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12、こわ〜いお方々
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「あら?あなた達何をご覧になってるのかしら?」
「「ヘラ様?!」」
「アテナ、アフロディーテ、私に何か隠し事ですか?」
とある神界にあるとある部屋で、上位の女神が集まっていた。
この場にいるのは、とある夫を持つ女神たち。
全知全能と言われているが、その実、浮気性で自分より神位が高くなりそうなら我が子でも蹴落とす、ダメ男ゼウス。
「お、恐れながら……。」
恐縮しながらアテネとアフロディーテは、ヘラに説明をした。
「ゼウス様の隠れ家の一つが、早朝、原因不明ですが消滅しました。」
説明途中、新たな女神が慌てながら入ってきた。
「レトの娘アルテミス、久しいの。狩猟・貞潔の女神であるそなたが、その様な慌てぶりどうかしたのか?」
この時女神で最高位であるヘラは、複数の女性と婚姻している夫ゼウスがまた、新たな女性を追いかけ、下手な誤魔化しに隠れ家の一つを大げさに消しただけだと思っていた。
アルテミスの説明を受けていると、他の者からの報告も次々に入り、夫であるゼウスを見つけた時には、神の力も本体もかなり小さくなっていた。
このままでは神界にも影響を及ぼすので、すぐさま上位女神たちを召集した。
「我らの夫であるゼウス様に反省させる為、一時的にじゃが記憶を封じ、下界へ落とそうと思うのだがどうじゃろうか?」
ヘラがニコリと笑みを浮かべ言葉を発した。
その発言にアテナとアフロディーテが挙手した。
ヘラは、アテナに扇子を向けた。
「知恵と戦略を司るアテナが発言します。」
「許可する。」
「我らの夫であるゼウス様の拠点の一つに残された書物に書かれた事を取り入れ、試練好きである2神も同じように、我らが試練を与えた方がより多く反省を促せれると思います。」
「ほぅ~、その書物の内容は?」
次に、ヘラはアフロディーテに扇子を向けた。
アフロディーテは、そのままアテナが説明する者だと思っていたので少し動揺してしまった。
「……愛と美を司るアフロディーテが発言します。」
「許可する。」
「その、書物はこ、こちらでかなりの量があり、中には信じがたい物もございまして……。」
「内容が、言いにくい事なのじゃな?それとも呪術の類(たぐ)いなのか?」
「はい…いえ……。恐れながら、ヘラ様、呪術の類いではございませんし、魅了のまどわしなどもかかっていないはずなのに、心に残るというか、クセになる様な内容で……。初心からハードなものまでさまざまなな書物が……。」
「そなたの説明はまどろっこしい。時間は我らには悠久じゃが下界にとっては、かなり押し迫った状況じゃ。簡潔な説明を早うせぇ。」
性愛に寛容で、ちょっとした争い事を好むアフロディーテは、焦っていたのもあり初心者用のピュアなとある書物をヘラに渡すつもりが、最もハードなレベルなモノ、コアなレベルの玄人(くろうと)レベルの書物から渡してしまったのだった。
これには、アテナも驚き慌てて初心者向けのものを勧めたが、すでにコアでハードなモノを数ページ読み始めたヘラの姿があった。
小刻みに揺れている様子から、やはり内容が相当濃かったらしい。
「な、なんという事じゃ。下界ではこの様な事が、流行っておるのか?!」
「ヘレ様、私はこちらの方も……。」
アテナは、幾分やんわりした表現の書物を薦めた。
「ほぉ~、絵も素晴らしいな。言葉だけのも良いが、この絵師素晴らしい。下界には、このような妖艶な少年がおるのか?」
「ヘレ様、同様の絵師が書いたと思われる書物ですが、私はこの短命種族でありながらも戦いに身を投じる男の肉体美の者が、こちらの童顔の者を守りながら愛するこの精神的にも強いこちらの物語も素晴らしいと思います。」
「ほぉ~、そなた、そんなに口数多く話せたのじゃな…。狩猟と貞潔の女神であるアルテミスまでもが認める書物…興味深い。」
会議?は一時中断し女神たちはとある星のとある国での書物、同性愛を取り扱った書物を読み込んだ。
