【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!

カヨワイさつき

文字の大きさ
上 下
38 / 46

36、誤解

しおりを挟む
*リアンジュ視点*

ディオ様の口づけを受けているうちに
手のひらのマッサージどころか
何をすれば良いのかわからなくなってしまった。
「ッ……あ…っ。」
下腹部がムズムズする様な初めての
感覚にリアンジュであるオレは戸惑った。
「ゃ……っぁ…。」
何も答えてくれないディオ様が怖くなり
いやいやをする様に頭を振ったとたん
ディオ様の手は、ベビードールの下に
潜り込みふくらみかけた2つの
頂きをそっと摘み指先でクリクリと
刺激を与えてきたのだった。
「ゃだっ…あぁ…。」
頂きから胸全体をゆるゆると
揉み込まれ刺激されるたび、
下腹部が濡れる感覚がした。
「……リアンジュ。」
耳元でささやかれたディオ様の声が
腰、下腹部、そして身体の内部に
広がっていき、ムズムズする感覚に
オレは太ももを擦り合わせ
切なく身をくねらせた。
「んんっ……。」
何度も何度も角度を変えて口づけられ
侵入する舌に翻弄(ほんろう)されながら
1番触れて欲しい部分に触れてくれない
ディオ様にもどかしくなってしまった。
「………ッ。」
口づけが首筋に触れた時、ゾクゾクと
身体が震えた。
「…私が……(い)やなのか?」
ディオ様の言葉はとても小さすぎて
ほとんど聞こえなかった。
「……。」
何も答えられないオレをどう思ったかは
わからないが、薄手の寝衣からでもわかる
ディオ様のたくましい腕と胸板に
ぎゅーっと包まれた。
先程まで優しかった口づけは
荒々しいものへと変わり、触れられるたび
オレの身体はビクンッと反応していた
「あぁ…っ……ディ…オ…。」
ディオ様の長い指がそっと下腹部にある
パンティー様に差し掛かった時、
不意に動きが止まった気がした。
ヒュッと、息をのむような音が
聞こえた気もするが、オレはとうとう
大人になるんだと思い、あり得ないほど
心臓がバクバクしていた。

*ディオ視点*

柔らかなリアンジュの身体を撫で
口づけを何度もした。
媚薬入りのオイルを使わずに
愛撫というものをすれば、
一つになれる場所が自然に
潤い蜜をこぼすらしい。
初めての事に戸惑いながらも
枕元の事が終わった後に使う物を
遠ざけ、むせ返りそうな香りの
媚薬入りのオイルを視界に入れない様にした。

「…私が……(い)やなのか?」
自分でも信じれない位漏れた言葉は
リアンジュに聞こえてしまったかもしれない。
答えを聞くのが怖くて、リアンジュを
抱きしめ口づけをした。
リアンジュを大事にしたい。今にも
折れそうな身体で触れるたび
やみつきになりそうなほど
手に吸い付くような触り心地だった。
私の花嫁との初めての触れ合い。
痛い思いも泣かせたくもない。
"君が好きだ。愛してる。"
以前読んだ本の一文が思い浮かんだ。
好きだと思う感情はわかる気がした。
だが今までなら愛してるというものが
イマイチわからなかった。
ビクッビクッと反応するリアンジュに
嫌われているのか、それとも
私に感じてくれているのか
わからないが、閨教育で感じると
される場所に触れようとした。

