18 / 65
第四話 三年目のスキャンダル
三年目のスキャンダル⑤
しおりを挟む
レプラの部屋に入ると床に金タライが置かれていてそれには湯気が立つお湯が張られているのが見えた。
先ほどまで行水をしていたのだろう。
彼女の肌がうっすら湿っているように見える。
腕を引かれた私は強引にベッドに腰掛けさせられ、二人並んで座る形になった。
「子作りを拒まれた……くらいではこのようにはなりませんよね。
話していただけますか?」
心配そうに私の手を握るレプラ。
何もかもぶち撒けたくなる一方、恥ずかしくて口が裂けても言いたくない気持ちが立つ。
さっきからまるで赤子に還ったみたいにまともな思考ができない。
しばらく私の様子を窺っていたレプラがため息を吐く。
「靴を脱いでください」
「は?」
レプラはベッドに腰掛けている私の前にかがみ込み、靴を脱がすと湯の張った金だらいを引き寄せて私の足を浸けた。
湯の温かさが足先に伝わり、ほぅ、と息を漏らす。
さらにレプラは私の足を洗うようにしてじんわりと揉みほぐしていく。
「陛下はいろいろと母君譲りですね。
男の足とは思えないほどお綺麗なこと」
「そんなの譲り受けたくなかっ————アウウウッ!!」
足の裏のツボを強く押し込まれて思わず声を漏らしてしまう。
一方レプラは悪戯っぽく舌を出す。
「これは凝ってますねえ。
明日、議会の机の下に潜り込んで、ずっと揉んでてあげましょうか?
いろんなところを」
「くうぅぅぅっ!! そ、そんなことしたらぁっ!
他の議員に怒られるだろうぐゎああああっ!!」
「あら。おぼこい陛下でもちゃんと意味が分かりますか」
「は? 議場は関係者以外立ち入り禁止だろう?」
私がそう答えるとレプラがガクリ、と肩を落とした。
「…………はぁ」
「なんだ、そのため息」
「いいえ。陛下は純粋で素晴らしいと溜息を漏らしたのであります」
足を押す指の力が弱まり、私はいつの間にか気分が落ち着いていることに気づいた。
「レプラは凄いな。
ピアノの調律師のように私の心を整えてくれる」
「本来なら、フランチェスカ様がするべきお役目なのですけどね」
皮肉ぽく口にされたその名前を聞いて私は再び気が重くなった。
「別にあの女がどんな悪女でも良いんですよ。
陛下に対して敬意を払い、愛情を以って支え慈しんでくれるのであれば。
ですが、子作りは拒むし、舞踏会もろくに同伴しないし、サロンの女同士の集まりで陛下の悪口を言う始末。
ただでさえ重責を担う陛下にとってあの女は重荷でしかありませんから……私はっ、嫌いっ、なんですッ!」
「痛い痛い痛い!
私を痛めつけてどうするっ!?
しかし……たしかにフランに妻らしいことをしてもらった記憶はないな。
こうやって足を揉んでくれるような間柄ならば良かったのに」
「そうでしょう。
私が妻ならば————」
レプラはピタリと喋るのを止め、同時に手も止めた。
私が妻ならば、の後に続く言葉を聞きたくて耳を傾けるが、
「出過ぎたことを申しました。
忘れてください」
と、話を流そうとするレプラ。
だが、私は逃がさない。
実に楽しそうなもしもの話だ。
もっと話を膨らませたい。
「レプラが妻なら、か。
だったら最高だったろうな。
絶対裏切らないだろうし、いつもそばに居てくれる。
私もそなたなら心から愛を捧げられるだろう」
「お戯れを……」
うつむいて表情を隠すレプラ。
肩を震わせて笑うのを堪えているのだろうか。
意地悪なヤツだ。
私はレプラの顎を掴んで顔を持ち上げる。
「本気で言ってるのに笑うことはないだろ…………う?」
レプラは頬を薄紅色に染めて、瞳を潤ませていた。
化粧を落としているから、眉は薄くなり隠していたそばかすが見えている。
なのに、その顔はどうしようもなく色気があって、可愛らしくて……胸が掻きむしられる。
「分かってますよ……
陛下は女性をからかえるようなお方ではない……から」
首を横に振り視線を逸らすレプラ。
ここまでにしなさい、と言いたげな仕草だ。
だけど臍下から湧き上がるように昂ってきた感情が私を突き動かした。
「レプラっ!!」
彼女の手を引き、抱き寄せるようにしてベッドの上に押し倒した。
「キャアッ……陛下!!
