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13、元◯◯の2人  *不快な表現あります

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*不快な表現あります。
ご注意下さい。






「アルゴス?ここは……?」
「パノプ……俺たち……。」
ガタガタと酷い揺れの中、いくつかの鉄格子付きの箱に俺たちは入れられていた。
身体の痛みはもちろん、足と手も鎖で繋がれ、尿も垂れ流し状態だった。
臭いと感じたらさらに悪臭が漂ってきた。
多数の気配がするのと、時折うめき声や泣き声も聞こえるので自分たち以外にも同様な者がいる酷い状況だった。
どこに行くのかはわからないが、気が付かなかった方が良かったのかもしれないと2人は思った。
なんでここにいるんだろうと考えたが、頭の中に霧がかかっているかのようにボヤーッとしていた。
年齢すら思い出せない。
成人していたという事はなんとなくわかっている。
あと、お互いの名前と自分たちがクジャクの獣人族だという事。
「この箱は高値で売れるはずだから、丁寧に汚れを落としてやれ。」
「「「「へい。」」」」
幌馬車の様な所から、所狭しに詰められている商品たち。自分たちと同じ位の大きさの箱に身動き取れないほどの子どもが詰められていたのが、チラッとみえた。
"奴隷"という言葉が頭をかすめた。
身体が勝手に震えたが、箱ごと薄暗い建物に運ばれたので声を出すことすら出来なかった。
身体の痛み、空腹、酷い匂いなどにめまいした。

「いやぁぁぁー、やめてぇぇー!!」
「うわぁぁぁー!!」
ううっと、うめき声やわめき声、何かを蹴る音、何かを叩く音など更に闇深い家の奥から聞こえた。
俺たちが入った箱は、階段をいくつか降りたようだった。鉄格子がいくつか外され、そこから胸ぐらを捕まれ冷たい床に文字通り放り出された。
魔物の緑色のGが身につけている腰布の方が立派な様な気がするほど、俺たちはほぼ全裸にボロボロの腰布をわずかに身につけていただけだった。

顔に面を付けた大きな男たちが俺たちを囲い、冷たい水を何度も何度もかけた。
身体の感覚はほとんどなかった。
身体のあちこちを大きな手で触り、動かない身体に何かを塗りつけていた。
胸にも執拗(しつよう)に触られたが、少しヒリヒリしている様な気がした。
なぜかお尻の穴を入念に触られた後、息がつまりそうなほど圧迫感がある何かを埋め込まれ変な下着を取り付けられた。
自分の顔が冷たく濡れていた。
涙やよだれ、鼻水など体液が大量に出たのだろう。
恥ずかしい。
コワイ、コワイ、コワイ。
寒さなのか恐怖からなのかわからない位、身体は勝手に震えていた。
お互いの姿に情けなさや恥ずかしさなど色々なものが込み上げていたが、甘いシロップを付けた猿ぐつわを付けられていたので、言葉にならない声だけしか出せなかった。
自分たちでは立ち上がる事も出来ず、一枚だけカーテンの様な物がかかった箱に入れられたのだった。
指一本すら動かしたくないほど疲れた身体、そして霧がかかったかの様な頭の中に、"試練"とか"奴隷"という言葉がが浮かんだ。

「会場にお越しの皆様、本日の目玉商品超おすすめ商品でございます。本日入荷、しかもキズなし、未使用、しつけもまだの商品。こちらは大変珍しいレアな兄弟、お客様好みに躾けれます。セットでご購入すると、今装着しているオプションもお付けします。」
焦らさないで、早く見せろ!などさまざまなヤジが飛び交っていた。
値段を言っていた気がしたが、それが高いのか安いのかも俺たちにはわからなかった。
カーテンの様な布が取り除かれると、無数の視線。
値踏み、お金のやり取りをし、胸や口、さらにお尻の器具を動かしたりされた。
俺たちを買ったのは、身体が大きくやたらと香水臭い下卑た声の男だった。
手足の拘束はそのままに、お尻に焼き印を入れられた。
同時に首に奴隷紋も入れられた。
皮膚が焼ける匂い、痛みがした。
そこからの記憶は思い出すのも嫌なくらいだった。
馬車に乗せられた俺たち、特殊な猿ぐつわに付け変えられ、口が閉じれない様にされた。
馬車の床に座らされた俺たちは、男のイチモツを舐める様に命令され、拒否すると首が締まり息が出来なくなりお尻の焼き印もジクジク痛くなった。
仕方なく、臭いイチモツを舐めた。
アルゴスとパノプの猿ぐつわの穴、それぞれに、臭いイチモツを挿れ一人よがる男。
飲む様に強要されたが拒否した。
首が締まりまた、お尻の焼き印が痛み出した。
怒りながらお腹を蹴られ、顔に青臭い白い物をかけらた。
「ご主人様のありがたい飲み物だ。お前たちのエサだ。」
こんなもんがエサ?
最悪だ。
その男の館とやらに着いたらしいが、まともな寝床どころかまともなエサすら無かった。
奴隷とは、こんな感じなのか?
毎日与えらる苦痛と空腹。
お互いのアナというアナからは、血はもちろん、ご主人様とやらの体液がベッタリ付いていた。
飽きたのか、使用人にも俺たちのアナを使わせた。
アルゴスとパノプ、お互い舐めあいっこもさせられた。
とある夜明け、相棒であるパノプが動かなくなった。
悲しい?寂しい?
"試練"を乗り越えれなかったモノたちを笑う声が聞こえた気がした。
自分そっくりの声。
そして、意識は遠のきやっと解放されるのかと、喜んでしまった。

夢だと思いたかった。
次に目覚めた時、指という指にはギラギラ光る宝石の指輪をはめた男がいた。
身体の違和感、胸に痛みが走り見ると小さな宝石が付いた輪っかがあった。
お尻にも何かが入っている。
そして俺たちのイチモツには、輪っかと鎖があり繋がっていた。
その男は、パーティーをよく開いていた。
俺たちにそこで色々な格好をさせられ卑猥な道具を使う事を強要された。
パーティーがある日は、それなりに食事をもらえた。
"ペット"と言われた俺たちは、お仕置きと称して度々食事を抜かれたり叩かれたりした。
ある日、酔っ払たパーティー客にいつもなら玩具を挿れられるのだが、その日は違った。
お酒が入った瓶を穴という穴に流しいれられ、玩具やパーティー客が持っていた杖を突き入れられた。
お腹が熱くなり意識を手放した。
相方の泣き顔が印象的だった。

俺たちは"試練"を何度も経験したようだ。
意識がなくなる寸前、笑い声とともに俺たちの声が聞こえた。
俺たちは、酷い試練を与えていたんだ。
何人、何百、何万もの命を奪ったのだと。
私たちは何だったんだろうか?
そんなにエライ立場だったのだろうか?

幸せになりたい。
お金持ちになりたい。
私の子を助けてください。
私の命をこの子に……。
祈りは、聞こえていた気がする。
誰の?
わからない。頭が痛い。
思い出せないが、涙が止まらないような気がした。
しあわせ?
しあわせになりた……かった。



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