背負ってもらえるのだから。

「…………で、これからどうするんですか?
 後のことは考えていると言うからここまで付き従ったわけですけど、そろそろ船の目的地を教えてくださいませんか。
 乗組員たちも不安がってますよ」

 シウネは見計らったかのように話題を切り出した。
 ディナリスもうんうん、と首を縦に振る。
 レプラは手に持っていたグラスを置き、指を組んで、腿の上に置いた。

「超大陸という言葉は、シウネなら知っているわね」
「かつてこの世界の大地がひとつだった、とかいう奴ですよね。
 プレアデス教の聖典にある最大の天災『大活断』によって現在の形に分かられたとかいう」
「じゃあ、その説と共に語られるミッシング・ギアナについては」
「超大陸が存在したのなら、欠けた大地。
 大地が分割されたのであれば、かつて内陸部分だった現在の海岸線はパズルのように噛み合う。
 事実、王国東部や帝国南部は九割型理論通りに噛み合っているけど、一部そうじゃない海岸線がある。
 だから仮説として、大活断の際に海の底に沈んだ幻の大地、ミッシング・ギアナがあったとしている————あの、脈絡もなくトンデモ学説を披露されるタイプでないとお見受けしているのですが」
「ふふ、前置きはこのくらいにしましょう。
 表向きにはジルはアルケー島に送られるところだったけれど護送船が沈没したということになるわ。
 当然よね。護送していた憲兵や船が帰って来ないのだもの。
 生死不明という形にしてしまえば追っ手がやってくる心配もない。
 だからといって、ノコノコと国に戻るわけにも他国に行くわけにもいかないわ。
 何せ二千人の大所帯だもの。
 匿ってもらうにしても山や森に隠れて集落を作るにしても身が大きすぎる。
 それに私は誓約したわ。
 あの子を惨めな逃亡者にしない。
 あの子が新たな人生を歩むならば、新たな世界を丸ごと用意してあげないと」

 レプラの遠回しな言葉に真っ先に反応したのはやはりシウネだった。

「まさか……新大陸を探すつもりですか!?」

 新大陸という単語にディナリスも思わず酒を口に運ぶのを止めた。

「おいおい、勘弁してくれよ。
 まさか大渡海時代の始まりじゃないんだからさ。
 今更新大陸なんて残ってるわけないだろう」
「100年以上前に大陸の定義を満たす大地は全て発見され尽くした、と教皇オルディンの名で宣言されています。
 プレアデス教における『天地解明の詔』という奴ですね。
 以降、大陸の発見はおろか、直径20km以上の島は発見されていません」

 二人の否定的な意見をレプラは一笑に付す。

「この世に存在する大陸をすべて見つけたことで人類は天地解明を果たしたとする。
 人類に与えられたテーゼのひとつを達成した事を教皇が宣言するのは自然な流れだわ。
 だけど、不思議と思わない?
 さっき大きな島は見つかっていないと言っていたけれど、それ以下の島は何年かおきに見つかってるのよ。
 流刑地だったアルケー島もそのひとつ。
 世界は広いもの。
 探せば見落としなんていくらでもある。
 なのに何故、あの長生きの教皇は「天地解明を成し遂げた」と勇み足で宣言したのだと思う?
 事実、国教会の中でもこの件については教皇の権威を下げた失策扱いされているの」
「そんなの見積もりが甘かったか、大渡海時代を終わらせるために…………あ」

 ディナリスがピンと来た顔をする。

「公に見つかっていない大陸は残っていたけれど、その存在を隠すために教皇が宣言を出したとでも……」

 レプラが異常なまでに教皇オルディンに気に入られている事を二人は知っている。
 教皇が彼女にだけ話している秘密がある可能性は十分にあると考えた。

「聖オルタンシア王国南端部から西南西に約ひと月。
 潮の流れに阻まれた海域にジルが新しい人生を始める大地がある。
 そこで彼を護り慈しむ人々で囲って、刻まれた傷を全て癒すの」
「その後は?
 力を蓄えて王国に復讐するのか?
 それとも贅沢の限りを尽くさせて余生を送らせるのか?」
「それを決めるのはジル自身よ」

 フフ、と楽しげに笑うレプラ。
 ディナリスは呆れ気味であったが、目的地が定まったことで安堵した。
 シウネは未知を目の前に胸を高鳴らせた。

「人類史上に存在しない新大陸……
 知的好奇心がくすぐられ過ぎてニヤニヤが止まらないですねえ。
 人の手がついていない大地でゼロから文明を作り上げていくなんて贅沢な仕事をいただけるなんて」
「このためにあなたを加えたのよ。
 一刻も早く、現代文明を立ち上げてね」
「いひひひ……船旅なんて時間をもて余すと思っていたのに死ぬほどやること考えることが増えましたよ。
 まずは食料調達、次に住環境の整備とルールづくりを……」