「あぁ…っ……ディ…オ…。」
リ、リアンジュが私の名を……。
「……ッ。」
両生具有を象徴するかのように
成長途中で止まってしまった男性器が
リアンジュにはあった。
幼い性器はわずかな刺激にも
敏感に反応した。
先っちょをゆるゆると指で撫でると
濡れはじめたと同時に、リアンジュは
太ももを擦り合わせモジモジしていた。
「ふぁぁ……ぁンッ。」
リアンジュの唇から、うっとりした
甘い息がこぼれた。
「リアンジュ(君が好きだ)。」
後半の言葉を目の前のリアンジュに
伝えれない自分に情けなく思った。
それを誤魔化すかのように、
柔らかなリアンジュの唇に吸い付き、
片方の手でリアンジュの男性器を
やわやわと絡ませ、もう片方で
胸の頂きをいじっていた。
「ぁ…っ……ぁあ…ンッ。」
硬くなる胸の頂きと、小ぶりな男性器を
優しくこねたり、つまんだりするたび
リアンジュの声は甘くなり、シーツを
掴んでいたリアンジュなら小さな手は
私の寝衣を掴んでいた。
「ディオ様…ぬい…て…んっぁ……。」
リアンジュ?!
「………ッ。」
男性としての機能は、女性化した
両生具有はないはずだが、
イキたいという感覚なのか?
それとも未知なもう一つの性器に
早く触れて欲しいということなのか?
あとは、抜いてと脱いでを聞き間違えたのか?
リアンジュの今の姿は、上はほとんど
裸に近いほどはだけた状態で
下には何も身に着けていなかった。
改めて見るリアンジュの身体は
透き通るような柔らかな肌に
きれいだと素直に思った。
胸の頂きを弄んでいた手を
女性器の入り口にそっと触れた。
「あぁんっ。」
リアンジュの耳を舐め、男性器を
ゆるゆるとしごき女性器の入り口を
男性器の先っちょから出た蜜を絡めながら
ほぐしていった。
「ゃぁ……んっ。」
リアンジュは自分の声が気になるのか
自分の手を口にあてた。
「声を聞かせて欲しい。」
「ヒュッ。」
リアンジュの喉の奥で音がなった。
リアンジュの小ぶりな男性器から
生あたたかな透明な液が飛び散った。
「………やぁぁ…ンッ。」
イッたのか?
子種とはちがう液体に私自身驚いたが
ルーク(第三王子)がもってきた本の中に
"潮を吹く"という表現があった。
もしかしてこの現象がそうかもしれない。
あっているならばリアンジュは
私の"愛撫"というものに感じて
くれているはずだ。
確か、"感じているのか?"とか
"気持ちいいか?"と聞いてる場面もあったが
相手役は、たいがい"それぐらい察しろよ。"
とか"バカ、聞かないで!"と言って
いた気がする。
まさしく恋愛のお手本だと思った。
ルークはトールに、あの本の様な
歯が溶けそうな甘い言葉を
ささやいてるのだろうか。
私もリアンジュにそういった言葉を
かけた方がいいのだろうか?
普段から言葉が足りないと指摘されるが
初めての事に初めての甘い言葉を
添えるのも良いかもしれない。
リアンジュへの刺激を与え続けながら
耳元でささやいた。
「(リアンジュを守る為、この部屋に)
閉じ込めたい(訳じゃないが、君が
快適に過ごせるようにしたい。」
「!!!」
私は言葉を続けた。
「リアンジュ(君を)しばりつけたい
(わけではないが、もうしばらく
安全な場所に)私のそばにいてくれ。」
「………っ!!」

私もこんなセリフが言える日が来るなんて
成長したものだ。
ディオは、満足げに口角を上げ笑っていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

僕たち、結婚することになりました

リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった! 後輩はモテモテな25歳。 俺は37歳。 笑えるBL。ラブコメディ💛 fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。

αからΩになった俺が幸せを掴むまで

なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。 10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。 義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。 アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。 義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が… 義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。 そんな海里が本当の幸せを掴むまで…

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

出戻り聖女はもう泣かない

たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。 男だけど元聖女。 一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。 「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」 出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。 ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。 表紙絵:CK2さま

悪役令息に転生したので婚約破棄を受け入れます

藍沢真啓/庚あき
BL
BLゲームの世界に転生してしまったキルシェ・セントリア公爵子息は、物語のクライマックスといえる断罪劇で逆転を狙うことにした。 それは長い時間をかけて、隠し攻略対象者や、婚約者だった第二王子ダグラスの兄であるアレクサンドリアを仲間にひきれることにした。 それでバッドエンドは逃れたはずだった。だが、キルシェに訪れたのは物語になかった展開で…… 4/2の春庭にて頒布する「悪役令息溺愛アンソロジー」の告知のために書き下ろした悪役令息ものです。

今世はメシウマ召喚獣

片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。 最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。 ※女の子もゴリゴリ出てきます。 ※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。 ※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。 ※なるべくさくさく更新したい。

【完結】家も家族もなくし婚約者にも捨てられた僕だけど、隣国の宰相を助けたら囲われて大切にされています。

cyan
BL
留学中に実家が潰れて家族を失くし、婚約者にも捨てられ、どこにも行く宛てがなく彷徨っていた僕を助けてくれたのは隣国の宰相だった。 家が潰れた僕は平民。彼は宰相様、それなのに僕は恐れ多くも彼に恋をした。

処理中です...