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不思議そうな顔
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介護施設で働いていた時のお話
訪問型介護の高齢者専門住宅
80代後半の方
いつもお部屋に訪ねると、お風呂ならお風呂の準備、外出なら外出の準備をしてくださっていました。
本来ならヘルパーが部屋に訪問してから行動なのですが、その方は外出する日は、帽子をかぶり早めに事務所まできてくださったりしていました。
もしかして体調でもくずされてるのかなぁ?と心配しました。
部屋に訪問すると、ベッドで寝転びながらテレビをみてました。
見たところ、顔色もよく体調不良にはみえませんでした。
ヘルパーの声掛けに、
「あれ?今日でした?」
「はい、今日の〇〇時ですよ。」
そんな感じのやり取りをし、外出をしいつも通りすごしました。
次の日の朝や昼のご飯に遅れがちになり、部屋に訪問し食事の時間ですよ~と声掛けするようになりました。
何かおかしい?
また、違う日その方の部屋の時計が電池切れで止まっていました。
これで遅れていたんだと思い、電池を利用者様と入れ替えました。
私が携帯の時間を見ながら、利用者様が時計を合わせようとしました。
"10時20分です。"
「10時20分?」
不思議そうな表情で、時計と私を見てました。
後ろのネジネジをくるくる回して、時計の針を動かすタイプの掛け時計。
ネジネジがしにくいのかな?と思いながらも、操作方法を教えながら一緒にしました。
「???」
なぜか、まだ不思議そうな表情の利用者様。
"どうされましたか?"という感じの声かけすると
「これは、何時なの?」
時計の針を指差しし聞かれました。
"10時20分ですよ?"
「???」
上司に報告、相談→家族に連絡、相談→先生と相談、診察
結果、軽度の認知症でした。
普段から言動もしっかりし、曜日毎のデイサービスやお風呂、掃除の時間など把握(はあく)されてました。
だけど突然、物忘れのようだったり、食べ物をみて料理名や野菜の名前(玉ねぎ、キャベツなど)わからなくなってしまったみたいでした。
アナログの時計の針があるタイプの掛け時計、時計が何時何分を指してるのかわからないというのも、認知症のひとつだそうです。
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「10時20分?」
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