「判決。一、我らが夫であるゼウス様は、神としての記憶を封じ一時的に獣人族の身体に作り替え下界に落とす。そして、運命の番(つがい)を見つけ一生を共にし、愛し合い命を遂げるまで天界には戻さない事にする。二、我らが夫であるゼウス様の力をいたずらにも奪おうとした2神の判決じゃが、この書物……ゴホッ…この星を試練とやらで生命体を危険にさらし、我らの夫の力を故意に奪おうとした上、擦り切れた複数の魂を押し付けた罪は深い。試練好きの2神には、それ相当の罰を与えなければいけないという事で…フフッ。」
「「「「「ふふふっ。」」」」」
「「「「「「「おほほっ。」」」」」」」
「「当然ですわ。」」
「同感ですわ。」
女神たちの心は1つになった。
「ショタ、ヤンデレ、ツンデレ、冷酷無慈悲、複数、俺様、脳筋、溺愛、嫉妬、憎悪……。」
ゼウス神の妻たち、ヘレ女神、アテナ女神、アフロディーテ女神が中心とし神罰を与えた。
この会議によりゼウス神は、怒った?女神である妻たちに、神だった頃の記憶を封じられ、全身蔦の入れ墨のような模様になってしまった。
新しい記憶も入れ、箱庭作り(星作り)趣味中の事故を利用し神罰を与えた。
全身入れ墨の獣人族はいないので、少し配色を変えたパンクマ族の獣人として下界に落とした。
パンクマ族自体、数が少なくて貴重な獣人族という事を女神たちは知らなかった。
配色を変えられた為、更にレアすぎる獣人となり求婚が耐えなかった。
妻たちの間で流行っていった腐女子の為の趣味も兼ねた神罰。これ以上女性の妻は要らないので、密かに男しか愛せないよう暗示もかけたのだった。
運命の番を手に入れ獣人としての寿命をまっとうするまで神界には戻れないことにした。番の相手には、それ相応のギフトも用意した。
ゆくゆくは妻として下位の神として置くことも視野にいれたヘラたちだった。
「結婚と出産を司る私の力もギフトとして、運命の番や本当に愛する者ども同士なら子をなせる様にしようかのぉ。こやつらは、試練の実、子宝の実、あと何にしようかのぉ。」
会議の参考資料として腐女子の為の部屋には、とある星から取り寄せたありとあらゆる書物やら動画、アニメ、キャラグッズと呼ばれるものまで数多く取寄せられたのだった。
「「ヘラ様?!」」
「アテナ、アフロディーテ、私に何か隠し事ですか?」
とある神界にあるとある部屋で、上位の女神が集まっていた。
この場にいるのは、とある夫を持つ女神たち。
全知全能と言われているが、その実、浮気性で自分より神位が高くなりそうなら我が子でも蹴落とす、ダメ男ゼウス。
「お、恐れながら……。」
恐縮しながらアテネとアフロディーテは、ヘラに説明をした。
「ゼウス様の隠れ家の一つが、早朝、原因不明ですが消滅しました。」
説明途中、新たな女神が慌てながら入ってきた。
「レトの娘アルテミス、久しいの。狩猟・貞潔の女神であるそなたが、その様な慌てぶりどうかしたのか?」
この時女神で最高位であるヘラは、複数の女性と婚姻している夫ゼウスがまた、新たな女性を追いかけ、下手な誤魔化しに隠れ家の一つを大げさに消しただけだと思っていた。
アルテミスの説明を受けていると、他の者からの報告も次々に入り、夫であるゼウスを見つけた時には、神の力も本体もかなり小さくなっていた。
このままでは神界にも影響を及ぼすので、すぐさま上位女神たちを召集した。
「我らの夫であるゼウス様に反省させる為、一時的にじゃが記憶を封じ、下界へ落とそうと思うのだがどうじゃろうか?」
ヘラがニコリと笑みを浮かべ言葉を発した。
その発言にアテナとアフロディーテが挙手した。
ヘラは、アテナに扇子を向けた。
「知恵と戦略を司るアテナが発言します。」
「許可する。」
「我らの夫であるゼウス様の拠点の一つに残された書物に書かれた事を取り入れ、試練好きである2神も同じように、我らが試練を与えた方がより多く反省を促せれると思います。」
「ほぅ~、その書物の内容は?」
次に、ヘラはアフロディーテに扇子を向けた。
アフロディーテは、そのままアテナが説明する者だと思っていたので少し動揺してしまった。
「……愛と美を司るアフロディーテが発言します。」
「許可する。」
「その、書物はこ、こちらでかなりの量があり、中には信じがたい物もございまして……。」
