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夕食後 1
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恥ずかしい内容、国王と王妃からの
質問に対する回答、拷問のような
羞恥プレイはやっと終わった。
父、国王の執事が終わったのを
見計らい、声かけをしてきた。
俺はオリービアと今度こそ退出の
あいさつをすませて、やっと
ちゃんと退出出来たのだった。
一旦、自室に戻り夕食の為
着替えをすませて、オリービアを
迎えに行くことにした。
オリービアを見た瞬間、
あまりの可憐さに、抱きしめたい症状が
出た為に、俺の腕が中途半端な位置に
停止してしまった。
声かけ、女性を褒める事を忘れてしまった。
「……。」
ど、どうしよう。
早く何か言わないと……。
やばい。可愛過ぎるし、可憐だし、
しかも、似合い過ぎる。
薄紅色のグラデーションが入った
シンプルでふんわりしたドレス。
髪型も、艶やかな黒髪をいかした
基本おろし髪だった。
ドレスに似た色の細いリボンで
編み込みされており、オリービア専用の
メイドたちを褒めたいくらいだ。
「オリービア……。」
「…はい。」
「か、可愛い。抱きしめてもいい?」
「えっ?!」
わぁー。
褒めようと思っているのに、照れすぎて
俺、何を言ってるんだろう……。
"抱きしめてもいい?"って、俺ヤバ過ぎだよ。
俺は15歳で成人したし、オリービアは一つ下の
14歳。付き合う……。
結婚するにしても、未成年……。
スール公爵の承諾は、難しそうだ。
そろそろ、スール公爵の様子を見に行って
魔石の補充もしとかないといけない。
最近、オリービアに対して、
歯止めが効かない。なんなんだこの感情。
俺の感情がおかしい。
世間一般でいうアレか?恋とか愛とかいう、
わけわからない状態なのか?
感情がぐちゃぐちゃだ。
「だ、抱きしめたくなっただけだから…
えっーと、気にしないでくれ。」
「…は、はい。」
うつむきながら、耳まで真っ赤に
なったオリービアを俺は見つめていた。
「恐れながら…。す、すみません…。
晩餐の時刻がせまっておりますので
お早めに、ご移動お願い申し上げます。」
緊張し、最後あたりはすごく早口になった
新しいメイド?は俺たちを残しながら
食堂がある方向へ逃げてしまった。
「さあ、置いていかれちゃったけど
オリービア姫、わたくしヴィルに
あなた様のエスコートを、
させていただけないだろうか?」
俺は、片ひざをおりまげ、片手を胸に
騎士の忠誠を誓うようなポーズを
とると……。
オリービアは、さらに顔を赤くし
柔らかい可愛い手を俺の手に
ちょこん、とのせてくれた。
「は、はい。よ、よろこんで。
お願いします。ヴィル様。」
オリービアの手まで、可愛い。
2人は微笑みあい、食堂に向かった。
食後に、驚く事があるなんて
この時は、わからなかった。
質問に対する回答、拷問のような
羞恥プレイはやっと終わった。
父、国王の執事が終わったのを
見計らい、声かけをしてきた。
俺はオリービアと今度こそ退出の
あいさつをすませて、やっと
ちゃんと退出出来たのだった。
一旦、自室に戻り夕食の為
着替えをすませて、オリービアを
迎えに行くことにした。
オリービアを見た瞬間、
あまりの可憐さに、抱きしめたい症状が
出た為に、俺の腕が中途半端な位置に
停止してしまった。
声かけ、女性を褒める事を忘れてしまった。
「……。」
ど、どうしよう。
早く何か言わないと……。
やばい。可愛過ぎるし、可憐だし、
しかも、似合い過ぎる。
薄紅色のグラデーションが入った
シンプルでふんわりしたドレス。
髪型も、艶やかな黒髪をいかした
基本おろし髪だった。
ドレスに似た色の細いリボンで
編み込みされており、オリービア専用の
メイドたちを褒めたいくらいだ。
「オリービア……。」
「…はい。」
「か、可愛い。抱きしめてもいい?」
「えっ?!」
わぁー。
褒めようと思っているのに、照れすぎて
俺、何を言ってるんだろう……。
"抱きしめてもいい?"って、俺ヤバ過ぎだよ。
俺は15歳で成人したし、オリービアは一つ下の
14歳。付き合う……。
結婚するにしても、未成年……。
スール公爵の承諾は、難しそうだ。
そろそろ、スール公爵の様子を見に行って
魔石の補充もしとかないといけない。
最近、オリービアに対して、
歯止めが効かない。なんなんだこの感情。
俺の感情がおかしい。
世間一般でいうアレか?恋とか愛とかいう、
わけわからない状態なのか?
感情がぐちゃぐちゃだ。
「だ、抱きしめたくなっただけだから…
えっーと、気にしないでくれ。」
「…は、はい。」
うつむきながら、耳まで真っ赤に
なったオリービアを俺は見つめていた。
「恐れながら…。す、すみません…。
晩餐の時刻がせまっておりますので
お早めに、ご移動お願い申し上げます。」
緊張し、最後あたりはすごく早口になった
新しいメイド?は俺たちを残しながら
食堂がある方向へ逃げてしまった。
「さあ、置いていかれちゃったけど
オリービア姫、わたくしヴィルに
あなた様のエスコートを、
させていただけないだろうか?」
俺は、片ひざをおりまげ、片手を胸に
騎士の忠誠を誓うようなポーズを
とると……。
オリービアは、さらに顔を赤くし
柔らかい可愛い手を俺の手に
ちょこん、とのせてくれた。
「は、はい。よ、よろこんで。
お願いします。ヴィル様。」
オリービアの手まで、可愛い。
2人は微笑みあい、食堂に向かった。
食後に、驚く事があるなんて
この時は、わからなかった。
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