お戯れを!」
拒むように顔を背け、抵抗しようと腕を押し返すレプラ。
その姿が一瞬、いつぞやのフランと重なってしまう。
一年以上前だったか。
半ば強引にフランを抱こうとした時、彼女は顔を背けて私を突き飛ばした。
そこで諦めた私を彼女は鼻で笑った。
『殿方とは思えぬ程、お淑やかだこと』
からかい半分のその言葉が私の胸に突き刺さり、彼女の元に通うのが怖くなった。
だけど、レプラなら……レプラは私を!
レプラの寝巻きの裾に手を入れる。
彼女はビクリと身体を強張らせるも、私の手にしがみつくようにして侵入を防ぐ。
「ダメです!
陛下! 私にそんなことを求めては————」
「ダメなんて言わないでくれ!!
お前だけは私を拒まないでくれ!!」
衝動的に叫んでしまった。
すると、レプラは一瞬驚いて目をつぶったが、すぐに私を見つめ、心配そうな顔をした。
「陛下?」
彼女の瞳には醜く滑稽な子供の姿が映っている。
18歳になってもまだ男らしさのかけらもない不気味な生き物。
こんな奴に抱かれてもおぞましいだけだ。
フランが僕を拒んで、あんな……あんなことをしたのも…………当然じゃないか。
レプラの頬にポツリ、ポツリ、と水滴が落ちる。
私の涙だった。
「…………仕方のない子ね」
レプラは私の頭に手を回し、引き寄せると不慣れな様子で唇を合わせた。
乾いた唇同士が触れるだけの素っ気ないキス。
まるで子供の頃と変わらない。
またね、とか、おやすみなさい、とか、泣かないで、とか、大好きだよ、とか……
ありふれた気持ちを交わし合うためにキスができた時代、幸せだった幼い頃の私たちの姿が思い起こされて、頭が冷やされた。
「ここまでなら、家族のじゃれあいで済ませられ……ますよね?」
照れと焦りが混ざったレプラの顔を見て、笑ってしまった。
「フフフ、そうだな。
じゃれあっているだけだ。
姉弟みたいに」
私は彼女の両頬につつくようなキスをした後、身体を避けて、隣に寝そべった。
「ムードを壊すようで悪いが、聞いてくれるかい?
私がフランの部屋で見てしまったことを」
「それで貴方の心が救われるなら」
天井を見つめながら、私はあの光景を思い返す。
レプラの手を命綱のように握りしめて、全てを白状した。
先ほどまで行水をしていたのだろう。
彼女の肌がうっすら湿っているように見える。
腕を引かれた私は強引にベッドに腰掛けさせられ、二人並んで座る形になった。
「子作りを拒まれた……くらいではこのようにはなりませんよね。
話していただけますか?」
心配そうに私の手を握るレプラ。
何もかもぶち撒けたくなる一方、恥ずかしくて口が裂けても言いたくない気持ちが立つ。
さっきからまるで赤子に還ったみたいにまともな思考ができない。
しばらく私の様子を窺っていたレプラがため息を吐く。
「靴を脱いでください」
「は?」
レプラはベッドに腰掛けている私の前にかがみ込み、靴を脱がすと湯の張った金だらいを引き寄せて私の足を浸けた。
湯の温かさが足先に伝わり、ほぅ、と息を漏らす。
さらにレプラは私の足を洗うようにしてじんわりと揉みほぐしていく。
「陛下はいろいろと母君譲りですね。
男の足とは思えないほどお綺麗なこと」
「そんなの譲り受けたくなかっ————アウウウッ!!」
足の裏のツボを強く押し込まれて思わず声を漏らしてしまう。
一方レプラは悪戯っぽく舌を出す。
「これは凝ってますねえ。
明日、議会の机の下に潜り込んで、ずっと揉んでてあげましょうか?
いろんなところを」
「くうぅぅぅっ!! そ、そんなことしたらぁっ!
他の議員に怒られるだろうぐゎああああっ!!」
「あら。おぼこい陛下でもちゃんと意味が分かりますか」
「は? 議場は関係者以外立ち入り禁止だろう?」
私がそう答えるとレプラがガクリ、と肩を落とした。
「…………はぁ」
「なんだ、そのため息」
「いいえ。陛下は純粋で素晴らしいと溜息を漏らしたのであります」
足を押す指の力が弱まり、私はいつの間にか気分が落ち着いていることに気づいた。
「レプラは凄いな。
ピアノの調律師のように私の心を整えてくれる」
「本来なら、フランチェスカ様がするべきお役目なのですけどね」
皮肉ぽく口にされたその名前を聞いて私は再び気が重くなった。
「別にあの女がどんな悪女でも良いんですよ。
陛下に対して敬意を払い、愛情を以って支え慈しんでくれるのであれば。
ですが、子作りは拒むし、舞踏会もろくに同伴しないし、サロンの女同士の集まりで陛下の悪口を言う始末。
ただでさえ重責を担う陛下にとってあの女は重荷でしかありませんから……私はっ、嫌いっ、なんですッ!」
「痛い痛い痛い!