 シウネは酒を呑むのをやめて思考に入ってしまった。
 取り残された気分のディナリスはジルベールのことを思い浮かべた。

 しばらくの間はレプラたちが提供する安心や快楽に身を委ね、癒しを貪るだろう。
 だが、元々は異常なまでに責任感の強い方だ。
 何かの拍子に再び王の道を歩み始める。
 その統べる対象がどこまで広がるのかは分からないが。


「しかし、王宮で政をしながらこんな幻想物語みたいな計画を裏で立ててるなんてアンタはつくづく計り知れないな。
 もしアンタが王になっていたらあの国はどうなっていただろうな」
「意味のない仮定の話ね」
「満更じゃないだろう。
 元々、アンタは女王候補だったそうじゃないか。
 正室の子とは言え、男児を押し退けて選ばれるくらいなんだから王の器と認められていたんだよ」
「どいつもこいつも買い被りがひどいのよ。
 私は王になんてなるべきじゃなかったから良かったわ」
「ハハッ、謙遜なさるな。レプラ女王陛下。
 御身の治世ではオルタンシアを如何(いかん)とす?」

 芝居がかった言い回しで尋ねるディナリスは冗談混じりの軽口を返してくれることを期待していた。
 しかし、

「滅ぼすわ。国を疲弊させ、民を惑わせ、敵国を招き寄せる。
 そして、王都を荒地に還してやる」

 レプラは真顔で冷たく言い放った。
 冗談は一切含まれていなかった。

「生まれながらに持っていた地位や特権を当然のように享受しながら、庇護すべき民を虐げ搾取するだけの無責任な王侯貴族。
 財を得るためならば他人の不幸すら喜び利用する強欲な商人。
 強者に嫉妬するだけで努力はせず、それらを非難することで自尊心を満たし悦に浸っている愚かな民衆。
 安全な場所から悪意を持って民衆を煽り、黒幕気取りで世の中を掻き回すマスコミ連中。
 どれも聖オルタンシア王国が長年かけて醸成した毒虫。
 とっくにあの国は毒に塗れて腐りきっていたのよ。
 私が権力を掌握していたら一年もかけずにあの国をこの世界から消し去ったでしょうね。
 ジルがこんな目に会う前から、私はあの国が嫌いで、なくなってほしいと願っていたわ」

 レプラの言葉には諦めと怒りが滲む。
 彼女は心底愛想を尽かしていた。
 聖オルタンシア王国とそこに生きる人々に対して。

「酷い言い草だな。
 ほんの少し前まではジル様を手助けしてあの国を動かしていたのだろう」
「それがジルの望みだったからよ。
 あの子は馬鹿じゃない。
 国も王室も取り返しのつかないところまで来ていることを即位して間もない頃に悟っていた。
 私は腐り切った国と人々に絶望し、滅ぼしたいと思った。
 だけどあの子は腐り切った国であっても、大切にしたいと思える人々のために国を延命し、復興させたいと願ったのよ。
 その為ならば自分が傷つくことも厭わなかった。
 どちらが王の器だったかだなんて、考えるまでもないでしょう」

 物騒なことを言い終わると、憑き物が落ちたようにレプラは涼やかに笑った。


 レプラにとって、ジルベールの即位から今日に至るまでの日々はいずれ訪れる破滅への筋書きができている先が見え切った悲愴劇であった。
 かつてジルベールはレプラに連れて逃げてほしいと願ったことがある。
 レプラもまた、ジルベールを連れて逃げることを何度も考え、思いとどまった。
 自分だけでは彼を守ることも幸せにすることもできないから。
 やるせない気持ちを抱きながら歯を食いしばるようにジルベールを見守り続けた日々。
 それが今終わろうとしている。

「たしかに。ジル様はそういう王様だよな。
 だけどアンタだって捨てたもんじゃないと思うぞ」
「そうかしら?」
「そうさ。ジル様が腐り切った国を抱えるような貧乏くじ引いてでも守りたかったのが、アンタなんだから」

 ディナリスはそう言ってレプラに笑いかけた後、椅子にもたれて宙を見上げた。

「アンタはアンタ自身も救わなきゃいけない。
 みんなが笑っていないと笑えない、そんなお方に私たちはついていくんだから」
「…………ええ、分かったわ」



 聖オルタンシア王国最後の王ジルベール。
 彼のことを当時の王国民は流刑王と呼んだ。
 悪政を敷き、暴虐の限りを尽くした挙句、新聞を焼いて民から真実を奪おうとする。
 しかしその企てはキングスレイヤーこと英雄イーサンに阻まれて、罰として流刑にされた。
 彼を乗せた船は港を出たきり帰ってくることはなく、史上最悪の愚王である流刑王ジルベールの物語はここで終わる。



 しかし、ジルベールの一生はまだ少年期を終えたばかりである。




第一部完











————新大陸王ジルベールの物語に続く。






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