「内容が、言いにくい事なのじゃな?それとも呪術の類(たぐ)いなのか?」
「はい…いえ……。恐れながら、ヘラ様、呪術の類いではございませんし、魅了のまどわしなどもかかっていないはずなのに、心に残るというか、クセになる様な内容で……。初心からハードなものまでさまざまなな書物が……。」
「そなたの説明はまどろっこしい。時間は我らには悠久じゃが下界にとっては、かなり押し迫った状況じゃ。簡潔な説明を早うせぇ。」
性愛に寛容で、ちょっとした争い事を好むアフロディーテは、焦っていたのもあり初心者用のピュアなとある書物をヘラに渡すつもりが、最もハードなレベルなモノ、コアなレベルの玄人(くろうと)レベルの書物から渡してしまったのだった。
これには、アテナも驚き慌てて初心者向けのものを勧めたが、すでにコアでハードなモノを数ページ読み始めたヘラの姿があった。
小刻みに揺れている様子から、やはり内容が相当濃かったらしい。
「な、なんという事じゃ。下界ではこの様な事が、流行っておるのか?!」
「ヘレ様、私はこちらの方も……。」
アテナは、幾分やんわりした表現の書物を薦めた。
「ほぉ~、絵も素晴らしいな。言葉だけのも良いが、この絵師素晴らしい。下界には、このような妖艶な少年がおるのか?」
「ヘレ様、同様の絵師が書いたと思われる書物ですが、私はこの短命種族でありながらも戦いに身を投じる男の肉体美の者が、こちらの童顔の者を守りながら愛するこの精神的にも強いこちらの物語も素晴らしいと思います。」
「ほぉ~、そなた、そんなに口数多く話せたのじゃな…。狩猟と貞潔の女神であるアルテミスまでもが認める書物…興味深い。」
会議?は一時中断し女神たちはとある星のとある国での書物、同性愛を取り扱った書物を読み込んだ。
「判決。一、我らが夫であるゼウス様は、神としての記憶を封じ一時的に獣人族の身体に作り替え下界に落とす。そして、運命の番(つがい)を見つけ一生を共にし、愛し合い命を遂げるまで天界には戻さない事にする。二、我らが夫であるゼウス様の力をいたずらにも奪おうとした2神の判決じゃが、この書物……ゴホッ…この星を試練とやらで生命体を危険にさらし、我らの夫の力を故意に奪おうとした上、擦り切れた複数の魂を押し付けた罪は深い。試練好きの2神には、それ相当の罰を与えなければいけないという事で…フフッ。」
「「「「「ふふふっ。」」」」」
「「「「「「「おほほっ。」」」」」」」
「「当然ですわ。」」
「同感ですわ。」
女神たちの心は1つになった。
「ショタ、ヤンデレ、ツンデレ、冷酷無慈悲、複数、俺様、脳筋、溺愛、嫉妬、憎悪……。」
ゼウス神の妻たち、ヘレ女神、アテナ女神、アフロディーテ女神が中心とし神罰を与えた。
この会議によりゼウス神は、怒った?女神である妻たちに、神だった頃の記憶を封じられ、全身蔦の入れ墨のような模様になってしまった。
新しい記憶も入れ、箱庭作り(星作り)趣味中の事故を利用し神罰を与えた。
全身入れ墨の獣人族はいないので、少し配色を変えたパンクマ族の獣人として下界に落とした。
パンクマ族自体、数が少なくて貴重な獣人族という事を女神たちは知らなかった。
配色を変えられた為、更にレアすぎる獣人となり求婚が耐えなかった。
妻たちの間で流行っていった腐女子の為の趣味も兼ねた神罰。これ以上女性の妻は要らないので、密かに男しか愛せないよう暗示もかけたのだった。
運命の番を手に入れ獣人としての寿命をまっとうするまで神界には戻れないことにした。番の相手には、それ相応のギフトも用意した。
ゆくゆくは妻として下位の神として置くことも視野にいれたヘラたちだった。
「結婚と出産を司る私の力もギフトとして、運命の番や本当に愛する者ども同士なら子をなせる様にしようかのぉ。こやつらは、試練の実、子宝の実、あと何にしようかのぉ。」
会議の参考資料として腐女子の為の部屋には、とある星から取り寄せたありとあらゆる書物やら動画、アニメ、キャラグッズと呼ばれるものまで数多く取寄せられたのだった。
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