私を痛めつけてどうするっ!?
しかし……たしかにフランに妻らしいことをしてもらった記憶はないな。
こうやって足を揉んでくれるような間柄ならば良かったのに」
「そうでしょう。
私が妻ならば————」
レプラはピタリと喋るのを止め、同時に手も止めた。
私が妻ならば、の後に続く言葉を聞きたくて耳を傾けるが、
「出過ぎたことを申しました。
忘れてください」
と、話を流そうとするレプラ。
だが、私は逃がさない。
実に楽しそうなもしもの話だ。
もっと話を膨らませたい。
「レプラが妻なら、か。
だったら最高だったろうな。
絶対裏切らないだろうし、いつもそばに居てくれる。
私もそなたなら心から愛を捧げられるだろう」
「お戯れを……」
うつむいて表情を隠すレプラ。
肩を震わせて笑うのを堪えているのだろうか。
意地悪なヤツだ。
私はレプラの顎を掴んで顔を持ち上げる。
「本気で言ってるのに笑うことはないだろ…………う?」
レプラは頬を薄紅色に染めて、瞳を潤ませていた。
化粧を落としているから、眉は薄くなり隠していたそばかすが見えている。
なのに、その顔はどうしようもなく色気があって、可愛らしくて……胸が掻きむしられる。
「分かってますよ……
陛下は女性をからかえるようなお方ではない……から」
首を横に振り視線を逸らすレプラ。
ここまでにしなさい、と言いたげな仕草だ。
だけど臍下から湧き上がるように昂ってきた感情が私を突き動かした。
「レプラっ!!」
彼女の手を引き、抱き寄せるようにしてベッドの上に押し倒した。
「キャアッ……陛下!!
お戯れを!」
拒むように顔を背け、抵抗しようと腕を押し返すレプラ。
その姿が一瞬、いつぞやのフランと重なってしまう。
一年以上前だったか。
半ば強引にフランを抱こうとした時、彼女は顔を背けて私を突き飛ばした。
そこで諦めた私を彼女は鼻で笑った。
『殿方とは思えぬ程、お淑やかだこと』
からかい半分のその言葉が私の胸に突き刺さり、彼女の元に通うのが怖くなった。
だけど、レプラなら……レプラは私を!
レプラの寝巻きの裾に手を入れる。
彼女はビクリと身体を強張らせるも、私の手にしがみつくようにして侵入を防ぐ。
「ダメです!
陛下! 私にそんなことを求めては————」
「ダメなんて言わないでくれ!!
お前だけは私を拒まないでくれ!!」
衝動的に叫んでしまった。
すると、レプラは一瞬驚いて目をつぶったが、すぐに私を見つめ、心配そうな顔をした。
「陛下?」
彼女の瞳には醜く滑稽な子供の姿が映っている。
18歳になってもまだ男らしさのかけらもない不気味な生き物。
こんな奴に抱かれてもおぞましいだけだ。
フランが僕を拒んで、あんな……あんなことをしたのも…………当然じゃないか。
レプラの頬にポツリ、ポツリ、と水滴が落ちる。
私の涙だった。
「…………仕方のない子ね」
レプラは私の頭に手を回し、引き寄せると不慣れな様子で唇を合わせた。
乾いた唇同士が触れるだけの素っ気ないキス。
まるで子供の頃と変わらない。
またね、とか、おやすみなさい、とか、泣かないで、とか、大好きだよ、とか……
ありふれた気持ちを交わし合うためにキスができた時代、幸せだった幼い頃の私たちの姿が思い起こされて、頭が冷やされた。
「ここまでなら、家族のじゃれあいで済ませられ……ますよね?」
照れと焦りが混ざったレプラの顔を見て、笑ってしまった。
「フフフ、そうだな。
じゃれあっているだけだ。
姉弟みたいに」
私は彼女の両頬につつくようなキスをした後、身体を避けて、隣に寝そべった。
「ムードを壊すようで悪いが、聞いてくれるかい?
私がフランの部屋で見てしまったことを」
「それで貴方の心が救われるなら」
天井を見つめながら、私はあの光景を思い返す。
レプラの手を命綱のように握りしめて、全てを白状した。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説


最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

嘘をありがとう
七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」
おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。
「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」
妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。
「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる