闇夜の姫は、破壊王子に溺愛される。

色々あり過ぎた1日

あの日、ヴィル、シヴァーディー、ミリ
の３人で魔力コントロールや魔法の
使い方を教えたり、研究していた。
ヴィルは、毎朝オリービアに魔力を
吸いとって貰うのは当たり前になっていた。
時々、魔力の研究という名の話し合いにも
参加し、オリービアとミリは仲良くなっていた。

お互い隠の気を増幅させやすく、一度
マイナス思考にハマると大変だった。
黒いモヤが発生し、周りの人間も
隠の気にやられたら？
シヴァーディーの陽気な性格に、かなり
助けられることになった。

晩餐会が1日遅れで開催されたあの日。
晩餐会前、事情を説明された使用人に
数人に囲まれ、同じく事情を説明された
ミリは、逃げ出さず大人しく着飾っていた。
シヴァーディーの弟子、魔術師の見習いとなり
魔術塔の中のシウァーディーの部屋の隣が
ミリの部屋となった。

料理人不足は、深夜から早朝の食事は申告制で
お弁当という形にし、料理人の負担を
減らす案を出すと、総料理長自らヴィルに
お礼を言いにくるぐらい
喜んでもらえたそうだった。

晩餐会では、デザートを好きなだけ自分で
とる方法、ほとんどの多くは料理人やミリ、
そして俺が来客にどれくらい欲しいのか聞いて
ケーキを切り分けたりしながら、ミリが
シヴァーディーの弟子、魔術師の見習いに
なった事をお披露目した。

王位継承権を危うく俺に譲られそうになった事。
俺は、デルラン王国の魔術師団特別筆頭だからと
王位継承権を完全に放棄する事を現国王の
ショーオと王妃ハルに誓いをたて、
正式に書類を交わした。

ヴィル・フォレス・デルラン 15歳と
オリービア・スール、14歳の婚約も
うち内にすみ、3ヶ月後のオリービアの
生誕祭後結婚式を挙げることになった。
オリービアの希望でなるべく質素な
結婚式にするため、招待客もかなり
絞る予定だ。

その日の晩餐会の後半、
王妃がお腹を抑えて苦しみだし、
崩れ落ちるように倒れたのだった。